前書き:これは明日のフジテレビ賞スプリングステークスの予想です。ただ、今までずっと「○○コース2戦2勝」とか「今回の距離○戦△勝」とか「前走は…」「休み明けひと叩きされて上向き」などといったありふれた競馬予想の概念ばかり持ち込んで理屈的に予想をし続けてきて少しマンネリ化してきた面があるんで、今回はちょっと志向を変えて予想してみたい。
馬も人間と同じように
感情はある。レースに勝てば嬉しいし、負ければ悔し涙を流すこともある。ということで今回は初めて
小説予想というものに挑戦してみたいと思います。
それでは明日のスプリングSに出走する
スキップジャックの下克上物語を御覧ください。
むかしむかし浦河の冨菜牧場という名も知れぬ牧場に
スキップジャックという仔馬がおりました。
スキップジャックは桃小僧とマジゲンカしながらスクスクと育って行きました。
そして2002年7月8日、競争馬へと巣立って行く仔馬どもにとって生まれて初めての晴れ舞台?セレクトセール2002の日がやってきました。
スキップジャックもセリに出されましたが……そのセレクトセールには天下のサンデーサイレンスを父に持ち、
ダンスインザダーク、
ダンスパートナー、
ダンスインザムードといった名立たるGⅠ馬の全弟である
ダンシングキイの2002も上場されていました。結果
ダンシングキイの2002は
3億3500万円という同セレクトセール史上最高額で落札され、他のサンデーサイレンス産駒の良血馬たちも次々と高額で落札されていきました。一方メジロライアン産駒の
スキップジャックは前脚が曲がっていたことも影響したためか・・・落札されるどころか誰にも見てもらえませんでした。。。
そしてセリ終了後
スキップジャック:「なんでだよ・・・うう。。(泣)」
冨菜氏:「まあ今回は仕方ないさ。
ダンシングキイの2002がいたことだし、他にも
ファンジカの2002や
ウインドインハーヘアの2002など良血馬ばかりだったからな。。来年また期待しよう!」
しかし一年後の7月セレクションセール、8月サマーセールでも
スキップジャックに目をかけてくれた馬主は現れませんでした。
スキップジャック:「どいつもこいつもなめくさりまくりやがって!そんなにサンデーサイレンス産駒が微笑ましいか!?そりゃオレは母父にラッキーソブリンが入っているかもしれないけど、立派なメジロライアン産駒だぜ」
冨菜氏:「仕方ない。。。とりあえずディアレストクラブ(育成牧場)さんに預けて育成してもらって… そこで調教を積みながら買い手がつくのを待つか。。」
ということでディアレストクラブという育成牧場に預けられることとなった
スキップジャックはそこで日々鍛錬を重ねながら吉報を待ちましたが・・・結局2歳の2月になっても買い手が現れず、調教でお世話になったディアレストクラブに引き取られることとなりました。
2004年3月末悲劇が起こりました。
スキップジャックの母ヒカリクリスタルが交配するために訪れたとある種馬場で、アテ馬の最中に後方に転倒し、けい椎を損傷して、わずか30分後にその場で息を引き取ってしまったのです。
母ヒカリクリスタルの死を乗り越えて、またセリ市で誰にも見てもらえなかった悔しさをバネにして、一馬前のサラブレッドになることを誓った
スキップジャックはその後日々トレーニングを重ね、美浦の
高橋裕厩舎に預けられることが決定して、6月20日に函館2歳新馬戦でデビューすることとなりました。鞍上は
勝浦正樹騎手でした。
そして函館での3戦の結果は・・・
・2歳新馬戦 函館 芝1200m――
1着 タイム1,11,3
・ラベンダー賞 函館 芝1200m――
2着 タイム1,11,4
・函館2歳S 函館 芝1200m――7着 タイム1,11,0
スキップジャック:「距離短い!」
高橋裕調教師:「文句を言うな。番組上仕方なかったんだよ。とりあえずお前は今イライラしてるようだから少し休ませる。」
スキップジャック:「イライラなんてしてねぇよボケ!」
ということで放牧に出されて3ヶ月の休養を取った
スキップジャックは11月13日京王杯2歳Sで復帰することが決まりました。
勝浦:「おい
スキップジャック。今回の出走メンバー見てみろよ。」
