日曜(1/25)、男女参画センターにて、
松井久子監督「何を怖れる フェミニズムを生きた女たち」
の試写会を観る。
 

湯浅さんのご厚意で、上映後は、
「よるべしるべ」のチラシを配布させていただき、
参画センターにもチラシを置かせていただく。

映画は、70年代初頭のウーマンリブが始まった時代に
20代~30代だった女たちの生き様が
本人の証言と当時の写真、映像と共に
つづられていくドキュメンタリー。


社会への投げかけは、闘いは、どんな形で
女たちに返り、女たちはどううけとめていくのか。
そして、女たちののこしてきたもの、
女たちの今、これからの老いに向かう女。

男女格差が当たり前の時代、
それを切り拓いてきたから
男女平等が当たり前の時代になった。
私の世代は、ちょうどその狭間だから、
その流れを興味深く観られた。

娯楽場映画ではないので、観る人を選ぶ映画。

印象に残った言葉は

「女は、母か便所か」
要するに、男が女に求めるのは優しさか性欲。

「弱者に対して想像力をもてる。
そのことが女の強みで、そのことでつながれる」

上映後は、おうじ主催の「プラウド・カフェ」へ。
「性とライフスタイルの多様性」をテーマに
した空間。 


こちらでも「よるべしるべ」チラシを
配布させていただく。

 

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●「ベイマックス」

月曜日(1/5)、仕事始め。

 初映画は、「ベイマックス」。

 

映像が素晴らしく、画面にくぎ付け!
 架空の町が、不思議なのに、リアル。

ロボットとヒーローものと合わせたように
男の子の好きなものがいっぱい。
ケアロボットでも、戦っちゃう。

最後ちょっとモヤッとするけど、
ワクワクして、ホロリとした。

 

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●「トランセンデンス」

月曜日(7/7)、ハッピーマンデーなので、
映画のはしご。

1本目は「トランセンデンス」。
 
人工知能モノということで、期待してみたが、
なんとなく消化不良。
映像効果はすごいし、実際の最先端技術を参考
に作られているというビジュアルは近未来というより、
もうリアルな感じがする。

物語中に何度か出てくる台詞、
「自我は証明できるか?」゛

これが全体のテーマでもあるが、
脳から、思い出はデータベース化され、
インストールできるけど、
自我はどこにあるのだろうね。

神にでもなったかのような暴走は
仕方ないにしても、後半部分は、
人工知能という枠を超えてしまって、
もはや何でもアリになってしまってて、
テーマが薄れてきたようで、残念。

科学反対派のテロとの攻防も中途半端な
気がしたなあ。
どうせなら、甦りものモノの部分を
もう少しふくらませて欲しかったなあ。

だって、ちょっと途中で意識が数か所飛んで
しまったんだもの……。


 
チラシ


なんだかんだ言ってもパンフは売り切れだった
から、観客数は多かったのかな。

 

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●「ノア 約束の舟」

土曜日(6/14)、「ノア 約束の舟を観る。
 

これぞ、映画!な、大スペクタル。
話的にも映像としてもスケールが大きく、
壮大なロマンがあふれる。

神の在り方としては、日本人と欧米人でも
差があるし、思想、宗教観によっても捉え方が
変わって来るかと思うが、
きちんと人間ドラマとしての軸があるので、
絵空事としてではなく、共感でき、
感情移入してしまうところがあり、
二時間半という長さを感じさせない位、
映画の世界へ入り込めた。

神の啓示を受けるノアだが、解釈はノア自身が
考えることであり、選択をするのもノアなのだ。
そこんが、観客もノアと共に苦悩し、
それを実行に現して行く過程に寄り添える。

聖書に忠実に作ったという「箱舟」の大きさに圧倒され、
そのデザインの独創性にも驚く。
「船」というけれど、実際は航海するわけではないので、
長方形だったのだとか。

