三木孝浩監督の作品。

昨年、【青空エール】を二度見たように、

これがどうやらツボに入るらしい。

今回もキッチリと泣かされてしまった。

 

その日は土竜の唄を観ようと思っていたのだが、

時間が合わずにこちらを観ることにしたのだが、

結果的に大正解だった。

この作品自体のロードショーも終わりに近く、

もしここを外していたらDVDまで観ることもなかっただろう。

ところがむしろ公開が終わる前にもう一度観たいモードである。

 

主演の小松菜奈を、綺麗にかつエロく撮ったのが、

山戸結希監督の【溺れるナイフ】であるならば、

小松菜奈の可愛らしさを徹底追求したのが本作である。

元々が可愛いのは分かっているが、

個性的であるが故に、

渇き。】に代表されるように、

いわゆる普通の少女役をやらない。

本作では存分にその可愛らしさを堪能出来るので、

そういう小松菜奈

(【近キョリ恋愛】に近いかも?でもそれより大分可愛いと思う)

を観たかった諸氏には特にお薦めである。

 

 

カチンコカチンコカチンコ

 

タイトルの意味が分かるまでの間は、

何かにつけてすぐに感極まる愛美の反応や、

携帯を持たないことなどに少し違和感を感じながらも、

それでも大きな破綻なくラブストーリーが展開していく。

かなり話が進んでからタイトル表示があるのだが、

そこがターニングポイントになっていて、

そこから本当のドラマが始まる。

 

後はもうボロボロである。

 

その涙の意味も、

その言葉の意味も、

丁度真ん中を境に、

二人の過去と未来に伸びてゆく。

 

あまりネタバレは書きたくないが、

『すれ違ってなんかいない』

と、福士蒼太の演じる高寿が、

昨日の愛美にもらったメッセージを、

明日に消えていく愛美に伝える場面は、

キスもないけれど、

心がキュッとする珠玉のラブシーンだった。

 

どちらが前でも、

どちらが後ろでもない。

いつだって、本当のことは、

今日にしか、

今にしかないんだろうと思う。

ただ、大好きな君と、

今出来る限りのことをしたいと一途に思う。

 

明日の君が寂しくないように。

明日の君が泣かないように。

ただ、その為だけに。

 

とっても大好きな人と、

でも多分一緒にはなれないかな、と思っている貴殿に。

 

例え一緒になれなかったとしても、

今日の一日は永遠であることに、深く深く思い至る。

だから思い切り泣いて、

そうしてまた今日一日を、

手のひらに花びらを包み込むように、

優しく愛おしく生きようと思えた。

 

 

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