すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)読んだ小説などについて、かってにべらべらしゃべってます。基本ネタバレしてますので、注意。異論反論、論理的矛盾、誤った知識などありましたら、コメントにて指摘していただけるとうれしいです。


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読書メーターという、読んだそばから「読んだ」と本を登録していくツールがあって、去年のはじめごろから続けているのだが、おかげでこれまでは読んでは次々と忘れていった漫画についても「そういえばこんなの読んでたな」と思い出せるようになった。小説に比べればやっぱりすらすら読めてしまうということは否めず、いいのかわるいのかわからないが、ぽんぽん新しいものを買ってしまい、しかも小説などとちがってたいていは1巻2巻と続いていくので、よほどつまらないということがなければ(そういう感想は僕ではまずない)、最後までつきあう宿命にある。地味だけどなかなか金のかかる趣味である。いや趣味じゃなかった、仕事です。コミック担当としての。


去年は中途半端な時期にはじめたので推定の計測で240冊くらいということだったが、今年は甘詰留太の『ナナとカオル』14巻からニャロメロンの『凝縮メロンコリニスタ』まで、ぜんぶで277冊の漫画を読んでいた。まあそんなもんだろう。一日一冊よりは少ないわけで、お客さんでもこれ以上のペースのひとはふつうにいる。すらすら読めるぶん、漫画読者の経験値というのは小説やなんかの比ではないかもしれない。

量が多いので、ぱっと見た印象だが、続きものを一気に読むことが多かったような感じがある。まず1月には、去年あたりに読み始めて5巻か6巻くらいでとまっていたスラムダンクを一気に読んだ。それはもう、ほんとに一気である。あんなに漫画に夢中になったのはほんとうに久しぶりだった。僕は1983年生まれで、スラムダンクが連載されていたジャンプの黄金時代にぴたりと当てはまる。しかも、うちは基本漫画を読んではいけないという家庭だったのだが、いろいろな事情があってジャンプだけは買っていた。最初のうちはドラゴンボールしか読んでいなかったが、そのうち読み切りも含めたほぼすべての作品をなめるように読むようになっていった。にもかかわらずである。いつかも書いたことだが、なぜかスラムダンクだけは読んでいなかった。絵としても、また題材がスポーツであるという点でも、基本的にリアリズムなので、ドラゴンボールから入った人間としてどことなくその(汗のしたたる)体温になじめなかったのかもしれない。

スラムダンクは僕世代には一般教養といってもよく、たぶん漫画を読んでいるものは全員読んでいたんではないかといまではおもうが、基本的にナルシストというか他人に興味がないというか、まあときにはもしスラムダンクを読んでいたらこの会話に参加できたのかなとおもうこともないではなかったかとおもうが、記憶にはないので、たぶんどうでもよかったのだろう。でも、事後的に考えて、いろいろ損をしていたなぁとおもう。あんなにあつい人間と人間のぶつかりあいである、それを知っているか知っていないかで、人生の歩み方もけっこう変わってくるんではないか。山王戦のラスト数秒、流川が桜木花道にパスをする場面では、近年味わった記憶のない、皮膚がはがれて全身の神経が露出したかのような強烈な鳥肌を経験した。

それから進撃の巨人も最新刊まで一気読みした。ナルトやブリーチなどのジャンプ系の大作もまだ手付かずではあるが、なにか極端に疲れていたときだったろうか、ワンピースやH×Hを読んだときのような、豊かで長大な、胸躍る物語に触れたいという衝動が抑えきれず、20巻以内で手ごろな進撃の巨人に手を出したわけである。流行りものを読む特権として、世間がそれにあわせて動いているので、露出やグッズ展開などリアルタイムで楽しめるということもあったが、これもまた一気読みだった。たしかに、はなしにはきいていたが、絵は、なかなか強烈なものであるが、しかし、これもいつか書いたように、そこに必然性が感じられないでもなかった。あの世界独特の、どこかざらざらした、機械のすきまに小さな砂が入り込んでしまうような空気感は、ちょっとあの絵以外では成立しない気がする。巨人中学などのスピンオフ作品にも大いに楽しませてもらってはいるが、それはある意味その「砂っぽさ」を取り除くことで成立する平和な「進撃の巨人」なのである。

