好景気や労働力不足の影響で、売り手市場の就職活動が続いている。2018年卒業予定の大学生は、面接が解禁になった6月1日時点で内定率がすでに61%。昨年同期より10ポイント近くも高い

 企業は優秀な人材の確保にしのぎを削っている。あおりを食っているのは福祉職場だ。仕事がきつい上に給料が安いとのイメージが強く、新卒の大学生に敬遠される傾向がある。最近は特別養護老人ホームを新設しても職員が集まらず、一部運営できない施設もある

 ところが、そんな常識を覆す現象が見られるようになった。30代の若者が設立した社会福祉法人やNPOが共同開催する「FACE to FUKUSHI」という説明会には500人を超える学生が殺到している

 カフェのような雰囲気の会場は熱気にあふれ、学生たちは若き福祉起業家の話に聴き入っている。設立から10年に満たない障害者福祉事業所は昨年、この説明会で国立大や有名私大の学生を採用できたという

 どんな大企業もずっと安定しているとは限らない。人工知能やロボットの進化がさらに社会を変えていくだろう。安定志向が強いと言われていた学生たちの意識にも変化が生じているのかもしれない

 「職員が集まらないのではなく、集めていなかっただけ」。説明会の共同代表である社会福祉法人「ゆうゆう」の大原裕介理事長(37)は語る。雪深い北海道当別町にある「ゆうゆう」には倍率10倍の狭き門を目指して、東京からも学生がたくさんやって来る。 

【7/3 毎日新聞・余録】
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 365を2で割ると、答えは182余り1になる。元日から数えると、昨日が1年の真ん中の183日目。きょうは折り返した“1日目”となる

 そう聞いて、過去を振り返り“もう半分終わった”と思うか。未来に目を向けて“まだ半分もある”と見るか。捉え方一つで、行動は大きく変わってこよう

 昭和女子大学大学院の古川真人教授は「本来、人間の心には全てを楽観的に捉えていく力が備わっています」と本紙で語っていた。逆境を「意味があること」と考え、苦難を「自分のため」と受け止める。「楽観性は心身の健康と目標達成のための、最強かつ最高の心理資源」であると指摘する

 宮崎の壮年部員は18年前、網膜色素変性症を発症し、視力をほとんど失った。それでも「私にしか語れない信仰の喜びがある」と誓い、広布拡大に奔走。その姿は周囲に希望を送り、地区・ブロックにも弘教の波が広がった

 「宿命は変えられる」と説く仏法は、究極の楽観主義。常に「今」「ここ」から出発する、本因妙の生き方を教える。「これまで」の健闘をたたえ合いつつ、「次の勝利」への誓いをみなぎらせてこそ仏法者。そのたゆみない行動が宿命を使命に変え、苦難を歓喜に変えていく。本年の後半へ、勇んで出発を切ろう。 

【7/3 聖教新聞・名字の言】
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