月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記


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「かぐや姫の物語」を観てから、昔話として伝わっている
かぐや姫の話を確認するために読み返してみた。

  


「大人もぞっとする原典日本昔ばなし
 ―「毒消し」されてきた残忍と性虐と狂気」
由良 弥生 (著)
三笠書房/2002.4.20/533円



残虐と狂気、欲望の入口「むかしむかし……」から
始まる。
●月に帰ったのではなく“狂死”だった……「かぐや姫」
●人肉を堪能した生娘に備わった“欲情……「人魚と八百比丘尼」
●両手を切り落とされても希望を捨てずに…「手なし娘」
               <裏表紙 より>


数年前、昔話やグリム童話の「本当は怖いシリーズ」
が流行ったなあ。
  


確かに、エロイのや残虐な話が多いね。
だけど、ソフトにして語り継がれてきたということは、
教訓や戒めとしての物語の意味があるのだろうなあ。

  


こっちはペロー童話の「赤ずきん」の解説。
まるごと一冊 赤ずきん論。


★「赤ずきん」のフォークロア: 誕生とイニシエーションをめぐる謎

  (メルヒェン叢書) [単行本]
  私市 保彦 (著), 今井 美恵 (著)
  新曜社 /2013.12.14/3200円

世界中で知られる童話「赤ずきん」。
この話ほどさまざまな解釈を生んでいる物語はない。
少女がおばあさんの血肉を食べたりなど、
童話とは思えないテーマを、民間伝承を通して、
少女が大人になるための通過儀礼とみなし、
「赤ずきん」という被り物にひそむ謎の追求によって、
この愛らしい物語に斬新な分析を提示する。
            <解説より>


第一部では「赤ずきん」の伝承をたどり、
童話と伝承の比較検討し、はざまを探る。

  


そして、さまざまな解釈を紹介していく。


第二部では「赤ずきんと胞衣」で、
なぜ“赤ずきん”を被っているのか、
それは何を表しているのかを検証。

  


付録にはペロー童話の「赤ずきん」と
グリム童話の「赤ずきん」と
フランス各地の伝承「赤ずきん」を掲載。

大人もぞっとする原典日本昔ばなし―「毒消し」されてきた残忍と性虐と狂気 (王様文庫)/由良 弥生
¥576
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「赤ずきん」のフォークロア: 誕生とイニシエーションをめぐる謎 (メルヒェン叢書)/私市 保彦
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ちよっと前の本だけど、
田口ランディが初めて手がけた
オトナの絵本。


「転生」
 田口 ランディ:著/ 篁 カノン:イラスト
 サンマーク出版:2001.10.30/1100円



月灯りの舞-転生

「輪廻転生」をテーマに据えた生命の流転の物語。
細部にわたって精密に描きこまれた篁カノンの線描画が、
田口ランディの作品に横たわるエロスとタナトスの世界を
見事に表現している。
            <帯より>


母親の胎内で殺された「私」が、奇形の鳥や昆虫、
交尾の最中に撲殺される捨て犬、黒い雨に襲われる少女と
転生を繰り返していく。


農薬で死んだ昆虫だった時もあれば、生きるため農作物を
収穫するため農薬をまき散らす農夫である時もある。


因果応報というにはあまりにも淡々と、前世の因縁もからみも
さほど意味をもたずに、ただただ、繰り返されていく「命」。


どの「命」も短命であり、苦しむために生きているような
「命」。
それなのになぜ、何度も、延々とまた生まれ変わり、
繰り返すのか。


もちろん、昆虫だったり、動物だった時は、そんなことは
考えていないのだろう。


そして、最後は形あるものから解放され、
無形のものとなり、溶けていき、「世界」となる。


やっと永遠の「無」が訪れ、「世界」となるのか……。



月灯りの舞-転生 イラスト
篁 カノンの線描画が繊細

絶望の中で繰り返される「命」の不思議やはかなさが、
少し毒気のある文で淡々とつづられている。



ラストの一言は、人間として生まれたからこそ
理解でき、この転生の意義を知る言葉で、
なぜ生きているのかを改めて付きつけられる。



月灯りの舞-転生 イラストに
篁 カノンの線描画がエロティック




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「ギリシアの神々」
  曽野 綾子:著, 田名部 昭:著
  講談社/1988.12.15/320円


