月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


テーマ:

短歌本の新刊。


「短歌ください そのニ」
穂村 弘 (著)
KADOKAWA/2014.3.20/1400円


読者の短歌を歌人・穂村弘が講評。
実践的短歌入門。
言葉の宝石がさらに光輝く
       <帯より>



本の情報誌『ダ・ヴィンチ』に連載されている
短歌投稿コーナーの単行本化第二弾。



気になった短歌たち。


<体>
●俺なんかどこが良いのと聞く黄身は
  あたしのどこが駄目なんだろう (16歳/女)



<インターネット>
●一人旅装うブログ打つ君の携帯カメラに
   映らぬわたし         (31歳/女)




<旅>
●「あーどこかにおっぱい落ちてないかな」
  と言う友達よそれは事件だ    (26歳/男)




<エロ>
●全身の鍵が一つずつ開けられて
   みずたまりとなり夜に落ちてる  (42歳/女)


短歌ください そのニ (ダ・ヴィンチブックス)/穂村 弘
¥1,512
Amazon.co.jp

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)
最近の画像つき記事  もっと見る >>

テーマ:


震災・原発関連の短歌集3冊。
どの短歌も胸に響く。
その中で特に心に残った短歌をいくつかあげてみた。

「ドキュメント 震災三十一文字(みそひともじ)
 ―鎮魂と希望 」
 NHK「震災を詠む』取材班編
NHK出版/2012.4.19/1500円


月灯りの舞

心に刻まれた被災体験の記憶、今は亡き家族・友人への想い、
原発・放射能への怒り、復興への希望――。
東日本大震災の20人の被災者たちが、
それぞれの思いを込めて詠んだ短歌を通して、
「あの日」からの出発とその後の生活を追う。
            <解説より>


「じゃあまたね」いつもの声を留守電に
  残して友は逝ってしまいぬ
  <三浦節子>


窓開けて涼風病妻(つま)に送りたし
 されど叶わぬ原発の夏
     <若松吉弘>

◆「震災歌集」
長谷川 櫂 (著)
中央公論新社/2011.4.25/1100円


月灯りの舞
大震災後の混乱と不安の十二日間の記録。
俳人である著者に、震動の中、
荒々しいリズムで短歌がか次々に湧き上がってきたという。

被爆しつつ放水をせし自衛官その名はしらず記憶にとどめよ

原子炉に放水にゆく消防士その妻の言葉「あなたを信じます」

酒飲みて眠りしあした目が覚めて夢だったかといへたらよきに

■「3・11万葉集 復活の塔」
彦坂 尚嘉 (著), 芳賀沼 整 (著), 五十嵐 太郎 (著)
彩流社/2012.3.6/1800円


月灯りの舞

アーティストと建築家の共同作業から始まった
“記憶に残る”被災地プロジェクト。
福島・東京の歌人から和合亮一、谷川俊太郎、
天皇・皇后まで、幅広い日本人の詩歌をアート歌集で
繰り広げる。
             

故郷を追われ真昼にみみぞれ降り雲間に光る鳥の家あり
                 <和合亮一>

ひさかたの光の灰の収容所 牛河地の土手人柱踏む
                 <出口茂>

みちのくのふかき青空 人は哭き牛はしづかに別れをしたり
                 <小島ゆかり>



震災歌集/長谷川 櫂
¥1,155
Amazon.co.jp

ドキュメント 震災三十一文字(みそひともじ)―鎮魂と希望/著者不明
¥1,575
Amazon.co.jp

3・11万葉集 復活の塔: March 11 Man’yōshū FUKUSHIMA〝The .../彦坂 尚嘉
¥1,890
Amazon.co.jp

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

京都の旅のお供の新書本は短歌の本。


「短歌のレシピ」
俵 万智 (著)
新潮社/2013.3.15/680円

月灯りの舞

表現を実現するための手段は、たくさん持って
いたほうがいい。
伝えたい思いを料理の素材とするならば、
それをどんな料理法で出すのが一番おいしいのか……。
            <はじめに より>


現代歌人を代表する俵 万智が、
「かなり踏み込んで手の内を見せました」と語る、
短歌のコツがわかる本。


陥りやすい「落とし穴」を伝えていく。
季刊誌「考える人」に投稿した作品を実際に添削しながら、
解説していくので、とてもわかりやすい。


短歌は助詞を1つ変えただけでもがらりとニュアンスが
変わったり、前後の言葉を入れ替えるだけでも
伝わりやすくなったりする。
そんな面白さや表現方法を比較しながらみせていく。


