イギリスの欧州連合(EU)の残留か否かを巡る国民投票が去る6月23日投開票されたが、大接戦でどちらに転ぶかわからず、いわゆる出口調査の段階ではEU残留が規定路線とみられていた。しかし、実際はわずかながらEU離脱が過半数を占めてしまい、イギリスのEU離脱が事実称確定してしまった。

 

イギリスは、元々イングランド、ウェールズ、スコットランドからなるグレートブリテンの3連邦と、アイルランド北部を傘下に持つ「グレートブリテン・および北アイルランド連合王国」という正式名称を持つ連邦国家である。イギリスの誕生は1707年・イギリス連合法によってイングランドとスコットランドが「グレートブリテンとして1つの王国へ統合される」ことに始まったとされ、さらに1800年代にアイルランド、ウェールズも統合された。アイルランドは1922年にアイルランド分裂により北半分がイギリスの連邦構成国家、南側は独立したアイルランド共和国として民族分裂をしてしまった。

 

そのこともあって、同じイギリスでも、昔の旧ソビエト連邦と同じで、元々は別々の民族・国家だったのを統合して一つの連邦として設立され、国家においてもそれぞれの独立した文化や民族の違い、たまに対立の火種もくすぶったりもした。その象徴が2年前の2014年における、スコットランド独立を巡る住民投票だったが、この時は辛うじてイギリス残留という選択肢を選んだ。

 

が、今回のEU離脱、イングランドの住民にとってはEUの言いなりになってはいけないということで、離脱票が多かったのに対し、それ以外は残留派が多かったという印象が強く、そこに一つのイギリスの中でも民族間の違いが見られているように感じた。それで、スコットランドや北アイルランドは、それぞれにEUに残ってこそ経済の安定化が図れると汲んだのかもしれない。

 

今回のイギリスのEU離脱は、そういった多民族国家の崩壊、イギリス自体の消滅だけでなく、経済面でも、世界の3大マーケットを担い、ヨーロッパの首都といわれ続けてきたロンドンを中心に動いてきただけに、ヨーロッパの経済の混乱、とりわけ古くから産業が栄えてきたイギリスをきっかけに、過去最大の大恐慌に陥らないかという不安もある。それはブラックマンデー(1987年)やリーマンショック(2007-08年)の比にもならない大規模不況になるのではないかといわれ、実際、昨日の株式市場や為替市場を見ても、円を買ってポンドやユーロを売る、いわゆる「円高ユーロ・ポンド安」という状況になってきつつある。

 

円の価値が高くなると、外国から見るとメイドインジャパンを買うのをためらうが、日本人にとっては外貨であるユーロやポンド、アメリカのドルなどの価値が低くなるということで、それによる外国製品や海外旅行がしやすくなるという傾向もあり、日本人にとってはうれしい反面、欧米にとっては苦境を強いられるアンバランスというのも考え物であるので、それがなかなか難しい。

 

加えて、ブラックマンデー以後のバブル崩壊で、正社員の、それも40代・50代の重役クラスがリストラされ、「終身雇用」の概念がつぶれていくのにつづき、リーマンショックでは派遣やパートなどの契約職(いわゆる非正規社員)までもが犠牲になってしまうなど、雇用についての問題も肥大化してしまう。今回のイギリスのEU離脱は、更なるリストラの悪化という懸念が迫られてしまわないかという部分も見え隠れしていくだろう。

 

僕はこれまでコミュニティービジネス(コミュビジ)について様々な視点から書いてきたが、改めて経済を再生させていくためには、政府や自治体の一辺倒だけで動くような社会ではなく、身の丈に合わせて、予算や自分のペースに合わせて、できるところからの範囲で再生させていくことが、本当の意味での経済や雇用の創生につなげるきっかけになっていかねばならないと思っている。

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アウトレット

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先日、10年以上にわたって使い続けたエプソン・カラリオプリンターが電源が入らなくなってしまい、今回、amazonで姉妹品のものであるが購入した

 

この商品、先日まで使用していたものとほぼ同時期に製造されたもので、新品(即ち全く使われていない状態)では4万円程度であるが、中古品と呼ばれるアウトレットともなると、その10分の1の4000円程度から手に入るということで、早速購入。注文して翌日にはもう到着してしまっていた。

 

試しに使ったが、プリントを印刷するときの軌道音が比較的静かであるのと、高速印刷(特に業務用などで複数枚印刷する時に重宝する)がよりスピードアップしている印象を覚えた。このようにアウトレットでも当時の性能をそのまま生かせれば、家電量販店で高い金を突っ込んで買うよりもお得感を感じる。(まれに新品よりも中古の方が高いというケース、特にテレビでそういうケースがあるので、値段を注意して見極めること)

 

このように、アウトレットセールというのは、貧乏世帯である僕にとってもある程度家計にやさしいお買い物ができる場でもある。僕の家の近くにあるフレスポ東大阪でもアパレルのアウトレットモールがあり、Tシャツやトレパンなどはここで購入したりしたし、残念ながら1年で閉店の憂き目となってしまった菱江のアシタヘデンキも、ワケあり家電(一部欠品や型落ち家電)のアウトレットで大変重宝したが、いつしか家電専門店ではなくなり、そのアシタヘデンキが展開するキングラムや良品快館などのような総合アウトレットにシフトされてしまったが、それでも品ぞろえは豊富な部類であった。

 

これとは別の会社だが、布施駅から少し離れたところにあるお宝創庫(元コジマ東大阪店跡)も、2階はコンビニエンスストア風の品ぞろえ、3階がアウトレットファッションと家電というコーナー設定になっていて、父がいたころはよく利用したが、ここのところはあまり行っていない。

 

