SkyRunner キャベツのブログ

高度2000m以上 透明な光に包まれながら風になる スカイランナーの世界


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今年で7回目の「OSJおんたけスカイレース」に出場してきました。標高3067m、累積標高差約2500m、距離約37km。木曽の御嶽山を舞台に繰り広げられる、日本屈指のスカイランニングのレースです。2006・2007年にはワールドシリーズとなり、世界のトップランナーが出場しました。自分にとってはスカイランナーとしての道を切り開いてくれた特別なレースでもあります。結果は4度目の優勝。3連覇を果たすことができました。同一レースで3連覇というのは自分にとっては初めてのことです。


◆暑さとの戦い


7回目の今年は今までで一番蒸し暑い一日となりました。朝7時のスタート前に少しアップをしただけで、汗がダラダラと噴き出しました。今日のレースは他の選手でも自分自身でもなく、蒸し暑さとの戦いだということを意識してスタートラインに立ちました。

 

スピード勝負の欧州のレースに慣れたこともあって、試しにスタートから飛び出してみました。そしたら、3人の有力選手が私の前に出たので、それを追いかける展開となりました。日本の蒸し暑い夏に慣れていない体が、スタート直後から「暑い暑い」と悲鳴をあげていました。また、連戦続きの調整不足が露呈して、体が重くて重くて怪獣がドシドシ歩くような走り方になってしまいました。


暑さと苦しさに「山に登りたい」「山を楽しみたい」という気持ちは無くなりました。何度も立ち止まりたくなりましたが「自分だけでなく、みんな暑くて苦しいはずだ」「御嶽山はきっと自分に微笑んでくれる」ということだけを信じて、一歩一歩登っていきました。


大好きなお鉢巡りになって、ようやく他の選手を突き放すことができました。独走中の景色は素晴らしいものでしたが、標高3000mの高地でも暑さから逃れることはできませんでした。スタッフのみなさんが苦労して運んでくださった貴重な水を、全身にぶっかけながら、次第に意識が朦朧としてくる自分を励ましながらひたすら走り続けました。


◆みんなのおかげ


元気が復活したのは、御嶽山頂からの下り坂です。このテクニカルな岩場の区間では多くの選手とすれ違います。毎年毎年励まされているのですが、今年は特に声援が多かった。


みなさん、苦しいはずなのに「トップ通過します!!」と大声で一般登山客に注意して道を譲ってくれたり、「松本がんばれ!」「大さんファイト!」と“名前入り”で応援してくださったり、「すげー!!」「かっこいい!!」と嬉しい言葉を掛けてくださったり。その一言一言から元気をもらいました。本当はみなさんに「ありがとうございます」「がんばってください」と言いながら下りたかった。もちろん、そんな余裕はありませんでしたが、そういう気持ちで胸がいっぱいでした。


田の原を過ぎると再び一人旅が始まりました。高度が下がるに連れて気温も急激に上昇。暑さが皮膚を通過して血液で体中に運ばれているような感覚になりました。朦朧とする意識の中、集落まで下れば家族や仲間が待っていてくれるという希望だけで走り続けました。大又山荘に出てきたときは、もう立ち止まる寸前まできていました。しかし、そこからは家族や仲間たち、さらには王滝村のみなさんが「がんばれがんばれ」とゴールまで励まし続けてくれました。


4時間48分弱。今までよりも20分以上遅い、過去最悪のタイムでした。しかし、自分が受けた声援は過去最高でした。苦しいときほど励ましてくれる家族や仲間たち。みんなで勝ち取った「優勝」「3連覇」だったと思います。自分がいい思いができるのは、スタッフ・選手・登山者・家族・仲間、みなさんのおかげです。何度言っても言い足りないですが、本当にありがとうございました!!


◆スカイランナーはかっこいい!!


暑い中、600名近い選手ひとりひとりが木曽御嶽山に挑みました。正直、欧州のスカイランニングのレースよりも今年の「おんたけスカイレース」はずっと過酷なレース(感覚的に1.5~2倍くらい過酷)でした。途中で棄権した方もいたようですが、この暑くて過酷なコンディションの中、異次元の登山をするためのスタートラインに立った。それだけでも、立派なスカイランナーだと私は思います。


日本での認知度は低いですが、欧州の人気で明らかなように、スカイランニングは中距離トレイルランニングの最高峰で、クライミングやマウンテンバイクのように、クールでかっこいいスポーツです。そして、スカイランナーはとってもかっこいい人たち!!


スカイランナーであることを誇りに思う人って日本にどれくらいいるのでしょうか。スカイランナーワールドシリーズに出てみたいと思う人ってどれだけいるのでしょうか。誰かに教えてもらいたいですが、知っているのは山の神様だけでしょうね(笑)。


そんな人たちが少しずつ増えて、集まって、日本やアジアに新しい風を吹かせる。そして、力を合わせて世界に挑む。そんな日がきっとやってくる。そのことを信じ、そのために考え、いろいろ実行しながら、また2000m以上の透明な風になるために御嶽山に戻ってきたいと思います。


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OSJの滝川さんのご好意により、スカイランニングについて講演させていただきました。


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かっこいい御嶽山。「大ちゃん久しぶり」と歓迎。今年はちょっとご機嫌すぎましたね・・・。

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暑い暑い・・・。


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両手に美女。ウハウハですね。


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美女の部。アルパインクラブが2位、5位!!

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野郎の部。みんなTシャツの色が違って運動会みたいですね(笑)

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