月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


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「江戸の魚食文化―川柳を通して―」
蟻川トモ子 (著)
雄山閣/2013.4.24/2800円



魚介類こそが江戸っ子の重要な栄養源であり、
今日まで続く多様な食文化を支えた食材であった。
江戸の庶民は何を、どのようにして食べていたのか。
多くの古川柳を読み解き、江戸の魚と食生活を探求した本。



江戸時代は、一日の食事回数が二回から三回になり、
日本料理の土台ができたと言われる時代。

そんな江戸の「魚」に焦点をあてた本。

魚の名前毎に分かれていて、
川柳から食生活を読み説く。


魚にまつわる話や漢字の由来、
魚の調理法や加工品まで添えられている。



○湯出蛸のせり出し鍋のふたか明き

 「せり出し」は舞台用語。


○花戻り平目のあらでめしを喰い

「花戻り」は花見帰り。


○片棒をかつぐ夕べのフグ仲間
 
フグを食べて死んだ仲間の棺桶の片方をかつぐというい意味。


江戸の魚食文化―川柳を通して― (生活文化史選書)/蟻川トモ子
¥3,024
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大人の知的好奇心をくすぐる
ヴィジュアルブック 大江戸カルチャーシリーズ。
.

「江戸300年の女性美 化粧と髪型」
村田孝子 (著)
青幻舎/2007.10.20/1800円
月灯りの舞


江戸三百年の女性美と題して、
特に女性の化粧と髪型にスポットをあて、
女性たちがいかに“流行”を作り出してきたのか、
時代を追って美意識を追求した本。

当時の美人画や残された小物たちの写真を元に
江戸の女性美をヴィジュアルで見せる。

島田髷は未婚女性の髪型、
既婚女性は丸髷、というように、
江戸時代は女性の装いについて社会的規範があった。
そんな変えられない仕組みの中でも女性達は
自分にあった化粧法や衣装を楽しんでいたようだ。

鏡に向かう女の顔は真剣だったり、陶酔していたり、
でもそれは女であることを楽しんでいる様子がうかがえる。

娘の眉を剃毛する母だったり、
大根をおろしている娘を母がてほどきしたり、
衣装や小道具からもその時代の生活習慣や関係性が見える。

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少し前の日記に書いた本「世にも奇妙な人体実験の歴史」
は、科学への好奇心や探究心の強い人たちが
多く登場したが、この本は、江戸の人たちの
好奇心が科学や美術と結びついたら……という本。

チーム官能姉妹で江戸時代の遊女の話を映像化するので、
私は今、江戸への好奇心でいっぱい。


「江戸の好奇心―美術と科学の出会い」
内山 淳一 (著)
講談社/1996.7.5/3200円


月灯りの舞


続々と流入する西洋文明と最新の科学知識は、
江戸の先人たちの世界観を変え、表現を変え、人生も変えた。
旺盛な好奇心に眼を輝かせながら、
人々はのびのびと異文化を愉しみ、呑みこんでいった。
                <帯より>


江戸時代は鎖国の時代であったにも関わらず、
中国、オランダとの交易によってもたらされる異文化。
それを江戸の人たちは好奇心いっぱいに吸収し、
その“好奇心”が美術や科学と結びつき、
独自の日本文化が生まれて行く。

本書で紹介している美術作品は、一般の美術書では
あまり目にしない類のものが多い。
要するにマニアックな人たちのマニアックな表現。

蚊や蚤を「妖怪」ととらえて描いた美術は、
西洋からの「顕微鏡で覗いた世界」ミクロの
世界が元になっていたりする。

レンズで覗いた世界、遠近法などを取り入れた
画家たちの表す風景画は、カメラマンとしての要素、
近代的ともいえる景観把握の様子がうかがえる。

第三章「解剖学と美術」はまた興味深い。
京都を中心とした解剖実験から派生した
解剖図が多く描かれ、そこからまた美術作品として
も多く生み出されている。
どれも極めて精巧で完成度が高いのに驚く。

