現在放送中のNHK1chの朝ドラ「とと姉ちゃん」の主演は、東大阪が生んだスーパーヒロインの高畑充希さんであるが、みつきさんは女優の傍ら歌手活動もしており、実際、山口百恵さんのトリビュートミュージカルでデビューしたり、「ピーターパン」などミュージカルの経験も豊富である。最近では、CM「チョーヤ梅酒・酔わないウメッシュ」や「かんぽ生命」でもその歌声を聞くことができる。

 

ところが、このドラマのテーマソングは歌手でもあるみつきさんではなく、宇多田ヒカルさんが本格的にシンガーソングライター活動を再開した第1作となった「花束を君に」という曲である。清涼感のあるみつきさんの歌声でもよかったなと思ったが、NHKとしては歌手が主演するドラマであろうとも、その歌手に主題歌を歌わせないのは、恐らく「俳優・女優としてお芝居に専念してほしい」という思いでもあるのだろうか。

 

実はこれ以前にもあった。

 

NHK1chが2000年にゴールデンタイムの番組編成の大幅な見直しを行ったことがあり、夜21時にあったニュース枠を事実上22時に移す代わりとして21時と23時を日替わり番組で編成する民放的な攻めの姿勢の編成を行った。その中で、火曜日23時からの枠として放送されたのが「ドラマ・Dモード」というシリーズだ。これは現在のBSプレミアム「プレミアムドラマ」の事実上の源流となるシリーズ群であるが、既存のホームドラマとは違う、若者向けの深夜ドラマを提供することを目的として発足した新しい連続ドラマ枠だった。これは2002年に帯番組の「よるドラ」に発展し、2006年3月の「ブルーもしくはブルー」(但し最後の1クールはアンコールだったので実質2005年12月放送「どんまい」が最後だった)で21時台の報道枠の設置などの再編などで終了してしまった。

 

これに、ハウンドドッグの大友康平氏が主演し、現在バラドルとしても絶好調の片瀬那奈さんらが出演した「FLY 航空学園グラフティー」と、鈴木亜美(あみ)さんが主演した「深く潜れ~八犬伝2001~」、さらに今夏の参院選立候補のうわさもあるというSPEED・今井絵理子さんの「ルージュ」という、本来であれば歌手が主演するドラマが3本あった。

 

ところが、実際に主題歌を歌っていたのは彼ら主演の歌手ではなく、それぞれ別の歌手が歌っていたのだ。「FLY」が矢野真紀さん「大きな翼」、「深く潜れ」がtohko(籐子)さん「パズル」、ルージュは福原裕美子さん「Get your groove」と、それぞれ主演者とは別の歌手である。

 

朝ドラでも、半世紀以上にわたる長い歴史の中で、主演者が歌っているのは1994年前期・大阪製作(当時は、1991年度「君の名は」が1年作品であったので、できるだけ東京・大阪を交互に制作するルールに沿う形で、上半期が大阪製作だった)の「ぴあの」で当時タカラジェンヌ現役のヒロインとして知られた純名里沙さんが歌った程度だ。

 

もちろん劇中歌として、のちに「ふたりっ子」のオーロラ・輝子(河合美智子)さんや、「だんだん」におけるスィートジュノーことマナカナさん、「てるてる家族」(劇中歌多数)、「あまちゃん」の能年玲奈さんなどのGMT47やアメ横女学園(これも劇中歌多数)というのはあるが、主題歌でヒロインはおろか出演者が歌った楽曲は歴史的にもおそらく純名さんぐらいだろう。

 

NHKのドラマ出演者は、恐らく年末の紅白を狙って少しでもヒットをさせようという狙いもあるのかもしれないが、どうせヒットを狙うなら、主演者自身が主題歌を歌ってもいいのではないかなと思う。例えば「花束を君に」は現在は宇多田さんバージョンであるが、それを1週おきに宇多田さんのバージョンと、みつきさんのバージョンで入れ替えてみるというのもいいかもしれない。みつきさんの歌手としての才能もショーアップさせると、よりドラマとして、また歌手・アーチストとしてのみつきさんを評価できると思う。

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バラエティー風ドラマ

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最近のテレビドラマは、ミステリーとかサスペンスのような殺伐としたドロドロやホームドラマ、あるいは単なるコメディーよりも、情報番組やミュージカルのアレンジを加えたバラエティー要素の強いドラマが増えてきているように思える。

 

先日Bプレで再放送が始まったNHK朝ドラ「てるてる家族」。この作品は清純派女優の石原さとみさん(さとみん)が演じる岩田冬子さん(モデルはいしだあゆみさんの妹さんの石田ゆりさん=のちに作家・なかにし礼氏夫人)を中心に、芸能一家として育ったいしだあゆみさん一家の半生をミュージカル風にアレンジして描いたもので、昭和の時代の名曲を劇中挿入歌に入れるなどして、「てるてる一座」と僕はいつも言っている。

