満貫振り込みスタートで始まった一回戦。

しかし次局、わずか6巡目にメンホンのテンパイが入り、ほどなく満貫をアガリ返す。

ただ、そこから波に乗れず、一回戦はチョイ沈みの3着スタート。

二回戦も、なんとかこなした感で、チョイ浮きの2着。
トータルでほぼ±0の状態。

三回戦、やっと自分の時間を作り出す事に成功。
6万点のトップを取り、トータルポイントも+40Pに乗せる。

本日、最終の四回戦。

この時点で、私はトータル暫定2位。
ここでトップを取れば、本日優勝の目も充分に視野に入って来た。

「もし、私が優勝しても、優勝扱いとさせて頂きます!」

思わず、開始前にみんなに公言して、スタート。

欲望が頭をもたげている?

そんな私の浅はかな欲望を打ち砕くべく、下家のKさんが東一局に満貫をツモる。
起家の私は早速親カブリ。

Kさんはその後も快調にアガリを重ねる。

私はじり貧で、東場はノーホーラ。
南一局の親私迎えた時点で、持ち点も15000点くらいとなった。

優勝宣言なんてしなければ良かった…。


なんて思い始めて迎えた南一局の親番。

なんとか苦しい手牌からかろうじてテンパイを果たし、誰もアガらずにテンパイ連荘…。

一本場…
ここが「勝負処」と肌で感じている。

ここを何点でもいいからアガリ切れば、自分の時間が来る事を、感性で感じる。

そんな気配を察してか、下家のKさんが一枚目の中から仕掛けて来た。

ただ、ここまでしっかり打っているKさんのことなので、ただの1000点とは考えにくく、恐らくドラの五が対子と読むのが普通。

そこへ7巡目、前期チャンピオンの対面のHさんよりリーチがかかる。

Kさん、無筋を一枚、通す。

やはり、この局だな…。

思っていた通り、この局が「状態処」らしい。

そんな私の手。

二三四五六七七七⑤⑦⑨24

ドラの五は一枚あるものの、たいして良い手とは言えない。

しかしながら、先ほどから言っている通り、この局さえ凌ぎきれば、次局からは2000オール、4000オールと来る事を肌に感じている。

そのためにも、この局だけはなにがなんでも他の人にアガらせるわけにはいかない!

なんとしても阻止して、親を続行させなければならない。

場はマンズが異様に高く、逆にピンズとソウズは物凄く安い。

二人の待ちも本命はマンズと思える。

私の関連牌の⑥は二枚切れ、⑧は一枚切れ。
3は二枚切れ。

チーテンは絶対取るし、どこが入ってもリーチ行く気満々。

そんな10巡目に持って来た牌は一。

二三四五六七七七⑤⑦⑨24  ツモ一

さて、何を切る?

前述した通り、マンズは非常に高いが、一だけは二人の現物である。

こんな正解もない、牌姿もショボい、史上最低の何切る?かもしれませんが、私にとってこの日一番印象に残った局なので、掲載してみました。

「何か」を切った人だけが、結果的にアガれます。

さて、その一本の糸は?