数年ぶりに奈良の『大神神社』へ。
翌朝から行けるように前日は奈良の三輪駅近くにあります『町家ゲストハウスみもろ』さん
こじんまりですが、木の温もりある落ち着くところで、お部屋の名前がなんと『つばき』
以前五島列島一人旅のときも、たくさんある部屋の中で『つばきの間』というお部屋でした。
こういうちょっとした偶然がうれしく、一人でニヤリとしているのです、笑
この日は一人での宿泊でしたので、お部屋でのんびりと・・・
ひとり宿、けっこう好きなのです
本も借りれるそうで。
お部屋でみかんを食べながら、大神神社の本を読んでいました。
翌朝、お天気は予想どうり朝から雨。
今回は旅を決めるときから雨でも三輪山に登ると決めていたので、レインウェアを着て出発。
まずはお宿すぐ近くの『恵比寿神社』に立ち寄り。
お正月明けの日曜日でしたから屋台もたくさん並んでて、大神神社は朝からすごい人でした。
今回はいろんな思いを胸に来ましたので、気を引き締めて。
昨年末ぐらいに、自分のルーツに蛇信仰が深く関わっていることを知り、何故かここ、大神神社には年明けの今月中に来たいと思い。
もちろん手水舎も蛇。
なんかわかりませんが、一人でドキドキしていました。
数年前に来た時とは、自分の感覚が全然違う。
ああ。。。こんな場所だったな~という記憶はあるものの、あのときと今の自分の意識は随分変わってきているので、同じ場所でも受け取るものも違う。
でもご縁ある場所というのは、2度3度と訪れることになるのかもしれませんね。
大神神社は本殿は設けず、拝殿の奥にある三ツ鳥居を通して三輪山を拝するという原初の神祀りの様を伝える日本最古の神社ですね。
そしてこの木にもう一度会いたかった。
『巳の神杉』
蛇の神さまへのご挨拶をと。
前回来たとき、卵がある~~と驚いたのですが、卵やお酒は蛇さんの好物だから、こちらの神社は至る所に卵があります。
卵は持ってくるのに割れるから私はお酒をお供え・・・(でも神社に卵も売っていました^^)
大神神社では有名な「なでうさぎ」ももちろん撫でて・・・
三輪山登拝のため、先を急ぎます。
こちらは途中にある『磐座神社』
『狭井神社』
ここから三輪山へ登ります。
狭井神社の鳥居をくぐり、すぐ左にある『市杵島姫神社』
ここの風景が私は大好き。
やはり弁財天(水の守護神)はとくに女性にとっては惹かれる方も多いですね。
狭井神社のご神水
販売もしていますし、ペットボトルで頂くこともできます。
私は必ず、このお水を持って登拝します。
三輪山へ登るには、狭井神社で300円をお支払いし、住所や名前などを記載してたすきを受け取って登ります。
登山中の撮影はもちろん禁止ですので不要な荷物はロッカーへ。
飲食も禁止です(水分補給する程度のものはOK)
普通の観光登山ではないので、無駄なおしゃべりもしない。
だから今回は一人で来ました。
ひとりでいろんなことを感じながら、自分と向き合いながら登りたいと。
気合を入れて、雨の中、一歩一歩大地を感じながら登っていきました。
神社には人がたくさんいましたが、けっこうな雨でしたので山は人が少なく、聴こえるのは雨の音と、自分のたすきの鈴の音だけ・・・まるで瞑想状態
滑らないようにだけ気をつけて、ゆっくりゆっくり山にいる神々にご挨拶しながら。。。
汗と雨で全身ずぶ濡れ。
でも昨年はビジョンクエストの2日間も雨は止まず、ずぶ濡れでしたので、それに比べれば・・・と。
山頂までにも磐座があります。
ひとつひとつにご挨拶をして、時折雨を全身に浴びながら・・・登っていきました。
そして山頂の奥津磐座に到着したとき、そこには誰もいなくて霧が幻想的で・・・
それを見たとき、感動して涙が。
ひとりでしたので磐座に向かって歌い祈りました。
そのとき、雨と風が強まり、なんとも不思議な空間で。
しばらくそこにいて・・・人が来はじめたので下山の合図だなと思い、「また来ますね」とご挨拶して下山。
大雨の中、ひとりで修行のようなひとときでした。
でもそれは「苦」ではなく「喜」
再びここに来るのはいつだろう?と思いながら、ちょうど戻ってきたら2時間経っていました。
現実に戻ると、全身が凍るように冷えているのを感じ、手足の感覚がなく、リュックのチャックさえ開けれない・・・
とにかく身体を温めなければと、ずぶ濡れのまま、神社にあるお店であったかい山菜にゅうめんを頂き、復活。
そしてこの後は・・・
前回は時間がなくて周れなかった大神神社周辺を散策。
『山の辺の道』を歩こうと・・・