解剖の画からは、宗教観や死生観も垣間見える。

江戸時代はなにかと「なんとか美人図」と
“美人”がつくが、「美人解剖図」とは
インパクトが大きい。

第四章「影と光の表現」もまさにタイムリー。
江戸時代の月は今以上に美しく見えたであろう。
江戸の人の月への好奇心は美術にも多く表れている。
月を光源としたシルエット表現や影の描き方の秀逸なもの
など、この時代から多く存在し、見事。

光と影を描くことで、季節感や時間までも巧みに表現でき、
心情までが表れてみえる。



★チーム官能姉妹FaceBookページへどうぞ。
http://www.facebook.com/#!/k.shimai.since2012


★「世にも奇妙な人体実験の歴史」
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-11358464911.html



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浮世絵や春画からみる 我が国が誇り得る、
豊穣にして絢爛だった江戸の性愛文化を学ぶムック本。



「江戸の性愛学」
加藤光男 (著)
徳間書店/2012.3.3/762円

月灯りの舞

第1章 吉原の基本を知る
第2章 吉原遊女の手練手管
第3章 江戸の性交 色道指南
第4章 武家・公家の性はどうなっていた?
第5章 江戸の女たちの名器考
第6章 江戸性具・秘の世界
番外編 日本の性豪たち


イッたら負けの遊女たちのワザやテクが
大らかな春画の世界から垣間見える。



オーラルは「口淫」クンニは「舐淫(しいん)」で
フェラが「吸茎(きゅうけい)」で、
69は「相舐(あいなめ)」でキスは「口吸い」。
昔の言葉もおもしろい。



春画を見ると、花魁のあのたくさんのかんざしを
さしたままで、まぐわっている。
着物もそのままの方が艶っぽいし、色彩もきれい。




チーム官能姉妹の「エロス劇場」でも
遊女モノのやります!

どこまで艶やかに、江戸のエロスがだせるのか、
お楽しみに。


「エロス劇場」詳細は随時配信中。

★官能姉妹Facebookページ
http://www.facebook.com/#!/k.shimai.since2012




江戸の性愛学(タウンムック)/加藤光男
¥800
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「野性時代」9月号「江戸の秘めごと」特集。


月灯りの舞


なんと、タイムリー!


ちょうど、チーム官能姉妹のエロス舞台の映像で
江戸時代で、遊女もののシナリオを書いているとこ。


Cinema Guide「“遊郭映画”の誘惑」(細谷正充)は
大変興味深い。

製作費がかかるのとモラル的に遊郭モノ映画って
多くないのだけど、それだけに遊郭映画って印象的
なものが多い。


他にも江戸モノの参考文献。
  ↓
★江戸の性愛術
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10051639429.html



小説 野性時代 第106号 KADOKAWA文芸MOOK 62332‐09 (KADOKA.../著者不明
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江戸の性生活 夜から朝まで―Hな春画を買い求めたおかみさんたちの意外な目的とは? (KAWAD.../著者不明
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「憩う言葉 」
杉浦 日向子 (著)
イースト・プレス/2011.5.14/1000円


月灯りの舞


1章 憩う
2章 呑む、食べる
3章 男と女
4章 しあわせな隠居
5章 杉浦日向子



「憩う、とは、ただののんべんだらりと時を過ごすこと
ではない。
余分なものをそぎおとして、素になるときこそが、
憩いであろう」
             『ソバ屋で憩う』




「酒は、楽しく、ほどよく。
 天の美禄は、溢れると一気に涸れる。
 寸止めに妙あり」

             『大江戸美味草紙』



「色とは、すなわち、苦悩を伴わない即物的欲望を指す。
 なぜなら、失恋や悲恋はあっても、失色や悲色はないのだ。
 敗北を知らないエンドレスゲームが色であり、
 束の間のうたかたにも未練を残すのが恋である」
   
              『呑々草子』




“江戸では、本当の恋愛が始まるのは四十過ぎだと
言われていました。
「色事は、四十からがおもしろい」という言葉が
あるくらいです。”
              『杉浦日向子の江戸塾』





“私は「江戸」をやりはじめてから八年になります。
 何がそんなに気に入ったかといえば、
 江戸人の好んで口にする自嘲「人間一生糞袋」という、
 テレとヤケクソのごっちゃになったタンカに意気投合して
 しまった結果のようです”
          『うつくしく、やさしく、おろかなり』