映画を観た影響で、これも途中でとまっていたTOKYOTORIBE2も読み終えることができた。これについても記事にしたのでくりかえさないが、高校時代読みきれなかったものを大人買いするという一種の復讐であった。結末には賛否両論あるようだが、こんな漫画ほかに見たことないし、唯一無二のヒップホップ漫画といっていいとおもう。


その他、「復讐系」で非常にのろのろしたペースで読み進めているのは、どちらも文庫版だが、宝塚でミュージカル化が決定しているるろうに剣心と、新作がはじまった地獄先生ぬ~べ~である。るろうに剣心については書いたが、驚いてしまうのは、大きな筋書きがあるわけでもないのにいまでもふつうに読ませるぬ~べ~だ。けっこう時事ネタも多いのに、それとは無関係な、なにかこう、キャラクターに対する誠実さが感じられる。こういういいかたはナニかもしれないが、ひまつぶしにぴったりの優れた作品なのであった。


毎年決意して手を出せていなかった少女マンガだが、今年は比較的がんばったほうではないかとおもう。が、1巻で挫折しているものも多く、結果読み続けているのは「ふしぎ遊戯」と「東京タラレバ娘」のみという、なんとも当たり前の結果になってしまった。ふしぎ遊戯は相方のすすめで読み始めたものだが、少女マンガという括りには到底おさまらないしっかりした物語で、展開も大人向けであり、読み応えがある。東京タラレバ娘は、もう男女関係ない少女マンガ家の代表みたいな東村アキコの作品なのであり、やはり「少女マンガを読む」という枠にはあてはまらないかもしれない。ともあれ、闇金ウシジマくんかよというほどの容赦のなさであり、男性であっても同世代として他人事ではない現実ばかりつきつけられ、ひたすら怖い。この漫画のオチは、果たして少女マンガ的な定型に落ち着くのだろうか、それとも徹底して容赦ないのだろうか・・・。


その他今年お世話になった作家というと、ニャロメロンと、やはり福満しげゆきである。ニャロメロンは、去年の暮れにたしか「ベルリンは鐘」の1巻を読んでいたはずだが、そこからもう少し古い作品を集めた「濃縮メロンコリニスタ」に戻り、枕元において延々と読みふける夜が続いている。4コマギャグの新しいスタイル、なんていうとアホくさいが、斬新すぎてときどきついていけないことさえある、すばらしい漫画である。その続きというか、新たに4コマを集めた「凝縮メロンコリニスタ」がつい先日発売され、「読んだ」本にカウントしたが、実はまだ4分の1くらいしか進んでいない。もったいなくて一気に読めないのである。読み終わってもどうせ再読しまくることはわかっているのだが・・・。ニャロメロンについてはまだ書きたいことがあるが、たぶんすごく長くなるのでまたの機会にしておこう。今日も寝る前にちょっとだけ読んで癒されよう・・・。

そしていうまでもなく福満しげゆきである。福満しげゆきじたいは、「就職難!ゾンビ取りガール 」を2年くらい前に読んで、キモチワルイくらい熱い記事を書いてはいるのだが、ご本人がどうおもわれるかはともかくとして、一般的には本領と認識されているであろうところの日常エッセイ漫画に触れたのは今年に入ってからだ。つまり、「うちの妻ってどうでしょう? 」と「僕の小規模な生活 」である。くわしくは記事を見てもらうとして、とにかく作家個人にこんなにはまったのも久しぶりだった。それだけ、作品と作家の距離が近いということかもしれない。中毒性があるのである。あとまあ、作家と、その妻にはまってしまったというのもあるとおもうが。そこから、「僕の小規模な失敗」やフィクション作品の「生活」、最近でた初期作品集「娘味」なども読み、今年の後半は福満づくしだった。もっとたくさん読みたくてしかたない。


それ以外の記事にしていないもので、今年のベストというと、数が多すぎてあれだが、意外性のあるものも含めて考えると、とりあえず、しりあがり寿「おとぎの国のメメントモリ」、青木U平「酩酊!怪獣酒場」、高橋シン「あの商店街の、本屋の、小さな奥さんのお話。」、西炯子「お父さん、チビがいなくなりました」などがあげられるかもしれない。どれも漫画を好きでよかったとおもわせてくれる作品である。来年はBLにも挑戦するぞ!





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