神は悪がはびこる世界を大洪水でリセットする。
でも、何が悪で何か善なのか、考えさせられる。

愛するものを守るために誰かを殺めるのは、悪なのか、
善なのか。
自分を助けるために誰かを見殺しにした者を
信頼できるのか。
むしろ、善悪の基準は何なのか、人は自分の欲望のままに生きて
いるだけではないのかと思う。

大雨のシーンもすごいし、舟をどうやって作ったかの
アイデアとヴィジュアルも斬新で素敵だけど、
「番人」はどうなんだろう。
キャラはとてもいいのだけど、私はちょっと違和感があったかな。

ノア役のラッセル・クロウがやはり素晴らしい。
心身共にタフなようでいて、苦悩し、使命よりも慈悲の愛に
生きる男を見事に表現している。
ロン毛から、坊主頭まで、髪型七変化が楽しめるのも楽しみ。


 
 「ノア 約束の舟」パンフレット。

プロダクションノートがおもしろい。
監督自身の大胆なアプローチはもちろんだが、
様々なスタッフの叡知がぎっしりとつまっていて、
撮影現場は何もかもが前代未聞的。



 
「キネマ旬報」6月下旬号は「ノア」特集。
『再構築された 旧約聖書/創世記を解く』では、
社会学者として宮台真司とコミックとして表現した藤原カムイ
の二人の対談がとても興味深い。
映画との比較をしながら、語られていて、
映画の独創性が伝わる。


「面白いほどよくわかる 聖書のすべて」
日本文芸社/ひろさちや:監修/中見利男:著

聖書のことも改めて、確認するには、
とてもわかれやすい本。

【大阪②】●「2001年宇宙の旅」

月曜日(1/20)、京都から大阪へ。
大阪で映画のはしご。

1本目は、大阪ステーションシティシネマの
「午前十時の映画祭」で「2001年宇宙の旅」観る。
過去の名作がズラリ。
1本1000円で観られるとあり、平日の朝なのにかなりの人だった。
 
観念的な映画であり、前半は意識がトリップ
しそうになったが、音楽の迫力に、ハッとする。
後半は、映像美を堪能。

今なおSF映画の金字塔となっている
1968年初公開の この映画の凄さは、
やはりその色褪せなさだろう。

洗練されたデザインは今なお新鮮でさえある。
それだけ、細部の機器から宇宙船の内部が、
想像をはるかに超えた創造物である証である。

やはり大スクリーンで感じる作品であった。

 
「午前十時の映画祭」チラシ


「2001年宇宙の旅」パンフ。
これは、人にもらったもので、昭和53年に発行されたもの。
リバイバル上映時のものかな。
定価300円とあり、時代を感じた。

このパンフには、特撮撮影の話が詳細に掲載されている。
緻密な研究とこだわりの製作ぶりがうかがえる。

監督スタンリー・キューブリックと
脚本アーサー・C・クラークとの共同執筆は
2400時間を費やしたという。

でも、
「もし、この映画が一度で観客に理解されたら、
 我々の意図は失敗したことになる」と
クラークは語り、キューブリックは、主題を
「“神”という概念だ。ただし、これまでのような
 神ではなく、科学的定義による神なのだ。
 宇宙の知的存在、生物的進化の最先端としての神である」と。

 

●「ゼロ・グラビティ」

年末は「永遠の0(ゼロ)」を観たので、
年始は「ゼロ・グラビティを3Dで観る。




全体を通して、長まわしで見せることで、
(実際にはカット割りはしている)
リアルタイムの出来事として、
感じさせ、より臨場感を出し、
観客に宇宙を体感させてくれる。

冒頭の宇宙に放り出させれるシーンは、
ゾワっと鳥肌がたつほどに浮遊感すら感じた。

エンドロールが始まった途端に席を立つ人が
9割位いたのは、皆、息苦しかったのではないか。
それだけ、映画の中の「宇宙」にいたような……。

パンフによると特別開発のワイヤーで吊っての撮影
だったというので驚き。

とてもいい映画で感動的ではあったのだけど、
個人的には一か所だけ、モヤっとするところがあったけど、
どんな状況においても立ち向かう強さは必要。

宇宙という未知なる空間に
出かけて行く人はメンタルは
強くなくてはいけないのだろうけどね。

この映画のヒロインのように、
絶望の中でも希望を見いだし、
自分の足で大地を踏みしめたい。

今年は、初心に戻って、ゼロからのスタート!