ギリシアの神々

愛の物語・ギリシア神話を生き生きとやさしく書下ろす。


絵画・彫刻・オペラなどの西洋芸術に接したり、
外国人と会話を交わしたりする時に必要とされる

“常識としてのギリシア神話”。
若い世代のために、さまざまな愛の物語の宝庫として
その面白さをストレートに伝え、
美しい挿し絵をちりばめた必携の一冊。
               <裏表紙より>



愛の物語の宝庫であるギリシア神話。

オリュンポスの神々や、その他たくさんの神々や

神話の人々について、

それぞれのエピソードが簡潔につづられている。



この本では、時の神  クロノスのことはこう書かれている。


クロノスは斧で父ウラノス(天空)の生殖器を
切り取って海に投げ捨て、支配権を奪っている。


同じようにされると言われたため、
クロノスは子どもが生まれると次々と
のみこんでしまう。


ゼウスを生んだとき、妻のレアは、
赤ん坊は洞窟に隠し、おむつで包んだ
大きな岩を息子だと渡した。
それを飲み込んでしまうクロノス。


時が次々と何事も呑み込んでいくように
思えるところかせクロノスも
時の神と言われるようになった。

現代では精巧な時計を「クロノメーター」という。

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「いけちゃんとぼく」
 西原 理恵子:著


いけちゃんとぼく


角川書店/2006.9.1/1100円

西原理恵子はじめての絵本。



「よかったよ」と、友達が貸してくれた。


ちょっとだけネタバレありなので、
これからこの本を読もうと思う人、
真っ白な心で読みたい人は、ここから先は
読まないでね。






「感動したいあなたに!」とか
「絶対なける本 BEST3」とか帯に
あおり文がいっぱい。


あおられるもんかと思ってたけど、最後の
「仕掛け」でじんわりと涙が出た。


不思議な生き物・いけちゃんと少年の心の交流を
描いた叙情ストーリー。


その「いけちゃん」という不思議な生き物は
いろんなカタチになりながらもいつも少年に寄り添って、
少年をなぐさめたり、励ましたり、笑わせたりする。


いけちゃん」の正体はなんだろうって
みんな読みながら考えると思う。
その「仕掛け」というオチに向かって、
いろんな想像をめぐらせる。


伏線は「いけちゃん」のいろんな言葉だったり
行動に隠されている。
過去からの使者か未来からの使者か……。



想像は限りなくふくらむが、私の中では
一つの答えがあったが、私の想ってたものとは
違ってた。



最後の仕掛けで
「こんな愛のカタチがあったんだ!」と思い
涙してしまう。



いくつになってもこんなふうに
人を深く愛し、その人をいとおしく想う心を持ち続けたい。
そして、いつまでもその人のことを知ろうとする想い、
感じようとすることを忘れたくない。


読み終えたら、きっと、好きな人がもっといとおしくなると
思う本。
そして、もっともっとその人を愛そうと思う。
何年つきあったとか、何歳だとか関係ない。
常に「今、この時」愛していたい。
そして、その「今」がずっと続けばいいと願う。


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「絵本のあたたかな森
   たいせつなひとに伝えたい、愛のかたち」
   今江 祥智選・文
    1,575円/淡交社/2001.4.8


絵本のあたたかな森


今日出たばかりの一冊も、四十年前に出会った一冊も、
その面白さ、愉しみようでは同格です。
子どもから大人にまで、それぞれの心にしみる一冊。
絵本のあたたかな森に分け入って、私なりに見つけた
すてきな獲物を、ほんの少しばかりお目にかけましょうか。
         <はじめに より>

福音館に勤め、絵本の編集に携わり、何千点の絵本と
関わってきた著者。
絵本に対しての目も肥え、ご自身でも絵本のテキストを
書き、好きな画家と組んで絵本を創り、外国絵本の翻訳も
するという絵本ハンターによる絵本の紹介本。

緑色のシックな表紙、中もきれいな写真で絵本が紹介
されている。
表紙の一枚と見開きでも紹介されていて、絵本の印象も
きちんと伝わる。


「生きる 歓び」「あったかーい」「きみとぼく」などの
タイトルでテーマこどに分けられている。

絵本の内容紹介も気取らず、話しかけるうよな言葉で
語られていて、どれもが興味をひきつける。

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「ダヤンの絵本づくり絵本」
  池田 あきこ:著
  エムピーシー/2001.11.22/1400円

