日本のラグビーは2019年のワールドカップ開催を控え、来年は日本代表とサンウルブズの一体強化を図るということで、ジェイミー・ジョセフヘッドコーチ(ラグビーのナショナルチームの場合、監督という表現はせず、指導者をヘッドコーチとしている)が就任して、世界と互角に戦う力をつけようとしているが、ラグビーにはもう一つ、夏季オリンピックの公式種目の一つにセブンズと呼ばれる7人制ラグビーがあるのをご存知だろうか。

 

一般的なラグビーは15人制であり、守備7人・攻撃8人の一体型なのだが、セブンズはフィールドが通常のラグビーのピッチと同じながら、選手が7人しかいないため、より攻撃性が重視されることから、守備が攻撃者より1人多い(攻撃3人・守備4人)。試合時間も15人制は40分ハーフ・80分に対し、セブンズは大抵は7分ハーフの14分とコンパクトである。そのため、ラグビー初心者にわかりやすいルールといってもいいものである。

 

現在日本に於いてのセブンズの大会としては、実力日本一を決定する「ジャパンセブンズ」(海外のチームも招待していた時期があった)と、国際招待のナショナルチームの大会「東京セブンズ」というのがあるが、2020年東京五輪を見据えた強化策、そしてそれ以後のセブンズ、15人制双方の強化を念頭に置いた統一全国リーグを企画してはどうか。

 

サッカーにおいても、フットサルの日本リーグ・Fリーグに、オフシーズンを中心にJリーガーがゲストプレイヤーとして参加している事例があるように、15人制から7人制のチームへ移籍(レンタル・二重登録も認める)したり、7人制から15人制へ推薦し、双方のレベルアップをつなげていくもので、これによりラグビー人口の拡大につなげることができるようにする。

 

(具体的には)

・女子もセブンズが公式種目であるので、トップセブンズ(略称TSリーグ)は男子・女子の性別によるリーグ戦とする。

・大きく全国リーグとしては1部・2部・3部(それぞれTS-1、TS-2、TS-3と称する)とし、1つのカテゴリーにつき16チーム、3カテゴリーなので48チームが参加する。将来はTS-3の下にJリーグ方式の地域リーグなどを編成し、TS-3は特にライセンスを発行しないが、TS-2以上は事実上のプロ契約選手の保有人数やスタジアム、地域密着型の取り組みなどのライセンス保有を義務付ける。

・トップリーグに参加しているチームを含めた企業チーム、地域クラブチームだけでなく、高校・大学の正式なラグビー部、及び同好会の参加も広く認める。

・全カテゴリーともホーム・アンド・アウェーとし、年間2回総当たりの終了後、成績を踏まえて上位・中位・下位ごとの順位決定リーグを行い、上位カテゴリーの下位数チームと、下位カテゴリーの上位数チームが次年度の自動入れ替え、ないしは入れ替え戦を行う。

・トップリーグの日程との調整が可能であれば、トップリーグに所属するチーム・選手の二重登録を認めるとともに、トップリーグとの並列開催(前座・後座を問わず)で開催できるようにする。

・参加クラブには地域のラグビー普及のためのスクールやイベントなどの貢献活動を義務付ける。

・優秀な選手には、セブンズの日本代表、また15人制のトップリーグや日本代表への推薦のチャンスを設ける。

 

トップリーグでの活躍選手がトップセブンズに入団し、逆にトップセブンズで活躍した選手がセブンズだけでなく15人制の代表にも選出されるチャンスが増えれば、日本のラグビーのさらなる世界的な強化・躍進につなげることができるのではないか。

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昭和を演じる山本耕史氏

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先日放送されたNHK1ch「植木等とのぼせもん」の植木等氏と、現在放送中のテレビ朝日系「トットちゃん!」の黒柳守綱氏を演じたのが、中堅俳優の山本耕史氏である。

 

 

今でこそ個性的な二枚目俳優である山本氏であるが、デビューしたてのおよそ20年ほど前に、テレ朝系で放送された「さんかくはぁと」というドラマで主演したときは、いとこ(永作博美さん)にいじめられたということで、女性恐怖症にかかり自ら女装してしまう(ただし、本人が女性の時の声をしたのではなく、別の声優さんがアテレコをしていたとからしい)役を演じていたという、意外なキャラクターの持ち主である。

 

最近では、2004年に放送されたNHK1chの大河ドラマ「新選組!」を皮切りに、「平清盛」「真田丸」、木曜時代劇「陽炎の辻」など、時代劇を中心に活躍し、2012年上半期のNHK1ch朝ドラ「梅ちゃん先生」のヒロインでもある堀北真希さん(現在は引退・休養中)と結婚するなど、公私ともに充実の一途をたどりつつある。

 

ちょうど、最初に挙げた「植木等とのぼせもん」と「トットちゃん!」は昭和という、近現代の映像メディアの普及とともに歩んだ昭和のエンタメ界をリードした重鎮を取り上げた物語であり、山本氏が演じる植木氏と黒柳守綱氏は時期こそ重複しない(ただし、「トットちゃん!」のヒロイン・黒柳徹子さん=清野菜々さんはちょうど植木氏と時期が被る)ものの、昭和という時代の息吹を感じさせるキャラクターを、片や三枚目っぽく、もう一つは渋く演じている。

 

近年のドラマに於いて、昭和チックなホームドラマが少なくなりつつある中で、昭和を回帰させるドラマ、それも実在する(した)人物を演じる山本氏こそ、平成、そして21世紀を代表する昭和を演じる俳優というニュアンスを強く感じるし、二枚目ではあるが、植木氏の三枚目のキャラクターも含め、硬軟を問わない幅の広い役柄が、多くの人々に山本氏が愛されるのではないかと感じた。

