月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


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また宝島ってば、廃墟マニアの心をくすぐる本を
出しちゃうんだから~。


「完全永久保存版 日本の廃墟」
宝島社 (別冊宝島 1958)/2013.3.15/1200円


月灯りの舞

なぜ「廃墟」は人の心を動かすのか
そもそも「廃墟」とは何なのか
いったい「廃墟」から何がみえるのか
        <はじめに より>


日本の廃墟の6大ジャンル。ジャンル毎に掲載。
「遺産・遺構編」「テーマパーク・娯楽施設編」
「ホテル・旅館編」「学校・病院編」「ラブホテル編」
「レアスポット編」


戦後復興、高度成長、バブル崩壊……、
そこにはニッポンの時代に流された建物の象徴がある。


日本の風土は移ろいと変化が自然であり、
永遠性、不変性は不自然。
だからこそ、「諸行無常」「盛者必衰」という思想や
「もののあはれ」という感性が日本人にはある。


かつてそこに人が集い賑わっていたからこそ、
その後の朽ちてゆく姿に感じるものがある。

建築途中で鎮座した物件もかなりある。

廃墟と一口に言っても様々な要因で、
それぞれのドラマがあって今の姿に変貌していく。



写真だけでなく、念入りな取材がその「ドラマ」の
片鱗を伝えてくれる。

廃墟好き女子座談会や女流廃墟写真家の作品なども
おもしろいし、廃墟考の論証や和洋廃墟比較文化考も
興味深い。


取り壊されて、新しく生まれ変わるものも多いだろうが、
取り壊されもせず、ただそこにあり続ける姿。


ただ朽ちて、滅びゆく姿はいたましくもあり愛おしくもある。

やはり、テーマパークとかラブホテルとか、
コンセプトがはっきりしているものは
「時代」を感じてせつないし、
そこ ここにそこで楽しんだ人たちの思い出が眠っている
ようで、そそられる。


しかし、バブリーな時代のラブホって、
部屋の中にクラシックカーや馬車型のベッドがあったりしたけど、、
時代と共にデザイナーズホテルとかブティックホテルとか
オシャレでシックな感じになっていったのねー。
ゴージャスであればあるほど、朽ちて行くもの哀しさ
朽ち果てるのね。


心霊スポットになっていたり、事件が起きたりと、
廃墟ってかなりヤバイ場所なのだと思うけど、
なぜか惹かれる。

といっても、実際に訪れるマニアではなく、
廃墟写真マニアかも。


完全永久保存版 日本の廃墟 (別冊宝島 1958 カルチャー&スポーツ)/著者不明
¥1,200
Amazon.co.jp

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重厚でエキゾチックな外観の赤レンガ建築。
全国を巡って、取材し、赤レンガ建築ばかりを
集めた写真集。


「赤レンガ近代建築
  ―歴史を彩ったレンガに出会う旅」
佐藤啓子:著
青幻舎/2009.3.25/1800円

月灯りの舞

「震災や火災をくぐりぬけてきたたてものを
敬意を表して“グレイト・サバイバー”と
呼ぶんだよ」と建築家である友人が教えてくれました。

今まで残ってきた全ての赤レンガたちに
尊敬と愛情をささげます。
         <はじめに より>


美しい美術館、歴史ある大学、
受刑者が煉瓦を積んだ刑務所、
朽ち果てた倉庫、橋、高架など、
あらゆる建築物に赤レンガは使われ、
風合いを醸し出す。


香川県は「陸上自衛隊善通寺駐屯地」が取り上げ
られている。


やはり思い出深いのは「東京駅」だろうか。
偉大なる赤レンガ建築。




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「弔ふ建築
  ―終(つい)の空間としての火葬場」
日本建築学会:編集
鹿島出版会/2009.6.30/3400円


