●「福福荘の福ちゃん」

水曜(1/14)、レディースディなので、
ソレイユ2にて「福福荘の福ちゃん」を観る。

 
冒頭から笑って、途中で切なくなって、
また笑って、観終わったら、心があったかくなった。

森三中の大島美幸が丸坊主にしてオッサンになる
ということで、キワモノか力技での笑いかと
思ったが、全く違和感なく、とても自然な感じだった。

クセのある役者陣の風合いと、独特の間合いが
奇妙なおもしろさとふんわりとした優しい世界観を
醸し出していた。

でも、その分、時折のぞくシュールさと、
痛ましさが、苦しいほど切なくさせる。

いじめのシーンとか、心の病や孤独な隣人の描写は
涙が出てしまった。

傷つけられた人は、人と接するのを避けたりして
しまいがちだが、福ちゃんのように、
分け隔てなく、人にやさしさを与えてあげ、
寄り添える人って素敵だな。

でも、男と女で恋愛以外の人間関係を作るのって、
とっても難しいね。

原作ものが当たり前の中、これはオリジナルだそう。
脚本もよかったし、監督の個性もあふれていた。

 
人物相関図(パンフより)

終わって、明るくなると顔見知りの人たちが何人かいて、
みんな笑顔で「おもしろかったね」と言っていた。
ラストが余韻を残しつつもよかったので、
みんなを笑顔にさせる映画かも。

 

 

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●「ルパン三世」

土曜日(9/6)、「よるべしるべ」ロケ
の後、映画「ルパン三世」を観る。
 

劇場で観るまでもないかと思ってた
のだけど、北村龍平の新書「監督という生き様」
を読んで、観たくなってしまった。

やはり相当の覚悟をして挑んだ作品であり、
様々な試行錯誤が繰り返された作品。

うーん、
決して、悪くはないし、がっかりということも
ないのだけど、なんだか、派手にドッカンドッカン
やったり、やたらと戦い、アクションばかりという
感じで、途中で何の映画を観てるのか
わからなくなったしまう。

著作にも「ハリウッドは個性を殺してしまう」
とあったが、そんな感じ。

キャラ設定や衣装をどういうスタンツでやるかは
苦労したかと思うが、脇キャラの個性が強くて、
逆にメインのキャラが薄まっている感があった。

玉山鉄二の次元はとってもカッコイイ。
銭型のとっつぁんは、コミカルとダンディの両方を併せ持つ
浅野忠信で、かなり似合ってると思うけど、
どうしても赤塚不二夫に見えてしまう。

不二子ちゃんは、うーん。
黒木メイサはとっても美しいし、アクションもいいけど、
クールビューティーすぎというか、シャープすぎる感じ。
じゃあ誰をキャスティングするのかというと、
すぐに出ないが、もう少しまろやかな色気が欲しい。
ルパンとのからみがとってつけたっぽいところもあったもの。

 

映画の後は、先日公演した朗読「大人の怪談小屋」の
打ち上げ。
9/2にオープンしたばかりの
若乃花プロデュース「若の台所」で。

 
〆のデザートはワッフル。

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●「幕末高校生」

金曜(8/1)、映画の日は
「幕末高校生」を観る。
 
タイムスリップものは大好き。
おもしろかったけど、
時代のギャップが見どころの
タイムスリップものにしては、
それがやや弱かった感じかな。

タイムスリップの仕方は安易で、
オーソドックスな流れの
物語の構造の基本の行きて帰りし物語。

石原ひとみは、歴史の教師の役。
コメディにしているからか、
時代劇としての部分は
薄かった気がする。
西郷隆盛役の佐藤浩市が、
三谷幸喜の映画「ザ・マジックアワー」
みたいに西郷隆盛を演じている人に
みえたのがおかしかった。