家電製品は、カメラやMP3、パソコンなど小型はその場で持ち帰れるが、テレビや冷蔵庫、チェアなどの大型製品ともなると、直接持って帰るにはトラックを借りなければならず、まして僕は車の免許もないので、車の運転ができないため、業者にお任せしなければならないが、通販でも、メーカー直販、ないしは大手家電量販店のそれはいわゆるメーカー小売希望価格、ないしはそれに準じた値段なので割高という印象になるが、amazonや楽天などの大手ネット通販の台頭で、中古という形で購入すれば、ある程度こちらからの負担も少なくてすむし、長持ちして使用できる。壊れたり、アパレルで着れなくなったりしても、リサイクルに回すことによって、環境意識を高めることという「4Re(リユース・リデュース・リターナブル・リサイクル)」というよい循環が生まれていくと思える。

 

現在もその壊れたプリンターを初めごく少ないものの、ヤフオクに出品しているので、興味がある方はご利用いただきたい。(今後古本など、処分していないものも順次出していく予定ですので、ご入札してください)

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浦和レッズ経営問題

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ご存じの方も多いと思うが、三菱自工が1990年代から燃費データの不正改ざんを繰り返していたことが分かり、それまでの軽自動車だけでなく、一般車でも同様の改ざんが行われたことがわかった。この件を受け、以前からOEM(他社への供給製造委託)で提携関係にあった日産自動車に三菱自工が傘下に入るという電撃的な発表がなされた。

 

このことはJリーグの経営権問題にもかかわる大きな事態にまでなってしまった。Jリーグでは同一企業、もしくはその関連会社が経営に関与して事実上2チーム以上を支配下に置くことは規定上禁じられている。

 

これはプロ野球でも同じで、実際2001年に横浜(DeNA)ベイスターズが、マルハから球団経営権をニッポン放送に譲ろうとした際、(東京)ヤクルトスワローズに2割出資しているフジテレビと同系列の企業で、事実上フジ・サンケイ系列で支配下におさめることになってしまうとして、LFへの譲渡を却下され、TBS(東京放送)に譲渡されたという例がある。

 

ようするには、同一、ないしは同族や系列企業が複数チームを持つことは、リーグ戦を全体的に支配する形になるため、不公平が起きてしまうという問題を抱えてしまうことになってしまうということで、そうなると出資比率を下げるか撤退しかないわけだ。

 

ただ、プロ野球もJリーグも、1990年代までは事実上企業スポーツの延長線上、即ち企業の広告塔というニュアンスが強い時代が続いていたため、企業の(一応プロとはいえ、その契約社員ということで)プレーでその企業をアピールすることで信頼を高めようとしていたが、近年は企業の支援にも不況下から限界があるため、市民資本を重視するようになってきつつある。

 

その一石を投じたのが1998年のJリーグ・横浜マリノスとフリューゲルスの合併であり、2004年のプロ野球のオリックスと大阪近鉄の合併問題、その後誕生した東北楽天イーグルスの誕生にもつながっていく。これを機に企業スポーツの時代だった20世紀の風潮は、市民参加、身近に会いに行けるチーム作りへとシフトする「AKB社会」への転換につながることになっていった。

 

浦和レッズは、スタート当初は三菱自工完全出資であったが、現在は出資比率を約51%に抑え、残りを埼玉県、さいたま市、並びに地元企業・団体など27の団体が株主となっている。元が三菱重工業のサッカー部であったために、三菱自工以外にも東京海上日動火災、ピーエス三菱、三菱商事、三菱地所、三菱電機といった三菱グループの数社も共同で出資している。なお三菱商事は東京ガス、東京電力他と共同での出資ながらFC東京のスポンサーになっている。

 

日産に三菱自工が傘下として入ることになってしまうと、日産が事実上2チーム(マリノス・レッズ)を支配下におさめることになってしまうので、これでは規定違反となってしまう。そこで今後をどうするかということになるが、レッズはJリーグ発足の当初から、企業に頼らない、市民参加型のチームにシフトし、初期のころは常に最下位争い、現状でいえばJ2降格争いを繰り返すチームながら、時に叱咤しながら、チームを市民とともに支える力に成長していった。

 

そう考えると、マリノスへの合併だとか、チームの解散は絶対に避けなければならない。さいたまにはもう1つ、NTT東日本とその関連会社がスポンサーのアルディージャ大宮もあり、埼玉の2つの都心・浦和と大宮を二分する、日本一のダービーマッチを展開するほどの実力を持っている。

 

日産傘下になっても引き続き三菱自工に際しては三菱商事、三菱重工からの支援は得る予定になっているが、三菱自工から三菱商事・三菱重工などの三菱グループの中枢会社に事業を移行した場合でも「日産による2チーム支配」への影響が出ないかという不安材料もある。正式なチーム名の「レッドダイヤモンズ」も、三菱グループの象徴である「スリーレッドダイヤ」からの連想でもある。

 

ただJリーグではなるべく企業の宣伝にならないようにということで、企業名を排除し、ニックネームも一般的には「浦和レッズ」で通しており、Jリーグの公式記録でもそれを採用している。クラブも三菱自工のバックボーンはあるが、市民クラブとしての自立が確立されていることを考えると、三菱グループに譲渡先をこだわる必要はないと思う。

 

例えばレッズの地元企業のスポンサーでいえばJリーグのスポンサーであるコカ・コーラの埼玉県のフランチャイジーである「コカ・コーライーストジャパン(旧三国コカ・コーラ)」やタクシーの「埼玉交通」、地元不動産会社の藤島グループ、さらに地元最大の金融機関である埼玉りそな銀行といったところがレッズのスポンサーになっている。また埼玉県内を走る鉄道会社である西武鉄道や東武鉄道、路線バスの国際興業などのバックを受けてもいい。

 