ダヤン絵本

  はじまりは1本のクレヨン。
  表紙をひらいたときからもうダヤンの小さな
  冒険は始まっています。
  さあ、あなたもページをめくって
  このお話の結末を描いて見ませんか?
  ダヤンの作者池田あきこが、絵本づくりのコツと
  楽しさを実例に沿いながらやさしくゆかいに語ります。
  読者参加型の楽しい入門書。
          <表紙折り返しより>


「おはなしのたね」の見つけ方や育て方などを
ダヤンのかわいい絵で説明してくれる。
絵本を読んでいるような感覚で、絵本づくりを
学ぶことができる本。

著者が始めて創った絵本のスケッチブックの
ダミー版が掲載されている。

絵コンテから完成へと続く過程もあって、
絵の構成を考えながら、文を振り分けていく
作業の様子がよくわかって勉強になる。


一枚の絵が仕上がる過程も写真でみせてくれていて
絵の塗り方がよくわかる。


絵本の“流れ”を生むコツだとか、印刷のことまでも
ちよっとしたアドバイスがあり、
最後には著者の本棚や著者の好きな絵本作家のこと
までもがのっている。
絵本の楽しさ伝えてくれる本であり、
絵本づくりにも大いに役立つ本である。

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「本と女の子
  おもいでの1960-70年代」

   近代 ナリコ:著
   河出書房新社/2005.12.2/1600円


本と女の子

1960年代から70年代にかけて女の子の夢と憧れを
詰めこんだ本や雑誌たちをテーマにお届けする、
古本ヴァラエティ。


●水森亜土や田村セツコのちいさな絵本たち
  山梨シルクセンター&サンリオ


●寺山修司&宇野亜喜良のコラボレーション
  新書館フォア・レディス・シリーズ


●内藤ルネによるすてきなアイデア
 「私の部屋」


●澁澤龍彦が連載を持った女性誌
 「新婦人」

              <帯より>



古さを感じさせないどころか、新鮮で新しさする
感じるイラストたち。

あまったるいだけの詩集じゃなくて、どこかオトナで
どこかセンスのいい詩集たちである新書館
フォア・レディス・シリーズは、なつかしい。
フォアレディス




カラーでそれらの表紙たちが掲載されているので
ながめるだけでも楽しい本の本。

読者の投稿した詩集の中からアイデアのよいものは
寺山修司がアレンジして、自分の詩に使うと
書かれている。


寺山は女たちの発想にアンテナをはりめぐらせていて、
女たちま潜在的な欲望とか憧れを常に探っていたと。
そんなふうな当時の裏話的なものを著者は
さまざまな人との対談で引き出していく。


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「子どもの本の書き手たち
   34人の作家に聞く」
  全国学校図書館協議会編
   2,625円/全国学校図書館協議会/1999.8

絵本かきて
現在活躍中の子どもの本の書き手34人のインタビュー集。
「学校図書館速報版」(1994.4.15号~1998.12.15号分)の
「会いたくて、インタビュー」をもとにまとめたもの。
子どものころの話や作家になるまでの苦労、
作品が生まれたエピソードなどのほか作品リストも掲載。
               <はじめに より>


見開きで右側に著者のモノクロの大きな写真。
みなさん本当にいいお顔をされている。
その写真の下にプロフィール。


そして、左ページから2ページに渡って
インタビューをまとめたものが書かれている。
なるべく著者のナマの言葉で書いていると
インタビューをされた方は書かれていた。
そして最後のページに作品リスト。


日本絵本大賞を受賞作「しらんぷり」という
“いじめ”を描いた作品を描かれた梅田ご夫妻。
「半人前どうし、ふたりでやっと一人前です」という
優しい笑顔のお二人は、子どもの心をわかろうとする
思いが伝わってくる。
いじめという重いテーマを直球でぶつけるため、
余計なものを削ぎ落として一色で描いたという。




