●「リアリティのダンス」

【大阪3】

金曜日(9/5)は午後から、十三の
シアターセブンにて「リアリティのダンス」
を観る。
 
『ホーリー・マウンテン』などの鬼才、
アレハンドロ・ホドロフスキーが
およそ23年ぶりにメガホンを取り、
チリで育った自身の少年時代を
モチーフにした幻想的な映画。

なんともシュールで不思議な映画だった。

あまり予備知識はなく、カルトな映画な監督
ということしか知らず観たが、
監督は変態だろっ!と、突っ込みたくなる
映画だった。

虚構と現実と、シンボル的な部分と
入り乱れていて、なんだろ、なんだろと
興味深く、引き込まれていった。

かといって、ストーリーが無く、
破たんしているとか、素っ頓狂なだけではなく、
テーマが盛り込まれていて、
スクリーンから目が離せなかった。

全裸が多く、ぼかしが入っているのだけど、
所々、ぼかし忘れか、故意なのか、チラリチラリと
ブツが見えたりして、楽しかった。
見るトコはソコじゃないけど・・・。

日本で取ると、どこかの団体からクレームが
つきそうなショットもいくつかあり、
うわっと驚いたり、へえーと凝視したりも。

まさかのお聖水マニア必見のシーンもあり、
一気に変態度があがる。
いや、だから見どころが違うが・・・。


新大阪で、串カツを食べて、京都・大阪の旅は
おしまい。


新大阪駅で、尾木ママを見かけた。
ちっちやくて、首にショールを巻いていて、
オバチャン風だった。

 


 

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土曜日(1/19)、三越で開催の「香川いけばな連盟展」へ。
華やかなお花達が、想い想いの感性で、
活かされ、一つの作品になる。

月影の舞

一生流の作品で、ヴィトンのバッグに生けたものがあった。

月影の舞


月影の舞
偶然、フラメンカS嬢と、お逢いする。
写真は、S嬢のお姉様の作品(草月流)


土曜日夜は、ソレイユ高松にて、
一夜限りの上映映画「ドキュメント 灰野敬二」を観る。

月影の舞

灰野敬二の音楽は、よく知らないし、
ロックもあまり聴かないのだけど、誘われて観る。

本人の語りと思い出の映像、
ライブや演奏風景から構成されたドキュメンタリー。

灰野敬二ご本人、語る、語るホントによく語る。
だけど、具体的に主張したいことは何かは、よく解らなかった。

幼少の体験が、人の生き方や思想を固定しちゃうことってあるんだなあ。

吉祥寺の映像が懐かしかった。


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●「月光ノ仮面」

10/6。フラメンコ発表会リハ前日にして、
突然の背中痛。
なんとしても発表会本番までには治さねばと
一日安静にと、ひきこもり。
そんな中、ベッドの中でDVD 2枚鑑賞。

..まず1本目
【月光ノ仮面】

月影の舞

監督:板尾創路
出演:板尾創路/浅野忠信/石原さとみ/前田吟/國村隼

これも記憶モノで成り代わりもの。
すごくいいテーマなのに、かなりシュールな展開。

人は感情は無くなっても“欲望”には忠実だったりするのかとか、
考えさせられるモチーフも散りばめてはいるが、
監督の独りよがりの部分が大きく、観る者を混乱させる。

ラスト近くの不思議なシーンを監督は撮りたかったのだろうなと
いうのは解るけど、かなり無理があるストーリー展開で、
逆にとごに帰着させるのかと気になって最後まで観てしまうが、
せっかくの題材なのに、お・し・いよっ!


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●DVD「塀の中の中学校」


先日のTBSシナリオセミナーで、講師をされた
TBSのプロデューサ氏らが製作の
「塀の中の中学校」をDVDで観る。 (2012.2.24)



長野県・松本市にある「松本少年刑務所」の中にある、
日本で唯一の刑務所内にある公立中学校
「松本市立旭町中学校桐分校」が舞台。


これは、1988年と2001年のTBS『報道特集』で
ドキュメンタリーとして取り上げられたものを元に
創作されたヒューマンドラマ。


なんたって、内館牧子の脚本だもの、おもしろい!


