お正月3日に「一枚のハガキ」をソレイユ高松にて観る。
今年の初映画だけど、
この映画、全国的には去年の夏上映のやつ。
豊川さんが主演ということではりきって観たけど、
大竹しのぶの映画かな。
タイトルから、泣かせる映画かなと思っていたけど、
逆に、戦争という愚かな行為を「滑稽」に描いたものだった。
もちろんシリアスなのだが、シニカルに淡々と描き、
真面目にやっていることの「狂った感覚」を見せていた。
そして、復興を喚起させる力強い映画だった。
撮影当時98歳という邦画界の最高齢である新藤兼人監督。
パンフによると、二人で暮らしているという孫の新藤風監督が、
車椅子を押し、シナリオ執筆補助や付添をしているという。
この映画は、新藤兼人監督ご自身の戦争体験を元に作られている。
戦争末期に徴集された中年兵士100人の内、94人が戦死し、
6人が生き残った。
新藤兼人監督がその生き残った一人で、そ
の役を演じたのが豊川さん。
兵士の配属は上官のクジによって決まるという事実。
戦争という時代の中では、クジによって生死が決まるという
命の軽さ。
音楽で盛り上げたり、大竹しのぶの演技以外は
過剰演出もなく、淡々と映画は進んで行くが、
その無表情的な冷酷さがより戦争の無情さを
叩きつける。
“中年兵士”とその遺された家族ということで、
登場人物の年齢層がかなり高く、
子供や若者がほとんど出ない熟年映画でもあった。
なので、戦争未亡人となった友子(大竹しのぶ)を
めぐって、村の世話役(大杉漣)と、友子の元夫の戦友
(豊川さん)がとっくみあいのケンカをするシーンに、
ちょっと無理があるような……。
でも、ここだけ、劇画チックというか、投げられて、
宙を飛んだりして(柔道一直線かっ!)、コミカルに
描かれている。
ワンシーンだが、麿赤兒が存在感のある生臭坊主を
演じていて、笑った。
いつの時代も女はたくましく、男はさびしんぼう。
それでも、互いを必要とし合えば、補い合って
うまくやっていけるのだろうな。
ラストの黄金の稲穂が、
「生きているかぎり 生きぬきたい」という
新藤監督の強い生命力が込められたメッセージを
表しているみたいだった。
豊川さんのちょっとマッチョなランニング姿が
観られるので、豊川ファンは必見。
大竹しのぶとのからみは無しだった(笑)
映画の前はイタリアンのランチ。
アンコウのピリ辛トマトソースの
フェットチーネ(平面パスタ)
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