包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

高級鍛造刃物販売、修理研ぎをする三代目です!

http://www.tsukiyama.jp/


テーマ:
最近は本焼きをはじめ、少しこだわった内容の研ぎ依頼をいただいており、また特注の庖丁の注文などもいただき少し忙しくさせていただいております。

そのきっかけともなった包丁と砥石大全ですが、先日編集者の方と電話で連絡を取った際に売れ行きは順調で、初版がもうすぐ売り切れそうだとのことでした。

多くの皆様に手に取っていただけた喜びを感じております。



さて常々研ぎに大事だと感じるのが気付きだと思います。

毎日庖丁を研ぐ仕事をいただきますが、庖丁ばかり研いでいると新しいことを試してみようと考えないようになってしまいます。

またいろんな形の庖丁を触らせていただいてきましたが、経験も積み重なってくるとどこをどのようにすればいいのかなどが大抵わかってくるため、流れ作業を行っているかのようになってしまうのです。

しかし新しい何かを発見したくても、なかなかそんな同じような作業の中で見つけることは困難なのです。

そのような場合、私は庖丁以外の刃物を研いでみます。

すると新しいことに気がつくことがあるのです。



今日は久しぶりに剃刀を研いでみました(^-^)

{A3A99FA0-D510-4476-86E9-FA7DC0599B94:01}

久しぶりの登場ですね^_^

名古屋砥泥会のゆうけん氏よりお譲りいただきました両刃のベタ刃の剃刀です。



まずやってみたのは通常の研ぎです。

八の字研ぎはまだ私にはハードルが高すぎますので、切り刃を砥石をベタリと付けて前後に動かし研ぎました。

まず自分でも驚いたのが、天然砥石に対して苦なく研ぎに行けたことです。

初めて剃刀を研いだときは、剃刀砥がかなり硬いこともあり剃刀に傷が付くのではないかとか、上手く研げるのかと不安がありました。

しかし今回そのような不安は微塵もありませんでした。

頻繁に剃刀砥を使っているとそのような不安はなくなるようですね^_^



実はこのベタ刃の剃刀は通常の剃刀にあるスキという凹みがありません。

そのため地金と鋼の硬さも影響するためか刃先に砥石がしっかり当たりにくいのです。

なかなか仕上がりにくいので刃先の形状を顕微鏡で見ると。

やはり試行錯誤してよく切れるようにするのは楽しいです^_^

綺麗に研ぎ上がりました↓

{C645461A-8725-4BDF-9D84-626F9032D101:01}

ちなみにこちらの刃先の仕上げは巣板です。

もちろん粒子の細かい巣板ですが、でも硬さは硬くはありません。

もちろん剃刀砥での仕上げの切れ味も知っていてあえての巣板です。

あまり一般的ではない研ぎ方のように思いますので詳細は載せませんが、私の中ではかなり切れました!

あ、ただ残念ながら剃る技術はないので腕の毛で試しただけです(^_^;)

近く剃刀研ぎの名人かずかずけん氏に巣板仕上げの研ぎ方とその剃刀を使っていただき、評価をきいてみたいですね^_^



本にも書いてはいますが、水と砥泥、そして砥石に対する力加減を調整することで砥石を使いこなしやすくなります。

ただこれが合わないと刃物が傷だらけになってしまうようです。

某高校の子供達や卒業生などに綺麗に仕上がる非常によい天然砥石を貸しても何故か庖丁を傷まみれにしてしまうのです。

傷つかずに研げるかどうかが天然砥石を使いこなせているかどうかになるのかもしれませんね。

しかし今回その調整の中にもさらに上の段階があるように感じました。

そしてそれができる砥石の粗さや硬さも見えてきた気がします。

また砥石が欲しくなってしまいますね(笑)



明日は定休日です。

木曜日には大仕事の仕上げがあるのでがんばります^_^
AD
いいね!した人  |  コメント(30)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。