 

この作品のヒロイン4人衆、春子さんの紺野まひるさん、夏子さん(いしだあゆみさん)の上原多香子さん、秋子さんの上野樹里さん、そして冬子さんを演じたさとみんはそれぞれ、今スターにのし上がっており、上野さんとさとみんは月9にも出演した実績を誇る。むしろ、この作品以後、朝ドラは「あまちゃん」に至るまで経験豊富な中堅に押され、新人の登竜門には程遠かった時代が続いたが、これがある意味「バラドラ」のきっかけになったのではないかと思う。

 

その手法をよく取り入れているのがテレビ東京の深夜ドラマであり、滝藤賢一氏が主演した「俺のダンディーズム」という男の身だしなみをテーマにしたものや、「孤独のグルメシリーズ」「めしばな刑事タチバナ」「ワカコ酒シリーズ」、最近では漫画家・清野とおる氏のエッセー風漫画を映像化した「山田孝之の東京都北区赤羽」や「そのおこだわり、私にもくれよ!!」、さらに吉田鋼太郎氏が五十路の独身男性の恋模様を描いた「東京センチメンタル」、さらにMBSテレビの深夜放送でやっていた貫地谷しほりさんの「女くどき飯シリーズ」などは、ドラマという要素をメインにしながら、情報番組やバラエティー・コントの要素を融合させた「バラドラ」的なものになっており、ドラマをなかなか見ないファンにも溶け込みやすい感じがした。

 

もちろん、ドラマという体裁上台本設定はあるが、ドラマのような予め作られた設定に誇示するのではなく、アドリブ的な要素もある程度は絡ませており、実用性のある情報も劇中に添えることで、ドラマ離れが深刻になりつつある中、そういった新しい感覚のドラマを作ることでドラマファンの復権を目指そうという勢いにあるのだろう。

 

で、今週末・30日から土曜ドラマとしてNHK 1chで放送される「トットてれび」というドラマも、そういったバラドラの新しい形を作るのではないかという期待性が高まっている。この作品は、黒柳徹子さんの伝記「窓際のトットちゃん」「トットてれび」「トットひとり」を原作に描いたもので、テレビ放送開始から延べ60年にわたり、テレビの生き字引として君臨した黒柳さんとそれを取り巻く人柄の物語を、ミュージカルコメディー風に仕上げた物だというが、NHKも「黒柳さんの半生を描いたドラマバラエティー」と認めている。

 

この作品のヒロイン・徹子さんを演じるのは元アイドルの満島ひかりさんである。満島さんは「Forder(5)」というアイドルユニットを経てソロデビュー。2008年の朝ドラ「瞳」はどちらかといえば、田野アサミさん(元Boy Style)などもいたため、アイドルの延長線上だったが、2011年の「おひさま」で演技派女優となり、NHKで女優として再生を果たしたという印象が強い。

 

もちろんこれまでもシリアスな役もやってこられたが、2年前のTBS「ごめんね!青春」あたりから、コメディエンヌとしての明るいキャラもハマるようになってきた。先日この作品の予告編を見たが、キャスティングが豪華であるとともに、ミュージカル的な要素が強く、明るいノリのドラマであることや、ひかりさんも「瞳」ではクール、「おひさま」ではクールとハイテンションを使い分けていたが、この作品はハイテンション全開という印象を覚えた。

 

この春のプライム・ゴールデンのドラマではTBSの「99.9」が嵐・松本潤氏の起用で視聴率が高いといわれている反面、朝ドラ女優・シャーロットさんと天才子役の芦田愛菜ちゃんの共演、結婚後初の連ドラ出演の福山雅治氏、そしてショートヘアにイメチェンした松下奈緒さんをおしても視聴率が振るわないという現実問題がある中、朝ドラ「とと姉ちゃん」がやはり、「あさロス(あさが来たの終了)」の反動で視聴率がよくなっている、演技派女優・歌手で、わが東大阪の同胞である高畑みつきさんや、脇役に元タカラジェンヌの大地真央さん、ヒロインの大先輩・秋野暢子さんなどを起用していることから好成績を上げている。その勢いに乗って、NHKの実験的な新しいドラマのスタイルを手本として、どこまで改善・定着されていくかをしっかりと見つめていきたい。

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熊本地震が発生して1週間がたち、熊本県内を走る交通は早いスピードで復旧へ向けてスタートしだしたが、市民生活の影響はまだ大きく、今も多くの避難住民が不自由な生活を送っている。

 

それと時を同じくして、エクアドルでも現地時間4月16日に大震災が発生した。日本のテレビマスコミは熊本地震のことに集中しているためあまり詳しくは報じていないが、死者600人を超え、1万人以上が負傷している。