西武だと、埼玉県初の本格プロスポーツクラブであるライオンズの親会社でもあり、ライオンズとバスケットの埼玉ブロンコス(B3リーグ)がともに所沢市を本拠地にしているという事情を鑑みると、西武鉄道・ライオンズグループに筆頭権を譲ってもいいのではなかろうか。まぁ、ライオンズはここ数年、大宮球場(ナックファイブスタジアムの裏手)で年数試合の準本拠開催がなされているため、アルディージャ寄りといわれるかもしれないが、できるかぎりは埼玉県のトッププロクラブ同士(レッズ・ライオンズ・ブロンコス)同士のコラボをした方が、県民のスポーツレクリエーション高揚につながっていくのではないか。

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今年も

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先日、生きがい仕事サポートセンターのメールマガジンで、今年も7月31日に神戸市の産業振興センターを会場に「ひょうごコミュニティービジネス(コミュビジ)1Dayスクール」が開催されるというお知らせが届いた。

 

僕自身、コミュビジは最初は全く興味がなかったが、コミュビジはAKB48を横綱格とするご当地アイドルの文化と同じで、地域密着、ひと・まち・こころを絆と愛情でつなぐ社会づくりを進めていくという点で魅力の仕組みであることに感銘を覚え、再就職はコミュビジでの就労を目指すことを心に決めている。

 

それだけに、生きサポセンターが主催するセミナーは毎年大変興味深いものが多いので、2011年夏、昨夏に続き今年も参加しようと考えている。しかも、この後9月3日に生きサポセンターの神戸東センターさんが主催するNPOの作り方についてのセミナーもあるので、それにもお伺いしようかと考えている。

 

ご興味のある方は、参考までにパンフレットを載せておきますので、電話・ファクシミリ、またはメールでご連絡頂き、たくさんご参加ください。

 

 

今年もフットサル日本最高峰のFリーグが12球団の参加で6月11日から行われる。昨年はアジアフットサル選手権のため閉幕が1月と少し急ピッチだったが、今年は世界選手権のため9月に中断期間(但し日本の出場は残念ながら逃してしまった)があり、2月までレギュラーシーズンが争われる。

 

Fリーグは創設初年度から名古屋オーシャンズの9連覇が続いており、今年優勝すれば、巨人軍の9連覇をしのぐ10連覇達成という快挙になるが、これをいかに止めるかである。先ごろのバスケットボールのインターハイ秋田県予選で能代工業が47年連続全国大会出場でストップして、平成高校が秋田県代表として夏に行われる中国インターハイ出場(バスケットは広島市を中心とした広島県開催)を決めたように、Fリーグも打倒オーシャンズをもくろむクラブが本格的に表れないといけない。

 

そのことはこのブログでも、例えば現在の12チーム1リーグ制を8チームによる1部と、残り4チーム+準会員を含め8-10チームによる2部、さらに地域リーグというやり方や、Jリーグとの相乗効果を表すためにJリーグの出場機会が少ない選手を、育成型期限付き移籍を応用して入団させたり、逆にFリーグの選手がJリーグに期限付き移籍で登録できるように容認するなどの仕組みを制度化すべきと提案した。

 

さらにもうひとつ提案したい。現状の12チーム制を維持する場合、あるいは1部リーグの再編を行う場合にグループ制をこしらえるという考えを取り入れてはどうだろうかと考える。案としては、東西2ブロック制、または実力別2ブロック制である。

 

・東西2リーグ制

これは読んで字のごとしであり、参加12チームを東日本と西日本で6チームずつに区切る。今年の12チームであれば

(東ブロック)北海道、仙台、浦安、隅田、府中、町田

(西ブロック)湘南、浜松、名古屋、大阪、神戸、大分

と分ける。

 

基本的に同一グループとは4回総当たりホーム&アウェーにより20試合、これに交流戦が互いのホームで2回総当たりの12試合、合計32節。このうち数節は中立地開催に充てる。ファイナルへの進出は東西それぞれ3チームづつとし、セントラル開催で優勝を争う。

 

・1位チームは無条件でディビジョンファイナル(準決勝)に進出し、2位と3位で1試合制によるディビジョンセミファイナル(1回戦)を争う。1回戦と準決勝までは各1試合づつとし、所定40分で決着がつかない場合は上位チームのアドバンテージ勝ちとみなす。これを1週目に行う。基本会場は各ブロック1位チームのホームコートを使う。

・2週目のグランドファイナルは、完全に中立地(代々木第1・2体育館など)での開催として3戦2勝制とする。先に2勝、もしくは1勝2分けだった場合はその1勝を挙げたチームを優勝とする。1勝1敗1分けや3引き分けで終わった場合、第3戦終了後に現在Jリーグなど世界的なサッカーリーグではあまり使われなくなった「Vゴール延長戦」→PK戦で雌雄を決する。

・Vゴール延長戦は5分ハーフ(10分)とし、どちらかが先にゴールを決めた段階で試合終了(サヨナラ勝ち)となる。10分間で決着がつかない場合はPK戦を行い、5人蹴っての合計成功本数で勝敗を決める。同点の場合6人目以後のサドンデス。

 

・実力別2ブロック制

これは前年度の成績を踏まえて編成するもので、ラグビーのトップリーグやアメフットのXリーグなどとほぼ同じ形である。例えば前年度の奇数順位のチームをグループA、偶数順位のそれはグループBとする。2015-16年シーズンをモデルとして考えると

(グループA)名古屋、隅田、府中、大分、神戸、浜松

(グループB)町田、大阪、北海道、浦安、湘南、仙台

 

なるべく実力が拮抗しないようにバランスを配慮した組み合わせとする。レギュラーシーズンの試合方式は地区別と同じで、グループ内4回、交流戦2回総当たりの32試合。プレーオフ進出も6チームだが、やり方が地区別の2ブロック制とは異なる。