月灯りの舞

忌み嫌われがちな施設・火葬場を、
終の空間として見つめなおす実例集。


チベットの天葬からアスプルンド、スカルパまで、
世界の葬送の風景を解説し、
日本の風土と現代の良質な施設、
その計画・設計・運営を紹介。


死と向きあう聖なる場を考える
           <表紙折り返しより> 


第一章「終の風景」では
世界各地の「終(つい)の空間」の
美し風景写真がある。


世界一美しい墓と言われる
インドの「タージ・マハル」
魂が空に還るといわれ、
“天葬”によるチベットの風景。


寺院の前で祈りをささげる人たち、
や草木の生えない山々。

海に浮かぶ“墓地の島”は
イタリアのサン・ミケーレ島


それぞれの国、その土地によっても
「死」のとらえ方が違うように、
埋葬、その後の魂との向き合い方も
様々である。


大自然の中に抱かれ、
無限に広がる「終の空間」もあれば、
近代的な建物の中の立ち並ぶ
限られた小さなスペースの「空間」もある。


第二章「火葬の国・日本」では
日本の火葬の歴史や方法など
図表や写真を元に詳細に語られる。


第三章「弔ひの建築」では
火葬場の現状や建築物としての
火葬場が展開されていく。


火葬場の役割や死を受容する場所としての
成り立ちなど、設計ポイント、
建設のプロセスなど。

建物としてみれば、火葬場も
一つの無機質な建築物にすぎないが、
そこには様々な想いが渦巻いているのだろう。

人として最後にたどりつく場所。


第四章「火葬場の運営と火葬の仕組み」では
より具体的な火葬場の様子がわかる。

法的な定義や施設運営など仕組みや歴史。


棺の納め方や会葬者への配慮、
運搬車についてなど細かいところまで
解説してある。



自分が死んだ後のことはわからないであろうが、
愛する人の死を迎え入れる時、
どのような「終の空間」を選択するのだろうか。


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「奇想遺産〈2〉世界のとんでも建築物語」

鈴木 博之 , 隈 研吾, 松葉 一清, 木村 伊量 , 藤森 照信:著
新潮社/2008.10.25/2800円



月灯りの舞-奇想遺産

「夢」は多くの場合、誇大妄想に彩られ、常軌を逸した熱意に
裏打ちされている。
遠大な時空を経て、現代のわたしたちが、その「遺産」と
向き合う感動。
それが旅へといざない続ける。
来る年も、来る年も、旅装を解いたかと思うと、
また「夢」が痕跡を見に来ないかと誘いかけるのである。

すべての「奇想遺産」は、
いうなれば都市伝説を産み出しながら生き続けている。
             <帯より>


執筆陣がやたら多い。
建築史家やら建築家、建築評論家など。


そんな専門家たちも驚く世界各地の77の建築物たち。

それぞれの建物には建築家の情熱と魂が
こめられているのだろう。

そして、深い哲学と時代の精神。

見開きで一つの建物が紹介されている。

オールカラーで、美しい写真が、存在感のある建築物を
圧倒的な迫力で見せてくれる。



廃墟マニアの私ではあるが、
こういう昔から“生き続けている”
建築物にも惹きつけられる。 

建立時の時代背景やお国の事情なども知ると
より、その建物への興味も出てくる。


ルーヴルのピラミッドやアテネのパルテノン神殿などの
有名なものから、実用には程遠いような奇妙なお家まで
様々な建築物。


サブタイトルにあるようにそんなに「トンデモな」建物
ばかりではないけどね。


これも建築物?というような自然的岩とか、
そんなものまで。


洞窟遺跡や巨人像、神殿、宮殿、塔、
美術館、チャペル、市役所などジャンルもいろいろ。

建築物好きな人には写真集として、眺めているだけでも楽しいかも。


月灯りの舞-奇想遺産2
「木の中のチャペル」
アルヴィーユという村にあるオークの樹の中に
あるチャペル。


月灯りの舞-奇想遺産3
「カサ・ミラ」
バルセロナにあるガウディの高級マンション



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