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最近はグラビアアイドルから転じた女優がドラマを席巻している。そのきっかけの一人が、綾瀬はるかさんである。

 

 

綾瀬さんは、同じくグラドルから女優となった優香さんの妹分を決めようというホリプロ主催のオーディションに出場して審査員特別賞を受賞したのがきっかけで芸能界入りを果たし、デビュー当初はバラエティーなどグラビアアイドルらしい活動をしていたが、2004年に放送されたTBSテレビ「世界の中心で愛を叫ぶ」に於いて、白血病と闘う少女・廣瀬亜紀を熱演し、女優として頭角を見せ、日テレ水曜ドラマの「ホタルノヒカリ」の干物女、さらに同じシリーズの「きょうは会社を休みます。」では拗らせ女など現代の女性を演じたり、先ごろノーベル賞を受賞したカズオ・イシグロ氏の小説「わたしを離さないで」にも主演するなど、硬軟を問わない幅広い役柄で人気を集めている。

 

現在放送中の日テレ水曜ドラマ「奥様は、取り扱い注意」というのを毎週見ているが、これまでの穏やかな役やおちゃらけた役とは違う、新しい綾瀬さんらしさが出ていると感じた。実は綾瀬さんは時代劇女優としても優等生であり、TBS日曜劇場「JIN-仁-」では江戸時代にタイムスリップした現代の医者に治療を受けてもらう女性を演じたほか、2013年に放送されたNHK1chの大河ドラマ「八重の桜」での新島八重役で、アクション女優としても定着し、それが認められて2016年度から3年間をかけてNHK1chの土曜ドラマで放送されている「精霊の守り人」シリーズのヒロイン・バルサの役を勝ち取り、そちらでも豊富なアクションを繰り広げていることはよくご存じだろう。

 

今回のそれは、時代劇ではなく現代劇で、どちらかといえば勧善懲悪アクション的ホームドラマというニュアンスが強い。元々某国のスパイ・島田優子として活動し、日本に帰国して派遣社員の受付嬢を経て結婚、セレブ妻となった伊佐山菜美(なみ)が、主婦仲間(広末涼子さん、本田翼さん)とともにタッグを組み、世の中の悪態を懲らしめるという痛快アクション的ホームドラマである。

 

見逃した方も日テレオンデマンドの有料配信で見ることができるし、本当はやってはいけないがYouTubeなどで有志がテレビから録画してアップロードしている人もいると思うのだが、悪を懲らしめようとするアクションシーンの数々、さすがに時代劇のアクションシーンを数多くこなしてきた綾瀬さんが、現代を舞台にそこでもいかんなく発揮しているというのに惚れる。これまでのツンデレ系とは違った、まもなくアラフォーになろうかという綾瀬さんのキビキビとした行動的な役柄は、これからのアクション女優として定着していく鏡となる存在になっていくのではないかと改めて思った。

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10月からのフジテレビ系月9は、今までの恋愛ドラマなどトレンディードラマ系の作品とは一線を画した、篠原涼子さん主演の市議会を舞台にした社会派政治コメディー「民衆の敵」が放送されている。

月9は1987年4月の改編で、それまで「欽ドン」シリーズなどバラエティー路線を続けてきたフジテレビが、若者層の視聴者を獲得しようと設けたドラマ枠で、最初の同12月までは「業界ドラマ」という、フジテレビが傘下に入るフジサンケイグループの各メディア(テレビ・ラジオ・新聞・レコード)を舞台としたヒューマンドラマを概ね2か月ごとに放送し、中でも「アナウンサーぷっつん物語」や「ラジオびんびん物語」は人気の俳優である神田正輝氏や田原俊彦氏を起用して人気を集め、「びんびん」は舞台を小学校に移した「教師びんびん物語」というスピンオフドラマまで作られ、この作品で観月ありささんが大人気を集めたことで知られる。

 

1988年以後は「東京ラブストーリー」、「101回目のプロポーズ」「あすなろ白書」「ラブジェネレーション」など数多くの恋愛ものを作り、ここから浅野温子さん、武田鉄矢氏、織田裕二氏、鈴木保奈美さん、松嶋菜々子さん、山口智子さんら、現在も第一線で活躍する俳優を多数輩出し、朝ドラ出身女優さんもこの番組でさ
らなる飛躍を遂げていくようになっていった。

 

ところが近年のフジテレビのゴールデン・プライム・ネオプライム枠は視聴率が頭打ちの状態であり、地方系列局(火9・カンテレ、土11・東海テレビ)を含め2017年4月度の段階では5本あったのが、この10月改編で日9が廃止されてしまった。性格上、月9は恋愛もの、火9は以前カンテレが1話読み切り型のミステリーを放送したこともあってサスペンス系のもの、木10は30代・40代の婦人向け、土11と日9はファミリー層向けという色分けができていたが、日9の廃止で、フジは今回の月9・木10(「刑事ゆがみ」)は少しシフトして、どちらかといえば日9に近いファミリー層や男性にも見てもらえるドラマにしたのだが、どうも視聴率が良くない。いづれも視聴率が10%を下回り、日によっては6%以下というありさまだ。

 

近年のテレビの視聴率は、リアルタイムよりも録画(HDD。僕も全話コンプリートを前提として録画しているタイプであるが)、あるいはネットテレビのTverなど、多様化する視聴ニーズに応えた様々な視聴展開がなされており、放送局としてはリアルタイムで見てもらったほうが営業的にもよいのかもしれないが、リアルタイム視聴だけでは測ることができない裏の数字というのもあるので、それで打ち切りとかいう判断をするのはいかがなものかという印象がある。

