たつじんのブログ

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「ウォール・フラワー」観ました。

 

http://wallflower.gaga.ne.jp/

 

こういうどうってことないアメリカ映画っていいよね。昔はこんな感じの映画がたくさんあったような気がするんだけど、最近はこうやってミニシアターで探さないと巡り会わない。大げさな映画じゃなくて、ちょっとした「あるあるネタ」みたいな映画って、ボクは好きだな。

 

舞台はピッツバーグ。一応東部に含まれるけれど、やや内陸部に入り込んで、中西部の雰囲気が。要するにまあまあな田舎。そんな街を舞台にする、ちょっと懐かしい感じのアメリカン青春グラフティ。これ、絶対におもしろいシチュエーションでしょ!

 

主人公はネクラな少年なんだが、彼が二人の友人を巡り会う。1人はイケてる男子でもう1人はなかなかの美女。で、実はこの二人が義兄妹だったって!?二人とも両親が離婚してるんだが、お互いの片親が再婚し、現在この二人は兄妹におさまっている。ちょっと複雑な関係なはずなんだが、逆にそれが当たり前っていう風に描かれている、アメリカってこんななの?

 

さらに言うなら、安易に考えればサム(美女の方ね。エマ・ワトソンが演じてます)とチャーリー(言い忘れてたけど、これが主人公の名前)のラブストーリーに発展しそうなもんだが、サムには普通に大学生の彼氏がいて、もちろんサムとチャーリーの間には友人を超えた関係が成り立つのだけれども、決して「恋人」という風にはならないのだな。あくまで「憧れの対象」として終わるというか。この辺りも凡庸にならず、一筋縄でいかないストーリーを演出する一つのツールになっています。

 

○○に至っては実は○○だった!っていう事実も発覚するのだが、これはネタバレなので触れません(笑)。でも全体的にはネクラな少年のネクラな話、ではなくて、明るいアメリカの高校生の多感でやんちゃな話に仕上がっていて、本当に気持ちいい。最初に「あるあるネタ」って書いたけれど、誰でも通り過ぎてきた青春の1ページ、そのほろ苦くも甘酸っぱい(定番の表現で恥ずかしいですが・笑)エピソードがそこかしこにあふれている。

 

デヴィッド・ボウイの「ヒーローズ」の使われ方がカッコ良くて、それも洋楽ファンに取っては嬉しい。世界の至るところで同じ曲が聞かれ、それがそれぞれの青春を彩る一つのアイテムとなっている。観てて本当に気持ちのいい映画だし、こういう作品こそ映画の醍醐味を伝えているんじゃないかって、ボクは本当に思ったりするわけです。

 

ただ、そういう気持ちの良さだけを追うべき作品でも、実はなかったりして。。。

 

実は本作の本質というか、興味深い部分というのは、主人公チャーリーの背負っている影について、決して説明過多になっていないこと。彼のわがままが切っかけになって伯母が亡くなってしまった。罪悪感にしばしば彼は苛まれ、幻想に打ちのめされる。でも、これ、とくに深い説明があるわけじゃないんだよね。さらに気になったのは、彼の親友が数年前に自殺を遂げているのだ。「せめて遺言を遺しておいて欲しかった」と彼が悲壮に訴えるシーンがあり胸が打たれるんだけど、実はこれについても全然説明がない。暗い影を影のまま放っておく。そうすることでよりダークな空気が強調される。ボクにはそういう風に読めた。

 

ホラー映画でも、まだ怪物が出てこない序盤の方が怖かったりする。怪物が実際に出てきちゃうと、何だ、こんなもんなのかって、余り怖くないじゃない?

 

この「ウォール・フラワーズ」、いかにも80年代アメリカンの突き抜ける青い空を描いた作品と見せかけて、実は心の底に沈み込んでいる暗鬱な部分まで覗き込ませている。でもそれは誰しもが心の中に隠しているダークサイドであるし、そういった部分を含めて青春なのだな、と。ボクはすごく好きな作品ですね。

 

 

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