 

・各ブロックの1位は自動的に準決勝に進出。これはブロック別のやり方(ディビジョンファイナル)と同じ。

・1回戦はAの2位対Bの3位、Bの2位対Aの3位による1試合制で、引き分けの場合は2位のチームのアドバンテージ勝ちとする。

・準決勝は1回戦終了後に代表者による組み合わせ抽選会を行う。但し準決勝で各組1位同士の対戦を避ける公正性を保たせる観点から、1回戦で勝ち抜いたチームがくじ引きでどちらの1位チームと対戦するかを決めるやり方を取る。これも1試合制。同点の場合は1位のアドバンテージ勝ちとみなす。この1回戦・準決勝までが1週目。

・決勝戦(2週目)はVゴール延長・PK戦を含めブロック別の仕組みと同じやり方を取る。

 

(将来の1・2部制導入時の対応)

・2部(F2)リーグが誕生して、1・2部入れ替えが導入された場合、

(東西ブロック別)下位の5・6位の4チームを対象とした入れ替えプレーオフを行い、1回戦で勝利した2チームはそのまま1部(F1)残留。敗戦したチームにより降格チーム決定戦を行い、勝利したチームがF2・2位との入れ替え戦。敗戦チームはF2優勝チームと次年度の自動入れ替えとする。

(実力別)各ブロック最下位2チームが自動的にF2降格(代わってF2の上位2チームがF1に自動昇格)、5位の2チームにより入れ替え戦出場決定プレーオフを1試合行い、勝ったチームが残留、負けチームはF2の3位クラブとの入れ替え戦に回る。

・入れ替え戦は基本的にホーム&アウェーの2試合とし、2試合終了時点の合計勝ち点の多い方が次年度のF1に参加。勝ち点が同じ場合は2試合の総得点数、それでも同じであればアウェーゴールを適用し、そのアウェーゴールも同数である場合は上位であるF1のチームのアドバンテージ勝ち(残留)とみなす。

 

この実力別、ないしは東西ブロック制によるより引き締まった試合を展開することで、試合の質・量をより高め、魅力あふれるフットサルリーグへの発展を図ることができるはずだ。

FC大阪の課題

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僕は、JFL(Jリーグの4部組織)に属するFC大阪にこれまで2度面接に伺ったが、J3昇格のための課題というのを、先日面接の時にお世話になったH氏から教えていただいた。

 

FC大阪はガンバ、セレッソに次ぐ大阪3番目のJリーグクラブを目指しているが、J3に昇格するためには、JFLで好成績(基本年間4位以内)を挙げたとしても、Jリーグの準会員「百年構想クラブ」を申請・認定を受け、そのうえでJリーグライセンス(J3)の申請をパスしなければいけない。

 

現状FC大阪は、年間2位(前期も流通経済大学ドラゴンズ龍ヶ崎に次ぎ2位)という好成績を上げているが、J3ライセンスはおろか、ライセンスを申請するに必要な大前提となる準会員資格も申請していないため、今年このままの成績を上げたとしてもJ3昇格はできない。

 

クラブの目標は2017年のJ3昇格(当初は2016年を目指していたが、準備に手間取ったため1年延期という形にはなった)としていたが、J3ライセンスを申請するには、6月中に準会員申請とJ3ライセンスを同時申請しなければならず、加えて準会員の承認を得なければならないため、その承認をパスしなければ来年のJ3昇格は完全になくなる。

 

H氏いわく、クラブは現在運営費用の工面・ねん出が厳しいと伺った。リーグに加盟するには、加盟料というのが必要になるが、JFLでは1000万円(これに地域リーグから昇格する場合の入会金として100万円必要なので、初年度は1100万円)で済むが、J3に昇格する場合は加盟料で1500万円、これに初年度のシーズンの入会金500万円で都合2000万円と倍の加盟料を払わないといけない。これがJ2になると加盟料・入会金とも2000万円の計4000万円、J1ともなるとそれぞれ4000万円と6000万円で計1億円がかかる。

 

さらに選手の人件費(試合給、勝利給)やスタジアム・練習場の賃貸料を含めても、J3で1億円規模、J1に昇格すると10億円もかかるということで、これまで広告代理店「アールダッシュ」を母体としているがゆえ、選手の生活面を支援するために各種企業・公共団体に派遣して、そこで仕事に従事しながらサッカーに取り組んでいるのだが、それでも予算の工面がなかなかいかないという。

 

僕は企業・公共団体だけでなくNPOやワーカーズコープなどにも派遣させて、Jリーグの理念である地域密着・地域市民との交流の場という公共性をより追求してはどうかという提案もして、実際僕が通所している就労移行支援作業所を初めとする各種団体にも何らかの形で派遣すべきであるという提案をしたのだが、今の状態ではとてもではないがそういったボランティア的なものへの派遣は難しいとご指摘いただいた。

 

現状は先述の「アールダッシュ」が運営するサッカー部であるため、将来的にJリーグを目指すクラブとして定着させるには、アールダッシュの子会社、ないしはそれが関与するNPOなどにクラブ経営を委譲する必要がある。Jリーグに加盟するにはNPOや公益法人(財団・社団法人)を含めた、サッカーを中心軸に構えた法人格を登記する必要がある。

 

昨年までNPO・武蔵野スポーツクラブが運営し、横河バイオニックスが事実上企業チームとして受け入れていた、横河武蔵野FC改め東京武蔵野シティーFCも、今年J3昇格を念頭において、クラブの自立を図る観点から、トップチームとユース・ジュニアユースに関しては事実上NPOに母体を委譲して市民チームとしての定着を図ることになった。

 

