ドラマ「ラストフレンズ」より、樹里さんの独占インタビューのラストです。私はこの質問に対する樹里さんの受け応えで、役者としても一人の人としても、周りがなんといっても応援していきたいなぁと思いました。

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Q.実際、書き込み等にも、上野さんの演技を賞賛する意見が多かったですし…。

ただ、実際に悩んでいる方やドラマを見ることができない方もいると思うんです。本当にこういう問題を抱えている方たちは、たくさんいるわけで…。『Lの世界』とかあるじゃないですか。あれはレズビアンの話で、カミングアウトした仲間たちの話で、そんな風に居場所がちゃんとあればいいけど、日本とかはまだまだそういう状況じゃないと思うし…。今回は、『性同一性障害』の役だと思われているかもしれないので、このホームページではっきりさせておいてほしいんですけど、瑠可は性同一性障害ではなくて『性別違和症候群』なんですね。そこには「男の人も好きだし女の人も好き」という人もいれば、レズビアンもいれば、瑠可のような人もいる…というように、症状はさまざまなんです。病院に行くほどでもないけど「スカートよりズボンの方が好き」とか「女の人をたまに男のような気持ちで見てしまって、自分に嫌悪感を抱いてしまう」とか。瑠可は…ドラマの中では1回も出てこない予定だったんですね、性別違和症候群だって。でも、ちゃんと明らかにしておきたかったから「いまの段階では性別違和症候群っていう症例にあたります。どうしてそんなに急ぐんですか?」「苦しいんです」という部分を足してもらって…。性別違和症候群の方から見たら、「『私』なんて使わないし…」って言われちゃうかもしれないけど…。

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この瑠可の役で、樹里さんは沢山の賞をその年にもらいました。
でも、どんなに褒められようがすごいと言われようが、自分がやった!とは決していわない人が樹里さんです。
むしろ、役作りはいつだって当たり前だと思ってあって、そのための体力作りや諸々の努力をひけらかしたりもしません。 そして、その役のイメージを守るためかプライベートも突っ込んだ話はしない。
私は、それこそがプロだなぁと思うんです。 最近は番宣で公開前によくTVに大量出演される役者さんたち。
自分をさらけ出すなとは言わないけど、哀しい結末の内容でもニコニコとか、撮影秘話でこんなに頑張った!こんなに努力した!と聞くと逆に醒めちゃう。 私も技術職だけど、お客様の髪を扱う時に自分からレッスンはどれだけしてだの、そんな話はしないのと一緒じゃないかと。
要は結果で、仕上がりだったりやりやすさだったり。
芝居の世界もそうじゃないのかな、と頭が硬い私は思ってしまうんです(^◇^;)
樹里さんはラスフレの後、本当に瑠可について語りませんでした。
犬童監督から瑠可を絶賛されて、グーグーの時に話をふられても、雑誌の対談で突っ込まれても。
これは、当事者の方たちを守るためもあったと思うんです。


Q.DVの被害に遭った経験を持つ方からは、「辛くて見ていられなかった」「美知留そのものでした」というご意見もいただきましたし、瑠可のような悩みを抱える方からは「告白するべきかどうか悩んでいます」「勇気を出して告白しました」という意見もいただきました。私たちは知らないことが多いですけど、知らないということも罪だなと感じました。

そういう方々は、相当な覚悟でドラマを見てくれているんだと思うんです。瑠可が最後に死ぬと思っていた方も多いみたいですけど、そういう方々の中にも「どういう結末であろうが、これを最後まで見ていい影響だけ受けたい」「親にだけは打ち明けようと思う」「1回だけメールを打って終わりにする」っていう方もいるし…。最終回の瑠可は、解放に向かっていくんですね。だから、少しでも前向きな、生きる力みたいなものを感じてもらえたら嬉しいです。自分自身の心に何かを抱えている人は、それを言ったらみんなに嫌われるんじゃないか、って閉じこもってしまったり、普通の人よりも傷つきやすかったりすると思うんですね。でも、そういう自分に勝ってほしい、って思いますし、人と人は人間愛みたいなものでつながって生きていけるんだ、って信じたいです。瑠可は、1話から最終回に向けて、どんどん男性的になっていくのかと思っていたんですけど、そうではなくて、ずっと揺れているし、見た目は普通に女の子なんだけど中性的というか、不思議な存在でもあるんです。そういう風に描かれていたし、それでいいと思っているんです。


私も瑠可がどんどん中性的になっていく姿が印象的でした。
髪も最初より、長くなって後半、タケルにだけは理解してもらったという安堵からか、角がとれて表情も吹っ切れたような笑顔を見せてくれたのが良かったです。 その時の心情がすごくリアルでした。 タケルとは恋愛関係にはならないけれど、広い意味でパートナーにはなれるんじゃないかと思ったり。タケルと瑠可のツーショットが私にとっては、何よりの癒しでしたね。
ま、宗介が怖すぎましたからw


Q.最後になりますが、ドラマを応援してくれている視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。

いま実際に起きている問題をドラマ化するということはかなりのリスクが伴うんですけど、それを作品にしよう、という人がいて、私たちがそれを演じて、そしてそれを見てくださった方々がたくさんいる、ということを有難く思います。このドラマを見たみなさんが、私たちを身近に感じて、「自分だったらどうするだろう?」「どうやったら助けられるんだろう?」って考えてもらえたりしたら嬉しいです。

このドラマのプロデュースを担当されたのは、フジの中野さん。
その後の中野さんプロデュースの作品は、これで当たったからかもしれませんが、今現在の恋愛事情だったり、若者の抱えている問題についてだったり。 正直、ラストフレンズ以降の作品はピンときません。
なぜか。 もちろん、脚本もあると思います。内容も演出も。
だけど、ラストフレンズの瑠可がもし別の役者さんがやっていたら、同じように私が嵌ったかというと、答えはNO。 のだめもですが、瑠可も樹里さんだから、その個性的で複雑な面をもつキャラをリアルに存在させ、命を吹き込んでくれたんだと思います。
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この涙には泣けたな(T_T)
目を晴らして次の日の出勤は結構、恥ずかしかった…懐かしい思い出。
これで、タケル役の瑛太くんが好きになりました。
のだめ映画の舞台挨拶のジェントルマン玉木さんに恋しましたね。
さて、陽だまりでは映画館でエンドロール見た後の自分の感想が楽しみ♪

まだまだ、ラスフレインタビュー続きます。(^^)



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