憩う言葉/杉浦 日向子
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粋に暮らす言葉/杉浦 日向子
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「江戸の病」
氏家 幹人:著
講談社/2009.4.10/1600円


月灯りの舞

コレラにインフルエンザ、国民病とも言われる「肺病」と
あふれる梅毒患者たち。
出産は命がけだし、母乳の出だっておぼつかない。

常と死と隣り合わせだった江戸の人びとは、
ユーモアあふれる諦観と温情に満ちた
人的ネットワークで乗り切った。

江戸文化のエキスパートが、
近世日本の新たな一面を明かす。
         <裏表紙より>



わが国の病気の歴史を振り返っている。

江戸時代の大規模な伝染病から、
死因、死亡年齢など、豊富な資料を元に
まとめられている。


大きく5つの章。

「病気の章」
「産と乳の章」
「医者の章」
「薬の章」
「終章」



この本でも、江戸の遊女たちの梅毒に
関しての記述がある。

性に対して大らかで性愛文化が盛んだっただけに、
性病の蔓延率もすごい。


お産に関しての図表も多く、
妊婦マッサージや逆子の取り上げ方などの描かれた
当時の医学書の紹介もある。


何もない時代であっただけに、
看病、介護の工夫などは
今の時代にも学ぶべきものは多い。



「硝子をかつてぽとんと穴が明き」


ビードロ(美しい遊女)を買った結果、
梅毒にかかって鼻が落ちてしまった
という意味の川柳。


鼻が落ちてるのに照れ臭そうに頭をかいてる男の絵が
添えられているが、笑ってる場合じゃないよねぇ……。
しかし、“ポトンと穴が~“って、怖っ。




他の江戸本


★遊女向け「殿方を楽しませる秘技本」。
今で言うなら、「フーゾク嬢に学ぶ! 男を上手にイかすテク」本か。
   ↓
「江戸の性愛術」渡辺信一郎:著
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10051639429.html




★でも、快楽を求めていた女性も多い。20051105
 江戸のバイヴ本ならコレ
   ↓
「張形と江戸をんな」  田中優子:著
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10005913714.html




★こっちは男性向け 江戸のHOW TO SEX本 20050713
  ↓
「江戸の閨房術」 渡辺信一郎:著
http://ameblo.jp/tsukiakarinomai/entry-10002844323.html

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「江戸のフーゾク万華鏡
   ―吉原・四宿から夜鷹・陰間まで
     大江戸八百八町の性事情」

永井 義男:著
日本文芸社/2009.12.30/760円


月灯りの舞

江戸の性風俗を代表する吉原にはじまり、
四宿から岡場所、出合茶屋にいたるまで、

性のテーマパークたる江戸の姿を完全紹介。
町に繰り広げられる男女模様から、
もう一つの「江戸」が見えてくる。
       <背表紙折り返しより>


フーゾクと言っても、売春がメイン。
大きく分けて、「吉原」とその他。


吉原でも、華やかな表の世界と裏の世界と
両方をきっちりと書いている。


コンドームの無い時代、もちろん遊女たちは
生で交わる。
どれだけ性病(主に梅毒)が蔓延していたか、
という怖さ。

遊女たちはほとんどが最初の一年で梅毒に
感染したとある。

情報や正しい知識きの無い時代とはいえ、

性病に対しての無知さもすごくて、怖い。


避妊は膣の奥に紙を詰める位だから、
不完全だったようだが、遊女たちは、
病気のために妊娠しにくい体にはなっていたという。


それでも、妊娠した時は堕胎。

月経の時も二日しか休めなかったり、
折檻があったりと、「暗」の部分を読むと、
いたたまれない。


そして、遊女たちの悲惨な末路は、
涙が出る。


遊女たちに性の快楽はあったのだろうか……。


現在のように自らの意志で
フーゾクに入るわけではなく身売りされて
その道に入らねばならないのはいたましい。


男色は今より抵抗はなかったとされるが、
「陰間」も、自分の意志ではなかったようだ。


「夜鷹」でも、工夫次第だったり、ネーミングで
人気を博したものもいたというから、
いつの時代もフーゾクはアイデア次第なのであろう。


今で言う、デリヘル、援助交際、まな板ショー的な
ものもすでに江戸では盛んだったようだ。


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