「名誉毀損裁判」 | 月灯りの舞

月灯りの舞

自虐なユカリーヌのきまぐれ読書日記

「名誉毀損裁判
  ―言論はどう裁かれるのか」
浜辺 陽一郎:著
 平凡社新書/2005.1.11/780円

誰もが名誉毀損の加害者になりうる時代!
あぶない表現とそうでない表現の限界は
どにあるのか?        <帯より>

名誉毀損

犯罪として立証しにくく「名誉」というものが
曖昧であるため、数ある訴訟の中でも難しい
とされる「名誉毀損」を深く考えてみた本。

実際の事件をあげながら、解説して「名誉毀損」
の実態に迫っている。
が、解説自体がまわりくどいというか、
これまた曖昧な表現が多い。
そもそも「名誉毀損」というのは「社会的評価を
低めること」というのだから、これまた不確かな
表現だ。


例え、社会的評価を低めることなら、それが
例え真実であっても法律的には名誉毀損に
あたるのも納得できない。

偽証罪では無罪になりうることでも
名誉毀損罪では有罪になりうる判決も多く
これも納得できない。


「らしい」「ようだ」などの逃げを打つ表現とか、
マスコミなどの名誉毀損の責任回避の方法も
いくつか書かれているが、これもおかしい。