「トラヴィス「スタートラインに立つために」」

鳴尾浜では、安芸キャンプ組の選手たちが荷物出しを行い、2日後に迫ったキャンプインに向けて準備を進めました。

育成の佐村・トラヴィス・幹久投手は、キャンプの目標に「実戦でアピールすること」を掲げ、「去年のキャンプでは思い通りにいかなかったので、今年はしっかり自分の指にかかった球を投げたい」と早くも気合い十分です。

このオフは、「フォームを固めること」と「増量」をテーマに自主トレを敢行。「去年は毎回フォームが変わっていたので、コンスタントに今持っているものを出せるように」と、シャドウピッチングを多めに取り組むことでフォーム固めに努めました。

ウエートトレーニングと「タコスをたくさん食べて(笑)」増量にも成功し、体重は7キロ増の90キロに。ただ、「夏場の練習後には2、3キロ減る」というほど痩せやすい体質のため、寝る前に菓子パンを食べるなどして体重維持をはかっています。「まだ体重を使い切れていないので、ピッチングの体重移動に使えるように」と、増量の成果を活かす決意です。

このオフからは、ツーシームにも挑戦。「しっかり腕を振れているけど、精度はまだまだ」といいますが、「ツーシームはバッターの手元で曲がるので。微妙に動くだけで、バッターは嫌だと思う。嫌な球を投げられるようになりたい」と新球習得に意欲を見せました。

年明けからは地元の沖縄で自主トレを行っていたトラヴィスですが、同じ沖縄での藤川球児投手の合同自主トレに約1週間合流。「野球以外のいろいろなことを取り入れた練習が多くて、他のスポーツも野球につながるんだなと。インナーの大切さと下半身の動き、野球に対する考え方を勉強させていただきました」と、藤川から多くのことを学んだようです。

このオフに得た経験を糧に、いよいよキャンプへ。今季から就任の高橋建ファーム投手コーチには、「去年の秋季練習で、足で投げる、連動について教えてもらいました。メジャー経験もある方で、野球への姿勢も技術面も、いろいろ訊いてみたい」と貪欲な姿勢を見せます。「高橋コーチの現役時代の動画を見ると、フォームが柔らかいんです。僕はガチガチで柔軟性がないので、そこも訊いてみたいと思っています」と目を輝かせました。

キャンプへ持って行くものを尋ねると、「パソコン」という答え。「いろんなピッチャーの動画を見ようと思っていて、携帯でも見られますけどパソコンのほうが画面が大きいので。どうやって投げているのか、軸足を見たりしたいです」。グラウンドを離れても、フォーム研究に余念がありません。

キャンプ中のリフレッシュ法は、「交代浴」。「お湯と水に交互に入ると、血行が良くなるし、気分も良くなるので。本当はサウナに入りたいんですけど、サウナだと痩せてしまうんですよね(笑)」。トラヴィスならではの悩みを明かしました。

「去年はBCリーグに行かせていただいて、一年通していろいろな経験をさせてもらいました。その経験を生かして、今年は支配下というスタートラインに絶対立てるように頑張ります」。一回り大きくなったトラヴィスが、夢の実現目指してキャンプに臨みます。

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