 

現状、月9はCSを除けばBS・地デジを通して唯一この時間帯唯一の連続ドラマ枠(TBS系の「月曜名作劇場」は単発2時間ドラマ枠)であり、朝ドラヒロイン経験者が(もちろん例外はあるが)次の目標として出演する作品に挙げるほど、王道路線を歩んでいるシリーズといえるだけあって、朝ドラ需要を見込んだストーリーを考えてみたりもしてきた。

 

今回のそれは、どちらかといえば恋愛ものではなく、近現代の政治を痛烈風刺した社会派ドラマで、日9と木10(9月まで)を足して2で割ったようなドラマ展開で、果たして脱トレンディードラマ路線が成功するかどうかというカギを握るべく、過去にも火10、木10などに出演したことがある篠原涼子さんが、どのような市議会のセンセイを演じるかという期待感、さらに、元AKB48の前田あっちゃんが、自分の過去の経験を生かした市議会議員・小出美亜の役を演じ、さらに週末に放送されているスピンオフドラマ「片思いの敵」にも主演するなどの話題性もあるが、どうもそれも空回りのようだ。

 

ちなみに、次の2018年1月度は、「べっぴんさん」で、昭和のファッション文化を切り開いた板東すみれ(ファミリアの板野淳子さんをモデルにした人物)を演じた芳根京子さんを起用した、東村アキコさんのオタク女子を描いたレディース漫画で、映画(こちらも朝ドラヒロインののん(能年玲奈)さんで主演していた)にもなった「海月姫」が放送されることも決まっているが、脱トレンディードラマで成功しなければ、月9のドラマ枠の見直しも考えねばいけなくなるのではないかと痛感する。

 

フジ系の編成では、「SMAP×SMAP」が昨年12月にSMAPの正式解散を受けて20年余りの超大河番組にピリオドが打たれ、「もしかしてズレてる」というバラエティー番組も視聴率が頭打ちで年内打ち切りが決まったと報じられている。また、「サザエさん」も番組開始当初からの大協賛社(途中から複数協賛になって今日にいたる)の東芝が、原発建設などによる業績不振を受けて降板し、後任のスポンサーに整形外科・高須クリニックが名乗りを上げているという報道もあるなど、激動の状態である。

 

とりあえず2018年3月の1月度期末までは月9のドラマは確定しているので、月10をどの枠で穴を埋めるか、そして月9・10の枠の入れ替えなども必要になってくる可能性があるかもしれないが、脱トレンディードラマをするなら、思い切って地方を舞台にしたドラマなど、新しいスタイルのドラマを考えるのも必要ではないか。

 

現に火9と土11はそれぞれカンテレ・東海テレビの制作枠の扱いであるが、地方系列局と共同制作をする形をとって、東京一極集中ではなく、地方の文化を絡ませながら現代を描く、あるいは過去の歴史や人物像などを描くといった、地方の視点に立ったドラマを企画して、視聴者を取り込んだほうが、番組的にも魅力があるのではないかと考えるがどうだろう。

エコリカ

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つい先日、エプソン・カラリオの複合機がまた故障してしまった。

 

僕はパソコンを初めて購入した当初は、富士ゼロックスのワークセンターという複合機をヨドバシカメラ梅田まで行って購入したが、ゼロックスは主にオフィス・業務用のシェアは高いものの、いわゆる家庭用にはそれほど普及せず、実際この商品は本体はおろか、インクを含めた各種サプライも販売終了となってしまった。

 

特にインクは、ゼロックス純正品のものしかなく、それも1本6000円にもなってしまう。これもやはり家庭用よりもむしろ中小企業などの業務用というニュアンスでしかないため、これだけ庶民には高い値が付いたのではないかという見向きがあるように思えた。だから結果長続きはしなかったのだろう。

 

そこで10年ほど前に最初のカラリオ・PM-A820というバージョンを引っ越し先のフレスポ東大阪内にあるケーズデンキに行って購入した。エプソンはご存知の通り家庭用のシェアも高いため、複合機では常に先端を走っている。それ以後のプリンターは基本的にエプソンで通している。

 

ところがこのPM-A820が2年ほど前に突如電源不良で使用不能になってしまい、急きょその代替として、同系統のPM-A840を購入した。ほぼ同じバージョンで、色が前者がシルバー主体だったのに対し、こちらはブラックを基調としたシックなデザインだった。これも時折筋(インクがまともに印刷されていない箇所)があったり、インク漏れが起きたりしていたが、それでも我慢して使い続けてきた。

 

ところが、これも先ごろ、インクカートリッジの読み込み不良ということで、インクを交換しても認識しない状態になり、ついに壊れてしまった。(現在ヤフオクに出品中

 

そして昨日、同じエプソン・カラリオのコンパクトタイプ・EP-803Aという銘柄をヤフオクで購入した。福岡のプリンター専門のリサイクル会社が出品したもので、USBケーブルは別売だったが、それでも無線LANとも接続ができるという優れものである。

 

で、いろいろこれまでの故障を考えてみたところ、エコリカのYouTubeの説明を見ると「他社の互換リサイクル品(実例としてキャノンのものを挙げていた)には、インクの成分にカルシウムイオン濃度が高いものがあり、これがもとで故障の原因になるという説明があった。

 

