24日(土)はアルファあなぶきホールにて
ユーミンのコンサートツアー2011「Road Show」へ。
「見せる」という意味においてはやはり最強のアーティスト。
2009年のツアーよりさらにパワーアップしてる!
そのカリスマ性はずっと輝き続け、
いつだって、時代の先を走り、
常にポジティブな女王様として君臨し続ける姿は
いつも眩しい。
今回のテーマは「映画」。
今年前半、映画に関わってきて、後半はまた新たな映画に
挑もうとしてる私にとって、とってもタイムリーなテーマ。
大きな異国の映画館のセットがくまれ、
バンドマンたちはレトロなコートを皆まとっている。
舞台両サイドには映画のフィルムのオブジェが斜めに
飾られていて、映画の世界へと誘う。
そこに襟元に黒いファのついたコートと
モダンな帽子のユーミンが登場。
「今日のテーマは映画です。
二年かけて作ったストーリー。
ちょっと自信作です。楽しんでください」と挨拶するユーミン。
「自信作」とサラリと言ってもイヤミにならないとこが
ユーミン。
ユーミンの歌には季節感があふれるがステージでも
冬→春→夏と、季節感漂う衣装がめまぐるしく変わる。
闘牛士の服、振袖、60年代風ロックンロールなワンピースだったり、
終盤は宇宙服?みたいなものにもなってた。
最後のエジプト風の衣装で「コインの裏側」を
歌ったのが雰囲気があって、一番好き。
後ろのスクリーンもスペインの闘牛広場になったり、
海になったり、宇宙になったり、
いろんな映画のジャンルも登場する。
もちろんダンスも盛りだくさん。
歌も新旧取り混ぜ、ノリノリで立たせたり、
しっとり落ち着かせて座らせて聴かせたり。
とにかく飽きさせないようにとあの手この手で
メリハリのきかせた「ショー」を見せてくれる。
そのサービス精神は衰えるどころかますますパワーアップ
している気がする。
「私の歌だけ聴いてればいい」というのではなく、
こんな私も見て、こんな演出もあるのよと
次々と出し惜しみすることなく提示してくれる。
途中、女性ヴォーカル2人とパーカッションの女性と
ユーミンのコントぽい寸劇的МCが入る。
華やかでスタイル抜群の若い女性三人の間に入っても
ユーミンは見劣りすることなく、女子4人という感じ。
そして、その女性4人のライフスタイル的な映画が
モノクロで後ろのスクリーンに映し出されて行く。
4分割されたスクリーンにそれぞれの女性の
日常が映し出され、一つになって、4人が集ったり、
CGを駆使して、4人がいろんな所へ出かけたりする“映画”。
ラスト近くのメンバー紹介も映画のエンドロールのように
スクリーンに写真と名前が流されて行く。
最後にユーミンが、このツアーのリハが始まった時に
大震災があり、ツアーの中止をするかどうかの選択を
迫られたが、「個人的にはやってよかったです」と語った。
「予期せぬ出来事があったとしても私は走り続けます。
だから皆さんも皆さんの道を走り続けて下さい。
皆さんから勇気をもらいました。きっとお返しします」と述べた。
映画でも演劇でも音楽でも、やはり「見せる」ということ、
一番に考えていて、常に人を楽しませることに力を注ぐ人の
ステージというのは熱く、学ぶことが多いし、
前向きにさせてもらえる。
■ヴォーカル:松任谷 由実
■バンドメンバー
武部 聡志/キーボード、市川 祥治/ギター、中川 雅也/ギター、
田中 章弘/ベース、宮田 繁男/ドラム
小野 かほり/パーカッション、
伊勢 賢治/サックス・フルート・コーラス・キーボード
■コーラス:須藤 美恵子、松岡 奈穂美、今井 マサキ
【曲 順】
1.ひとつの恋が終るとき
2.TUXEDO RAIN
3.たぶんあなたはむかえに来ない
4.恋の苦さとため息と
5.I Love You
6.少しだけ片想い
7.太陽と黒いバラ~恋の一時間は孤独の千年~真夏の夜の夢~輪舞曲(ロンド)
~太陽と黒いバラ メドレー
8.大連慕情
9.春よ、来い
10.ただわけもなく
11.Blue Planet
12.夏は過ぎてゆき
13.わき役でいいから
14.ガールフレンズ
15.静かなまぼろし~私のフランソワーズ
16.Mysterious Flower
17.今すぐレイチェル
18.LOVE WARS
19.瞳はどしゃ降り
20.DESTINY
【アンコール曲】
EC1 コインの裏側
EC2 カンナ8号線
EC3 ダンスのように抱き寄せたい
- Road Show/松任谷由実
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」CD