石原ひとみは、お白洲シーンで、
後ろ手に縛られている姿がなまめかしかった。

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●「超高速! 参勤交代」

土曜日(6/21)は「超高速! 参勤交代」観る。
 
おもしろかったあ~。
ドタバタしてるだけかと思ったら、
しっかりした時代劇で、笑って、泣けて、
とても楽しめた。

白馬に乗った王子様ならぬ
お馬に乗ったお殿様の要素もあり、
佐々木蔵之介がかっこよく、
深キョンもセクシーで美しかった。

群像劇のよさもあり、各々の見せ場があり、
きっちりとした伏線もきっちり処理していた。
アクションも思った以上に本格的だった。

さすが、城戸賞で近年最高得点で受賞した作品
だけあって、シナリオが見事。
福島の震災を見に行った直後に脚本を
書いたというだけあって、福島へのエールが
随所に感じられた。

そして、アイデアもとても効果的に生きていた。
時代劇でここまで、おもしろくできるなんて、
すごいなあ。
脚本のときは、もっと盛り込んでいたそうだが、
映画化にあたって、そぎ落とした部分もあると
いうから、サービス精神が旺盛なのたろうな。

観終わって、にっこりほほ笑む映画で、
ニマニマしてしまう。

 

 
今月「シナリオ」誌7月号には
シナリオと脚本家インタビュー掲載。



 

 

 

 

 

 

●「ジャッジ」

 日曜日(1/13)映画のはしご、2本目は「ジャッジ」。

 
豊川さんと妻夫木くんが出てるから観るかな
という位であまり期待していなかったが、
とてもよかった。
けっこう泣いてしまった。

脚本がいい。
トヨタのドラえもんシリーズ、ソフトバンクの
家族シリーズを手掛けたCMプランナーであり、
映画「犬と私の10の約束」の脚本も書いた
澤本嘉光だもの。

様々なアイテムを散りばめて、きっちり伏線を
はって、回収していく細やかな仕込みが上手いなあ。
あざといようでいて、すんなりと心に入り込ませる。

 

スポーツのように勝ち負けがはっきりしていない、
クリエイターの世界での勝負。
いいとか悪いとかを決めるのは感覚でしかないの
だけど、だからこそ、様々なしがらみだとか裏工作で
どうにでもなる世界でもある。
そんな世界をコミカルだけど、きっちりと描いている。

常にヒットを飛ばすクリエイターが
負けて落ち込む時、いつもダメな男が
「一回ダメだったくらいでなんですか、
俺なんてずっとダメだって
言われてきてるんだからなあ、
一回ダメだからって偉そうにすんな!」と叱咤する
シーンは、もう泣けて、泣けて。

作品が誰かに「選ばれる」ということ、
他人の評価の上でしか通過できない世界の
苦しさは自分自身も痛いほど解かっているので、
共感してしうとこが多多あった。

豊川さんのサイテー男っぷりと
妻夫木くんの清さとが味わい深い。


私も初めて就職したのが銀座にある
広告代理店だったので、
当時を思い出してしまった。
長いものに巻かれて、自分の感性を
殺してしまうのか、不器用でも、
自分の感性に忠実に生きるのか、
考えさせられる。

 

原作だと思って買ったら、
脚本を元にして脚本家が書いたノベライズだった。
でも、おもしろくって笑いっぱなし。
言葉のセンスが好き。

 

 

 

 

 

 


 


 

 

 

 

【京都②】
元・立誠小学校にて、
ケラリーノ・サンドロヴィッチ映画祭
があり、これを観る。

月影の舞

まずは、大槻ケンヂ原作で、ケラが脚本、監督の
「グミ・チョコレート・パイン」を観る。

月影の舞

2007年の作品だが、1986年の高校時代と現代が、交差する青春もの。...

ケータイのない高校時代、貸レコード、ノイズバンド、
自主映画、バンド活動、GORO等、
その頃の健全たる男子の青春がコミカルに描かれている。

やたら、オナニーシーンがあるが、面白く、
ちょっと切ない話だった。


ケラリーノ・サンドロヴィッチ映画祭、
二本目は「おいしい殺し方」。

奥菜恵主演。
元々ドラマだったものを再編集で描かれにしたものらしい。
二時間サスペンスみたいな作りだが、笑いが多く、
ナンセンスコメディとして、面白かった。...