 

そしてインドでは昨年に続き、今年もこの時期に45℃以上の記録的猛暑を観測し、現在も160人以上が死亡したという報がなされている。

 

僕は気象予報士でも地質学者でもないので、詳しくは申し上げることはできないが、これらの大規模災害は地球温暖化がもたらした天からのいたずらではないかと感じている。現に1982年の長崎水害の次の年、1983年には日本海中部地震があり、この当時としては最悪の津波災害が発生したり、その3年後・1986年には伊豆・三原山大噴火があった。

 

1990年の台風の連続襲来、12月台風があったその次、1991年には雲仙普賢岳大火砕流。1993年には北海道南西沖地震が起きたのち、記録的冷夏を記録してしまった。その反動が1994年の記録的猛暑につながり、1995年の阪神・淡路大震災、1999年の有珠山、2000年の三宅島の大噴火にもつながった。

 

2004年も台風の連続襲来ののち、新潟県中越地震とスマトラ島大津波が連続して発生してしまったし、2009年の異常豪雨による冷夏のあと2010年には記録的な大猛暑を記録。その反動が異常な極寒につながり、2011年3月の例の東日本大震災をもたらすことになり、近現代最悪の津波・地震の天災に加え福島第一原発被ばくという人災までももたらす結果となった。その年の秋には奈良県十津川村の台風被害による大水害も起きた。

 

今回の熊本地震・エクアドル地震、そしてインド熱波もその前兆として、2014年からの異常気象が原因ではないかと感じる。実際2014年は8月水害が発生し、特に連続して襲来した台風の影響で、高校野球の開幕も延期になる事態にまで陥ったほか、8・14丹後半島大水害、さらにその直後の8・20広島と8・24礼文島で大水害が連続して発生するなど、異常なまでの豪雨災害につながった。そして昨年も異常猛暑があり、昨年9月の台風11・12号連続襲来を引き金とする、関東・東北豪雨が発生しており、それから半年ほど経っての今回の熊本・エクアドルの地震であることから、その異常気象が、再び大規模な地震災害につながっていったのではないかと考える。

 

そしてさらに気になるニュースが、熊本地震前に気象庁が発表したところであるが、現在のエルニーニョがこの夏に一旦終息した後、ラニーニャが発生する可能性が高いとする報道があった。エルニーニョはペルー沖の太平洋の海水温度が平年より0.5℃以上高くなるとしており、6月に一旦平常に戻ったのち、8月に逆パターンで0.5℃以上低くなるラニーニャが起こるといわれている。現に、前回のラニーニャが起きたのが東日本大震災前だったので、熊本・エクアドルの地震やインドの異常熱波は、そのラニーニャによる更なる異常気象の前兆、さらには熊本地震の震源域が、大分県にまで北上しつつあるという現状や、阿蘇山の噴火が起きていることを踏まえると、南海トラフ大地震の前兆につながるのではないかと感じた。

 

暑い夏は歓迎するが、異常なまでの猛暑となってしまうのであれば、これは災害のことも考えて行動しなければいけないと感じた。

 

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いわゆる立体画像でテレビが楽しめるという触れ込みで始まった3Dテレビ放送。しかし技術の革新による4K・8Kの推進もあり、返って3Dは過去の遺物と化した感が見えてきてしまった。

 

その決定打となったのが、2011年3月11日の東日本大震災であり、その2週間後・3月25日に行われる予定だったプロ野球の巨人対横浜(当時)の開幕戦3D中継までもがつぶされてしまったことである。

 

日本テレビのリリースを引用してみる。

 

『今回史上初めて実施いたしますのは、「BSでの3D野球中継」、「地上波&BS波で2D&3Dサイマル放送」の2つです。日本テレビではこれまでも、「3Dコンテンツ制作」の可能性を追求すべく、社内横断的プロジェクト「3Dコンテンツ開発プロジェクト」にて検討を重ねて参りましたが、今回のBSでの「3D巨人戦中継」もその一環であり、「巨人戦中継」のブランディング戦略にも繋がるものです。日本テレビは今後も、こうした「3D中継」をはじめ、プロ野球中継の新たな可能性に挑戦してまいります。 』

 

この年7月、地上波とBSのテレビ放送が完全にデジタル化されるため、3D放送はそのデジタル放送を普及するための後押しとして取り組むべきはずであり、日テレの企画も、パナソニックの全面的な協賛を取り付け、そういった社運を賭けた意気込みが感じられた。ただ3D放送はBSだけ、それも3Dに対応したテレビでは専用の立体メガネをかけたうえで視聴することになり、通常のテレビで見る場合には、2画面(左側と右側、それぞれ微妙に違う箇所の映像)で見ることになってしまう。

 

