【勇気】

テーマ:
『困難に直面し、身を切られるような思いに悩みつつ、勇気を鼓舞してやってきた。崩れそうになる自分を自分で叱りつつ、必死で頑張るうちに、知恵才覚というものが必ず、浮かんできた』 

松下幸之助(経営の神様/松下電器産業創業者) 

AD
 「鶴の恩返し」のように人間に助けられた動物の恩返しの昔話は多い。その中には蜂の報恩譚(ほうおんたん)もある。鎌倉時代の説話集「十訓抄(じっきんしょう)」には、敵の攻撃で苦境に陥った武将がクモにつかまった蜂を助けたことで蜂の群れの加勢を得る話がある。

 この蜂、武将がこもる岩屋の裏山にたくさんの巣がある大きな蜂で、300騎ほどの敵が現れると雲のようにわき出して刺しまくったとか。おかげで味方は敵全員をたやすく討ちとった。「すべて蜂、短小のものなれども、仁智(じんち)の心ありといへり」という次第である。

 大きくて、軍勢を襲ったというから、おそらくスズメバチか何かだろう。だが現実にはその「仁智の心」に期待するわけにはいかないようだ。新しい女王蜂が育つ今の季節、スズメバチは巣の防衛に必死で、ささいな刺激を与えても外敵とみなして襲いかかるという。

 スズメバチによる刺傷では年間10~30人の死者があり、これはクマや毒ヘビの被害よりずっと多い。刺傷にともなう危険なアレルギー反応には素早い手当てが必要で、とくに以前に刺されたことのある人は要注意だそうだ。

 スズメバチといえば、外来種のツマアカスズメバチが北九州で見つかったとも聞く。こちらは数年前に韓国から対馬に侵入し、ミツバチを捕食して生態系に大きな影響を与えた。生息地の広がりは欧州でも問題化していて、繁殖力の強さと執拗(しつよう)な攻撃性が特徴らしい。

 むろんスズメバチにもそれぞれ生き残りの都合がある。市街地での繁殖や海をまたぐ生息域拡大も、多かれ少なかれ人の営みの結果だろう。生態系を壊されたのに人間に恩義を感じる動物はいまい。
AD
『何かをしようとした時、失敗を恐れないで、やってください。失敗して負けてしまったら、その理由を考えて反省してください。必ず、将来の役に立つと思います。』 

イチロー(プロ野球選手) 

AD