それと同じで、ユースなどについては従来通りアールダッシュ側で運営を行うことは可能であるので、現状維持はできると思うが、トップチームは運営母体となる別法人をこしらえる必要性が迫られる。その別法人からアールダッシュを介して企業・団体へ派遣するという事実上広義の「社員選手」という従来の形を取り、市民からはNPOへの寄付金や募金・クラウドファンディングといったカンパを寄付してもらい、そのNPOがトップチームの運営、さらにアールダッシュ側が行う育成チームの運営に充てるというやり方が理想だろう。

 

それに加えて、今年はホームスタジアムがキンチョウスタジアムでほぼ安定していたところが、キンスタ、ヤンマー長居スタジアムを含む長居公園一体を、セレッソ大阪の関係団体である(一社)セレッソ大阪スポーツクラブなどを含めたグループが指定管理者として管理・運営することになったので、昨年6試合のところが1試合だけに減らされた。(他の長居公園内のスタジアムにおいては、ヤンマー長居フィールドが2試合から5試合に増え、ヤンスタは3試合から2試合と微減。全体で見てもこれら3スタジアムで昨年11試合だったのが、今年は8試合と3試合減ってしまった。他は服部緑地、Jグリーン堺、万博記念競技場で数試合ずつやっている。特にガンバが万博競技場から吹田スタジアムに移転した影響もあり、FC大阪はその万博の空いたところに日程を新たに埋めているという感じになってしまった)

 

キンスタはご存じのとおり、来年から大規模増築計画が予定され、セレッソの森スタジアム構想を本格的に立ち上げる。セレッソが指定管理者となったのもその流れからであり、今後はキンスタ・ヤンスタでのセレッソ主管公式戦は利用料負担の軽減や様々なホスピタリティーなど「公設民営」ならではの特色のある展開がなされていくことになるが、FC大阪がこれらのスタジアムを使うには、セレッソに使用料を払わないといけなくなるため、その負担という点も考えないといけなくなる。

 

スタジアムはJ3はおろかJFL加盟に際しても最も必要な項目である。JFLとJ3では最低でも5000人以上収容できるスタジアムの確保を求めている。最もそのJ3・JFLのキャパに近い身の丈に合ったスタジアムとして考えられる鶴見緑地球技場は、以前は天然芝だったが、2010年から芝生の管理負担を減らすという目的で人工芝球技場となったため、現在の段階で鶴見緑地球技場を使用することは認められていない。

 

僕としては、セレッソがJ2に降格している間は、J1の開催は無理としても、横浜FCやFC東京などが特例で西が丘味の素フィールドや江戸川、夢の島といったJ2基準を満たしてないスタジアムで開催した事例を参考とした特例を認めて鶴見で開催してほしいと考えていたが、それも実現に至らなかった。今後人工芝の経年劣化による天然芝への回帰という話があれば、FC大阪の誘致を元・鶴見区民として提案したいが、現状で天然芝への復帰は難しく、FC大阪はおろかJリーグ・JFLで使う見込みは立たないことになる。

 

現状、大阪市内でJリーグの開催ができるという点でいえば、このキンスタ、ヤンスタぐらいしかない(ヤンマーフィールドはJ2までは開催可能だが、J1に昇格する場合は増築が必要。ただ、ヤンマーフィールドはあくまでも補助スタジアムであるため、本気でJ2以上昇格を希望するのであればヤンスタ・キンスタが望ましい)。

 

また大阪府一円という点ではこれに吹田スタジアムと万博記念競技場というガンバ大阪のテリトリーの2か所を含めた4か所がJ1基準を充足しているが、いずれにしてもクラブが指定管理者という状況、またFC大阪の準本拠とされる堺市も、現状ではJリーグ基準を充足するスタジアムの予定がないことを考えると、FC大阪の自前のスタジアム、本拠地となるべく使われるスタジアムの確保は難しい状況にあるのは確かなのかもしれない。

 

そこで、僕は、2019年ワールドカップラグビーの会場となる東大阪市の花園ラグビー場の活用も検討に入れてはと考える。ホームタウンを東大阪市・大東市などの河内地域と、練習に使われるJグリーン堺のある堺市を含めた泉州地域を中心として展開することを考える。

 

花園ラグビー場も今後市営化するにあたり、ラグビーの国際試合の誘致に適合した座席の増築やナイターの設置などのホスピタリティーの改善が進められることになっていくが、花園ラグビー場周辺にはサブグラウンドが3面(うち1つは高校ラグビーにも使用される試合用のコート、もう2面も練習場として使用可能なフィールドがあり、そのうちの1面は人工芝である)ラグビー以外のスポーツにも使用できるとある。

 

さらに陸上競技場の「トライスタジアム」というものもあるので、現状特定の練習場を持たないFC大阪にとっては試合・練習を一体的に取り組める環境が提供される場であるといえるかもしれない。もちろんラグビーの国際大会・国内リーグとの日程調整が必要になるので、特にシーズン終盤は芝生の管理の観点から、例えば、土曜日にラグビーをして、日曜日にFC大阪のJFLやJ3を開催するといったやり方も考えてもいいかと思う。もちろん平日に振り替えてもいいだろう。

 

ラグビー一辺倒だと、少なくとも9-2月ごろぐらいしか使われる機会がない(現状はスーパーラグビーの時期にも開催されることがあるが、今年は秩父宮1か所にとどまった)。そう考えると管理・維持費用のことを総合的に考えた時、東大阪市をFC大阪の拠点地域と位置付けて、「ラグビーの聖地にサッカーとは何事か」と揶揄されるかもしれないが、ラグビー・サッカーというフットボール兄弟の共存共栄を図ることで、第3のJクラブへの定着を図るというのも選択肢に入れてみてはと考える。

放送大学

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日本で唯一、電波を通して授業を受ける「放送大学」というのがある。近年では「サイバー大学」とか、一般の国公立・私立大学においても、いわゆるインターネットを活用した通信制大学の事業は当たり前になってきているが、その先駆が放送大学である。

