「THE 有頂天ホテル」

「THE 有頂天ホテル」


うちょうてん

「舞台の魅力が凝縮された映画」
というコンセプト通りのおもしろい作品だった。


三谷監督の「この映画には23人の主要
キャストがいて、誰ひとり欠けても成り立たない。
世の中に必要のない人はひとりもいないんだと
いう意味を実感し、見終わった後に豊かな気持ち
になったほしい」という言葉が伝わってきた。

伏線のはり方、計算されつくした細かい笑い、
からみあう人間関係と、どれをとっても
さすがに三谷作品という感じで申し分ない。
大爆笑という感じではないけど、くすって
笑える笑いがいっぱい。

愛人ネタが三つも入ってるのと
オダギリジョーと唐沢寿明の髪型がかぶってるのが
気になったかな。


でも、あまりに大勢のキャストがですぎて
やはり一つ一つのエピソードが薄くて、
感情的には物足りない。
ムダはないのだけど、ちよっと間延びする
ところもあって、長いなあと感じてしまった。




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映画版「笑の大学」

笑いパンフ

「笑の大学」
  監督:星 護
  出演:役所広司、稲垣吾郎、高橋昌也ほか
  原作・脚本:三谷幸喜

一人は笑を愛した
一人は笑を憎んだ
二人の友情が完璧なコメディを創り上げた
              <パンフより> 

舞台で有名な作品だが、残念ながら舞台は未見。
だから、何もイメージすることなく見たせいか、
とても新鮮でおもしろかった。

ほぼ取調室での二人だけのシーンなのだが、
飽きることなくずっとひきつけられた。
役所さんの役者としての力量も感じられる
まさに魅力満載の役どころ。

二人の絶妙なかけあいで互いが変わっていき、
何かしら通じ合うものを生み出していく
過程がすごくいい。

笑うところが多いのだけど、役所さんが
警官になって走り出すところからは
胸がジーンとしてきて、後はもう切ない
涙がこみあげる。

やっぱり喜劇はこうでなくちゃと思わせる
要素がいっぱいで、改めて三谷幸喜の
コメディセンスに驚かされた。

作家 椿一の笑いに対しての真摯で
前向きな姿勢に心をうたれ、大いに
刺激される。
そして、ものを創り出すことのこだわり
も学べた。

向坂が「それじゃあ、とってつけたような
台詞」だとか、「それを言うためだけに出てきた
みたいじゃないか」とツッコミを入れるとこは
おもしろいし、シナリオを書く上でも
勉強になる。
読みあうこと、意見を言い合い

直していくことで
シナリオはどんどん面白くなっていくんだね。


舞台版「笑の大学」感想はこちら(2005.6.15)
http://tsukikagenomai.ameblo.jp/day-20050615.html



★もっと「笑の大学」を楽しもと購入したのが
 
公式ガイドブック『「笑の大学」の創り方』
 感想はこちら(2005.6.15)
 http://tsukiakarinomai.ameblo.jp/day-20050615.html

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うなぎ

<TB企画>パルム・ドールは誰の手に!?


カンヌ、過去の受賞作で気に入ったものをあげてみよう。 
第50回カンヌ映画祭でパルムドールを
受賞したのが「うなぎ」。
このひょろんとしたタイトルとは裏腹に
重く深い話である。


「うなぎ」

監督:今村昌平
原作:吉村昭氏の短編「闇にひらめく」
出演:役所広司、清水美砂、柄本明ほか


かつて、妻の浮気に逆上し妻を殺してしまった男・
山下拓郎(役所広司)。
以来、極度の人間不信に陥った山下は仮出所後、
理髪店を営みながらも人々との交流を避け、
本音を明かす唯一のパートナーとして“うなぎ”を選ぶ。
ある日、山下は河原で自殺未遂の女性・桂子(清水美砂)
を助ける。桂子は恩返しにと理髪店の手伝いを申し出る。