成分チャートというのがあり、それを、純正品を基準値にして、いわゆるサードパーティーが製造した互換品(リサイクルでないもの)、及び互換リサイクル品と比較したチャートであるが、サードパーティーのリサイクルでない互換品はカルシウムイオンこそほぼ純正品と同じながら、粘度やナトリウムイオンでは劣ってしまう。一方リサイクル互換品(ダイソーやフレッツなどで売っているもの)は、粘度は純正とほぼ同等ながら、ナトリウムイオンがほとんどなく、カルシウムイオンがあまりにも高く、これが返ってプリンターの故障につながっているという統計が出ている。

 

もしかするとそれが原因なのかもしれない。実際、長年ダイソー、及びフレッツなどで売られている互換リサイクルインクを使用し続けてきた。100円ショップながら、コストの関係上200円+税だったので、よく利用していたが、それが返ってプリンタートラブルなどの原因を招いてしまったのかもしれない。

 

この同じエコリカの商品説明のVTRで、エコリカのリサイクルカートリッジは、純正品とほぼ同じ成分を忠実に再現しているという。先ほど挙げたダイソー、フレッツなどもいわゆる純正品を再利用して、それにインクを詰めて販売しているが、色ムラや故障がないようにするために、純正品の成分を研究し、純正品と混合して使用できるように工夫を凝らしているという。

 

大抵の家電量販店では、純正品は1本あたり1000円前後だが、エコリカは概ね700円台(6色パックでも4000円台)であり、純正品より少しだけ安いのでまとめ買いをするのがちょっとおっくうになってしまっていたが、100円ショップのインクカートリッジが故障の原因だと考えると、エコリカのものが無難なのかなと考えたりもする。

 

同じような商品はエコリカ以外にも、山梨のジットからも発売されているので、これも検討してみたいと思う。アマゾン(通販)ではエコリカのが3181円(定期コースは現在該当なし)、ジットは安いのでも6本セットで1761円だが、定期コース(1か月から半年まで)なら1回で1500円ほどで済むらしい。まぁ、インク交換も、いわゆるインク消費が少ない高速印刷(カラーコピーに適している)なら半年程度は持つと思う。

先ごろ行われた、セ・リーグクライマックスシリーズファイナルで、広島カープに14ゲーム半の差をつけられ3位だった横浜DeNAベイスターズが、セ・リーグ勢として初めて、3位からの大逆転優勝で、日本シリーズ進出を果たした。

 

今回のセ・リーグのCSに於いては、圧倒的に上位に優位とされていたファーストステージの阪神しかり、ファイナルの広島カープにとっても、すべては秋雨前線という運を味方につけた横浜DeNAの勢いにすべてを奪われてしまったといえる。

 

ラミレス監督のもとで、最初は苦戦が強いられると思われたチームだったが、筒香選手を中心とした強力な打撃陣で、アウェーをもろともしなかった。3位チームはCSにおいては圧倒的不利とされる中、2010年のパ・リーグの千葉ロッテ以来となる3位からの日本シリーズ出場となったが、関係者からは賛否両論がある。

 

巨人軍戦後最初の黄金時代を支え、西武を常勝軍団に育てた広岡達郎氏は「日本シリーズこそ、ペナントの優勝チーム同士で争うべき。横浜DeNAに14ゲーム半も差をつけてリーグ戦を独走で制したカープが出られないというのなら、選手権の存在価値も下がり、何のために143試合を戦ったのかという意味がなくなる」と、真のチャンピオン同士での戦いを希望する。

 

その一方、一部のファンは終盤戦の間延びした消化試合を少なくし、リーグ優勝決定という大舞台を提供する興行面的にも、CSを残すべきという意見も多々ある。

 

僕としてはCSは存続賛成派であるが、現状のルールでは、リーグ戦の優勝チームとCSの優勝チームが異なる場合でも、あくまでも別大会という位置づけでしかならず、今回の横浜DeNAにしても、千葉ロッテにしても、リーグ優勝が繰り上がるということがないことは、明らかに真のチャンピオンがどちらかという疑念を抱きかねない。これではかえってややこしい。

 

連盟は思い切って、クライマックスシリーズをリーグの優勝決定プレーオフの位置づけをなすべきと考える。2004-06年、同様のルールを採用していたパ・リーグはこの方式で勝ち上がったチームが優勝チームだったので、これはこれでわかる。2位・3位のチームが逆転優勝しても納得がいくのだが、このように2・3位であっても逆転優勝が逆転優勝でないというのは納得がいかない。

 

また今年は、セ・リーグのCSは度々雨に泣かされ、ファーストステージが1日順延され、最終戦翌日の移動日もなく、甲子園から広島に早速移動する強行軍で、ファイナルにはほぼぶっつけ本番だった。さらに雨天と台風で2日延期があったため、先に勝利した広島カープに優位に働くところを、天を味方につけた横浜DeNAがうっちゃっての大逆転優勝だったが、仮に規定日程をオーバーしてしまうと、全部を消化しきれなくてもそこで打ち切りとなり、体裁上上位順位チームが実質不戦勝で終わることもあり得るので、これではもったいないし、対戦チームにとっても失礼だ。

 

だから2018年は現行の143試合制(ホーム&アウェーが25回総当たりのため)は維持するとして、東京五輪対策の日程を必要とする2019年・20年は総当たりを24回+交流戦18試合の138試合にして、10月の第1週の金曜日からファーストステージ3連戦を行い、予備日を少なくとも第2週の月-水曜日の最大3日間は確保したほうがいい。

 

木曜日は完全にお休み(移動日)として、2週目の金曜からファイナルを行う。アドバンテージは今まで通り1位チームに1勝分を与えるのはそのままとして、まず、金-日曜日にその1位チームの本拠地で3連戦、そこで決着がつかなければ、月曜日移動日を挟んで、ファーストステージの勝ち抜けチーム側の本拠地で3週目の火曜日からの3連戦を行う。そこで優勝したチームがイコールリーグ優勝という形にする。そのほうが分かりやすい。

