風邪でノビていたToY256です。久し振りに機材の話でもしましょうか。ギター、ベースを幾つか紹介して来ましたが、今回は視線を変えて足元に注目。

ToY256御用達(笑)のZOOM社ギター用マルチエフェクター、Gシリーズの現行最上位モデルG9.2tt。発売直後に購入。自作曲のほぼ全てのギターサウンドが、この一台から生み出されている。
…さて、入っているアンプモデリングの種類やエフェクターの種類、スペック等はメーカーサイトを参照して頂くとして、長所と短所に分けて、使用感を述べて行きましょう。
長所
・アンプモデリング一つ見ても、音バリエーションがとにかく多い。私の様に曲及びパート毎に大きく音を変えるギタリストには重大なポイント。正統派からイカれた飛び道具まで十分すぎる程入っているし創れる。音も高品位で、超高域から超低域までしっかり出る。
・過去のZOOM製品と比べても実にクリーントーンが豊富。FENDER Twin Reverb、Roland JC-120、VOX AC30、HIWATT custm100等の王道に加えてMESA/BOOGIE Dual Rectifier、Hughes & Kettner TriAmp Mk II、Diezel Herbertのクリーンチャンネル等も搭載(なおこの3種類のアンプタイプは、各3チャンネル分の音が収録されている)。
・ZOOMオリジナルのアンプタイプが素晴らしい。特に「首吊の園」で使ったDigi Fuzz(あのブチブチ音が切れるのも標準設計)。
・センド・リターンも付いているので、歪み系やワウ等の外部コンパクトエフェクターも使える。
・パッチ毎にプリアンプ部を二種類登録出来る。専用ボタンの他、フットスイッチに設定して何時でも切り替えられる。
・アクセラレーターで真空管アンプのプリアンプ同様に真空管で入力音を増幅する事で、よりリアルな真空管アンプの音が得られる。暫く真空管のみを使ってからソリッドステートのみに変えると、何だか酷く貧相に聴こえてしまうが(苦笑)。因みに寒いと電源を入れた直後に真空管は音が出ない所もリアル(笑)。
・パッチの切り替えは非常に早い。まあ宅録には関係無いか(笑)。
・Zペダル。縦横各四つのパラメーターを指定する事で、相当に複雑な音変化がペダル一つで再現出来る。例えば「首吊の園」のギターソロの後半で音が壊れて行くが、これは縦方向にリングモジュレーターのミックスバランス、横方向に変調の周波数を指定したもの。他にも、PANとリバーブのミックスを指定して、空間を動き回る様な効果も作れる。
・パッチ切り替え関連以外に二つフットスイッチが有り、特定エフェクトのON・OFFやタップテンポ入力に使える。
・デカくて重いので、操作していて滑って行ったりしない。
・MIDI搭載。Zペダルで外部機器を操作したり、パソコンでエディットやパッチ保存が可能。
短所
・本体上にプリアンプ専用操作ノブが付いているが、パリエーション選択ノブ以外は直前の操作状態からいきなり数値が動く事になって使い辛い。ディスプレイ下部のエディット用ノブの様に無限に回転出来るタイプなら、設定が急変しないで済むのだが…。
・センド・リターンは配置位置が歪みの前以外に指定出来ないので、空間系はダメ。
・アンプ用とライン用で別々の音設計になっているが、これがパッチ毎になっており、例えば普段家でライン用に使っていた音をライブハウスやスタジオで使う時に、いちいちパッチ毎に設定を直さなければならない。※新製品のG2Nuは本体ごと切り替える専用スイッチが搭載されたらしいので、G9.2ttも新型が出たらこの点は改良されるでしょうが。
・シームレス機能(パッチ切り替え時に残響系の音が残る機能)は無い(つまり、切り替えと同時にバッサリ切れる)。残響を残す場合は外部機器で対応する必要有り。
・チューナーは音名のみ赤いLEDに、音のズレはバックライト式LCDに表示されるが、立った状態ではLCDの表示は正直見辛い。※後に発売されたベース用マルチB9.1utは、LED側で音のズレまで表示される様に変更されたので、今後はこちらに統一されるでしょう。
・スイッチは裸足で踏むと痛い(笑)。
・デカくて重いので、収納や運搬が大変。この辺は一長一短か。
・USB端子はオーディオインターフェイス機能のみで、パッチのエディットや保存には対応しない。別途パソコン側にMIDIインターフェイスが必要。オーディオインターフェイス機能は搭載しているが、別途インターフェイスを用意してラインで録った方が高音質。
人にお勧めするか?と聞かれたら……その相手次第ですね。機械が苦手とか、複雑な操作を嫌う人には勧めません。多機能ゆえ手間も掛かります。色々なバンドでギターを弾いていたり、宅録でとにかくバリエーションを付ける為に音を変えなきゃならん人にはお勧めしますよ。ってマルチエフェクターは全部そうか(笑)。
次回も足元を見る事にしましょう(…ん?)。それでは、また。