地図でみると、神社もいろいろあって、ひとつひとつ近く見えるので余裕~と思っていたのですが、雨ですから途中の石道は歩きにくく、しかも前日のキャンプ帰りで荷物も重く・・・
朝から夕方まで雨の中、一体ひとりで何キロ歩いたのか・・・
しかも夕方の電車に間に合うか???ヒヤヒヤ、クタクタの後半。
でもたくさんのものを見せて頂きました。
まずは
『宇宙の大親」と書かれた石像
しばらく歩くと
『貴船神社』
雨で暗いので、ここにひとりは少し怖さもあり、更に身が引き締まりました。
そしてしばらく歩いていると・・・
右のほうに赤い鳥居が見える。
ここは『八大龍王弁財天』
来る予定ではなかったのですが気になるので行ってみると・・・
池が見えて、歩いて行くと・・・
うわっ!と声が出ました。
なんとも言えない、すごい。。。という表現でいいのかわかりませんが、その光景は私の胸に響きました。
三輪山を背に、鎮座する龍神神社、何とも厳かな雰囲気。
ここは入れないので、遠くから参拝
ここ一体が3次元を離れた空間のように私は感じました。
こちらの鳥居をくぐると、参拝できる場所があります。
この中に入って、そこにあるものを見て何故かいろんな思いがこの場所で込み上げてきて、また一人で涙し。
「自分を許してあげよう」そんな気持ちになりました。
そして振り向くと、雨に濡れた「椿のお花」
一緒に泣いてくれてるように見えました。
ここまででも十分かなと思っていたぐらいですが、先行く道を進み。
とにかく誰もいないので少し山道?暗い所になって本気で怖くなり「怖い・・・」と声が出ました。
でも来た道を戻るのも大変だし進むしかない・・・
初めての場所なので距離感もわからず、後どれぐらいで次のところに着くのかもわからない。
雨は変わらず大降りで、スニーカーも水浸し。
「早く着いて~~~」と心で叫んでいると三輪山奥ノ院『玄賓庵』というところに辿り着いた。
ここも行く予定ではなかったのですが、なんか気になるので中を覗いて入ってみると・・・
なんともまた厳かな雰囲気。
ふと遠くを見ると・・・
不動明王さまが・・・
知らずして行くところ行くところでよく出会います。
きっとお天気が良ければまた雰囲気も違うのでしょうけれど、雨の中、ひとりでこの空間にいるのはまた少し怖い感じもしまして・・・
と、言いながら散策させて頂きました。
三輪龍神
こちらにも八大龍王が祀られてありました。
ほんとに・・・
知らずして入ったところにこんな場所が。
「おじゃま致しました」と頭を下げ。。。
何かわかりませんが、心臓をぎゅ~~っとされたような、ドキドキが止まらない。
そしてしばらく歩くと、辿り着きました~。
『元伊勢 桧原神社』
大神神社に同じく、三ツ鳥居
そしてここから三輪駅に戻るには・・・
歩いたら30分はかかります、と神主さんより。
来た道を戻るか、集落を歩くか・・・
来た道はもう戻りたくない~と、携帯のマップを調べながら集落の方をひたすら歩くことに・・・
そして街が見えてきた~とそのときはホッとしました。
でも人は歩いてない
日曜日なのに静かすぎる道を無我夢中で歩いていると・・・
あ、ここも来たかった神社が~。
大神神社の末社『富士神社と厳島神社』
そしてすぐ近くに
大神神社の摂社『神御前神社』
こちらの道を選んだおかげで辿り着けました。
そしてこの旅最後は・・・
『箸墓古墳』
モモソヒメのお墓であり、卑弥呼のお墓ではないかといわれているそうです。
こちらも霧が幻想的
帰りの電車、あんなに歩いて見たいところ全部周って、ちょうど良いぐらいに駅に到着できました。
一人旅はいつも天にお任せ。
何があっても信じて辿り着く場所へと・・・
ほんとにたくさん濡れて歩いた大神神社と周辺散策。
改めて、この地の深さを知りました。
どこか出雲と大神は似ているなと感じますが、ご祭神が同じですね。
この関連に来るときは人生の節目と始まりのように感じます。
蛇のお守りが欲しいなと思っていて、大神神社ならあると思い。
1種類ですが「みまもり」がありました^^
3つの鈴のみわ鈴も気に入ったので買いました。
今年は三輪山からの1年の始まり。
どんな1年になるのか???
「人生は自分の選択次第」
変わりたければそれを選択すればいいし、変われないのは変わることに「怖れ」があるから。
これは自分に対しても言えることで、「今変われないのなら、今変われない自分自身を、今ある状況を受け入れるしかない」のですね。
誰のせいでもなく、人生は自分の責任なのだと思います
長い記事を読んでくださりありがとうございました