2014年が皆様にとって素敵な年でありますように☆
今年もよろしくお願いいたします。

●「人類資金」

土曜日(10/26)、映画「人類資金」を観た。


月影の舞

監督・阪本順治×原作・福井晴敏。


原作は未読だったので、ちっょと解りにくい所が
あったが、社会派娯楽作品という感じで楽しめた。


アメリカ、ロシア、タイ、日本と4か国ロケということで、
アクションもあったりして、スケールが大きい感じでは
あるが、なんだかちょっと、ちまちまっとまとまっていた
感はあるかな。


「M資金」がテーマではあるけれど、謎解きとか、
そこを深く追求するというよりも、
資本主義社会をぶち壊せ的なメッセージが強く
感じとれた。


佐藤浩市がメインではあるのだけど、森山未来が
見せ場が多く、カッコイイ。
男らしくなったなあ。

後半の国連でのスピーチのシーンは、感動的だった。

様々な国籍の人の前で、自分の想いを伝えるということは
難しい。
しかし、一枚の写真だけで、伝わることもある。


予告を観た時に、トヨエツが出ていると思って、
楽しみにしていたが、冒頭1シーンのみだった。
しかも、暗い背景で、サングラス姿で、
別にトヨエツじゃなくてもよかったんじゃないって
感じだった。残念。



月影の舞
「人類資金」パンフ



月影の舞
「月刊シナリオ」誌「人類資金」特集。


ミクシィで、酷評されていたのであまり期待していなかったが、
後でパンフや月刊シナリオを読み、監督の意図を知ると納得。


企画的には小説と映画は同時進行していたようで、
映画はエンターテイメント部分をメインにして、
小説とは別の切り口のよう。


映画は「М資金、現代劇、佐藤浩市」という三つの
キーワードだけが提示されたそう。


小説と脚本の両方書いた福井晴敏は小説は膨らませる作業で、
脚本は削る作業と語っていた。
それでも、阪本監督は、彼の脚本に対して、
「テキスト多いよ(笑)」と。

小説と脚本の間のようなものだったらしく、
かなり簡略化されたのだと。


●「R100」

松本人志監督作品は今まで観たことがないのだけど、
これはSМをテーマにしているので、M女としては
見届けねば! と「R100」を観た。



月影の舞

シュールだわー。


「世にも奇妙な物語」みたいに、日常の中に非日常が入りこみ、
だんだんとおかしくなっていく世界観。


不条理というか、メチャクチャなんだけど、
きっちり計算されている構成であり、
役者の演技力が活きている為、おもしろく、深く観られた。


二重構造になっているのはある種の「逃げ道」ではあるが、
それもご愛きょうかな。


後でパンフを読んだら、松本監督は、今までの映画は
シナリオは書かなかったけど、今回のこの作品は
きっちりシナリオを書いて綿密に構成したとある。


主役の大森南朋のMっぷりがイイ。
いやあー、よくこの役を引き受けたなあと思うが、
白プリーフ姿の、そのぶざまなMっぷりが、たまらない。


恍惚の表情が、CGで表されるのだけど、
それが なんともいえず、キモカワイイ、


そして、刺客のように、次々と登場する女王様の
Sっぷりもハンパじゃない。

冨永愛は怖いし、サトエリはエロいし、
寺島しのぶはリアルだし、渡辺直美は笑っちゃうし、
秘密兵器は片桐はいり!