 

また連盟は2007年からにさかのぼり、過去のCS優勝チームをリーグ優勝に認定し、レギュラーシーズン1位球団に対しても、リーグ優勝の資格こそ失うが、「レギュラーシーズン最高勝率チーム賞」(いわゆるトップ賞)として表彰すべきと考える。

 

もちろん雨天中止などによる延期が生じた場合に備えて、その週の遅くとも日曜日まで3日間程度の予備日を設ける。それ以後は雨天延期を基本的にせず、日本シリーズの本番となる第4土曜日まで5日間の時間があるので、そこでじっくり選手は事前練習や調整、ファンもチケット購入などの準備をしやすくできる。

 

1位チームにとっては多少の間延び間が出るかもしれないが、その間は2軍の教育リーグ「フェニックスリーグ」や社会人チームとの練習試合などを活用して実践を養うのも手ではないか。

インドはどちらかといえばクリケットの強国というニュアンスが強い。クリケットは野球やソフトボールの起源と呼ばれるスポーツであるが、これはイギリス発祥のスポーツで、イギリス連邦という、イギリスの植民地や海外領から独立した国々を中心に普及しており、アジアではインドのほかパキスタンやバングラディシュなど、東南アジア・南アジア地域が主体となっている。

 

そのインドで、同じイギリスを発祥とするサッカーのプロリーグを活性化させようと取り組んでおり、1996年にインド初のプロリーグとしてスタートした「Iリーグ」(創設当初はインドナショナルフットボールリーグ)とは別に、2014年から、将来のインド代表のワールドカップ進出を推進するための新たな1部リーグとして「インドスーパーリーグサッカー(ISL)」が創設された。

 

これにより、インドのサッカーは2つの1部リーグが併存するという、2年ほど前までの日本のバスケットボール(bjリーグとNBL)が2つの1部リーグで併存したのと同じようないびつな形となってしまった。

 

しかし、ご存知の通りFIFA (国際サッカー連盟)の規定で、1部・2部のリーグは基本的に1リーグにしなければならない。このため、ISLはFIFA未公認であるため、公なプロリーグではなく、どちらかといえば独立リーグ(セミプロ)という色合いが強いが、それでもインドサッカー連盟が主催するIリーグとの客の取り合いにならないようにするため、日程を調整してきた。

 

2015年の10月に、インドサッカー連盟は2つあるプロリーグを統一して、1つの1部リーグにする意向を固めたということを決めているが、さてそれがいつになるかということは決まっていない。この記事では今後数年間をめどに統一させるということになっているのだそうだが、このような不便な状態だと、FIFAからの資格停止処分も考えなければならないので、早急な統合が求められる。

 

Jリーグは、ここ数年、アジアを中心に世界的な戦略と選手の相互融通による強化・発展をさせることを目的としてリーグや現地サッカー協会などとのリーグパートナー協定や戦略的業務提携を結んでいる。実際、シンガポールでは国内最高峰とされるSリーグに、J1・アルビレックス新潟がスポンサーとなって、現地在住日本人や、アルビレックス本体から派遣された選手を中心とした「アルビレックス・シンガポール」を編成して、J1のトップチームへの優秀な選手排出に努めているなど、最もJリーグに近いリーグとされている。

 

Jリーグはインドのプロサッカーリーグの統合を、インドサッカー連盟と共同で早期に実現できるようにノウハウを提供するというのはどうかと考える。

 

上記リンクの記事にあるが、近年ISLの人気が好調で、2014年度の大会においては7万人のスタジアムを満員にするなどの大盛況を見せたといい、世界各国の優秀な選手の派遣などもあり、近年のインドサッカーの人気を後押ししているが、公式なプロ組織であるIリーグは逆に人気が低迷し、そのレベルは日本のJ3くらいまで落ちたという。

 

また実際、Iリーグの1部リーグに在籍していた2つのクラブがISL発足直後にそれを理由として自主降格を申し出たりして、その自主降格をしたうちの1つ、プネーで活躍していた和泉新選手もISLに移ってしまったという。

 

こういういびつな2リーグ制というのを解消して、1つのリーグとして成立させていくために、Jリーグの運営様式を参考としたシステムを取り入れてはいかがだろう。現在アジアチャンピオンズリーグに出場するためには、その国の国内サッカーリーグのクラブライセンスの保有が義務付けられている。日本のJリーグではACL出場に際して、J1ライセンスを発行してもらうことが、ACL出場の大前提となる。

 

このJリーグのシステムを参考として、現状はそれぞれ10チームづつが参加するIリーグ1部とISLの合計20チーム、及びIリーグの2部以下で1部リーグへの参加を希望するクラブを対象として、戦力面やチームの財政面などを総合的に評価し、I-1(1部)、I-2(2部)に各12-14チームづつの合計24-28クラブ、これをライセンス保有を義務付けるプロリーグとして位置づけ、それ以外で選に漏れたクラブを中心として、I-2以上への昇格を念頭に置いたクラブを中心としたセミプロとしてI-3(3部)も同数程度、さらに4部以下に相当するアマチュアリーグとして、将来のI-3以上への昇格を念頭に置いた地域のクラブチームなどを対象とした各地区10-16チームづつでの地域トップリーグ、さらにその下に地域2部・3部という日本流の構図を提案する。

 

