キャンプ直前。和田 豊監督以下、一軍首脳陣が午後の便で神戸空港から沖縄入りしました。読谷村のチーム宿舎では歓迎セレモニーが盛大に行われ、三線による六甲颪のメロディーが流れる中、地元関係者やファンから熱烈な声援を受けています。  

「球団80周年という節目のシーズン。(毎年 勝ちたい!日本一に!との気持ちはあるが)より一層の思いは強い!」。4年目の指揮官が、メモリアル・イヤーに懸ける並々ならぬ情熱を口にします。

宜野座の合同自主トレには呉 昇桓投手が合流した他、ベテラン福留孝介外野手も沖縄入りするなど、嫌が上にもムードが高まって来ました。

一方、雨の鳴尾浜は、新人合同自主トレ最終日。左胸鎖関節の炎症で出遅れていたドラフト1位 横山雄哉投手(新日鐵住金鹿島)が、プロ入り後 初めてブルペンに入り、軽い投球練習を行いました。

投手板は使わず、本田明浩ブルペン捕手を相手に約15分間の『ピッチング』でしたが、「ここで投げられた事が良かった。(今後ヘ)一歩踏み出すことが出来る!」と感慨深げに話しました。

同じ新日鐵住金鹿島から入団したドラフト2位の石崎 剛投手は、ドラフト3位  江越大賀外野手(駒澤大)と共に沖縄キャンプ組に選ばれており、内心は悔しい気持ちが強い筈。それでも、あくまでも開幕一軍に照準を合わせ、慌てる素振りは見せません。

16日のキャッチボール再開から距離も徐々に伸ばすなど慎重に段階を踏んで来た事が功を奏する形で、この日の『ブルペン入り』へと漕ぎ着けました。守屋功輝投手(HONDA鈴鹿)、植田  海内野手(近江高)と共に安芸キャンプからプロとしてのスタートを切る横山は、順調な回復ぶりに明るい表情を見せます。

2月下旬に実戦登板が可能であれば、開幕にはまだまだ十分間に合う算段。雪国・山形出身の横山は、東北人の粘り強さで逆転の階段を着実に昇って行きます。


AD
 プロ野球チーム「東北楽天ゴールデンイーグルス」の新人選手が1月、合同自主トレーニングを行った。休養日には東日本大震災で被災した中学校を訪問。関係者の話に、彼らは胸を締め付けられた。「野球が大好きだった2年の男子生徒も津波に……」。

 新人選手の中には、甲子園を沸かせた、ドラフト1位指名の安楽智大投手もいた。震災当時、同じ中学2年だった安楽投手は、自身が野球をする〝意味〟を捉え直したという。

 創価大学の野球部に、「人間野球に 真の人生の勝利」。野球を通して、人間として成長することが大切という意味だろう。

 「野球人間」ではなく「人間野球」。単語の順序を入れ替えただけで、意味は正反対になる。同じように、ロボットのような「組織人間」ばかりでは、会社や団体は硬直化し、やがて行き詰まる。情熱を持ち、理想を求める人材が集う「人間組織」であってこそ、永続的な発展の道が開ける。「人間」が先であり、何事も「人づくり」から始まる。

 「何のため」を問い続ける姿勢があれば、野球はただのゲームではなく、仕事は、ただの生活の糧を得る手段ではなくなる。自身の人間としての成長をかけるという誓いの中に、充実の人生が輝いていく。


 



AD