舞台挨拶のチケットが珍しく当選したのに、

生憎用事が重なってしまい、

仕方なくチケットキャンプで原価販売した映画だ。

そんな経緯がなかったら、

DVDで見ることも恐らくパスしてしまっただろうと思うのだが、

そんな経緯で見ておくことにする。

 

この前に見たPARKSにも出演していた石橋静河がヒロイン。

勿論女優さんなので綺麗なのだが、

永野芽郁とか橋本愛のように、

ストレートに可愛いという感じではなく、

言わば味のあるタイプ。

一方の池松壮亮もまたスラリとした、

いわゆるモデル風の格好良さとは違う俳優さんで、

おまけに工事現場と病院と、

あとはみんな夜のシーンばかりということも相俟って、

地味だなあという映画だった。

 

 

詩集がベースと言うだけあって台詞は詩的。

きれいなフレーズで、

奥深くて良いと思うのだが、

何しろ分かりにくい。

 

すれ違っているようにしか見えない二人が、

いつしか惹かれあうところに結びついていく、

この映画の主題とも言える、

都会の夜の孤独とか、

喧騒の中の静寂とか、

黒に見える青だとか、

ダメな自分とか、

ダメなあいつとか、

だけどガンバレ、というエールとか。

それぞれ痛々しくも、

精一杯な感じがグイグイ迫ってくる。

 

若くもないし、金もないし、

おまけに腰も痛い、

田中哲司が演じたオッサンが、

コンビニのバイトの女の子に恋をして、

早く会いたいからと言って、

痛めた腰を庇うでもなく走っていく姿に、

哀愁と同時に、

これを幸せと呼ばずして、

何が幸せかと、言いたい。

 

もう少しだけ優しく、

言葉を繋げてもらえたら、

もっと良かったのかなと思った。

 

 

僕はどうしようもなく一人だけれど、

それはこの世の中で一人ぼっちなのは、

自分だけだということではない。

 

ひとりぼっちは、

ここにもあそこにも、

きっとどこにだっている。

 

自分はどうしようもない奴だと思っているのも、

決して僕だけではなくて、

ここにもあそこにも、

きっとどにだっているんだろう。

 

出会おうと思いさえすれば、

出会いたいと思いさえすれば、

いつだって会える。

 

好きにだってなるかもしれない。

好きだって言ってもらえることだって。

でも、それはずっとは続かない。

それは分かっているから、

そんなことないよなんて言わないで。

 

答えるならば、

分からないよと、言って欲しい。

 

今日だけでいいから、

嘘じゃない言葉で、

心から好きだよと、言って欲しい。

それで僕は、

明日を生きることが出来るから。

 

 

 

 

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