もちろん地域密着という仕組みも取り入れ、各クラブそれぞれの本拠地となる州や都市が中心となって、選手やクラブスタッフによるサッカースクールの開講や、サッカーに付随した様々な施設・イベントの展開、さらに異競技交流などのJリーグのこれまで展開してきたノウハウをインド新リーグに吸収・蓄積し、さらにJリーグとの業務提携を結ぶことによって、Jリーグからは主にU-23世代を中心とした若手選手・およびユース世代の選手や、コーチを研修生として派遣(リーグ戦出場も可能)し、逆にインドリーグからも相互の交換留学研修生としてJリーグのクラブへの派遣を認めてもいいと思う。

 

もちろんスポーツクラブ・リーグ運営の最大の収入源であるテレビ中継も欠かすことはできない。Jリーグはご存知の通り、今年からスカパー!での衛星放送から、ネットテレビのダ・ゾーンにシフトされ、それが災いしたのかスカパーの加入者数が減ったともいわれる(そのため、来シーズン以後サブライセンスでダ・ゾーンから受け入れるべきだという意見も少なくない。BSはNHKだけになってしまった)。

 

インドの放送事情を僕もはっきりと把握していないが、日本のスカパー!に相当する衛星放送がすでに開局しているという。それを参考として、インド新リーグはその衛星放送、あるいはネットテレビとの融合をテーマに、以前のスカパー!でやっていたように「ホームはスタジアム・アウェーはテレビ」という観戦スタイル、日本では家庭での観戦が多いが、欧米ではいわゆるスポーツパブ(バー)が多い。インドでの観戦スタイルがどうかは僕もはっきり知らないが、家庭でも、パブ・バー(日本流にいえば居酒屋)やパブリックビューなども含めて、地元のチームを応援するという姿勢を整えてもいい。

 

インドも、2026年のW杯初出場を目指したいということを目指していると聞くし、またこの2026年からW杯の出場枠が48か国になるということで、アジア枠の強化という点はインドのサッカーにおいても魅力であることを考えると、Jリーグが主導権を握ってインド統一新リーグに優秀な人材とノウハウを提供したほうが一番の近道といえる。

先ごろ行われた凱旋門賞で、日本から出走したサトノクラウン、サトノダイヤモンドは期待むなしく大敗し、改めて日本の競馬と世界の差を痛感させられる結果となった。

 

日本競馬の長年の悲願とされているのは、アメリカのケンタッキーダービーやブリーダーズカップ、そしてフランスの凱旋門賞を優勝することであるとされる。ここ10数年は日本の優良サラブレッドが続々と海外進出を果たし、凱旋門賞が行われる時期になると、日本馬は果たして今年どんなラインナップがそろうのか、楽しみが増えた。

 

日本の競馬場の芝というのはいわゆるクッションが硬いという印象がある。30年ほど前まではこの秋~冬は高麗芝しかなかったため、芝生が黄色くなり、ダートコースの延長にしかならないとよく言われたもので、1981年に創設されたジャパンカップに来日した海外のホースマンは、一体芝コースはどこにあるのか?という疑念もあったといわれる。

 

1990年に札幌競馬場に芝コースが敷設されるにあたり、中央競馬は冬でも常緑を保つことができる芝コースの開発を進めた。それまで札幌競馬場では高麗芝だと本州に比べると芝生が育たないという可能性があることを踏まえ、ダートコースしか敷設していなかったが、ヨーロッパで使用されるイタリアンライグラスやトールフェスク、ケンタッキーブルーグラスなどを散布し研究、その結果札幌競馬場でも芝生を貼ることが可能となり、さらにその上で、Jリーグ開幕も追い風となり、陸上競技場やサッカー場などで常緑天然芝を設置する傾向が増えてきた。

 

しかし、芝生のクッションが硬い日本の馬場だと、日本国内では勝てても、世界に通用しにくいというのもあるのかもしれない。ジャパンカップに際しても、ここ数年香港の国際競争に出走する一流馬が増えたためか、外国馬の質が落ちているという懸念もあるが、芝生の硬さを嫌う外国馬がいるのも確かなのかもしれない。

 

そこで、僕は思うのだが、このほどJリーグでの使用が認められた、ハイブリッド芝の導入を検討していただけないだろうかと思った。

 

 

このハイブリッド芝というのは、上記の図にもあるように、天然芝と天然芝の間に、人工芝をはめ込み、人工芝で根っこを絡ませて、芝生の摩耗を防ぐというものである。これにより、クッション性も柔らかく、芝生の禿げあがりにより選手の負傷などを減らすことにもなり、選手にも優しい新しい天然芝の形として期待されている。

 

これを、競馬場でも採用できないものだろうか。世界の競馬の潮流は天然芝とダート、さらに全天候型(オールウェザー)タイプの人工ダートとされていたポリトラックを採用する競馬場も欧米では見かけるが、ポリトラックは排水が悪いなど、関係者からはあまり評判が良くなかったとされる。

 

日本が欧米の競馬に肩を並べ、そしてリードしていくには、芝生の柔らかさを追求しなければならない。そこで、まずトレセン(栗東・美浦)等で試験的に、この人工芝をブレンドした「ハイブリッド芝」を調教用にテスト導入し、1-2年間、このハイブリッド芝での調教をして、実際に調教師など競馬サークル関係者からのモニターリングをしたうえで、競馬場のコースに導入できるかどうかを検討していただきたい。

 

中央競馬は主にこの天然芝が多いが、地方競馬の場合はダートコースが多い。それも外馬場だけでなく内馬場もあり、内馬場はほとんど使われることがないことを考えると、その未使用の内馬場を活用する手立てとして、地方所属馬のJRA交流戦への出走、さらに国際競争進出なども含めて取り組んでいくために活用していったほうがいいのではないかと考える。

 

