プライドとは何であるのか?

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プライドとは、自尊心、誇り、と日本語では表現されると思います。自尊心とは、「自分の思想や言動や才能や仕事について自信を持ち、他からの干渉を排除する心」ですが、簡単に言うと、自分を尊ぶ心です。自分を尊ぶとは、自分は素晴らしい、すごい奴だ、と理想化し、思い込む事だと思います。ですから、プライドとは、自分で勝手に思い込むものであって、実体はなく、妄想と言えるのです。その証拠に、「あなたのプライドって何ですか?」と唐突に質問されたら、恐らく明確には答えられないはずです。せいぜい、過去の栄光を並べ立てるだけだと思います。


人間は、弱い所があるので、こういった虚飾のプライドにしがみついて、生きていかないと、心許ないと思う性質があるのです。しかし、プライドを持って、良いことなんて何もなく、逆にマイナスの要素と言えるでしょう。プライドを持つ事で、相手の意見は聞けなくなり、相手もプライドを鼻にかけた態度に嫌気をさし当然のごとく距離を置き、いつのまにか孤独に陥る場合もあるのです。このプライドの持ち方がさらに過剰になると、協調性のない奴だとレッテルを貼られる可能性もあるので注意が必要です。


人は、プライドを持つと、実際より高い自分を設定します。これは、理想の自分です。こういうような人が、周りの人に馬鹿にされたり、弱点を指摘されたりすると、実際の自分に気づかされたり、実際の自分と向き合わなければならなくなるので、惨めな気持ちが出てくると同時に怒りも出てきます。「本当はそんなダサイ人間じゃないんだ。すごい奴なんだ。」と。実際の自分を見せつけられた事で、相手に見下された、嘗められた、と短絡的に判断し、怒りの矛先を相手に向けることで、プライドを保とうと無駄な抵抗をしたりします。


この怒りの原因は、どこにあるのかというと、実は、己の中にあるのです。勝手に、自分を理想化して、実際の自分とのギャップに驚いているだけなのです。まさにプライドを持ってしまったが為の弊害と言えるでしょう。実際の自分と日頃から常に付き合っていれば、相手に馬鹿にされても、怒りはさほど起こりません。自分は、愚かしい存在だ、失敗もするし、嘘もつくし、時間も守れない、そんな人間だ、と捉えられれば、そして認められれば、相手に何を言われようが、気になることはありません。しかし、完璧な人間であるに違いない、自分は誇りを持った立派な人間なのだ、と勝手に理想化してしまうと、相手の攻撃にいちいち目くじらを立て、心穏やかにはいられないでしょう。


なぜ、人はプライドというまやかしの魔術に依存し、填ってしまうのでしょうか?


人は、とにかく弱い存在であり、日々不安で不安でたまらない生活を送っています。周囲の人の中で、自分より自信がありそうな人や、強みを持っている人がいたりすると、急に自分の存在への疑問が湧いてきたりします。自分には、周囲に誇示できるだけの何かがあるのだろうか、このまま生きていって大丈夫なのだろうか、と、様々な不安に苛まれ苦しみの中に落ちていってしまいます。そんな中にあって、プライドという魔術は、不安な自分を一過性ではありますが、他に対して優位性を確保してくれると同時に、ちょっとした自信もつけてくれるのです。一種の“優越感状態を満喫”と言えますでしょうか。しかし、もともとが実態のない虚栄心とほぼ同等であることから、このデタラメのプライドというものは、時と共に脆くも崩れ去るのが運命であると言わざるを得ない虚構そのものなのです。


正直、なけなしのプライド、不毛なプライドは即刻捨てるべき、と考えます。今まで、プライドを持って雄々しく生きてきた人にとって、今さら自分の分身を捨て去ることは到底出来ないとは思いますが、このプライドという代物は、百害あって一利無し、という迷惑千万の疫病神と言ってもいい存在です。つまり、生きていく上で障害にはなるが、決してメリットはない、ということです。よく世間では、「プライドを持て!」と、当然のごとく言われたりしますが、あれは無責任なアドバイスであって、全く根拠のあるものではありません。プライドを持つことで、自分を実体以上に見立て、自己暗示しているだけです。この状態に填ってしまうと、自惚れ、過信、奢り、傲慢、といった悪い心が芽生えてしまい、周囲に迷惑をかけると同時に、自分の人生にも暗雲をもたらすことになります。


不安を解消するために持ってしまうプライドの代わりに持つべきもの、それは自信です。自信をつける為には、周りの意見を聞ける謙虚さが必要であり、間違いを犯したら、すぐに頭を下げて謝れる姿勢が必要です。これは、プライドを持っていたらできないことだとお分かり頂けると思います。


このプライドというバリヤーを外すことで、真の自分を知り、そして自信に繋げていくことが、この世知辛い世の中を不安なく闊歩していく為の唯一の道であることを改めて認識して頂ければと思います。


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