 

元々、放送大学のプロジェクトは1970年代から行われており、NHKや関東の県域UHFなどが中心となって、いわゆるパイロット版に当たる大学の放送授業実験が行われ、のちに各地の大手民放などが、放送公開講座と称した、市民の生涯学習を目的とした大学の授業の公開放送を行ったりしていた。

 

放送大学が大学格を得ることができるようになったのは1985年のことで、この年の4月から、関東地方向けに地上波のテレビとFMラジオを使い講習が行われた。サービスエリアが限られるため、当初の受講生の受け入れは必然的に関東1都6県と山梨・静岡・長野・福島のごく限られた地域に事実上なっていた。

 

1990年代以後は、全国主要大学とのタイアップで、関東地方で放送された内容の授業を、ビデオやカセットテープに収録したものを受講する「地域スクーリング」を開始。1998年から衛星放送による全国展開が始まり、当初はスカパー!とケーブルテレビ向けに配信が行われた。その後地上波・BSのデジタル放送への完全移行が進むため、2006年から関東地方で地デジ放送を開始、続いて2009年からBSによる放送が開始された。2011年にはスカパー!向け(3月)と地アナ(7月)の放送が終了し、現在のBSによるテレビ・ラジオと関東地区の地デジ・FMラジオでの授業という形になっている。

 

だが内容的には全く同じ授業の番組を放送しており、地上波展開が事実上関東地方だけで、その他の地域での地上波の展開は周波数領域その他の問題から実現しなかったことや、衛星放送の普及により、全国で同じ環境で授業を受ける環境が整えられたことから、来る2018年10月に関東地区での地デジ・FM放送を廃止することになり、BS・radiko(ネットラジオ)に特化する方針が決まった。

 

放送大学の最大のメリットは、高卒資格を取得すれば、4年制大学の卒業資格を取得可能な、自分の身の丈に合わせた授業が提供できることにある(これが「全科履修生」という)。もちろん高卒資格を持っていなくても、1科目から、好きなカリキュラムだけをセレクトして受講できる「専科/科目履修性」というのもあり、自分の身の丈、ペースに合わせて授業を受けられる。

 

また放送は予め所定の授業(放送)時間が設定されているため、なかなかその授業に所定の時間参加できなくても、インターネットを活用したり、あるいは仕事が終わってから各地のスクーリング会場で放送のVTRやカセットを聞きながら、自分の都合のよい時間に補習を受けることも可能であるという点だ。

 

僕は9年ほど前に今の家に引っ越してから、eo光ケーブルテレビに加入しており、放送大学を受信できる環境にある。今は、経済的に厳しいので、大学入学は無理なのだが、将来にわたって、コミュビジを究めていくための地域文化の創生に何が必要かを考えた時、ヘルパー資格の取得再挑戦とともに、もちろん仕事を安定して進めてからになるが、4年制大学を卒業して、将来の転職・起業にもつながる取り組みもしてみたいと考えている。

先ごろの報道で、北海道日本ハムファイターズが、2004年から本拠としている札幌ドームから、札幌市、ないしはその周辺自治体に新球場を自前で建設し、それを本拠地にしたいとする意向であると報じられた。

 

理由は、現在のファイターズは札幌ドームを運営する札幌市の第3セクターの会社に賃貸料(リース料)を支払って、年間60試合近くの公式戦を主管している。もちろんファイターズはオーロラビジョンの増設や人工芝の張替え、フィールドシート(脱着式)の設置といった要望を受け入れ、度々改修を行ってきてはいるが、グッズ販売や飲食店などの運営には一定の制限があるため、収益が上がらず、賃貸料で経営を圧迫するという状態にある。(これらのグッズや店舗の収入は運営会社である第3セクターに入るため、球団にはそれが回らない)

 

近年の公営施設は自治体(都道府県・市区町村)の負担軽減を目的として、運営を民間業者や自治体が出資した第3セクターなどに委託する「公設民営」というやり方を採用している。指定管理者・管理許可制度というのもそれに該当するもので、プロ野球では12チーム中、福岡ヤフオクドームと西武プリンスドームが事実上その球場を本拠とする球団の直営、公設のkoboスタ宮城、QVCマリン、横浜スタジアム、マツダスタジアムは自治体から球団に管理業務を委託。甲子園は阪神電鉄の所有、京セラドームはオリックス不動産が大阪市から管理委託しており、8チームが球団、またはその親会社他に運営を委託しているという。

 

残りの札幌ドーム、東京ドーム、神宮、ナゴヤドームは運営・管理は別の会社が行い、球団とは賃貸契約を結んで本拠地としている。東京ドームも後楽園時代から巨人軍が本拠としているが、巨人軍、あるいはその親会社の読売新聞は球場経営にはタッチせず、東京ドームの運営会社とリース契約を結んで本拠地にしている。

 

札幌ドームは、2002年のワールドカップサッカーの開催に合わせて建設されたものだが、元々野球場の建設の予定はなく、サッカー・ラグビーの専用スタジアムにするつもりだった。ところが、ドームにするなら野球にも対応できるものにした方がいいのではということで、世界でも珍しい野球・サッカー併用ドームとなった。

 

コンサドーレも2001年以後、年間のホームゲームの半数強は札幌ドームで行うようにしており、夏~秋の一部は以前から本拠としていた厚別陸上競技場も併用している。ただJリーグのライセンスで「観客席の屋根の占有率が、収容人員の3分の1を上回らないといけない」とするB等級に抵触する恐れがあるため、2014年からは札幌ドームの試合数を約8割の16-18試合程度に増やし、ファイターズとの日程調整も進めつつ、札幌ドームの稼働率向上に役立っている。

 