そうすれば、日本の芝のつわものがより一層増えていくことになり、凱旋門賞優勝という念願にもつながっていくのではないだろうか。

国鉄103系電車の思い出

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去る10月3日、約半世紀にわたってJR大阪環状線を走っていた国鉄103系電車が引退した。大阪の都心を東西南北周回しながら走る大阪のハブ路線といわれ、JR西日本で1・2を争う乗客率を誇る環状線だが、年々ホームからの転落事故が増えてきた影響もあり、ホームドアを設置する風潮が進むようになった。

 

(1992年ごろ京橋駅で撮影。この当時はドアと大窓の間に小窓があった。その後1990年代後半以後は小窓がなくなり、溶接され、205系などと同じようにいわゆる中づり広告を貼るスペースになった)

 

実際、JR西日本のアーバンネットワーク、いわゆる旧国電と呼ばれる区間においては、JR京都線(東海道本線)の高槻駅で、快速などの近郊系3ドアと、通勤系4ドアの双方に対応できるようなロープ式ホーム柵が設置されていたり、東西線においても、現状は4ドア対応だが京橋駅と大阪天満宮駅、北新地駅でホームドアが設置されるようになった。

 

大阪環状線の場合、通勤型の4ドア、いわゆるおなじみのオレンジ・バーミリオンカラーのものに加え、近郊型の3ドアの列車も走る。この近郊型のものは、主に国電時代から走っていた大和路快速(大和路線直通列車)に加え、1994年の関西国際空港開港に伴う関空線の開業によって登場した関空線・きのくに線直通快速(「関空・紀州路快速」)の列車も頻繁に乗り入れる。

 

通常のモデルケースでは、環状線内の区間運転が1時間当たり4本程度、この隙間に1時間2-3本程度の大和路快速、関空・紀州路快速の直通快速が走る。さらに、日中を除き、ユニバーサルスタジオジャパン方面の観光客向けの直通列車があり(日中は西九条駅で乗り換えてゆめ咲線の区間運転に乗り換える)、朝・夕のラッシュでは1時間15本近くの列車をこなす日程にもなっている。

 

その混雑緩和と、ホーム転落防止という観点から、JRはホームドアの設置を推進しており、今回の大阪環状線では、昨年末から登場した3ドアの通勤用323系に順を追って置き換える作業を進めているため、環状線での103系は引退することが決まった。103系の代替として21世紀に入ってから導入された201系についても2018年までには環状線から引退する予定であり、今後は引き続き使用される予定である大和路線・おおさか東線の各駅停車を中心に転用される見通しである。

 

103系は僕にとっても身近な電車のひとつだった。

 

実は、1997年3月に東西線が開業するまで、学研都市線(片町線)は、都心の中のローカル線と揶揄されるほどで、他の線区への直接乗り入れが事実上できなかった。その国電屈指の「ローカル線」である学研都市線で使用された列車が103系と、これの派生元でもあった101系のオレンジ・バーミリオンの電車だった。

 

当時の国電区間の多くはこの101系、または103系のいづれかを多用することが多く、それぞれの線区ごとに色分けをしていた。オレンジ・バーミリオンの電車は関西では学研都市線、環状線・桜島線だったが、関東(現・E電)では東京から山梨県境の高尾・青梅方面を走る中央快速線や青梅・五日市線、武蔵野線に使用されていた。

 

ほかは関東では大動脈とされる京浜東北・根岸線、横浜線、常磐緩行線と、関西の阪和線、京都線、神戸線で水色、総武・中央緩行線(大半は相互乗り入れ)や南武線、宝塚線ではカナリア・イエロー(黄色)、山手線、埼京線、横浜線の一部、大和路線では緑(ウグイス)色というように、色とりどりの車両が彩られており、これもまた昭和ののどかな雰囲気が漂っていた。(現在、学研都市線・宝塚線以外の銀色の車両はその名残で、そういった帯が描かれている)

 

学研都市線が東西線に乗り入れることが決まり、1990年代に入ると、101・103系と並列して、地下を走る東西線のために207系が運行されることが決まり、1997年の東西線開業前には、すべてが207系に統一されたが、今回のような環状線のような派手なセレモニーもなく、こっそりと自然にフェードアウトして引退していった。これも多分、環状線や大和路線などに転用されることが念頭にあったので、それで引き続き乗車できることを踏まえたものではないかと考えられる。

 

そのため、環状線を通勤・通学で利用してきた時も何不自由もなく、ごく普通に乗るくらいで普段と同じ感覚だったが、その歴史と伝統を誇る車両の引退は、やはり寂しい思いもする。ただ、引き続き大和路線には乗り入れるほか、いわゆる地方都市(広島・岡山など)の通勤電車には使われるという。

 

また、ご承知の通り、日本の電車は通勤電車や路面電車にしても、過去に使われていたものを一部リノベしながら、海外の通勤手段である地下鉄などに転用するのもあるといわれる。実際、日本の電車の方向幕が海外にそのまま使われたというのもあったりするし、僕が住んでいる近所の東大阪大学の付属幼稚園では近鉄電車の引退車両を廃車にせず、子供たちの遊び馬に活用したりする例もある。

 

こういった電車の第2の人生、もちろん老朽化したところは、部品交換などをして続けて使えるようにしながら海外の電車として、あるいは、希望する自治体や団体に寄贈して、コンテナのように倉庫や店舗・図書館など公共施設として再利用するなど、新たな取り組み・魅力を出すのもいいのではないかと思った。

 

103系、お疲れ様。

NPOの常識と非常識

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今日、毎年秋恒例となった、生きがい仕事サポートセンター神戸東・コミュニティーサポートセンター神戸(CS神戸)主催のNPO(特定非営利活動法人=Non Profit Organization)の作り方についての講習会に参加してきた。