このため、それを補完する目的もあって、地上波(アナログ・デジタル)、CSは通常画質版を放送すること、また地上波の放送の最大上限である21時24分を過ぎて試合が続いていれば、3Dの中継はそこで終わるが、BSで通常画質の画面で放送を行うとしていた。

 

それ以前もスカパーの企画として2010年に3Dの試験放送(一般向けの視聴ではなくあくまでも技術関係者向けに公開された物)として甲子園の阪神戦や、東京ドームでの巨人対阪神戦の中継で3Dを試み、満を持して一般視聴用に制作した放送に投入しようと、日テレは躍起だった。このプレスリリースが公表されたのが震災4日前の3月7日であった。

 

その4日後、東日本大震災発生。プロ野球も当然この震災のあおりをまともに受け、開幕時期をどうするか、球界はおろか社会世相全体を巻き起こしての大論争と化してしまった。パ・リーグは震災で被災した仙台を本拠とする東北楽天イーグルスが加盟しているということもあって、開幕は4月まで延期することを決めた。ところがセ・リーグは当初予定の3月25日開幕を前提にこだわり、日程の延期を避けたいつもりをしたのだが、これが大変な大論争になった。

 

その後、国民世相の感情を踏まえ、開幕をセ・パ同時に4月12日までずらし、その間に予定された約2週間の試合は10月に延期することになったが、日テレが社運をかけて取り組もうとした3Dナイター中継は当然持ち越しとなってしまった。3月25日のBS日テレの番組表に「3Dプロ野球中継」の3の文字すらも登場せず、その時間放送されていた代替の番組も通常画質のものにとどまらざるを得なかった。

 

そして4月12日、プロ野球は新彩復興の祈りを込めて開幕したのだが、その年、二度と3Dプロ野球中継が改めて行われることはなかった。その後も3Dプロ野球中継の企画はなされておらず、2016年3月現在においても、3Dプロ野球中継は一度も実現に至っておらず、「お預け」の状態は5年経過した今でも続いており、事実上幻の企画となってしまった。

 

しかし皮肉にも、その3Dプロ野球中継の技術が、アメリカの3D放送の統括団体が実施する国際的な賞を受賞してしまったのは何ともお気の毒な結果につながってしまったのはもったいなかったと思う。

 

しかもそれに追い打ちをかけるように、3Dのような眼鏡をかけなくても立体感あふれる映像が楽しめる4K・8Kの高画質テレビの技術が進んでおり、3Dは時代に取り残される結果になってしまった。もしこの3D中継が実現していれば(大コケしなければ)、3Dテレビの経済的な波及が進んでいたに違いはなかっただけに、視聴者も日テレ関係者もがっかりさせてしまったのは、なんともお気の毒である。

がんばろう!ロアッソ熊本

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明治安田J2リーグで快進撃を続けるロアッソ熊本。しかし4月14日の熊本地震の影響で、本拠地のうまかなよかなスタジアム、水前寺競技場(但し今年度は水前寺が改修のため基から使用できなかった)はおろか、練習場も被災してしまった。

 

池谷友良社長は、Jリーグ理事会の会見で「選手自体が被災者であり、練習再開のめども立たない」という現状を話している。

 

Jリーグのクラブが地震により被災した例には1995年の阪神・淡路大震災でヴィッセル神戸(当時JFL)が岡山県から本拠地を移したその日に震災に遭い、しばらく旧本拠地の岡山県で練習をこなすケースや、2011年の東日本大震災ではリーグ戦自体が長期の中断(その分、7月のコパ・アメリカへの日本代表派遣を見送って代替開催を行った)、ベガルタ仙台、鹿島アントラーズ、水戸ホーリーホックのスタジアムの照明が落下したり、スタンドに亀裂が入るなどした例がある。ソニー仙台は震災でJFLの前期開催分は欠場し、後期のみ参加、前期の延期試合分は、公式記録には残らないが、震災復興支援試合という形で試合を行った。水戸は当時Jリーグからの借金を受け経営再建中だったが、震災によりそのめどがつかない状態に陥ってしまった(その後寄付金を得て再建はしている)

 

現状Jリーグは熊本地震の影響による九州地区での開催の一部延期をしている状況で、ロアッソは先週末・17日の京都とのアウェーゲームに続き、今週末・23日の横浜FCとのホームゲームの開催も当面延期した。最初の14日の震度7に続き、本震となった16日の震度6強・6弱の被災により、熊本地域は大変な被害に遭い、選手たちも厳しい環境に置かれている。

 

Jリーグでは、クラブライセンス制度に基づき、3年連続の赤字経営か、当該年度の予算が債務超過に陥った場合、ライセンスの交付が見送られるため、このままの状態が続くようであればJリーグ初の除名(JFL降格)となる可能性もあるが、Jリーグが特段の理由で経営再建の可能性があると判断した場合はJ3参加(降格)という形でJリーグの正会員を維持する場合がある。そのため、今後活動のめどが立たずJ2ライセンス以上を保有できないことが確定した場合、来年はJFL降格は免れてもJ3降格という可能性もあり得る。

