38FD自主修理を決意 | T's VOICE

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出力トランスが壊れてしまった38FD。
いろいろと考えたあげく、2ヶ月とはいえいい音を聞かせてもらっていたことへの感謝と愛着に、自分で修理をすることを決意。

まずはオークションで該当トランスであるOY15-5の出品をウォッチ。
いくつかの出品があったが、先日の電話で教えてもらったとおり、抵抗値165Ω付近でそろっているものを選ぶ。

何人かのライバルがいたが、結局¥32,000で落札。
この出費は痛いが愛する38FDちゃんのためだ、しかたあるまい。
これで38FDには都合10万円を超える投資をしたことになる。
整備済み美品だとたいていオークションの初期設定が¥123,000あたりに設定されている。
はじめからそちらを買えばよかったかとちょっとだけ悔やまれる。
しかも自分で直してもちゃんと直るかどうかの保証はないのだ。

開腹して、出力トランスの交換と同時にカップリングコンデンサを交換する。
完全な素人なので、一度配線をはずしてしまったらどこに何がつながっていたのかわからなくなってしまうため、ひとつひとつの配線に印をつけていく...。


T's VOICE-配線に印2

ようやくひとつ目をはずした出力トランス。
抵抗値が標準の倍以上もある。

$T's VOICE-壊れたOPT

こちらがオークションで購入したトランス。
理想である165オームに近い。

$T's VOICE-正常なOPT

もちろんカップリングコンデンサも交換する。
黄色くみえているのが交換したコンデンサ。
劣化に強いフィルムコンデンサとなった。

$T's VOICE-カップリングコンデンサ

ほかにも指示いただいたとおりいくつかのコンデンサを交換し、元通り配線していく。

$T's VOICE-配線復帰

今回交換した部品。
本当はプリアンプ部にも手を入れるべきだったのだろうが、「これだけやっておけば致命的な故障にいたることはない」という言葉を信じて、今回はここまでにしておく。
実は初めての修理でここまでが私の限界だったということはいうまでもない。

$T's VOICE-交換したトランスとコンデンサ

オークションで知り合った神戸の師匠には笑われたが、初めてのことで段取りが悪く、これだけやるのに10時間近くかかってしまった。

さて、組み上げたあとは緊張の音だし。
無事に左右のチャンネルから音が出ることを確認してほっと一息。
若干前よりも音が固くなったように感じるが、コンデンサはエイジングが必要だとのことで、しばらく聞いているうちによくなってくるから大丈夫だと聞いて、ふたたび安心...。

$T's VOICE-音だし

よい師匠にも恵まれたことで、今回はとてもいい経験となった。
汗だくだったけど...。