今村昌平監督作だから、深い人間ドラマだと思って見るが
これほどにエログロ映像とは……。


回想を入れるのではなく、先に罪を提示してテロップで
八年後としたいわゆる「張り手」型。
だから、最初にインパクトの強い映像でくる。


人は罪を犯した人をどこまで許し、受け入れることが
できるのだろうか、殺人という罪は償いきれるのか
いろいろと考えさせられる作品だった。

確かに重いテーマだが、暗くするだけではなく、
様々な人間関係をからめることで、飽きさせない展開
になっている。
主人公はシリアスなんだけど、周りのキャラがヘンな人が
多くていい味だしてる。


主人公 山下の夫婦関係がどんなものであったかに
あえてふれていないのでわからないが、少なくとも
山下は妻を愛していた。
だから、妻の浮気が許せず殺して当然であり、
つぐないの気持ちがなく、
「愛しているからこそ殺した。裏切りが許せなかったんだ」
と言う。

妻は山下に刺されたときにものすごく愛を感じたであろう。
皮肉なことに殺されて初めて愛されていることを知ったのだ。
愛のふり幅が大きいほど、憎悪も深くなる。


しかし、清水美砂は体当たりの演技である。
田口トモロヲとの激しいセックスシーンに柄本との
レイプシーン、そして乱闘シーンと大活躍である。
「セックスだけが取り柄の女」と言われるほどに
よがり方がそそるのである。
裸体を二つに折って貫かれる体位って、顔の横に脚がくるから
妙にエロい。


柄本明のイっちゃってる危ないヤツの役は上手いなあ。
あの目が怖くて、ちょっとホラーはいってる。


ちちちらと入る映像や小道具の使い方もうまく、
とても勉強になった作品だった。


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 「絆」 
  東宝/1998
  出演:役所広司、渡辺謙、麻生祐未ほか
  監督:根岸吉太郎、脚本:荒井晴彦
  原作:白川道「海は涸いていた」

凶器の拳銃には前科があった。
10年前に起こった未解決殺人事件で使用された拳銃と
同一のものだったのである。
事件の鍵を握る男・伊勢(役所広司)、
事件を追う警部・佐古(渡辺 謙)
――10年を隔てて放たれた2発の銃弾。


役所さん はヤクザ役。
だけど、普通のヤクザ映画やハードボイルドな感じではなく
じっとりした義理人情の日本的な話になっている。
地味で暗く、ちょっと古臭い話ではあるが、
豪華なキャストと、主演の役所さんと渡辺謙の演技の上手さに
惚れ惚れして、引き込まれる。

施設で育った仲間との絆、生き別れになった兄と妹の絆、
ヤクザ社会の男と男の絆、愛に満ちた親子の絆、
秘められているがずっと思い続けている男と女の絆など
いくつもの固い絆が交差する。
その絆が深くて本物なら、例え離れ離れになっていても、
相手に気づかれなくても、相手の幸せのためなら
命をかけても守ろうとするのだ。
そんな深い愛を見せ付けられる映画だ。

今回の役所さん は髪も短くぴしっとかため、
ひょうひょうとした表情はいっさいなく、
終始暗く険しい顔。
しかし、バイオリニストになった妹のコンサートを
そっと聞いている時の顔のなんともいえずに
慈愛に満ちていること。
そして、じっと妹を見つめて流す涙は、
観ているものの心も熱くさせる。

「誰かが犠牲になった幸せなんて、ほんものの幸せじゃない」と
女(麻生)は男(役所)を引き止めようとするが、
男は女を突き飛ばして行こうとする。
女は男を心底愛していたし、男も女をずっと好きだったが、
好きだからこそ男は女を抱かなかった。
そして、「ずっと、好きだっ」と言いながらも
女を突き飛ばして、行ってしまう男。
このシーンは硬派な男って感じで、すごくカッコいい。