例えば、
「チョコなどで与え尽くせる想いなの聖なる夜の恋人たちよ」

という投稿作を、ほんの少し添削してみる。


「チョコなどで与え尽くせる想いなり聖なる夜の恋人になる」


内容は同じでも、訴える力が違うと。


短歌は
「比喩が大事」
「言いたいことを言い過ぎない」
「動詞に工夫を」がポイント。


歌人 俵 万智は
「短歌を作りつづけること自体が、心を耕してくれる。
 心を敏感にさせてくれる
のだと。

短歌のレシピ (新潮新書)/俵 万智
¥714
Amazon.co.jp

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

先週、嵐山に行った時、小倉山のふもとの二尊院のそばに
百人一首の歌碑がたくさん立っているお庭があった。

小倉山にちなんで名付けられた「小倉百人一首」。
嵐山は歌枕として多くの歌に詠まれている。


そして、小倉山を眺めた後、こんな短歌本を読んだ。


「現代歌枕 歌が生まれる場所」
梅内 美華子 (著)
NHK出版/2013.2.16/1500円


月灯りの舞

昔、和歌と呼ばれていた時代に、歌に詠みこまれる
名所や地名を歌枕といった。

歌が生まれる新しい場所・場面を「現代歌枕」と
呼んでみたいと思う。
さまざまな場所を歌った作品を紹介しながら、
暮らしや感覚、そして歌言葉が更新していること、
どのような表情を見せているかを探っていきたい。
        <はじめに より>


『NHK短歌』テキストにて好評連載の単行本化。
現代の生活空間を詠んだ歌を取り上げたアンソロジー。


四国初上陸の「セブンイレブン」がオープンした時、
FBのタイムラインには、セブンイレブンの看板写真が
並んだが、どこにでもあるコンビニにもそれぞれの
ドラマがある。



深夜なにに乾杯しようかコンビニでもらった桜模様のグラス
             俵万智「プーさんの鼻」  


コンビニでちんしてもらったべんとうのふたの水滴
 監視サレテル     

加藤治朗「ニュー・エクリプス」


私の大好きな場所「古書店」も。
いろいろな歌人に詠まれている。



本選ぶ白き指美(は)し古書店に一体何を見てゐるわれは
                岩田正「レクエルド」



ブックオフかくて書物の墓場にてゾンビのごとき幾冊救う
              藤原龍一郎「花束で殴る」


現代歌枕/梅内 美華子
¥1,575
Amazon.co.jp


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:
エッセイスト、評論家としても活躍中の穂村 弘の
解説付き短歌本。
帯の裏の「言葉のおもしろさがわかるあなたへ」
の言葉にくすぐられて・・・。


「世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密」
穂村 弘 (著), 山田 航 (著)
新潮社/2012.6.29/1600円


月灯りの舞

穂村弘が本当に心の底から叫びたいこと、
それは短歌のなかにある。
一首の短歌を読むとき、そこに収められた時間と思いが、
まるで解凍されたかのように、束の間、甦る――
思いは時を超えて、響き続けるのだ。<帯より>



現代短歌の風景を一変させた改革者、
ニューウェーブの旗手としての穂村弘の短歌を、
新鋭歌人・山田航が解き明かし、
それにまた穂村弘がコメントした本。

エログロから、さわやかまで、
とりそろえた120首の短歌たち。

解釈を読み手に委ねられるのが短歌。
だから、自作短歌を解説すると一種の「種明かし」に
なってしまうから、おもしろくないのだと穂村弘は
あとがきで述べてる。

「作歌は、心の火を使った料理のようなもの」とも
述べていて、高熱の中で言葉と意識がひとつに溶け合った
もの。
だけど解説する時は、“平熱”に戻っているから、
自作の短歌を自分で語ることは興ざめ。