一筋縄ではいかぬ個性的で、かつ重い人生を
背負った受刑者を息づくように描いている。


お得意の相撲ネタもからめている所がじんわりとくるし、
正にお涙ちょうだい的に描いていないのに、泣ける。


出演者も豪華で、主演のオダギリジョーが副担任役。
そして、生徒役を大滝秀治、すまけい、千原せいじ、染谷将太、
渡辺謙が学生服を着て、演じている。
ショタコン必見(笑)。


オダギリジョーは、写真家を夢見ながらも、安定した職業である
公務員(刑務所の教務は法務省管轄)を選び、
犯罪者を税金で教育を受けさせることに疑問を感じている教師を
演じていて、とてもよかった。



このドラマ、第51回「モンテカルロ・テレビ祭」
テレビ・フィルム部門(単発ドラマ)において、
最優秀作品賞を獲得している。

義務教育を受けられない人が、日本より外国の方が多いので、
外国の方に共感を得たのではないかと、プロデューサ氏は語っていた。



様々な理由で義務教育を受けられなかった受刑者が
中学の三年間の教育を刑務所内で一年間で学ぶというもの。
そして、中学卒業の証書がもらえるそう。


実際、昭和30年から、700人近い“中学生”が卒業し、
その人たちの再犯率は極めて低いそう。


小学校、中学校に通えない子供たちは、ほとんどが、
親の理由で、貧困だったり、借金取りに追われているとかだと。
読み書きができないことは彼らにとって最大のコンプレックスで、
その為に就職できなかったり、バカにされて起こす犯罪も多いそう。


罪を犯した者の更生とは?

生きることとは?

学ぶこととは……など、
様々なことを考えさせられる奥深いドラマだった。

DVDで「エレクトリック・ミスト-霧の捜査線-」
を観る。



月影の舞

アメリカ・ルイジアナ州。
刑事デイヴ・ロビショー(トミー・リー・ジョーンズ)は、
若い女性を狙った連続レイプ殺人犯を追っていた。

南北戦争の映画の撮影で現地を訪れていた俳優との関わり、
同級生だった悪党たちとの再会に40年前の黒人射殺事件も絡み合う。



猟奇的な殺人事件での幕開けだったので、
もう少しサイコサスペンス要素や派手なアクションがあるかと
思っていたが、モチーフはおもしろいのだけど、ミステリー要素は低く、
なんだかゆるゆるした感じ。


主演のトミー・リー・ジョーンズの“語り”が多く入るので、
どうも缶コーヒーBOSSのイメージが……。


そして、この刑事、温厚で慈悲深いようでいて、
時に短気でキレやすくなったりして、ちょっとキャラがつかみにくい。


それに、デイヴが見る「幻覚」が南軍将校の「亡霊」。

亡霊が、彼の癒しであり、忠告者というのが、
ちょっとどう見ていいのか、引いてしまった。


音楽はよかったなあ。

●「チェ 28歳の革命」

キューバ革命の指導者、チェ・ゲバラの半生を描く
計4時間半に及ぶ長編大作の前編
「チェ 28歳の革命」を観る。


月影の舞-チェ パンフ
           「チェ 28歳の革命」パンフ



もう少し、ヒューマンドラマとして
描かれているのかと思ったけど、
そうでもなかった。


ソダーバーク監督はゲバラのたどった道を、
あえて説明的表現を排して、時系列をバラして
展開させていた。


モノクロのインタビュー映像をはさんで
ドキュメンタリータッチにしているのだが、
やはり説明が少ないため、
ちょっと解りにくかった。



仕方ないのだけど、銃撃シーンが多くて、
やはり簡単に人が撃ち殺されていくのを
観るのは忍びない。


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真の革命家は 偉大なる愛によって
導かれる。


人間への愛。
正義への愛。
真実への愛。
 
愛のない革命家を想像することは不可能だ。


         (チェ・ゲバラの言葉より)

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観ている間、眉間に思いっきり、
シワが寄っていたと思う。


肩にも力が入っていたのか、
観終わって頭痛に襲われる。

●「エヴァンゲリヲン劇場版:序」

都会より一ヶ月以上遅れて、やっと公開の
「エヴァンゲリヲン劇場版:序」を観てきた。


エヴァ ポスタ

エヴァ 劇場ポスター

いつもひっそりと貸切状態になる単館映画館も
さすが、エヴァ初日、並んでるよー。


モノ書き志望たるものが「エヴァ」を観ないで
ナニゴトかー、とヲタクな人に言われ
オリジナル映画版は、借りて観たけど……途中で挫折。
テレビアニメ版も借りて観たけど、何話かで挫折。
漫画も手元に10巻あるけど、途中で停滞中。


パンフと漫画
エヴァ パンフと漫画本


そして、今回の映画……
途中で睡魔に襲われ、ところどころ記憶なし。

で、ラスト「つづく」が出て、思わず
「えええっ!(これで終わりかいっ)」と声がもれた。


四部作の「序」ではあるから、謎は残されたままで
いいのだけど、もう少し人間ドラマ部分とか
テーマとか、何か見せてくれてもいいのでは……。
ファンに言わせると、それは各自がくみとれよって
ことらしい。