 

この点はロアッソの選手にとっても意識しているとは思うのだが、何とかロアッソを救済する目的で、アウェー(対戦相手)のクラブが、何とか支援できないものだろうか。ホーリーホックが2011年のJ2を戦ったとき、アウェーの遠征に出た際、その試合の主管クラブがアウェーの応援席に被災者を招待するという体裁をとって、経営再建と被災地支援を行った。

 

それと同じで、当面熊本での開催が困難という状況であれば、現在の段階では23日の横浜FC戦までの中止が決まっているが、熊本県に近い福岡県・佐賀県・大分県・鹿児島県のJリーグクラブ(アビスパ福岡、ギラヴァンツ北九州、サガン鳥栖、大分トリニータ、鹿児島ユナイテッド)の全面的な協力を仰ぎ、可能であればそのホームゲームを熊本県以外の周辺県、もしくは九州以外のJクラブでも長期的にロアッソの選手を受け入れ可能なクラブ・サッカー協会であれば、その旨をJリーグとロアッソに意思表示し、一定期間選手・クラブの練習体制を受け入れつつ、試合のない日は復旧支援のボランティア活動に従事する。

 

選手たちはもちろん被災地に在住しているために、なかなかサッカーに集中することができないのはわかっているが、現状を理解しロアッソ再建に理解を示してくださるサポーターやクラブ・自治体関係者にご協力いただいて、本来はうまスタ・水前寺でやるべきホームゲームをできる限り開催できるようにし、アウェーゲームへの遠征も支援できるようにするほか、被災地やクラブへの義援金の募集など、可能な限りサッカーで新彩(しんさい)復興支援できる環境づくりができるよう、整備するべきではないだろうか

2002年日韓W杯サッカーの時、日本単独開催の前提として、バーチャルスタジアムと呼ばれる企画が予定されていた。ようは、パブリックビューイングの立体映像版であり、試合会場の映像を試合が行われていないスタジアムに映像を投射し、あたかも現場にいるような雰囲気で試合を観戦できるという試みだった。

 

しかし、当時はまだ立体画像技術がそれほど普及していなかったことや、予算的な都合によりそれは実現しなかった。

 

最近、プロジェクションマッピングと呼ばれる新たな立体映像技術が開拓され、様々なイベントに活躍の場を広げている。それまで立体画像、またはそれに準じる映像技術を駆使したものの一つとして挙げられたのが、レーザー光線によるパフォーマンスであるが、必然的に文字、もしくは図形だけしか投影することができなかった。それはそれでまた幻想的な雰囲気を提供できたのでよかったのだが、ここ最近、例えば大阪・中之島光のルネサンスや大阪城公園など、全国各地でそういった立体映写技術で建物があたかも動く芸術のように見せる手法が増えつつある。

 

そこで、こういう時代だからこそ、立体映写技術をフルに生かした、プロジェクションマッピングによるバーチャルスタジアムというのを企画してはいかがだろうと考える。2019年ラグビーW杯、2020年の東京五輪・パラ五輪で、全国の特定の自治体に、プロジェクションマッピングによるバーチャルスタジアムを希望する場所を募集する。

 

プロジェクションマッピングに必要なのはアリーナ、もしくは屋外のものであれば、グラウンドなどに養生シート(ホワイトシート)をかぶせ、そこにアリーナ、ないしはグラウンドの最上段から映像を映し出し、あたかも観客はビューイング会場が、その試合会場にいる雰囲気をそのまま再現できるという雰囲気を味わうことができる。もちろんその技術は動画を可能な限り再現できるので、競技の生中継が可能であることが最大の魅力だ。

 

例えば、僕が考える東京五輪へ向けたプロジェクションマッピングの試験大会として挙げるものとしては、来年・2017年(開催地未定)の世界選手権・ワールドベースボールクラシックや、2018年W杯ロシア大会とそれに付随した地方予選、そして2019年W杯ラグビーの試合などがあげられるだろうか。

 

近年はご存じのとおり各地に大規模スタジアム、アリーナが建設されつつある中なので、それをフルに活用し、試合がないときの有効活用のアイデアとして利用するのもよい。 タイガースがアウェー遠征に出ているときに甲子園でバーチャルスタジアムをするというのも、高校野球期間は別としても年間ホーム&アウェー130試合程度は楽しむことができるだろう。 そうすれば、スポーツファンの新しい楽しみ方を提案できるはずだ。