 

NPOというのは、阪神・淡路大震災をきっかけに行政や一般の民間企業では手の負えないミクロの単位での町おこしや地域の課題解決を、市民の手で解決し育てていくという、コミュニティービジネス(コミュビジ)にも通じる取り組みで、1998年にNPOの法人格が認められた。

 

その1998年はわずか23の団体のみにとどまったNPOの法人格も、年を重ねていくごとに増え、2016年度は全国で51518件がNPO法人に認証され、そのうちの50分の1足らずにあたる、1021件が認定NPO法人に指定されている。認定NPOというのは、社団法人や財団法人の事例でも「一般社団・財団法人」と「公益社団・財団法人」とに分かれているように、後者の公益法人に認められた法人と同じように、法人税などの税制面でかなり優遇される法人のことであるが、その分審査が厳正に行われるので、最初は一般社団・財団と同じように一般NPOから始める団体も多い。

 

今日の講演では、絵画やアートなどを通して高齢者や障害者の憩いの場を提供しようと取り組む、NPO法人・アートゆるりという団体の細見さんという代表の方がお見えになられた。NPOというと、町おこしや高齢者・障害者の介護支援、最近ではJリーグやバスケットBリーグの運営法人などのスポーツクラブや放送局(コミュニティーFMや小規模ケーブルテレビ局など)の設立などにNPO法人を活用する場合が多くなりつつあり、今回のアートゆるりの絵画やアートなどの取り組みで、NPOの可能性がより一層広がってきたという印象がある。

 

ところで、NPO法人の設立や就労で間違いやすいのが、NPOは「非営利活動法人」であり、ボランティアであることから、儲けてはいけない、給料をもらってはいけないという認識を強くお持ちの方も多くいらっしゃると思う。だがこれは本当は間違いである。いわば「常識は非常識」であるわけだ。

 

NPO法人の多くの職員はもちろんボランティアということで、無給(給料なし)で働くという人も多くいるのだが、決して給料をもらってはいけないというわけではない。給料はもらうことができる。

 

ただ、企業(株式会社)の場合、事業や商品の開発の成功で得た利益を、年2回のボーナス(賞与)という形で役員・社員に還元することができるのとは対照的に、NPOはその利益を役員(企業でいう社長・副社長等の取締役にあたるものとして、NPOは理事長以下理事・正会員がある)に配分することは法律で禁じられており、その利益を、今後の事業の発展に活用することが義務付けられている。

 

だが、世界的な大手企業の場合は、日本円のレートにしてもン兆円・ン億円産業であるので、そこでよほど大きなヘマをしなければ増収増益でより一層の発展ができるのとは対照的に、NPOというのは身の丈に合わせて取り組まなければならない。そのためにNPOを主軸に働くという人は比較的少なく、一般の企業に働きながら、その企業でもらう給料から一部を、設立へ向けた貯金をしたり、あるいはそれを寄付(クラウドファンディング含む)を受けてもらったり、またその貯金を一部負担して既存NPOの賛助会員(いわゆる、NPO発展のために側面から支援する協賛スポンサー)としてスタートする人も少なからずいる。むしろ、NPOはサイドビジネス(副業)から始めるほうが無難であるという考えにたどり着く。

 

もちろん、取締役にあたる正会員からの出資や賛助会員からの寄付・出費だけでは十分に賄いきれないので、その場合には公的助成を受けることができるが、これも単なる同好会や任意団体(権利能力なき社団)だと個人扱いになるため、そういった助成を受け取ることは事実上できない。したがって、同じ志を持つ「同人」によってNPO法人という形をとれば、そういった助成を受けるメリットがある。

 

また本業とは別の営利活動もしてはいけないという誤解もあるようだが、実は営利活動もNPOは可能であるが、あくまでも本業のNPO活動のサイドビジネス(副業)という位置づけでとらえないといけない。理屈を言えば、AKB48に匹敵する地域密着型のご当地アイドルを育てるとか、秋葉原やなんば日本橋で見かけるゴスロリ・コスプレイヤーの同人団体をNPOとして運営することも理屈的には可能であり、メイドカフェやアイドルカフェをこしらえて、その利益を町おこしのためのイベントや後継者の育成などの本業に回すというのもありである。

 

僕は現在、就労移行支援事業所にいて、障害者の就労を促進するために100円ショップで販売されている小物を梱包・包装したり、伝票の入力作業などをしているが、作業所から派遣してコンビニのアルバイトを体験し、将来事業が発展できたら障害者やニートなどで働きたくても働けない人たちを支援するチャレンジショップ型コンビニというのがあってもいいなと思う。

 

もちろん就A・B・移行それぞれ全員に均等なチャンスを与えるために、例えば人員10人という定員の中で、コンビニへの派遣は1日当たり2-3人程度、週1回か多くて2回だけになるが、コンビニへ行く日以外は内職や街頭の清掃活動をしてもらったりとか、新聞・牛乳の配達をしてもらうとか、そういった外部の仕事もこなしながら、なかなか決めきれないニートや障害者の働く場を提供するNPOがあってもいいのではないかと考える。

 

だけど、NPOを作るにしても、いきなり法人を立ち上げ、何も決まらない段階で、さぁ何をやろうかと目的も決めきれないままの行き当たりばったりでは発展できない。具体的な仕事の目的・企画はもちろん、人材や資金の調達などは前もってあらかじめ、NPOのための貯金を作る段階から考えていったほうが後々すっきりする。僕もすぐにではないが、いつかはNPOを立ち上げるように頑張っていきたい。