でも、男は弱くかわいいのだ。
罪を犯して、死を覚悟した男は、最後に女に電話をかける。
駆けつけたの腕の中で撃たれた男は最期を迎える。

男は胸ポケットから思い出の笛を取り出して
口に吹こうとする。
その時、吐血。
ちょっとここは突然、ゴボッって大量の
血が出たので、ホラーっぽくて、びっくり。
女の腕に抱かれているのに最期の言葉は
口パクで「妹に幸せになれ伝えて」って。

妹が奏でるバイオリンの音、家族との思い出の笛の音など
いいシーンでキーになる小道具の音楽がいい味でてる。

東京原発

東京原発
  2002年/日本/
  監督:山川元
  出演:役所広司 、段田安則 、平田満 、田山涼成 他

  原子力発電の危険性、混迷を続ける政治・経済、若者による犯罪の増加。
  現代の日本が抱える様々な問題を、痛烈なブラック・ユーモアを交えて描  いたパニック・サスペンス・ムービー。

  社会派でシリアスなんだけど演技派俳優たちの絶妙な演技は
  どこかユーモラスで何度も笑った。
  風刺たっぷりのコネタや、都知事役の役所さん の台詞のぶっとび
  具合も大笑い。
  だけど、役所さんカッコイイ。
  わが身を捨ててもみんなを守るっていう正義のヒーローぶりを
  見せてくれる。
  理想のリーダー像だね。
  ほんとにこんなすてきな上司がいたらいいなあと思う。

  前半は説明台詞が多くて、原発の現状を知る知識としてはいいけど、
  ストーリー的には、やや単調かな。
  でも、プラトニウムをつんだトレーラーを爆弾マニアの少年に
  “核ジャック”されるところからは、時限爆弾の制限時間が
  迫るのにあわせて、スピーディに展開し、ハラハラしておもしろい。
  前半はニュース番組的で後半は娯楽番組って感じ。
 
  環境問題、エネルギー問題など考えさせられ、日本の未来に絶望感
  すら漂うし、メッセージはすごく伝わるんだけど、見終わって
  爽快な気分にさせられる映画。
  役者は揃ってるけど、あまりお金をかけてないような撮り方が
  かえって魅力的なのかな。
  伏線貼って、処理してない箇所もちらちらあるんだけど、
  後半の一直線なシンプルさで楽しめるのでいいかな。

  

  

ユリイカ

ユリイカ(EUREKA)」  ★ネタバレアリ★
   監督・脚本:青山真治
   出演:役所広司/宮崎あおい/宮崎将/斉藤陽一郎/利重剛 他
   2000年/日本/3時間37分/モノクロ
   第53回カンヌ国際映画祭 国際批評家連盟賞・エキュメニック賞受賞

九州で起きたバス・ジャック事件に遭遇し、辛くも生き延びた
バス運転手の沢井(役所)と、乗客の直樹(宮崎将)、梢(宮崎あおい)の姉妹は、2年後に共同生活を始めるようになる。
そこに兄妹の従兄の秋彦(斉藤)が加わり、四人の生活が始まる。
過去から逃れられない苦しみと、新たに発生した連続殺人事件が
絡まっていき、再びバスに乗って旅に出る。
心に傷をもつ人間たちの再生の旅を描いたヒューマンドラマ。


とにかく長い映画だ。
でも役所さん を堪能できる映画。
3時間37分という長さほ感じさせないほど、引き込まれて
最後まで飽きさせない。
テーマが重く暗く辛く淡々としているのにだ。

セピア色で、本当に内面を描いているみたいで、
最後にカラーに変わるときには
何とも言えぬ爽快感がある。

カットできるだろうというシーンもあえて、カットせずに
丁寧に丁寧に撮っているという感じ。
直樹と梢の兄妹はほとんど台詞がなく目や動作だけの演技だ。
これがまた上手くてせつなくなる。
共同生活の中で、沢井は説教たれるわけでもなく
諭すわけでもなく、ただ、食事を一緒に食べ、一緒に
寝ることで、擬似家族だが互いの関わりの何かが
変わって行く。
それが何気ない日常の中の何気ないしぐさで伝わって
いく。

