包丁研ぎ師月山の包丁研ぎ磨ぎブログ

人として包丁研ぎ師としての日常や発見、気づきなどを書いています。

目指すは包丁研ぎ世界一。みなさんに少しでも刃物に興味を持っていただければ幸いです。

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先日5月5日に開かれた「削ろう会」に行ってきました。

ちなみに選手で行ったのではありませんのであしからず(笑)

鉋はまだまだです(^▽^;)

目的はいつもの研ぎ仲間とのオフ会と天然砥石の物色でした(-^□^-)



最近は名倉を多用することが多く、今回は良い白名倉を探すことが目的でした。

もう閉山している関係か値段もなかなか高価で手に入りにくいですよね。

この白名倉も天然砥石のため、触って選びたいということもあって手に入れる機会を探っていました。

粒子が細かく軟らかいものを探していましたがかなかネットではそこまでわからりませんし、特に粒子の崩れやすさなどは触ってみないと何とも言えません。

いろんなところを回って見つけたのがこれです↓



木村研磨砥石工業所さんで見つけました。

相岩谷や菖蒲の砥石で有名な砥石屋さんですね。

値段も求めやすく、庖丁に向いた砥石も数多く売られています。

購入した白名倉↓

 

軟らかくて粒子が細かいです(^-^)/



名倉の効用はいろいろありますが、最近では人造砥石に名倉を使うことで仕事の効率を上げています。

特に硬い人造砥石を多用する関係で泥が出なかったり、研磨力が低かったりもします。

そんな時名倉を使うとあら不思議!!

白名倉が砥石の泥を出してくれるので、非常に研磨が早くなるのです(-^□^-)

また砥石の減りも少なく感じます。

砥泥が足りず研磨が遅いと当然砥石の上で研いでいる時間は長くなり、時間が長くなると砥石も凹んできます。

しかし名倉を擦ることで表面の砥泥でも研ぐことができ、また砥石自体の泥も素早く出てくるため、無駄に減らさないのではないかと感じます。

天然砥石では名倉で極端に凹みにくくなる砥石があったりするのでとても楽しいです(-^□^-)



ただ勘違いしてはいけないのが、目的によっては泥が必要ないときもあるということです。

例えば荒砥の場合です。

庖丁でも切り刃と平がしっかりと分かれている和庖丁などであれば問題ないケースもありますが、洋包丁などは特に泥をたっぷりで研ぎますと余計なところを傷つけてしまい、傷を取るのに大変な思いをします。

また和庖丁の裏を押す際もあまりお勧めしません。

精度を高く研ぐときも同じですが、砥石の上に泥があるということは研げなくていい部分が研げてしまうということになるからです。

砥石の泥があたかも研げているように錯覚させてしまうのです。

裏押しは非常に硬い砥石を使うことで切れ味が格段に良ったというお客様も非常に多いのはこのためです。

ですから何でも泥を出せばいいのではなく、泥をどのように使うのかが非常に大事たということですね(-^□^-) 



最後に一部の名倉を紹介して終わりです。

  
 
左から見えにくいですが白名倉の縞コマ、白名倉(目白?)、小鳥砥二つです。

コマは戸前系統などに、白名倉は巣板など、小鳥砥の左は巣板の研磨力を上げたいときや傷消しに、右の小鳥砥は荒いのですが人造の中砥に最高です。

 

こちらは共名倉ですね。

丸尾山の戸前や新大上、相岩谷や畑中砥石で手に入れた中山の名倉です。

有名な砥石が共名倉に良いのではなく、研ぎたい刃物と砥石に合ったものを選別することが大事です。

泥を制する者は研ぎを制す?

少し泥で研ぎを楽しんでみてくださいね!!
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