上映会後は、ケラリーノとヨーロッパ企画の上田誠のトークショー。

映画と演劇の違いや、今の映画界の現状やら、裏話を聞かせてもらえた。

映画は、本業にしちゃうと、あてないといけないということで、
自分の好きなものが作れないというケラさん。
ケラさんの作りたいのは、シチュエーションコメディや、
ナンセンスコメディなのだが、そういう映画はあたらないんだと。

終わってから、サインと握手をしてもらう。
そんなにコアなファンじゃないけど、
今年は、ケラさんの「祈りと怪物」の舞台をケラ版と
蜷川版の2つを観てきたので、なんだか、
ケラさんに逢えて、嬉しかった。


月影の舞
ケラと犬山イヌコがやっている「イヌケラ」イベントのシール。

ケラが、ツィッタでつぶやいていた上映会の作品と違う作品が、
急遽上映されることになったので、お詫びとして、来場者皆に配られた。

300円で販売されてるものらしい。

この立誠小学校は、趣深い空間。
去年の映画24区 俳優ワークショップで、
お逢いした方々ともまたお逢いできた

●「モネ・ゲーム」

土曜日(9/28)午前中は、ソレイユにて
「モネ・ゲーム」を観る。


月影の舞


1966年のコメディ『泥棒貴族』を
コーエン兄弟が脚色したもの。

詳細にふれたらネタバレになるので、
感想はさらりと。

絵画の贋作にまつわる話で、
クライムムービーではあるがコメディ。
オーソドックスな笑いをもりこみつつも
練られた脚本が秀逸で、最後にひねりの
きいた着地が待っている。