そのコンサドーレも現状では4万人収容の半数も満たない試合が多いため、札幌ドームとは別に2万人程度(これは厚別と同じキャパ)の専用サッカー場を建設したいとする動きを野々村社長の構想もあるといわれる。確かに野球場との併存設計のため、テレビ中継で見ると、メイン・バックスタンドはセンターサークルになるほど前にせり出すような感じの変則的なスタンド設計になっているため、コーナー部分になると少し遠く感じることも否めないのだが、大体近年のサッカー・ラグビー専用スタジアムでもそういった高いスタンドであっても一体感を出せるように見やすさを追求する設計は増えている。

 

加えて、北海道は本州などと比べると、気候の著しい差があり、今年のように5月に真夏日という異常気象こそあるのだが、大体春3-4月でも3-5℃、秋でも7-8℃と、寒さは尋常ではない。ファイターズは天然芝球場を求めているが、屋外型球場である場合、ナイターともなると氷点下という厳しい冷え込みと戦わないといけないので、健康面のデメリットを選手もファンも抱えないといけなくなる。実際東北楽天イーグルスが春先の3-4月にKoboスタでオープン戦を行わない、そして公式戦でデーゲーム開催するというのも、そういった気候の関係が大きく影響しているのだ。

 

仮に札幌ドームとともに共存してきた2チームがドームから撤退するということになると、ドームの運営に支障をきたすことは必須であり、また新球場建設を行うにしても、建設費用や土地の確保、土地の買収・賃貸料の負担他で、球団直営の以前にその準備費用で経営が圧迫しないか不安が残らないだろうか。

 

僕としては、今の段階での札幌ドームからの移転については慎重を期するようにして、その代わりとして、現在は運営面に関わっていない札幌ドームの運営会社に、ファイターズとコンサドーレが筆頭、ないしはそれに準ずる規模の株主として就任するか、札幌ドームから再委託する形での指定管理者、または管理委託制度を活用して2チームが運営を行い、それぞれの公式戦の試合日程に沿ったスケジュール調整や、ファンサービスのためのホスピタリティーの改善、例えばファイターズの主管試合におけるフィールドシート(移動式)のゾーン拡大であったり、コンサドーレはフィールドの最前列に芝被りシートを設置する。スポーツカフェの新設、市民レクリエーションの発表の場としてのイベント会場としての活用やスポーツジム・教室の設置など、より札幌ドームとファイターズ、コンサドーレが密接な関係を結べるような意思疎通を進めていくことが必要ではないかと思う。

現在放送中のNHK1chの朝ドラ「とと姉ちゃん」の主演は、東大阪が生んだスーパーヒロインの高畑充希さんであるが、みつきさんは女優の傍ら歌手活動もしており、実際、山口百恵さんのトリビュートミュージカルでデビューしたり、「ピーターパン」などミュージカルの経験も豊富である。最近では、CM「チョーヤ梅酒・酔わないウメッシュ」や「かんぽ生命」でもその歌声を聞くことができる。

 

ところが、このドラマのテーマソングは歌手でもあるみつきさんではなく、宇多田ヒカルさんが本格的にシンガーソングライター活動を再開した第1作となった「花束を君に」という曲である。清涼感のあるみつきさんの歌声でもよかったなと思ったが、NHKとしては歌手が主演するドラマであろうとも、その歌手に主題歌を歌わせないのは、恐らく「俳優・女優としてお芝居に専念してほしい」という思いでもあるのだろうか。

 

実はこれ以前にもあった。

 

NHK1chが2000年にゴールデンタイムの番組編成の大幅な見直しを行ったことがあり、夜21時にあったニュース枠を事実上22時に移す代わりとして21時と23時を日替わり番組で編成する民放的な攻めの姿勢の編成を行った。その中で、火曜日23時からの枠として放送されたのが「ドラマ・Dモード」というシリーズだ。これは現在のBSプレミアム「プレミアムドラマ」の事実上の源流となるシリーズ群であるが、既存のホームドラマとは違う、若者向けの深夜ドラマを提供することを目的として発足した新しい連続ドラマ枠だった。これは2002年に帯番組の「よるドラ」に発展し、2006年3月の「ブルーもしくはブルー」(但し最後の1クールはアンコールだったので実質2005年12月放送「どんまい」が最後だった)で21時台の報道枠の設置などの再編などで終了してしまった。

 

これに、ハウンドドッグの大友康平氏が主演し、現在バラドルとしても絶好調の片瀬那奈さんらが出演した「FLY 航空学園グラフティー」と、鈴木亜美(あみ)さんが主演した「深く潜れ~八犬伝2001~」、さらに今夏の参院選立候補のうわさもあるというSPEED・今井絵理子さんの「ルージュ」という、本来であれば歌手が主演するドラマが3本あった。

 

ところが、実際に主題歌を歌っていたのは彼ら主演の歌手ではなく、それぞれ別の歌手が歌っていたのだ。「FLY」が矢野真紀さん「大きな翼」、「深く潜れ」がtohko(籐子)さん「パズル」、ルージュは福原裕美子さん「Get your groove」と、それぞれ主演者とは別の歌手である。

 

朝ドラでも、半世紀以上にわたる長い歴史の中で、主演者が歌っているのは1994年前期・大阪製作(当時は、1991年度「君の名は」が1年作品であったので、できるだけ東京・大阪を交互に制作するルールに沿う形で、上半期が大阪製作だった)の「ぴあの」で当時タカラジェンヌ現役のヒロインとして知られた純名里沙さんが歌った程度だ。

 

もちろん劇中歌として、のちに「ふたりっ子」のオーロラ・輝子(河合美智子)さんや、「だんだん」におけるスィートジュノーことマナカナさん、「てるてる家族」(劇中歌多数)、「あまちゃん」の能年玲奈さんなどのGMT47やアメ横女学園(これも劇中歌多数)というのはあるが、主題歌でヒロインはおろか出演者が歌った楽曲は歴史的にもおそらく純名さんぐらいだろう。