がんばろう!くまもと・九州

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東日本大震災(2011年)以後では初めてとなる震度7の巨大地震が、一昨日熊本で発生し、その後も震度6強、6弱などが繰り返されて発生している。気象庁は今日未明の震度6強のそれが、本震であるという見解を示した。

 

報道では、熊本城の石垣が崩落するなど、被害の拡大が懸念されており、阿蘇残の噴火や地質層の変化などもみられているとする報道もあることから、懸念されていた南海トラフ巨大地震につながる可能性も示唆されている。

 

ちょうど僕は一昨日、食後の散歩と称した自転車での運動をしたときに、最初の大地震の報道に接したが、それが震度7ということに本当にこころが揺れた。そしてそれが落ち着いたかと思うと、震度6強、6弱などの非常に激しい大地震が連続しており、これ以上の更なる大地震の可能性も否定できないと思うようになると、不安にもなった。

 

今日は本来、土曜日だが福祉事業所の就労移行支援に行く予定だったが、事務所の方には「自転車で足が張っているので休ませてほしい」とお願いして休ませてもらったが、本当の休みの理由は、地震報道で、いつ大阪に地震が起きかねないのではないかという不安も抱えつつ、なかなか最新情報が気になり、寝る気にもなれなかった。そういう心情も、阪神大震災を経験したこともあって、大きかったのもある。もし、通勤中に自転車を動かしてるさなかに地震でも起きてしまったら…。大津波が都心を襲ったら…。そう思うと非常に辛い。

 

こうした巨大地震は、近年のエルニーニョ・ラニーニャ現象や、原発の推進による地球温暖化というのもあるのかもしれない。3・11の大津波もそういった温暖化による大きな被害の影響が強かったものと思っている。

 

しかし、阪神大震災、東日本大震災の経験を思うと、僕としても「頑張ろう!にっぽん」の精神、身近な人とひと・まち・こころの絆をいつも大切に持ち続けて、身近な力、地域とともに歩む力で何ができるのか、被災地に今必要なものは何か、いろいろと考えていきながら、そこから見えてくる小さな彩と力を育てて、そこから見えてくる社会のうるおい、新彩復興(しんさいふっこう)につなげていく力を見つけ出さねばいけないのではないかと思う。

 

今回の地震で犠牲・被害に遭われた方には心からお見舞いを申すとともに、1日も早く復旧・復興することをお祈り申し上げます。

就労移行支援作業所の仕事

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僕はさる3月下旬の3日間体験就労でお世話になった就労移行支援作業所に正式に入所させていただき、今週からお仕事させていただいている。

 

場所が深江橋で、自転車でも稲田の自宅から約20分ほどのところにある。実は生前父とよく食料品の買いだしに出かけた業務スーパーのすぐ近くにあり、交通の便でいえば放出駅からは徒歩20分以上かかるが、すぐ近くに地下鉄深江橋駅があるなど、利便性はよいほうである。

 

さて就労移行支援作業所というのは、以前も書いたが、障害者が円滑に一般の企業や団体への就労を実現できるようにするため、様々な仕事の体験と、ビジネススキル、体力づくりのプログラムを行うものである。事業所の企業・団体は、入所から原則2年間この作業所でのプログラムを行い、企業・団体との就職活動支援や、入社後3年間はサポート体制も整えてくれるなど、充実したバックアップ体制で仕事をカタチにして自分のものにするための応援をしてくれる。

 

概ね、午前中がお仕事タイムで、100円ショップやバラエティーショップなどで売られる家庭用品、例えば日曜大工用のワッシャーや洗濯ネットの簡単な組み立てといった、内職作業の仕事を行い、午後に入ってからは就労支援のプログラムとして、例えば手話や介護、パソコンなどの就労に直結するスキルを学ぶコースや、プール・スポーツジムでの体力づくりコースなどを日替わりで受ける。毎日ではないため、スキル講習がないときは引き続き内職のお仕事を行う。これで工賃(一般企業の就労契約者の給料と同じ)をもらうことになる。

 

就労支援作業所A型(就A)も併設されていて、こちらは時給がある程度優遇されている部分もあるが (といっても時給最低水準の860円前後なので、決して楽とは言えないが)、就Aは一般企業・団体に就職しても人間関係に悩んだり、サポート体制も整えられていないなどあいまいな部分もあるため、すぐに辞めてしまって就Aに戻るスタッフもいると聞いた。目標高くという意気込みが空回りする部分もあるのかもしれないが…。

 

しかし、手取りこそ少ないものの、逆にサポート体制が万全であることやビジネススキルを学ぶ機会を得られることは、逆にチャンスにもなるし、いきなり給料や条件の良いところに飛び込みで入るよりも、じっくり時間をかけて心と体を磨き、形を整えるための時間と考えて、移行支援作業所に入ったわけであるから、これを無駄にしないように頑張って、将来の就職につなげていきたい。

神宮球場が使えなくなる?