下ネタ的なこともあるが、お下劣にならず、
上品なタッチで楽しめた。

テキサスから来たカウガールを演じる
キャメロン・ディアスが、やっばりチャーミングで
魅力的に描かれているのが一番の見どころかな。


月影の舞
「モネ・ゲーム」チラシ

月影の舞
「モネ・ゲーム」パンフ


月影の舞
ランチはトリカフェで「照り焼き豚ライス」

●【大阪③】「桜姫」

大阪2日目(7/8)は映画のはしご。
二本目もテアトル梅田、「桜姫」を観る。

月影の舞

京都 清水が舞台の歌舞伎「桜姫東文章」が、
原案で、地代劇ではあるが、斬新に現代風にアレンジされている。

バイオレンスもエロスも、ここまでスコーンと突き抜けてると、
痛快エンターテイメントとして、面白い。

桜姫を演じる日南響子は、清楚な感じで姫役にぴったりだが、
松原智恵子の若い頃にソックリ。

でんでんが、生臭エロ坊主で怪演。
ゾンビ妖怪電気人間になって、暴れたり、腰ふったりして、
ハチャメチャで、ラストの大乱闘後の姿にも、ぶっ飛ぶ。

もう、やりたい放題、乱れうち。

女優達の脱ぎっぷりもあっぱれで、おっぱいがいっぱい。

泥アマレスよろしく、女優二人の雨の中の格闘シーンも本気の、取っ組み合い。



月影の舞
パンフ。上が、桜姫。
下は、桜姫の純潔を奪ったワケあり権助。

月影の舞
パンフはケース入り。


月影の舞
ポスターのコピーは「恋に狂わないこの世の中は狂っている」


月影の舞
猛暑日。思わず かき氷。


●「探偵はBARにいる2」

日曜日(5/26)は、「探偵はBARにいる2」を観る。

月影の舞

1も面白かったが、より練られ、
エンターテイメント性が盛り込まれてた。
やはり古沢良太の脚本力かな。

笑えて、謎解きを楽しめ、お色気もあり、
最後はうんと泣かせてくれた。
予備知識を入れず、素直に謎解きを楽しむと、
クライマックスのシーンが、より胸迫るだろう。

短いショットの使い方も面白く、
計算されてて、上手いなあ。

大泉洋の魅力満載だか、
脇を固める個性派役者も味わい深い。

アクションが無駄に多いかなとも思うが、
工夫を凝らした見せ場も楽しめる。

「あまちゃん」に出てるアノ女優さんのセクシーシーンは笑った。

月影の舞
「探偵はBARにいる2」パンフ
劇中のお店のマッチをイメージしたカバー付き。


ランチは、牟礼のテニスコートの横のカフェ。
手前はベーグルランチ。

月影の舞


月影の舞

月影の舞

●「ミロクローゼ」

日曜日(3/17)、映画のはしご2本目は
丸亀猪熊弦一郎美術館にて「ミロクローゼ」。

月影の舞

「オー!マイキー」の石橋義正監督の作品。
監督、脚本だけでなく、美術、音楽、編集も
こなすオールマイティな監督。

そして、山田孝之が3役を演じる。
また、どれも濃ゆいキャラで、
殺陣あり、ダンスあり、特殊メイクありと、
摩訶不思議な世界を次から次へと展開してくれ、
山田孝之の役者としての幅の広さと存在感に
圧倒される。

アートな感じで、もっとシュールなものかと
思っていたが、骨太なテーマがドンと一本あり、
ストーリーにも引き込まれつつ、
独特の世界観とヴィジュアルの面白さを楽しめた。

場所とか時代とか超越した世界空間。
その奇抜さが心地よく、頭を柔軟にして、
その発想を愉しむ。

巨大な遊郭が登場するが、その女郎たちの衣装が
ハイセンスでステキ。
青森のねぷた祭りの絵の前で京都弁を喋る女郎とか、
キャラもおもしろく妖艶。

壷振り師 お竜に原田美枝子、刺青師に鈴木清順が
出演していたりしてるのもおもしろい。
鈴木清順は酸素吸入のチューブを鼻につけて登場。
これは演出ではなくて、本人の希望だそう。
そんな状態なのに、大丈夫だったのだろうか……。
山田孝之演じる片目の浪人 タモンに
頭を思いっきり叩かれていたし。

遊郭の殺陣のシーンは圧巻。
監督がこのシーンを一番撮りたかったというだけあって、
こだわりとあっと驚く手法を使っていて必見。


映画上映の後は、石橋義正監督とビジュアルデザイン担当の
舩引亜樹さんのトークショー。

映画以上にこのトークショーが面白かった。


ヴィジュアルのイメージから入り、イメージスケッチをし、
それをつなげて構成していき作り上げていくという監督。

ネット上には書けない話をたくさんしてもらい、
とっても有意義で濃厚なトークショーだった。


映画のタイトル「ミロクローゼ」は監督の造語で、
みろく菩薩と魅力的という意味合いをこめたという。

ヒロインは弥勒菩薩のようなイメージと髪型。


監督はネーミングがお好きだそうで、
登場人物の名前もとても変わったものや
こだわりが多い。


そして、この監督の作品には「艶」と「ユーモア」が
こめられているのがいい。
だから、惹かれるのかも。


三年前にちょうど同じ丸亀猪熊美術館で観たのが、
キュピキュピ。
この映像もおもしろかったなあ。


★「SickeTel-キュピキュピと石橋義正-」展(2010.10.23)
http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10687816426.html


映画やアートを作る上での勉強になる話がいっぱいで、
映画作りに関わっている人とかが聞くと面白いだろうな
と思って、トーク後、横を見ると、
映像塾関係の方がズラリ。
みんなアンテナは一緒。



月影の舞

「ミロクローゼ」パンフ。
サイン入り!




トーク後、監督のサイン会。

映像塾の某女子が
「監督に名刺渡したよ。渡しとけば何かにつながるかもよ」と
と言うので、私も「The lion dance しあわせ獅子あわせ」
の名刺を渡す。

「キュピキュピも観ました!」とアピールして、
サインをいただく。



映画の後は台湾ラーメン。

月影の舞