月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


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誕生日にいつも本をくださる方から、
今年、いただいた本たち。

どれも私の好奇心をくすぐってくれる
興味深い本たち。



「池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福」


物憂げな女性美を描く日本画家の
とっても美しい画集。

どこかノスタルジックな色調は
控えめで、抑えながらもあふれる色香を
隠しきれない。


①「緊縛師A 恍惚と憂鬱の日々」
    有末剛 著


②「安井かずみがいた時代」
    島崎今日子/著


③「内澤旬子の この人を見よ」 

     

今期の連ドラ「トクボウ」。
伊原剛志が法では裁けない悪人を
“矯正執行”させるというドラマ。
これ、悪人を荒縄で縛るシーンが
あるのだけど、これ、エロイ。


A新聞に伊原剛志のインタピューが
掲載されていて読むと、ちゃんと縄師に
手ほどきをうけた“縛り”なのだとか。

というわけで、①は緊縄師が書いた小説。


池永康晟画集 君想ふ百夜の幸福/池永康晟
¥2,940
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緊縛師A 恍惚と憂鬱の日々/有末剛
¥1,944
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安井かずみがいた時代/島崎 今日子
¥1,836
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内澤旬子のこの人を見よ/内澤 旬子
¥1,080
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池永康晟 (著)
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「衝撃の絵師 月岡芳年」

新人物往来社 (編集)
2011.6.25/2100円


月灯りの舞


「ほんとうの『恐怖』が、そして、『美』がある」
            (江戸川乱歩)


「おのれの生理と、時代末梢神経の昂奮との
 幸福な一致にをののく魂が見られる」
             (三島由紀夫)


「最後の浮世絵師」にして、
 「最初のイラストレーター」
            <表紙折り返しより>



血みどろの無残絵、迫力の妖怪絵から麗しき美人絵、
気品あふれる歴史絵まで―谷崎、乱歩、三崎が愛した
傑作絵画133点を収録した画集。


表紙の「奥州安達がはらひとつ屋の図」
(明治18年1885)が一番有名か。


これは人形浄瑠璃を題材にしたもので。
秘薬を得るため老婆が殺した身重の女。
じつはこれは実の娘なんだとか。



「流血の美学」として、サディスティックな血への嗜好は
様々な「血みどろ絵」を生み出し、残虐、狂気の画家として
有名であるが、それは六年間に限られたものだと。


猟奇事件を多く扱った錦絵新聞では流血の絵は
少ないのだとか。

明治15年に絵入り新聞で活躍し、当時給与百円
という破格で厚遇されていたというので
人気絵師ぶりがうかがえる。


でも、血みどろの絵から三年、
芳年は精神の病にかかる。

それでも創作意欲は晩年まで衰えることなく、
描き続けたという。


絶妙な構図の武者絵や情感たっぷりな美人画、
怪奇画など様々絵をも生み出していった。


衝撃の絵師 月岡芳年/著者不明
¥2,205
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月岡芳年 風俗三十二相 (謎解き浮世絵叢書)/日野原 健司
¥1,680
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「ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で」
[大型本]
ジョン・M. マグレガー (著)/ 小出 由紀子 (翻訳)
作品社/2000.5.25/6500円

月灯りの舞
あまりに内気で誰にも相手にされなかったダーガーが
ひっそりとこの世を去ったとき、彼の部屋を片付け
ようとした家主はき驚くべきものを発見した。


誰にも知られることなく、
60年間に渡って創作し続けられた1万5千を超える小説と
戦慄の絵物語。

「非現実の王国で。
 子供を奴隷にする残虐な大人たち、グランデリニア軍と
 死闘を繰り広げる七人の少女戦士、ヴィヴィアン・ガールズの物語」
               <帯より>


タイプライターで清書されたその物語は、
世界最長と言われている。


でも、それを生み出したヘンリー・ダーガーはそれを
誰の目にもふれさせることはなかった。


人と接することを避け、ひとりぼっちで殻にとじこもり、
誰も踏み入れたことのない彼の部屋で、彼は
実際には存在しない訪問者と何時間も話し込み、
彼の妄想の世界を物語として書き、挿絵を描いていた。