フーガさえぎってうしろより抱けば黒鍵に指紋光る三月
             「シンジケート/1990」

↑こんなロマンチックな歌があるかと思えば、
↓こんなのもある。

女の腹なぐり続けて夏のあさ朝顔(べんき)に転がる
   黄緑の玉       「シンジケート/1990」




ねむりながら笑うおまえの好物ん天使のちんこみたいなマカロニ
                「シンジケート/1990」


ティーバッグのなきがら雪に投げ捨てて何も考えず
     おまえの犬になる 

        「ドライ ドライ アイス/1992」  

言葉遊びがおもしろい。
「おまえ」を詠むのも好き。


終バスにふたりは眠る紫の<降りますランプ>に取り囲まれて
              「シンジケート/1990」

↑情景描写と独特の言葉のセンスが光る歌。


冷蔵庫が息づく夜にお互いの本のページがめくられる音
            「ラインマーカーズ/2003」

↑こういう世界も好き。
         

★「短歌ください」 穂村 弘 (著)  2011.4.14
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10862921392.html

★「手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ) 」
 穂村 弘歌集 絵:タカノ綾   2006.9.16
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10019610698.html

★「短歌があるじゃないか。―一億人の短歌入門」 2006.2.27
 穂村 弘 (著), 沢田 康彦 (著), 東 直子 (著)
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10009551944.html

★「ラインマーカーズ―The Best of Homura Hiroshi」
  穂村 弘:著           2006.2.3
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10008863019.html

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

枡野浩一、13年ぶりの短歌集は、映画監督による
写真とのコラボな写真短歌集。



「歌 ― ロングロングショートソングロング」

月灯りの舞

 枡野浩一 (著), 杉田脇士 (写真)
 雷鳥社/2012.3.17/1600円



短歌70首と写真がまるで「ひとつの歌」のように響きあい、
胸を打つ。
雑踏の中の、うつむき加減なポジティブ、たまに透き通る青い空。
                  <解説より>



第24回東京映画祭「日本映画・ある視点部門」を初の
長編映画「ひとつの歌」で受賞した杉田協士監督が
制作過程で撮った写真と出演した歌人 枡野浩一のコラボ。



何気ない街の風景であったり、人や動物のあるがままの姿で
あったりする写真だが、どこかドラマを含んでいて、
短歌が字幕のように横に流れていく。



まるでロードムービーを観るみたいに……。





・努力とは 希望を持っている人だけにゆるされた
                まぶしい助走



・おおロミオ 憎んだことがない者は
          愛したこともない者だろう



・セックスを一回したら
   死ぬような人生ならば楽だったのに


・生きていてよかったなんてよく思う
   あす死んでもいいとも思う


                 (本紙より)


いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

腰つかいでも、指つかいでもなく「うたつかい」。


月灯りの舞

「うたつかい」とは=短歌を詠む人。


“歌を魔法に変えて、誰かのために、自分のために”
というコンセプトで作られた

twitterで短歌を詠む、twitter歌人さんの作品を中心にした
「短歌な月刊zine うたつかい」10月号が発行されました。



去年は、ツィッターで短歌をつぶやいている人の呼びかけで
短歌クラスタ(#tanka, #jtanka)有志による
電子出版の歌集「恋糸 こいいと ~ツイッター短歌集2010夏」。
に参加させてもらいましたが、


今年は、この「うたつかい」という
紙の会報誌に投稿させてもらっています。

今回が2号目(10月号)。


短歌やツィッター歌人に興味のある方は
「うたつかい」サイトへどうぞ。
  ↓
http://www.utatsukai.com/


ご購入もできます。 1冊 100円(送料別)
 

 

今号から私もユカリーヌ名で投稿しています。


★今号の題詠は「月」



  月の下 君の肩越し空見上げ 重ねるカラダ夜風がまとう

                     (ユカリーヌ)



