訪日外国人の消費が輸出や投資に波及 | 観光アドバイザー 加藤弘治です

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訪日外国人の消費が輸出や投資に波及



1~10月累計の訪日外国人客数は1631万人を超え、2カ月を残して年間の最高を更新しました。



観光庁調査によれば、訪日客の購入は「菓子類」63.9%、「その他食料品・飲料・酒・たばこ」58.2%、「医薬品・健康グッズ・トイレタリー」49.4%で、「化粧品・香水」、「服・かばん・靴」を加えた上位5分野では、いずれも今年の輸出が大きく伸びています。



貿易統計によると、菓子の輸出額は19月に322億円と前年比24.6%増、飲料・たばこは30.8%、化粧品・香水も33.1%伸びており、5分野全体では7694億円に達し、このペースで増え続ければ2015年は通年で1兆円を上回る計算です。



第一生命経済研究所によれば、2015年度の訪日客消費が1.3兆円増えれば、ホテル改修など設備投資の新規需要が3年後までの累計で3728億円生み出されると試算しています。nikkeiより)



訪日外国人の消費が、企業の商品輸出や設備投資にも大きな影響を与えていますが、円安の円高への変動や日本商品の品質改善の低迷などが発生すれば、好循環が悪循環につながる恐れもあります。