月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


テーマ:

モノのフォームって、デザイン性だけじゃなく、
意味があるのだということが見えて来る本。
正に発想をカタチにするヒントがいっぱい。


「デザインの骨格」
山中俊治 (著)
日経BP社/2011.1.29/1600円


月灯りの舞

なぜ、Suica改札機の読み取り角度は
13.5度傾いているのか?
“なるほど、デザインってそういうことだったのか”。
              <帯より>


腕時計や調理器具のような日用品から、
鉄道車両のような大きなもの、
ロボットのような研究開発中のものまで、
名にでもデザインしてきたという
プロダクトデザイナーの著者がブログに
書いたものをまとめたもの。


デザインする前にとにかく「見ても聞いて、観察し」
情報収集から始めるという著者の雑学、知識の多さも
すごいけど、着眼点がおもしろい。



第1章「アップルのデザインを解剖する」では、
プラスチック製品が台形になることを嫌った
ジョブス氏の話やiphoneのボディの内側の話が
興味深い。



第2章「デザインを科学する」では
ブリヂストンの自転車をデザインする時、
都内を自ら自転車で走り、高低差を感じた、
騒音を避けるためにタイヤの溝に工夫がされていること等、
様々な実験や検証を元に開発されていくデザイン技術に
ついてが、スケッチや写真とともにわかりやすく
書かれている。



第3章「コンセプトを形にする」
エアクッションが背骨や骨盤を支えるということで
「Avein」という名前がついた椅子。
[Air(空気)とVein(静脈)]


映画「おくりびと」の脚本家の小山薫堂らと
協力してデザインしている鍵穴つき
携帯電話の話も楽しい。
人が喜んでくれるためのモノをデザインする
喜びが著者の文章から感じられる。


第4章「スケッチから始める」では
『形を描こうとしてはいけない。構造を描くことによって
 自然に形が生まれる』という著者は
学生時代漫画ばかり描いていたという。


メカものではなく、スポコンという意外性。
でも、人間を山ほど描いたことが、「骨」を
描くことになり、創作の根っこになったと。



第5章:モノ作りの現場から考える

第6章:人と出会う

第7章:骨を知る

第8章:人体の秘密を探る

第9章:漫画を描く、漫画を読む


ただ技術的なことだけでなく、さまざまなしくみを理解すること、
そして何より人への優しい眼差しが、より良き「デザイン」を
作るのだと思う。



デザイナーの方だけでなく、商品企画や開発に携わる全ての方に
オススメの一冊だが、私のようにメカオンチだけどモノ好きにも
楽しく読みモノとして読める本。



デザインの骨格/山中俊治
¥1,680
Amazon.co.jp

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