自由詠み5首は 自由なのに、縛り好きなМ女としては、
「月」で縛ってみた。


その上、1首目から頭の1文字をつなげてみると
タイトル「月縛り」になるようにし、
「つきしばり」で それぞれ その言葉でも縛ってみた。


もちろん無理やりなエロス縛りでもある。

興味のある方は 「うたつかい」を読んでみてくださいね。




いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

「十階 ―短歌日記2007」
東 直子 (著)
ふらんす堂/2010.12.30/2000円


月灯りの舞

何かを考える。ということは、現在のことを考え、
過去を思い出し、未来を夢想するということ。

丘の上の建物の十階に住み、毎日上り下りしながら
季節を肌で感じていた一年。
            <帯より>



その日のエピソードでその日、短文を書き、
短歌を作り、送信し、ふんす堂のホームページに掲載
されていたものをまとめたもの。


日常の何気ない感覚、気にとまったことの日記と
創作物としてカタチになった短歌が
微妙にマッチして並べられている。


記憶は忘れていくから、新しい明日を生きることができるが、
誰かに伝えたいことは、不思議と記憶に残るものだと
著者は言う。

特に短歌として残した言葉は、その時の感覚を呼び覚まして
くれるのだと。


本書より、好きだった短歌。



あの窓の中に時を置いてきたもう取りにいくことはできない




どこにでも一緒に行ける気がしてる今は左に眠るこの人




封じ込めていたものたちが放たれて未来が過去をあたらしくする




つないでもいい手があり寄せていい唇があり夜の隙間へ




十階―短歌日記2007/東 直子
¥2,100
Amazon.co.jp



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

「短歌ください」
穂村 弘 (著)
メディアファクトリー /2011.3.18/1400円

ルールは五・七・五・七・七だけ。


月灯りの舞

本の情報誌『ダ・ヴィンチ』の短歌投稿コーナー
「短歌ください」に寄せられた短歌から、
人気歌人・穂村弘が傑作を選出。


鮮やかな講評が、短歌それぞれの魅力をいっそう際立たせます。
              <帯より>



毎号テーマが決められている。
「恋愛」とか「色」とか普遍的なテーマがあったり、
「人名」とか「トイレ」とか変わったものものある。


いろんな人がいろんなテイストの短歌を詠み、
選評も様々で、笑ったり、きゅんとなったり、
上手いっとうなったり。


笑ったのがコレ。
  ↓

●テーマ「暴力」


パスケースで敏感な場所を叩かれて「ヒッ」と悦ぶ自動改札




キモイととるか、かわいいととるか?
  ↓

●テーマ「異性」


閉じた時写真同士がキスをする卒業アルバム一つずれたい




ディープな愛かヘンタイか!?
  ↓


●テーマ「薬」


薬より効くのを私知っているコップ一杯あなたの唾液





短歌ください (ダ・ヴィンチブックス)/穂村 弘
¥1,470
Amazon.co.jp



いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

テーマ:

「もう頬づえをついてもいいですか?」
 枡野 浩一 :著
実業之日本社文庫/2011.4.5/619円


月灯りの舞

AからZのアルファベットで始まる26本の映画について、
歌人・枡野浩一が短歌を詠み、語る。


独自の視点と率直な語り口の映画コラムは、
可笑しく切なく綴られ、ときに私小説にも近づく。

シネマ文字ライター・渋谷展子により字幕化された短歌と、
映画や短歌に想を得て写真家・八二一が切り取った風景とともに、
スクリーンに映し出される一本の映画のように楽しめる一冊。
                <裏表紙より>



2004.8月刊行の単行本の文庫化。


ちょっとマニアックに映画評と短歌とモノクロ写真が
ミックスして味わえるので、その三つが好きな私には
おいしい本。


あんまり映画に詳しくないという枡野 浩一の
ストレートな映画評がおもしろい。


そして、短歌。
これはもう枡野 浩一ならではの歌。
短歌を先に読んで、何の映画だろうと想像しても
あたらない方が多い。


短歌の文字を「シネマ文字」にしたところがこだわり。

写真も日常的な何気ない風景だけど、趣がある。



F 太るなら 愛はあきらめ
   僕なりのナンシー関に ならなきゃ駄目だ


U 嘘でした でも愛でした
   始まりのなかった嘘に 終わりはあって



Z 残念な愛でした その残念が 
   消えないうちは 愛しています





月灯りの舞
「もう頬づえをついてもいいですか?」
オリジナル単行本版表紙



もう頬づえをついてもいいですか? (実業之日本社文庫)/枡野 浩一
¥650
Amazon.co.jp

もう頬づえをついてもいいですか?/枡野 浩一
¥1,680
Amazon.co.jp

いいね!した人  |  コメント(0)  |  リブログ(0)

AD

Ameba人気のブログ

Amebaトピックス

      ランキング

      • 総合
      • 新登場
      • 急上昇
      • トレンド

      ブログをはじめる

      たくさんの芸能人・有名人が
      書いているAmebaブログを
      無料で簡単にはじめることができます。

      公式トップブロガーへ応募

      多くの方にご紹介したいブログを
      執筆する方を「公式トップブロガー」
      として認定しております。

      芸能人・有名人ブログを開設

      Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
      ご希望される著名人の方/事務所様を
      随時募集しております。