今回何カ所か美術館を訪ねてきたのでご紹介。
まずは、昨日からはじまった、富山県水墨美術館
での「立山曼荼羅」。
まず観て思ったのは、その凄さ。作品総点数47点ですが、そのすべてが立山信仰に基づく掛軸になっています。
そしてリアルに描かれる地獄絵・畜生道など・・・子供が観たら気持ち悪くて泣いてしまうのではないかと思うくらいのもの。
しかしこの曼荼羅、これが立山の山岳信仰のある家庭や宿坊などで脈々と受け継がれているという。
こういった形で信仰が残っているというのもめずらしいと思います。
そして決して有名な絵師や作家が作成したものではなく、洗練されたものではないものの、在野の絵師が表現した立山曼荼羅の世界。なんというか、野武士のような凄みが感じられました。
普段美術館で観られる華やかな世界や、美をきそう展示ではありませんが、地元にまつわる信仰の絵画ということで大変楽しめると思います。そしてこれだけ集まって観る機会は今後ないと思います。
是非この機会にどうぞ。
次に訪れたのは、太閤山ランドにあるふるさとギャラリー
。太閤山ランド
の駐車場(有料)から歩いて約15分ほど、ふるさとギャラリーが立っています。ちなみに園内を走るバスみたいなものは1日乗って300円ですのでこちらを使ってもいいかもです。
現在開催中なのは、大島秀信展。日展参与など中央画壇でも名を馳せている日本画家です。
それよりも県民会館的には、県民会館の日本画教室の講師を永らく務めていただいている先生という印象が強いです。
いつも気さくにお声をかけていただいたり、80歳を過ぎているというのに、乗っている車は青のスポーツカー。最初は先生の車だと知らず、爆音をあげて車がやってきたときは、どこの若いあんちゃんが乗っているんだ?なんて思っていたら、先生が降りてきて「よう」と言われたときには本当にびっくりしたものでした。(笑)
話はそれましたが、大島先生の作品が昨年富山県に寄贈され、その作品28点が展示されています。
今から40年近く前の作品から、近年日展に出品された作品までモチーフもバラエティの富んでいて、先生の永年の絵画変遷が見ることが出来ます。
今、園内ではちょうどあじさい祭りが開催中
とのことで、園内の至る所であじさいが咲いています。まだちょっと花は小さいですがもうしばらくすれば色とりどりのあじさいの花が楽しめることでしょう。また少し登ったところにある展望台は無料で登れる(こちらはエレベーター)のでこちらも楽しんでみてはいかがですか?
ちなみに来月号のぶんかでも記事掲載します。
他に高岡市美術館
で開催していた、富山大学芸術文化学部造形芸術コースの3年生と教員による造形展2011や、その隣にある青井記念美術館
での企画展など見て帰ってきました。
これから梅雨時のじめっとした季節になりますが、美術館は作品保護のため、一定の温度と湿度になっています。
こういう季節だからこそ、美術展見学はいかがですか?