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スポーツ報知が今朝の紙面とウェブ版で、2020年東京五輪・パラ五輪開催期間中はその周辺地域の会場整備の関係もあるため、神宮球場の使用を中止してほしいという要望を東京五輪・パラ五輪組織委員会が球場側に提案したと報じた。

 

国家的な大行事であるオリンピックであるが、前回東京で行われた1964年のそれは、プロ野球は10月10日の開会式(旧体育の日)に間に合わせるようにということで、3月の中旬にはもう公式戦を開会していた。当時の試合数は140試合と今年とほぼ変わらないが、まだドーム球場など皆無。セ・パ交流戦も行われてなかった。6月には梅雨時の中止もあり得るため、全体日程を消化させるには、4月の開幕では到底間に合わず、五輪期間は中断して11月までやらざるを得なくなるのを防ぐ狙いもあった。

 

実際のところ、セ・リーグの優勝が大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)と阪神タイガースのデッドヒートで なかなか決まらず、やっと9月30日に阪神が優勝したが、本来ならば9月28日に始めなければならなかった日本シリーズはこれのあおりで10月1日に開始を延期。さらに雨天順延があり、10月10日の五輪開幕のその日に、南海(福岡ソフトバンク)ホークスの優勝で幕が下りたが、当然五輪のあおりで観客席は空席が目立つ始末だった。

 

今度のそれは五輪が7月24日から、その後のパラ五輪が8月25日から行われ、およそ1か月半のうち3-4週間はプロ野球の試合を中断せざるを得なくなる可能性が高くなる。となれば今年のような143試合の日程を組むというのは難しく、試合数を交流戦込みで120試合から130試合前後で調整しなければならなくなる。加えて野球が正式種目に復帰するということになれば、代表強化期間のための中断も必要になり、オールスターもその直前までには終わらせないといけない。

 

また夏場は高校野球の地方予選も予定されているが、この扱いもどうするかである。おそらく全国大会は五輪の日程に被らない範囲での開催となるので問題はないだろうが、地方予選、特に出場校が最も多い神奈川、東京、大阪、兵庫、愛知などは結構頭を悩ませるのではないか。平年沖縄と北海道は6月の中旬から始める。沖縄は梅雨が1か月ほど本州より早いため、この時期は梅雨明け、北海道は梅雨が全くないためであるが、そこに他の都道府県予選をぶつける可能性も考えられる。

 

かなり横道にそれてしまったが、仮に神宮球場が使用不可となってしまうようであれば、この間の代替球場をどうするかが課題になる。学生野球であれば、高校野球の都道府県予選は原則として同一都道府県でやらないといけないため、その代替会場は都内で調整しなければならないが、この辺はプロ野球でも使われる東京ドームや、太田スタジアム、江戸川球場、さらにはかつてプロ2軍で使われた巨人軍の多摩川グラウンドやジャイアンツ球場などを調達すれば済むと思うし、東京六大学・東都大学リーグも神宮にこだわらず、横浜スタジアムや2018年完成予定の川崎市の新球場、千葉QVCマリン、西武プリンスドームなどで代替はできるだろう。

 

厄介なのはプロ野球である。東京ヤクルトスワローズの本拠地でもある神宮球場。1964年に前身の国鉄が、それまでの本拠地である後楽園球場が日本テレビと包括的な放映権を持っていることから、球団経営に関与するようになったフジテレビに放映権が与えられないためということで、実質フジテレビ・産経新聞グループがナイター設備や隣接する第2球場の建設資金を提供し、それを明治神宮に寄付したという経緯がある。

 

神宮球場は老朽化と耐震補強のため、2007年にグラウンドを両翼97mに拡張、スコアボードもオールカラービジョン対応、そして2013年から3年間かけて行われた耐震補強工事により、90年目のリニューアルを果たしたばかりだが、秩父宮ラグビー場も併せて老朽化しているため、まず秩父宮と神宮第2球場を撤去・解体したうえで、暫定的に駐車場に活用し、その間ラグビーなどの球技が開催できるよう代替の会場を建設する計画が予定され、2020年の五輪後にまず秩父宮ラグビー場跡地に神宮球場の新球場を建設し、その後現神宮球場跡地にラグビー場を建設するプランが浮上しているが、耐震補強を行って、長持ちできるようになったところで、新球場を建設するのは二重投資になるので無駄ではないかと考えている。

 

そこに、東京五輪でホームゲーム約70試合の半数以上を流浪生活にせざるを得なくなると、結果的にはかつてのロッテオリオンズ(千葉ロッテマリーンズ)が名目上仙台を本拠地としながら、半数は関東の他球場や静岡、アウェーに遠征せざるを得なくなる「死のロード」を強いられたような強行日程を強いられてしまう可能性も出てくる。

 