その絵の人物は全て、トレースしていたという。
新聞、漫画、雑誌などから人物の絵を切りぬき、
それをなどっていた。


子供のファッション雑誌やぬり絵から抜け出した
あどけない顔の少女たち。

その少女たちがイキイキと描かれているが、
まずその奇妙さに目がとまる。


少女たちはみんなペ○スをもっているのだ。

両性具有?と思ったが、それはあくまで「少女」なのだ。


人とかかわることを知らなかったダーガーは
男女の性差を知らなかったのではないか?
という仮説があるが、
内臓をえぐりだされた図では、
臓器などを正確に描写しているから、
身体の構造を知らなかったとは思えないという説もある。


「少女戦士」というもののハシリと言われている
この不思議な妄想世界しかわいさと凄惨さが混在している。


ヲタ君に言わせると、
少女にペ○スは、ヲタとしては最強アイテムなのだとか……。



月灯りの舞

5/15まで「ラフォーレミュージアム原宿」で
「ヘンリー・ダーガー展」をやっているみたい。


ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で/ジョン・M. マグレガー
¥6,825
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「句画帖 私の物語 はなのとき」


谷口 桂子:俳句/左 時枝:油絵
知玄舎/2010.4.6/1400円


月灯りの舞

パッション溢れる官能の絵を描く女優と、
女の情念を鮮やかに詠う俳人の鮮烈コラボ!
           <帯より>



女優である左時枝が花蕊(はなしべ)だけで
花の絵を描く。


見開きで、左側が花の油絵。
右側が、俳人 谷口 桂子の俳句。


谷口桂子の俳句を「短編小説の味わい」と解説。
“散文や短歌では描けない情景は画像でも音楽でも表せない”と。


一方、左時枝の花の絵を映画作家 大林宣彦氏は
「女優は花蕊(はなしべ)で演技する。
 仮面や衣装を剥ぎ取って、花蕊で演ずる事こそが
 真実の己の表出である」
と。




私も花の写真を撮る時は花蕊に近づくことが多い。
だから、こういう花の絵は大好き。



月灯りの舞
牡丹



俳句は「季語」で季節の情景が浮かぶ。
それだけでなく、ちゃんと「情念」も描けている。


最小限の文字数で、こんなにも“物語”が
描けるなんて、俳句の世界も奥深い。


家庭があり、帰って行く男を想う物語が多い。
ちょっと一昔前の不倫ソングのような情景。




月灯りの舞
オレンジのカラー

花の妖艶さと俳句の情念がエロティックな
雰囲気を引き立て合っている句画集。




好きだった句は……



春の雨どちらからともなく時計はづす




抱かれてもかのひとを恋ふ夜の菊




引き止める術なく杏煮てをりぬ




煙草消す男に帰心小夜時雨




見たくない見てしまいたい蛇の貌



月灯りの舞
チューリップ

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「幻の箱で創られた少女」
富崎 NORI:著
アトリエサード/2007.10.8/2800円