ボンテージのコスチュームがそれぞれの女優に
合わせて、カッコイイと思っていたら、
それぞれ制作者が違うよう。


松っちゃん独特の“くどさ”があるのだけど、
手を変え品を変えの演出と映画的効果でさほど
気にならなかった。


ちょっと大丈夫かなと思うシーンもあったけど、
SМの本質をついているのかも。

「ボンテージ」という組織の支配人を演じる
松尾スズキの言葉で
「MもつきつめればSになる」という言葉に納得。


誰もが楽しめるっていう映画じゃないし、
むしろ不快感を感じる人は多いと思うし、
ちょっとせつない部分もあるし、
笑えないよって良識ある人も多いと思うが、
誰に感情移入するかによって、眠っていた性癖が
目覚めそうな映画ではある。


さあ、禁断の扉の向こうに、いざ!



月影の舞
「R100」パンフは真赤な封筒入り。

●【京都②】「地獄でなぜ悪い」

【京都2】
土曜日朝(10/5)は、T.Joy京都にて、
「地獄でなぜ悪い」を観る。
園子温監督の実体験を元に、作られた映画。

月影の舞

個性的キャラ大集合で、小ネタも沢山盛り込まれ、
エンターテイメントやくざな映画であり、自主映画制作人の熱い映画。

おもしろく、せつない。

今の映画界や監督をシニカルにとらえてたり、
自主映画に関わった人や、夢を追いかけてる人には、
同化して、うるっとくる場面が、あるはず。
私も何度か涙がにじむ。

抗争シーンは、園子温大全開。
ちょっと長いが、豪快でパワフルで、スコーンと、突き抜けている。
笑いあり、狂気ありで、容赦なき、こだわりの血潮。

最後は、希望なのか、絶望なのかは、観る人が決めればいいが、
きっと頭が真っ白ではなく、真っ赤になって、
そんなことなど、どっちでも、いいかも。


月影の舞
「地獄でなぜ悪い」パンフ

月影の舞
ランチは「ハマムラ」でラーメン 

●「ヒステリア」

日曜日(9/29)は、岡山へ。
まずはシネマ・クレールにて「ヒステリア」を観る。


月影の舞

今では性具として浸透している電動バイヴ。
19世紀のロンドンが舞台で、
そのバイヴの誕生にまつわる実話を元にした映画。

女性のヒステリー症状の治療にと医学治療器具
として誕生したバイヴ。

鬱積した女性の感情を落ち着かせるという、
精神的治療の目的で、女性をオルガスムに導く。

映画ではそれを「快楽」として扱ってはいないが、
女性としては、こんなカタチで快楽を味わせられるのって、
どうなのかと思うけど、決して陰鬱ではなく、
むしろコミカルに爽やかに描かれている。

だから、エロさは全くなく、むしろ さわやかな映画。

その女性の性の解放と合わせて、実際の社会的な女性の
解放が同時進行しながら描かれていて、
この二つが交わって行くという展開が、良き映画になっている。

そして、何より愛の物語であった。
実際は、人が人に惹かれていくのに時間も理由も関係ないのだけど、
ここでは、丁寧にエピソードを重ねて、好きになっていく様子が
描かれている。
愛のクライマックスでは、愛の決断に、うるっとくる。

エンドロールでは、実際の歴代バイブの写真が提示される。
重々しかった初代機から、だんだん軽く、
使いやすそうになっていく歴史がうかがえる。


パンフの監督インタビューによると、
「ヒステリア」というのは元々ギリシャ語では“子宮”
という意味で、心理学上、女性のメディカル部分で
身体の不安定さを示す言葉だったそう。

フランスでは“ヒステリア”というと狂ってしまうという
意味合いになるそうで、フランスではタイトルが違うと。


あるプロの女性のエロ作家さんにお逢いした時、
「男がいなくて、精神的に不安定になった時は、
 バイヴで、がぁーっとイって、果てて眠ると
 とっても すっきりするの」とおっしっゃていた。

この映画では、セックスの快楽とは全く
結びつけていなかったけど、
女性の快楽の深さは千差万別。
一度、深いオルガスムを知ると、それが満たされないと、
精神的に不安定になってしまう女性は多いのかもしれない。