沢井は、自分が傷ついた後、周りからのなぐさめを
受けるよりも自分が誰かの力になることで傷を癒そうとして
いるようだった。
離婚する妻(国生さゆり)に沢井が尋ねるシーン。
「誰かのためにだけに生きることは可能か」と沢井が問う。
妻は「あなたならできる」と。
結局、妻と一緒に再生していく道よりも直樹と梢の面倒を
みながら生きる道を選んだ沢井。
このあたりはすごくせつないけれど、共感できる。
愛されるよりも愛すること、誰かに施しを受けるより
誰かを施すことの方が、生きていく目標や価値を見出せるの
かもしれない。
映画ではそのあたりは見る人にゆだねていて、
内面はわかりにくいのだが、私はそう感じた。

同じ経験をしたものにしかその気持ちはわからないと
いうが、同じ経験をしても、わかりあえないことがある
のを沢井と従妹を対比させて表している。
従妹も沢井も殺されかけたという体験をもっている。
沢井は目の前で人が殺されるのも見ている。
従妹は「人を殺したくなる衝動を押さえきれなくなる」と
言う。
沢井は「そげんことしたら、俺が俺でなくなる」
この九州弁がものすごく胸に迫る。
役所さんの抑えた演技がたまらなくいい。

そして、直樹も「なして殺したらいけんとや」と。
沢井は「生きろとは言わん。ばってん、死なないでくれ。
また会おうで。待ってるけん」
ここも九州弁がより効果的で、涙せずにいられない。
この沢井の一言に全てが集約されている気がする。

この映画を観て、あらためてPTSDの辛さを感じた。
表面的にはなかなか見えにくい分、周りから理解され
ずに苦しんでいる人が多いのだろうと思う。
誰かの傷を癒してあげようなんて、軽軽しく言えないし、
解り合おうなんて一人よがりなのかもしれないね。

砦なき者

砦なき者
  2004年/日本/原作・脚本: 野沢尚
  出演:役所広司・妻夫木聡・鈴木京香・内野聖陽

テレビ朝日開局45周年で放映された野沢氏の遺作と
なったサスペンスドラマのDVD化。

今をときめく「ローレライ」コンビの役所さん
妻夫木くんの共演。
妻夫木くんの微笑みながら冷酷なことをやってのける
悪役ぶりがすごく怖い。
でも、彼が抱えている孤独とか憎しみみたいなものが
無言の表情から伝わってくくる。
エロティックな映像も彼の屈折した寂しさを表して
いるようで、そそられる。

そして、組織というものの怖さが感じられる。
さすが野沢氏のねりあげた脚本は隙がなく、きっちりとかため
られていて、ラストまで気が抜けない。

終盤は、もう、涙してしまう。
これほどにせつなく、哀しい話だ。
役所さん演じる「長坂」の迫力にも驚かされる。

主役の二人のハードな演技も引き込まれるが、
個性派の役者陣たちもいい味がでている。
それに鈴木京香のめまぐるしく変化する表情は
ほんとに魅力的。

キーワードとなる妻夫木くんの「砦なき者は~」
という台詞は、最後に重くのしかかり、いつまでも
耳に残る。

野沢氏自身と重なる長坂の最後のシーンはもう
胸が痛すぎ。
心臓もどくどくしてしまった。
なんだか、リアルすぎて……。

油断大敵

油断大敵」2003年作

キャッチコピーが「泣いて笑って元気になれる」
成島出の劇場用映画監督デビュー作で
実話を文庫化したものの映画化。

実直で腰の低い泥棒専門の刑事役を役所広司。
伝説の大泥棒「ネコ」は榎本明。

ちょっとこの二人のコンビは食傷気味ではあるが、
役所さん はいつも毎回違った「男」を演じてくれる。

キャッチコピーが「泣いて笑って元気になれる」
のとおり、ほろっとさせて、にやっと笑わせてくれ
元気になれる。
地味ではあるけど丁寧に作ってあるヒューマンドラマ。
淡々としている分、主役の男二人の演技の巧みさに
ひきこまれ、やさしい役所さん の演技を堪能できる。