スキップジャック:「函館で2度負けてる
オーヴェールが出てくるな。。それに新潟2歳Sの覇者
マイネルレコルトも。さらには
キングストレイル?あぁあのサンデーサイレンス産駒の良血馬か…」
こうして当歳時と1歳時に目の敵にしていたサンデーサイレンス産駒を目の前にした
スキップジャックは燃えないはずがなく、京王杯2歳Sを快勝!一躍脚光を浴びる存在となったのでした。
そして有力馬の一頭として参戦することとなった朝日杯FSの直前追い切りにて…
スキップジャック:「よっしゃあ!京王杯勝った勢いそのままにここもブッちぎってやる!」
勝浦:「オイ!少しペースが速いぞ。もう少し抑えろ!」
スキップジャック:「やかましわボケ!」
追い切り終了後
勝浦:「ちょっと掛かり気味でした。だからラストの伸びが物足りなかったです…」
高橋裕調教師:「まぁ一回使って気がきつくなってるからな。ライアンの子はおとなしくないからね…」
そして朝日杯FSの直線にて・・・
勝浦:「しまった!」
直線で窮屈な所に入ってしまった
スキップジャックと
勝浦はズルズルと後退してくる
テイエムヒットベ、
シルクネクサスが壁となって抜け出せず・・・
スキップジャック:「オイ!邪魔だよ!どけよ!」
結局脚を余した格好となり11着に敗れ去ったのでした
勝浦:「直線で窮屈な所に入ってしまいました。僕のミスです」
スキップジャック:「この三流騎手め。頭冷やして出直して来い!」
高橋裕調教師:「頭冷やして出直すのはおまえだよ。これから放牧に出すから今回なんで負けたのか?牧場でゆっくりと考え直すんだな。」
そして牧場で休養を挟んだ
スキップジャックは心身ともに成長して、美浦トレセンに戻ってきました!
スキップジャック:「
勝浦騎手。朝日杯の後は悪く言ってすまなかったな。朝日杯の直前追い切りであんたの言うことをちゃんと聞いていれば…あんなことにはならなかったかもしれない。。」
勝浦:「・・・・・・・・・」
高橋裕調教師:「分かってくれたか。。よし!早速今日からまた調教を再開するぞ。当面の目標はクラシックだが、とりあえず復帰戦は3月20日のスプリングSだ。」
スキップジャック:「よっしゃあ!なんでも朝日杯の惨敗で、競馬雑誌の連中もすっかりオレの特集記事書かなくなってたらしいからな。誰もオレのことをクラシックの有力候補だなんて思ってないみたいだし、ここらで一発かましますか」
そしてスプリングステークスの最終追い切りにて・・・
勝浦:「朝日杯の前みたいなことにはなるなよ。前半は落ち着いていこう」
スキップジャック:「分かってるさ!」
こうして
スキップジャックはラストに抜群の伸びを見せた
高橋裕調教師:「馬体重も増えて本当に充実してきた、万全だな。」
勝浦:「おい
スキップジャック。今回の出走メンバーを見てみろよ。」
スキップジャック:「
ペールギュント?あぁ朝日杯で3着の馬か・・・しかもあのにっくきサンデーサイレンス産駒。こりゃ燃えてきたぜ」
こうして
スキップジャックはスプリングステークスで
ペールギュントに逆襲し、かつ勝利することを誓いましたとさ。
終わり
※以上で物語は終了です。実際馬と人との間にこのようなやりとりが交わされていたかどうかは不明ですが、「桃小僧とマジゲンカしながらスクスクと育ちました」という箇所以外はフィクションでなく実話です。
ということで
スキップジャック本命-
ペールギュント対抗。
その他で怖いのは
ヴァーミリアンだが、直前追い切りで一杯に追われてラスト14秒もかかったのが気になる。昨年のスプリングSに出走した
ミスティックエイジが京都2歳S1着→ラジオたんぱ杯2歳S2着という
ヴァーミリアンと同じようなローテで11着に敗れたのもね。付け加えると、鞍上のデムーロは皐月賞男なのであって、スプリングS男ではない。
それなら良馬場の中山芝1800~2000mなら2戦2勝の
ウインクルセイドがいいだろう。あとはスペシャルウィーク産駒の
パリブレストは距離延びたほうが良さそうなのと、
ダンスインザモアの調教の動きが気になった。。
◎スキップジャック
○ペールギュント
▲ウインクルセイド
△ヴァーミリアン
△パリブレスト
△ダンスインザモア