月灯りの舞-maborosi

「NORIさんの創造した少女を見たとき
   神の繊細さと天使の囁きを聞いた。」
      ----御茶漬海苔
           <帯より>


球体関節人形とゴシック&ロリータをモチーフに
絵と文章を発表し続けている富崎NORI初の作品集。


乙女チックでいて、どこかグロテスクで
妖しい世界が繊細なタッチで描かれている。




月灯りの舞-幻の箱 絵


後半の写真は本物の女の子が球体関節人形に
加工されている。
人形少女というか、少女人形というか、引きこまれる写真。

ピンとのばした手と虚ろに見開いたままの瞳は
人形そのもの。



月灯りの舞-maborosi

レトロなものからサイケなものまで不思議な写真世界に
誘われる。

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4/17に岡山の

「竹久夢二郷土美術館」へ行った。

その時に買った夢二の画集。



「夢二郷土美術館コレクション選」


月灯りの舞-夢二 コレクション


表紙の絵は「立田姫」


夢二が「自分一生涯に於ける総くくりの女だ」
語ったという秋の女神。



月灯りの舞-夢二 加茂川
「加茂川」



月灯りの舞-夢二 kaeru
「蛙」 

夢二の句 「女人の乳 ふくらみているや蛙なく」



月灯りの舞-夢二 jigoku
「幻の地獄」

『戯曲 指鬘外道』の口絵原画




月灯りの舞-夢二 kotoba
夢二の「恋の言葉」石川桂子:編



★夢二生誕125周年企画として
「夢二が愛した草花」展感想はこちら。

http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-10244656798.html


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挿絵画壇の鬼才

「岩田専太郎」

 松本 品子:著/弥生美術館:編集
河出書房新社(らんぷの本) /2006.1.6/1500円



月灯りの舞-専太郎 表紙

デビューから突然の死までの50余年、
つねに挿絵画壇のトップに君臨し、
絶大なる人気を誇った岩田専太郎
生涯に6万枚もの挿絵を描いた、
その壮絶な挿絵画業の軌跡をたどる。
粋で妖艶な〈専太郎美人〉満載!!
         <帯より>


挿絵の歴史の中でも、岩田専太郎ほど
長期間に渡って人気を保ち続けた挿絵画家は
他にいない。


ただひたすら取り憑かれたように
挿絵を描き続けた生涯。


浮世絵の伝統を基盤にしながらも
時代の流行を敏感にとらえながら、
次々に画風を変化させていく。


大胆な遠近法や装飾的画面構成、
映画のアングルやクローズアップなどの手法を
先取りしながら試みている。


この人の描く美人画は、せつなそうな表情が
魅力的だ。
どこか陰りのある憂いを帯びた瞳が
描ける人ってそうはいない。

もうその瞳だけで、独自の世界観があふれる。


和風美人もモダンガールもどんな世界の女性をも
描ける奥深さというか、女性を知り尽くしている感じ。


かなりのモテっぷりである。


かなりの収入があったが、全て女性につぎこみ、
別れるたびに全財産を投げ出し、
身一つで去って行く。

女性のために銀座にバーを三軒出したり、
付き合った女が結婚する時は
豪華な嫁入り道具を贈ったともいう。


気風がよくて、優しく、自分からは口説かない
モテル男の真髄を極めた男であった。


戸籍上の妻は生涯一人だったが、
生活を共にした女の数は知れず、
死去した時に傍らにいたのは
妻ではなかったという。


妻は素直で従順で理想的な貞淑な妻だったが、
専太郎は「不幸でどこかかげりのある女」や
「悪女」に惹かれていたのだと。


確かに、彼の描く女は彼の理想の女だったのだ。


「溺女伝」という著書を書き、
“仕事ではおとなしく振る舞うかわり、
プライベートでは横暴で手前勝手”と述べている。


妻は「気をもみ続けた五十年」という回想文を
出している。


月灯りの舞-岩田専太郎 晩年

文学は「文壇」、美術は「画壇」という組織があり、
身分の保障などがあるが挿絵にはそれがないと。

だから、現役であることが「位置」であり、
老兵は消えていく世界だと専太郎は語っている。


そんな中で常にトップを走り、生涯現役だった
専太郎はいつもむ追われていたが、
暇がなくくたくたに疲れる日を宿命と受け止め
描き続けたという。

月灯りの舞-岩田専太郎 もんじろう
木枯らし紋次郎の映画のポスターも


岩田専太郎 (らんぷの本)/松本 品子
¥1,575
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夢とロマンと幻想とエロティシズムあふれる画集。


