2011-12-15 02:36:24

「はだか」 

テーマ:【芸術・美術】

先日行った「ぬぐ絵画--日本のヌード」展が行われていた
東京国立近代美術館のミュージアムショップで買った本。


アッと驚く「はだか」な研究の数々。
おもしろい試みで「はだか」を探究していく。


写真や絵を眺めるだけでもワクワク楽しい
「はだか」がいっぱいの本。


「はだか Ex-formation」

原 研哉+武蔵野美術大学原研哉ゼミ:著
平凡社/2010.1.26/1500円


月灯りの舞

今年のテーマは「はだか」である。
「はだか」といえばエロスや羞恥心のにおいがして、
扱いにくいテーマであるように思えるかもしれない。


しかし、「はだかの自転車」といえば、何もついて
いないプレーンな自転車を想像するし、
「はだかのプランド」といえば、手垢のついていない
無垢な商品のイメージが連想される。

したがって、案外デザインと近いところにこの言葉は
あるのかもしれないと思われたよ。

よし、それでは「はだか」をはだか」はだかにしてみよう、
ということでこの研究は始まったのである。
            <帯より>


裸になるのはなぜ恥ずかしいのか?
それは他人と自分の裸が違うからだという。
そこで裸の「偏差」を極端にしてみようという試み。

リカちゃん人形という人形の理想形に手を加え、
「偏差」を強調した理想形でないものを作ってみる。

例えば、肥満のリカちゃん、О脚のリカちゃん、
でべそのリカちゃん、筋肉質なリカちゃんなど。


月灯りの舞
ふくよかなリカちゃん人形(本紙より)


「はだかの少女漫画」では、少女漫画をすっぱだかに
してみるという試み。

漫画「りぼん」をの実際の漫画を全裸バージョーンに
してみる。

すっぱだかであること以外はいつもの漫画なのに、
すっぱだかであることで漂う違和感は少女漫画の
コンテクストを崩壊させるには十分だ。



逆に「パンツプロジェクト」の章では。
あらゆるものに「パンツ」をはかせることで、
身近なものの世界を「はだか」にし続ける効果がある。


例えばフォークの先っぽにパンツをはかせる。
例えばピーマンにパンツをはかせる。

するとそれは素米「身体化」して見え、そこに
「腰部」としての「はだか」が出現するから不思議。


圧巻というか、そそるのが「バタカのはだか」という章。

“見せるため”の「はだか」ではなく、“素”の「はだか」
をイラスト化している。
「全く日常の姿態」を「はだか」にしてみるという試み。



AV企画でよくある「全裸シリーズ」や写真集で当たった
「透撮」や「妄撮」シリーズみたいな感じのマジメなイラスト版。


月灯りの舞



「おしりフェチ」さんにはたまらない
「おしり」の章では、“ふたつのふくらみと真ん中のスリット”
というモチーフをいろいろなデザインの中に取り入れている
写真がいっぱい。
まるで、あちこちに「おしり」があるみたい。




月灯りの舞

「はだかの赤ちゃん」の章では、裸の赤ちゃんの体を
花、石膏、金箔、木、砂糖など、いろいろな素材で
つくるという試み。
写真は左側が「苔」で右が「コンクリート」。



★「ぬぐ絵画 日本のヌード」展 感想

http://ameblo.jp/tsukikagenomai/entry-11105501614.html

Ex-formation はだか/原 研哉
¥1,575
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