でも、これじゃあ、序の序の序だよー。
と不満いっぱいの私。

一緒に観たエヴァ信者は大満足のご様子で
「もう一回観たい」と……。
はあ……。


確かに、CG技術っていうのはすごい進化で、
大迫力の画面だったから、映画館で観た価値は
あったし、カッコイイとは思ったけどね。


いつも後ろ向きで逃げてばかりのシンジの弱音に
綾波レイが「あなたは死なないわよ。私が守るから」って
ビシッと言うところはしびれた。


感情をもたないと強くなれるのだ。

人は失うこと傷つくことを怖れるから弱くなったり、
後ろ向きになったりするものだ。


テーマ曲はウタダ。


♪ もしも願い一つだけ叶うなら
  君の場所で眠らせて どんな場所でもいいよ
  
     「Beautiful World」宇多田ヒカル


「ダ・ヴィンチコード」

「ダ・ヴィンチコード」


ダビンチ パンフ (パンフ)



謎解きミステリーであり、歴史ロマン要素も
あり、絵画ものでもあり興味深かった。
冒頭から中盤にはかけては、誰が味方で
誰が悪役なのかが、二転三転して、
スピーディな展開でハラハラした。

そして、中盤からはじっくりと深い歴史の
闇の部分が解き明かされていく重厚な
つくりだ。


謎に迫っていく現在の時間軸と、回想のように
はさみこまれる過去の映像がうまく交差していく。

叡智の泉である「ダ・ヴィンチコード」は
さまざまな分野での知的要素がつまっていて、
気が抜けないというか、眉間に皺を寄せて
観てしまうね。



おもしろかったけど、私的には、
もう少し絵画についての謎解きが
あればよかったなあと思った。



絵画を観るのではなく、読み解いていく
ということはとてもおもしろく、
いろんな発見があるものだ。


主役のトムハンクスは、よかったけど、
ジャンレノは、ジャンレノじゃなくても
よかったじゃん……と思ったけど。



「ロードオブザリング」のガンダルフ役だった
イアン・マッケランがすごい役で、
意外な展開に笑ったとこあり。
彼の作品では、愛するブレンダンと共演した
ちょっとあやしい映画「ゴッド&モンスター」が好き。


「柔らかい殻」

「柔らかい殻」
   1990年/イギリス

監督: フィリップ・リドリー
出演: ヴィゴ・モーテンセン/リンゼイ・ダンカン/
ジェレミー・クーパー/シーラ・ムーア/
ダンカン・フレイザー


アメリカの田舎町を舞台に、ひとりの少年の目から見た
狂気に満ちた出来事を美的な映像文体で綴った幻想譚。


カルト的な映画
映像は美しく幻想的で、乾いた感じなのに
内容はとっても じめっとした話。


人間の嫌悪感をえぐりだし、ちょっとショッキング。
でも、淡々と流れていくため、最初はその世界観がわからず
入り込めなかったが、サスペンス的な味わいが
出てき始めたところからは入り込めた。


「罪と罰」「嘘と真実」など、大きなテーマが

見え隠れする。

しかし 正直、理解しにくい映画。

万人向けではないかも。


監督は小説家でもあり画家でもある。
だからか、風景がきれいで、アングルへの
こだわりみたいなものが随所に見られた。


ヴィゴが全裸で女の膝枕に寝るシーンはびっくり。
愛し合っていたのねーと。
それにしてもヴィゴは全裸でお尻まで見せているのに
女は服着たまま。
ヴィゴは七三に分けた黒髪で無口だが、カッコイイ。


★ヴィゴのもっと無口な役を堪能するなら
「聖なる狂気」。
なんたって、ヴィゴはしゃべれない役だもん。
同じ監督の「聖なる狂気」の感想はこちら。
  http://ameblo.jp/tsukikagenomai/day-20050708.html



薔薇の名前

「薔薇の名前」
  1986年/フランス、イタリア、西ドイツ
  監督:ジャン・ジャック・アノー
  原作:ウンベルト・エーコ
  出演:ショーン・コネリー、クリスチャン・スレーター

中世のある教会を舞台に謎の連続殺人事件解明に
のり出す中年の僧と見習修道士の姿を描く。

二時間飽きることなく画面にひきつけられた映画。
「黙示録」になぞられて起こる連続殺人事件の
謎解きやサスペンス部分はとてもおもしろかったが、
それだけではない深い所は、
正直、知識不足で難解なところがあり、
理解できなかったところがある。
観る者を選ぶ映画なのかも。


中世という時代背景や、当時の宗教や
異端の歴史など、暗黒の世界を奥深く

描いているので、このあたりのことに

詳しいと、また違ったおもしろさがあるのだろうな。


ショーンコネリーの渋い演技と
弟子のおびえた小鹿のような
演技が対照的だったし、くせのある
修道士たちの演技もうまく、
誰もが怪しく感じられた。



画面の暗さと登場人物の色見のない衣装も相成り、
全体に重苦しいトーンで包まれていて、
独特の雰囲気のある映像だった。



貧しい女と弟子のはかない恋のところは
とてもせつなかった。
交わるところはかなり大胆だったけど……。