組織委は具体的な代替案やその補償金をどうするかなどについては一言も言っていないのだが、新国立の建設が遅れており、現在も工事をしている箇所に関係者以外の立ち入りを規制するための導線を強いたりして誘導しているのかもしれないが、2020年の3月には完成する予定なので、それほど支障はきたさないだろうし、五輪開催期間には長期の中断もありえる。そう考えると「神宮の使用を止めてくれ」というのはいかがなものだろうか、とと姉ちゃんいわくの「どうしたもんじゃろのー」ということになる。

 

僕としては、現在の神宮球場はそのまま維持し、秩父宮ラグビー場についても現在地をそのまま生かしながら、老朽化した箇所を段階を追って撤去→躯体の上にプレキャストと呼ばれる予めカタチにしてあるコンクリートをはめ込む短期施工型の改修を実施し、そこにナイター設備や屋根を敷設、芝生も全面的に張り替えてシーズン終盤も緑色の天然芝を保てるようにした国際大会仕様の4万人程度収容のものに作り替える。また神宮球場も次回の人工芝張替の時に、内外野全面天然芝に張り替える工事を実施させる。

 

神宮第2球場は現在の箇所の球場とゴルフ練習場をいったん撤去し、ゴルフ練習所は屋内テニスコートのある箇所に移設したうえで、現在の第2球場跡地に新国立の補助トラック(陸連3種公認)を常設させる。代わって、絵画館近くにある軟式野球場の1‐2面を改築して1万人程度収容の小規模のスタンドやナイター設備を設置した硬式野球対応の新第2球場(これも現神宮球場と同じく国際基準に適合したグラウンドにする)を建設したほうが、低コストにもなるし、五輪後の整備でもそれほど時間もお金もかけずに工事ができるであろう。

就労移行支援事業所

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昨年後半、父の没後から本格的な就職活動を再開しており、障害者雇用(発達障害者による3級障害者手帳所持)を目指して取り組んできたが、ここまで不発で、就労支援作業所A型(就A)もうまくいかなかった。

 

そこで、先日障害者の生活支援相談所の女性スタッフの方が、就Aでも厳しいという実情を考えると、いきなり雇用関係を結んで手に職を付けるのは厳しいようなので、就労移行支援事業所の活用を検討したらどうかという提案をいただいた。

 

就Aは求人者を受け入れる企業・団体との雇用契約を結び、最低賃金の保証(時給860円~)を受けながら、仕事のスキルを学び、一般就労へ結び付けていくもの、就Bは企業・団体雇用関係は結ばないため、給料の代わりに工賃を受給しながら同様に仕事のスキルを学ぶものであるが、就A・Bとも、「雇用の有無」以外は、ほとんどは作業所で内職をして生計を立てるものと考えるとわかりやすいだろうか。ただ就職活動をするためのハローワーク通いは各自で行わねばならず、就職後のサポート体制も備わっていない。

 

今回僕が検討している就労移行支援事業所は、就B同様、事業所との雇用契約は結ばないものの、原則として2年(前後あり)、事業所での内職の仕事を行い、それをしながらビジネススキルや手話、パソコン、コミュニケーションスキル、体力づくりなどの様々なプログラムを受けて、自立した生活を進めていくという仕組みである。

 

僕はできる限りは、給料の面を踏まえてよい条件の会社を探し続けてきたが、これがなかなかうまくいかないため、はじめは就Aの利用も検討していたが、先日スタッフがご紹介いただいた会社の担当者と相談したところ、移行支援事業所は雇用関係は発生しないが、工賃を受けられるうえ、ビジネススキルなどの社会人としての自立支援のサポートは基より、就職活動、就職後のサポート体制(入社から3年間)も万全に整っていると伺い、手厚いサポートが受けられるのであればそれも検討したいということで、とりあえず3日間の体験就労をしてきた。

 

3月28-30日の3日間にわたって、深江橋にある会社の事業所に行った。主に100円ショップで売られている生活用品(ワッシャーや洗濯ネットなど)の組み立ての仕上げ作業や、ネット通販のネクタイの写真撮影など盛りだくさんだったが、はじめは慣れない手つきでも、周囲の職員さんや障害者スタッフの方も対等な、手取り・足取りのアドバイスをいただいたことで、やりがいのある職場(訓練場)という印象を覚えた。

 

就労移行支援事業所は、まぁいわば職場でもあり、ちょっとした学校のようなアットホームな雰囲気の中で、2年間という長いように思えて短い期間に、自分の身の丈に合わせて何ができるのか、新しい発見をしていきながら、就職活動へのステップアップにつなげていく力を養う場という印象を覚えた。

 

今後手続きと訪問調査を行ったうえで、正式に利用できるということになるが、ようやく自分にとっての人生第2章のスタートラインに立てそうな感じがしてきた。