「二十世紀イリュストレ大全〈1〉
   ロマンティックドリーム―
   少女まんがのルーツをもとめて」


  荒俣 宏:編
   長崎出版/2004.4.15/2200円
月灯りの舞-IRYU

少女まんがのルーツをもとめて。
日本の少女まんがはフランス黄金期の
挿絵から生まれた。
         <帯より>


怪から美まで、守備範囲の広い荒俣センセイ編集の
エロティック画集。

日本未公開の絵もあるというフランス・ガール・アート
イラストレーション大全。


フランス二十世紀前半のロマンティックな挿絵たち。


その愛らしさとエロティシズムあふれる女性像は、
アメリカのハリウッド映画やミュージックホールの
レヴューにも影響を与え、大正期の日本にも
伝わったという。

そして、竹久夢二らの抒情画や宝塚少女歌劇団に
受容されていく、
そして、現代少女漫画へと受け継がれていく。



月灯りの舞-IRYU GI

『神話の風景集』より   ガーダ・ヴェーナ


「ギリシア神話とエロティシズム」

ヴェーナが最も力を入れて描いたフリーラブ、

フリーセックスの理想郷、古代ギリシアの世界。


月灯りの舞-IRYU SO

 ↑

『エロス』  シュザンヌ・ムニエ 画


月灯りの舞-IRYU ARA

『ラ・ヴィ・パリジェンヌ』  ジョルジェ・バルビエ



月灯りの舞-IRYU YOU
飾り物をつけたダンサーたちにインスピレーションを

与えた シェリ・エルアールの画 



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「山川惣治」
    『少年王者』『少年ケニヤ』の絵物語作家
三谷 薫・中村 圭子:編
 河出書房新社(らんぷの本)/2008.3.20/1600円


月灯りの舞-山川惣治

和20~30年代を中心に活躍した、
「少年王者」や「少年ケニヤ」で知られる絵物語作。
冒険・愛・ロマンで戦後日本を勇気づけた
名作の数々を一挙紹介し、その画業をたどる。
生誕100年記念出版。
            <帯より>


子どもの頃から、
道にロウセキで絵を描けば、
 見物の人だかりができた
」というほど

絵がうまかった山川惣治。


だが、当時は絵描きのイメージは悪く、
父には絵の勉強はさせてもらえなかったそう。

それでも、画家への夢をあきらめきれず、
夜学で画学校に通ったり、新聞にマンガ投稿
をしたりて、絵の勉強を続けていた山川惣治。


そんな「絵」への熱い思いはどの作品にも
反映されている。


「絵物語」というジャンル。
力強いタッチの絵は、
今にも飛び出してきそうなほどの
躍動感にあふれる。

紙芝居に始まり、レコード紙芝居というジャンルでも

活躍。


冒険活劇は、絵本だけにとどまらず、
様々な形で少年たちにとどけられ、
夢と希望と勇気を与えたことだろう。



月灯りの舞-山川惣治 re
レコード紙芝居

昭和七年ころから子ども向けに、
語りと 伴奏音楽が録音された
レコード盤とハガキ大サイズの絵がついたもの



月灯りの舞-幽霊牧場
「幽霊牧場」


雑誌『少年』(光文社)に掲載。
密林とか、海などの舞台が多いが、
これは牧場もので、インディアンと
白人の戦いが繰り広げられる。


山川作品にしては、珍しく
主人公の死をもって物語が終わるった
のだとか。

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続いてもう一冊、華宵の本。


「華宵のおしゃれ教室
   ―麗し乙女のロマンチック・バイブル」


  弥生美術館:編/松本 品子:編
河出書房新社(らんぷの本)/2007.12.30/1600円


華宵おしゃれ

憧れの高畠華宵先生に学ぶ、大正・昭和のモダンガール、
女学生、令嬢たちのおしゃれ事情。


当時のファッションやメイク、ヘアなど、美容事情が
華宵の挿絵や広告画でみることができる。


後半には、大正末期から昭和初期にかけての乙女たちの
日記や詩なども書かれていて、当時のオトメ心が見える。

華宵の絵が表紙になった便せんに乙女は詩をつづったり、
手紙を書いていた。



また、華宵の絵が表紙の婦人雑誌のお悩み相談コーナーもあり、
当時の女性たちの悩みなどもある。


「乙女の煩悶・人妻の煩悶」と題する『身の上相談号』には
“接吻と貞操に悩める乙女”から、接吻した相手と別れてしまった
が、私の身体は汚れてしまったのでしょうか? というお悩み。


記者様の回答は、接吻は貞操を汚してはいないから安心せよ!
ということらしい。


ううむ。当時の女性のなんとつつましやかなこと。
処女性の尊さ!!


しかし、これが人妻となると、一気に貞操観念がゆるむ。
「愛の三角関係の一角点に立てる人妻の悩み」とか、
「人妻の私を求める昔の恋人」とか……。
けっこう淫乱人妻のお悩みも登場する。


なんだか、華宵の描く女性は、一見つつましやかに見え、
実は妖艶な匂いを放つという雰囲気。
なんかこのゾクゾクっとする女性のまなざしに
吸い込まれて見入ってしまう。



東京の弥生美術館には竹久夢二と並んで
コレクションされているみたい。

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