メインは刑事と泥棒のやり取りなんだけど
もう一つのテーマが、父子愛。
妻を亡くして男手一つで8歳の娘を育てている仁(役所)
に好意を寄せる学童保育の牧子先生(夏川結衣)とのやりとり。
唯一、色っぽいシーンは仁と牧子が二人で酒を飲むとこ。
女の膝を男が枕にするシーンは多いけど、ここは逆。
牧子が仁の膝に頭をもたせかける。
堅くなっている仁の真面目さが出ている。
だけど、やっぱりその後は、抱き合っちやうんだけどね。
牧子のロングスカートをまくり、下半身からせめる仁。
夏川結衣のナマ太ももは意外にも筋肉質だが、セクシーで
そそられる。

でも牧子と仁が近づき、生活に入り込んでくることで、
娘は拒絶反応をおこす。
「私、ごはんも洗濯も掃除もできるから」と父の前で
けなげにふるまう娘のとこにはほろりとさせられる。
牧子は仁の妻にはなれても娘の母にはなれないんだよね。
そして、仁は娘のために牧子と別れる。
かなりせつない。
だけど、10年後、娘は父から旅立とうとする。
娘のために恋をあきらめたのに、娘は父をおいて
いってしまう。寂しさゆえに怒り狂い頑固になる
仁のやるせなさのとこもせつない。

CURE

CURE
 日本/1997年作品
 監督・脚本/黒沢清
 出演/役所広司、萩原聖人


わけがわからないといってしまえばおしまいだが、
いろんな解釈ができる映画。
人間の抑圧されている欲望やストレスなどが
催眠術によってさらされ、それを無意識に実行
してしまったらという恐怖。
猟奇シーンのグロさよりも、どの人間もちょっとした
ことで人を殺してしまうかもしれないというのが怖い。
そしてその殺すことで癒されているのではないかと
暗示させるような展開が不気味。

ストレスが溜まっていきおかしくなっていき
かける役所さん の演技は絶妙で怖いし、萩原のやさしそうに語りかけた
かと思うと暴力的に破壊したりする変わり身の早さが
ぞくっとする。
「ねえ、あんたのこと話してよ」なんて、
萩原に、ああいうけだるそうでいて、どこか
あまい声で囁かれたらマインドコントロール
されてしまいそうだけど。

やっぱり何が怖いって精神に異常をきたしていく
人間ほど怖いものはないなって感じ。
観る人それぞれにいろんなことを提示させ
考えさせられる映画だ。

ドッペルゲンガー

ドッペルゲンガー
研究者の男がある時、自身のドッペルゲンガーに
遭遇し戸惑いながらも、私利私欲のために奇妙な
関係を築いていく姿を描いたコミカルな異色オカ
ルト・ホラー。ドッペルゲンガーとは、自分の分
身を自ら見てしまう幻覚の一種で、それを見た者
は数日中に必ず死ぬといわれている。
監督・脚本/黒沢清。2003年作。
出演/役所広司、柄本明、永作博美


この映画の紹介ジャンルって“サスペンス”だったり
“ホラー”だったり様様。
最初はサスペンスぽくてわくわくするのだけど
途中からブラックコメディって感じになってきた
ので、中途半端な感じになってきて残念。
もうちょっとサイコサスペンスの要素を織り込んで
迫って欲しかったなあ。

まあ、これは役所さん の演技を見るためにみれば
十分かなあ。
役所さん って善人も悪人も演じられる人で、同じ
映画で見事にそれを演じ分けているのがすごい。
全くの別人として存在しているかのような感じで
惚れ惚れする。
でも、“分身”の方は人間の悪や醜い部分を
出しているというけど、そうでもなかったなあ。

画面を黒枠で区切ったり、三つに分割したり、
分身と実態を対比さけたりするテクニックは
おもしろい試みなのだけど、これって逆効果
のような気がするなあ。