 

NHKのドラマ出演者は、恐らく年末の紅白を狙って少しでもヒットをさせようという狙いもあるのかもしれないが、どうせヒットを狙うなら、主演者自身が主題歌を歌ってもいいのではないかなと思う。例えば「花束を君に」は現在は宇多田さんバージョンであるが、それを1週おきに宇多田さんのバージョンと、みつきさんのバージョンで入れ替えてみるというのもいいかもしれない。みつきさんの歌手としての才能もショーアップさせると、よりドラマとして、また歌手・アーチストとしてのみつきさんを評価できると思う。

バラエティー風ドラマ

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最近のテレビドラマは、ミステリーとかサスペンスのような殺伐としたドロドロやホームドラマ、あるいは単なるコメディーよりも、情報番組やミュージカルのアレンジを加えたバラエティー要素の強いドラマが増えてきているように思える。

 

先日Bプレで再放送が始まったNHK朝ドラ「てるてる家族」。この作品は清純派女優の石原さとみさん(さとみん)が演じる岩田冬子さん(モデルはいしだあゆみさんの妹さんの石田ゆりさん=のちに作家・なかにし礼氏夫人)を中心に、芸能一家として育ったいしだあゆみさん一家の半生をミュージカル風にアレンジして描いたもので、昭和の時代の名曲を劇中挿入歌に入れるなどして、「てるてる一座」と僕はいつも言っている。

 

この作品のヒロイン4人衆、春子さんの紺野まひるさん、夏子さん(いしだあゆみさん)の上原多香子さん、秋子さんの上野樹里さん、そして冬子さんを演じたさとみんはそれぞれ、今スターにのし上がっており、上野さんとさとみんは月9にも出演した実績を誇る。むしろ、この作品以後、朝ドラは「あまちゃん」に至るまで経験豊富な中堅に押され、新人の登竜門には程遠かった時代が続いたが、これがある意味「バラドラ」のきっかけになったのではないかと思う。

 

その手法をよく取り入れているのがテレビ東京の深夜ドラマであり、滝藤賢一氏が主演した「俺のダンディーズム」という男の身だしなみをテーマにしたものや、「孤独のグルメシリーズ」「めしばな刑事タチバナ」「ワカコ酒シリーズ」、最近では漫画家・清野とおる氏のエッセー風漫画を映像化した「山田孝之の東京都北区赤羽」や「そのおこだわり、私にもくれよ!!」、さらに吉田鋼太郎氏が五十路の独身男性の恋模様を描いた「東京センチメンタル」、さらにMBSテレビの深夜放送でやっていた貫地谷しほりさんの「女くどき飯シリーズ」などは、ドラマという要素をメインにしながら、情報番組やバラエティー・コントの要素を融合させた「バラドラ」的なものになっており、ドラマをなかなか見ないファンにも溶け込みやすい感じがした。

 

もちろん、ドラマという体裁上台本設定はあるが、ドラマのような予め作られた設定に誇示するのではなく、アドリブ的な要素もある程度は絡ませており、実用性のある情報も劇中に添えることで、ドラマ離れが深刻になりつつある中、そういった新しい感覚のドラマを作ることでドラマファンの復権を目指そうという勢いにあるのだろう。

 

で、今週末・30日から土曜ドラマとしてNHK 1chで放送される「トットてれび」というドラマも、そういったバラドラの新しい形を作るのではないかという期待性が高まっている。この作品は、黒柳徹子さんの伝記「窓際のトットちゃん」「トットてれび」「トットひとり」を原作に描いたもので、テレビ放送開始から延べ60年にわたり、テレビの生き字引として君臨した黒柳さんとそれを取り巻く人柄の物語を、ミュージカルコメディー風に仕上げた物だというが、NHKも「黒柳さんの半生を描いたドラマバラエティー」と認めている。

 

この作品のヒロイン・徹子さんを演じるのは元アイドルの満島ひかりさんである。満島さんは「Forder(5)」というアイドルユニットを経てソロデビュー。2008年の朝ドラ「瞳」はどちらかといえば、田野アサミさん(元Boy Style)などもいたため、アイドルの延長線上だったが、2011年の「おひさま」で演技派女優となり、NHKで女優として再生を果たしたという印象が強い。

 

もちろんこれまでもシリアスな役もやってこられたが、2年前のTBS「ごめんね!青春」あたりから、コメディエンヌとしての明るいキャラもハマるようになってきた。先日この作品の予告編を見たが、キャスティングが豪華であるとともに、ミュージカル的な要素が強く、明るいノリのドラマであることや、ひかりさんも「瞳」ではクール、「おひさま」ではクールとハイテンションを使い分けていたが、この作品はハイテンション全開という印象を覚えた。

 

この春のプライム・ゴールデンのドラマではTBSの「99.9」が嵐・松本潤氏の起用で視聴率が高いといわれている反面、朝ドラ女優・シャーロットさんと天才子役の芦田愛菜ちゃんの共演、結婚後初の連ドラ出演の福山雅治氏、そしてショートヘアにイメチェンした松下奈緒さんをおしても視聴率が振るわないという現実問題がある中、朝ドラ「とと姉ちゃん」がやはり、「あさロス(あさが来たの終了)」の反動で視聴率がよくなっている、演技派女優・歌手で、わが東大阪の同胞である高畑みつきさんや、脇役に元タカラジェンヌの大地真央さん、ヒロインの大先輩・秋野暢子さんなどを起用していることから好成績を上げている。その勢いに乗って、NHKの実験的な新しいドラマのスタイルを手本として、どこまで改善・定着されていくかをしっかりと見つめていきたい。