屋久島の旅の続き
目的とする「苔むす森」までの長い道のり。
私はまだ大丈夫でしたが相方は滑って体力も使い、もうしんどい・・・・と限界にきていましたが、そのとき、屋久島の強い光が私たちに降り注ぎ・・・
肉眼でもはっきり見える強い光。
これを見て、気持ちが奮い立たされました。
「がんばろう」と自分にも相手にも・・・
再び歩き始めた。
少し歩いたそのとき、私の左側に何やら気配が。
ふと見ると・・・
にっこり笑った顔の葉っぱが
道行く優しい誰がが「がんばれ~」って置いていったのかな?と最初思っていたのだけど、わざわざここで切り抜いて置く人いるかな~?って思うと、もしかしたら精霊たちが???と本当のところはわかりませんが、私たち以外誰もこれに気づいてなくて、みんな普通に通り過ぎていたんですね。
私はこの葉っぱに元気をもらい
ほんとに可愛くて、癒された瞬間でした。。。
もう少しかな~と再び歩き出し、しばらくすると分かれ道に。
左に行くと、下山道。
右に行くと苔むす森。
相方はもうクタクタで、もうここまでで十分だから下山したいと。
そのとき、私の中でいろんな思いが渦巻き、ひとりで行こうかな~という気持ちと、でも相手をひとりにするわけにはいかない、と迷いに迷って、また今度来よう、今日は相手に合わせようと、下山を決断。
看板の前にいたひとりの女性に「下山する道はこっちですよね?」と聞くと、その女性が突然力強い声で言うのです。
「苔むす森までは絶対行った方がいいよ!絶対!全然空気感違うから!苔の色も違うし、絶対行ったほうがいい。後30分ぐらいかかるけど・・・」と。
その瞬間、諦めて下山しようとしたけど「行け」ってサインだと感じ「がんばって行こう!」って相方に声をかけて行くことに。
再び濡れた苔道を歩き出す。
しばらく歩くと二代くぐり杉(二股のくぐれる木)
そして七本杉
上が7本の枝に分かれてるらしいが、そこまで見る気力もなく・・・
ただここまで来たらもうすぐなはず
あるところに着くと、明らかに空気が変わるのを感じた。
着いた~~~
もののけ姫に出てくる精霊たちの住む「苔むす森」
すごい~~~
ほんとに精霊たちが出てきそうな、濃い緑の苔。
時間が止まっている
涼しくて、あんなに汗だくだった汗もす~っと引いて・・・
ただただ深呼吸
頑張ってここまで来てよかった。
あんなに下山したがっていた相方も、普段何も自分は感じないと言いながら・・・
ここの空気感の違いにはちゃんと気づいていたようで・・・
「今まで歩いてきた道も苔いっぱいだったけど、全然違う」と。
ここまで来てよかったと。
言っていました。
この先にもまだ道は続いているのですが、時間の関係もあり今回は目的としていたここまでをゴールとし、下山。(次回は最後まで目指す)
下山もまた急な足場でヒヤヒヤしながら、もう写真を撮る余裕はなく、ひたすら歩く。
1時間ほど歩いて、やっと戻ってこれました。
無事に下山できたこと、心から屋久島の自然や精霊たちにお礼を伝え・・・
昼食も食べてないのでフラフラになりながら船に戻り、全身汗でびしょびしょなので、ゆっくりお風呂に入り、美味しい夕食を
この日は和食。
大変な1日を振り返りながら・・・
そしてこの夜は屋久島の森で野外コンサートもあって、美しい光のショーと音色が屋久島の夜を包み込み、すごい時間でした。
目を閉じて音楽を聞いていると、自分と自然と音が一体となる感覚になりました。
また木村 弓さんの「いつも何度でも」も聞けて、うっとり・・・
そしてこの夜、船の上から屋久島を撮影すると・・・
地元の人が「精霊のこだま(白い丸)が写真に写るよ~」と言ってたのですが、ほんとに写りました
しかも山のない方を撮影したら何も写らず、山に向けて撮ると写る。
ほんとにいるんですね。
精霊こだまちゃん。
あの分かれ道で「絶対行った方がいいよ」と強く言ってくれた見知らぬ女性。
あの人の声がなければ私は自分の気持ちを抑えて下山していた。
どこの誰だかわかならいけど感謝。
そして何より不思議だったこと。
登山慣れしていない相方。
滑ってこけまくっていて、途中足をくじたのだけど・・・
身体に青あざひとつできてない。
足の捻挫も知らぬ間に治っていた。
あんなにこけていたら、あざや傷ができるはずなのに。
屋久島の自然、精霊たちが守ってくれたんだと思いました。
それは「そういうこともあまり信じない相方も、しっかりと感じたようです」
それを考えたら泣けてきて。
自然たちは無条件で私たち人間のこと、見守ってくれてるんだな~と。
改めて、屋久島の自然たちに気づかせてもらいました。
いろんな思いを巡らせながら、この日は疲れて爆睡
翌日は水のエネルギーに触れる、ゆっくりした屋久島散策。
続きます