月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


テーマ:

「心中天網島/女殺油地獄/曽根崎心中」


コミグラフィック 日本の古典13 
構成:辻真先/作画:堀江卓
暁教育図書/1988.7.20/1500円


月灯りの舞-心中天網島

コミグラフィックとはコミックス+写真・グラフ。
古典名作を現代のセンスで映像的に紹介
するシリーズ。


ストーリーが展開され、解説や写真がつけ加え
られていて、古典原作だけでは伝わりにくい部分まで
わかりやすくなっている。


古典原作は随分前に読んだが、
大阪でこの古典「女殺油地獄」を

ベースにした芝居

「ネジと紙幣」を観るので読んでみた。




★「ネジと紙幣」観劇の感想はこちら。

http://ameblo.jp/tsukikagenomai/





月灯りの舞-お初銅像

この「お初」と「徳兵衛」の心中事件を題材に
近松が人形浄瑠璃「曽根崎心中」を書いた。

「お初」は19歳、「徳兵衛」は25歳。
二人とも厄年だったという。




この世のなごり。夜もなごり。
死にに行く身をたとふれば、あだしが原の道の霜。
一足づつに消えて行く。

夢の夢こそあはれなれ。
あれ数ふれば暁の。

七つの時が六つ鳴りて、残る一つが今生の、
鐘の響きの聞き納め。
寂滅為楽と響くなり。
    
    「曽根崎心中」『お初徳兵衛道行の段』より



「寂滅為楽」とは、生死の苦に対して最高の楽しみが
あるということ。


近松は心中死にいとおしさを感じ、数々の名作を
残しているが、反面では『長町女腹切』という作品では、
「世間多い心中も銀(かね)と不幸に名を流し、恋で死ぬるは
ひとりもない」
と覚めた目で見ているという。



愛のために死ねたら本望だと思う。
でも、実際は愛する人から愛され、それが永久に
続くのかというと、なかなかそうはいかない。


だから、私もめて、作品の中では近松のように
永遠の愛を書いていきたい。



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