児童書のイラストレーターとしてご活躍されていたが、
若年性糖尿病で失明し、児童文学作家に転身した
エム ナマエ氏
ペンネームの“エム”は、ポエムのエム、
ほほ笑むのエム、絵に夢とかいてエムなど
の意味がこめられているとか。


「盲目であることは作品を生み出す推進力にはなっても
決して邪魔になるものじゃない」と強く語られていた。
「かつて、先輩たちがすばらしい世界をプレゼントして
くれたように、今度は自分が送り手になることによって
子どもたちがいい人生を生きてくれたら」とも。


それぞれの作家さんたちは、やはり子どもの頃から
絵を描くの好きだったとか、描くことしかなかった、
書くことで自分を出していたという人が多い。
そして、何より絵本の世界が好きで、
子どもに何かを伝えたいという想いにあふれている。

創作を目指す身にとって、あこがれの存在であり、
刺激にもなった。

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「絵本の見かた・創りかた ~おしゃべり絵本講座~」
若山 憲:著
924円/すばる書房/1975.8.25

絵本の見方

「絵本を創りたい」というのは、スバラシイことというか、
人間のスバラシサのひとつだと思うんですよね。
あなたの心というか、精神というか、その目に見えない
ところからの<願い><訴え>を、目に見えるモノ「絵本」
にして<願い><訴え>を、のぞみかなえるわけですからね。
       <第1章 絵本を創りたい人へ より抜粋>


絵本作家である著者がやさしいしゃべり言葉で
絵本を創りたいと思っている人にむかって
語りかけるような絵本のつくり方本。
ノウハウ的なものより、気持ちの部分がメインに
語られていく感じで、読みやすい。

第1章「絵本を創りたい人へ」
 絵本の種類を紹介していく。
 ほんとうにさまざまな種類の絵本があるのだが、
 大きく分けると、文字なし絵本(純絵本)か
 文字あり絵本(物語絵本)だ。


第2章「絵本(純絵本)とは」
 絵を読むということは、視覚的言語を読み取る
 ということ。

 『かわいいことり』という絵だけの本を
  読み、ページごとにどんなところに
 “絵がよめる”工夫をしているかをみていく。
  絵本の序曲があって、誰の視点で語られていくか、
  ポイントをあげて説明されていく。


  たとえば、最初は視線があわなかったものが
  心を通い合わせていくうちに目線があうように
  なるとか、それはもう文字がなくても伝わる。
  まさに心の動きを絵だけで語る本。



  絵だけの絵本は、どこの国の子どもでも、
  文字の読めない小さな子でも、感じることが
  できるのだ。


第3章「物語絵本とは」
 絵のない純絵本と物語絵本の違いをまず明確にする。
 文字の無い絵本→文字の少ない絵本→文字の多い絵本と
 順を追って、具体的作品をあげながら、文字の役割を
 理解していく。

第4章「発想の<ひらめき>」

 ひらめいたことをどう物語に生かしていくかを
 絵本作品を紹介しながら、みていく。
 
 青と黄色をまぜると緑になるという色の原則から
 できた「あおくんときいろちゃん」 の話は
 何度読んでもすてきである。
 全ページ切り絵だけの抽象絵本なのに、
 印象深い本である。


第5章「<ヒナガタ>づくり」
 やっと、ここでは、具体的な創作の手順に入る。
 「ヒナガタ」というラフスケッチのいくつかが
 紹介されていく。
 どんなすばらしい作品もまずはここから入る。


第6章「<展開方法>のいろいろ」
 できたヒナガタをどう展開していくか。
 
 構図を考え、ストーリーの流れを決めていく。
 カード式などさまざまなやり方を紹介していく。


第7章「<二次ヒナガタ><三次ヒナガタ>」
 いかにヒナガタづくりが大切か。
 ヒナガタがきちんとできれば、70%完成したものだと。

 100冊の絵本を一冊につき10回は読んでいくと
 展開方法もみえてくるという。



 二次ヒナガタになると、表情をつけていったり、
 動きや細かい流れを書き込んでいく。  
 そうすると絵がおしゃべりしていくという。

 そして、三次ヒナガタになると色彩が加わる。
 色彩計算が加わって、画面(ページ)との関係を
 見ていく。



第8章「原寸の<ヒナガタ>」
 文字の配置が問題となってくる。

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