チリの地震で日本まで津波が来るのはなぜ?
チリ大地震:南北に断層600キロ動く エネルギー、阪神大震災の1500倍
南米チリで発生したマグニチュード(M)8・8の地震では、南北に長さ約600キロの断層が動いた可能性のあることが、東京大地震研究所の分析で分かった。断層は最大7メートルのずれが生じたとみられ、これが海水を持ち上げ津波をもたらしたとみられる。また、八木勇治筑波大准教授(地震学)の分析では、地震の出すエネルギーは95年の阪神大震災に比べて約1500倍だった。
今回の震源地は1928年と39年の地震(ともにM8・3)の間にある。分析によると、地震を起こした断層はこの二つの地震の震源域をまたぎ、北に位置する1906年の地震(M8・6)の震源域から60年のチリ地震(M9・5)の震源域北端まで450~600キロに達していることが分かった。
米地質調査所(USGS)などによると、60年のチリ地震では約1000キロの断層が動き、約20メートルずれた。また、今回放出されたエネルギーの10倍以上という。
一方、八木准教授は、震源から南北へ同時に断層の破壊が進んだと分析した。北側部分は約10年前まで地震活動が活発だった地域の手前で止まっており、「しばらくなかった地震のすき間を埋めるように発生した」と解説する。
チリ沖は南米プレートの下にナスカプレートが沈み込む境界にある。日本列島とともに世界有数の地震多発地帯となっている。【石塚孝志】
毎日新聞 2010年3月1日 東京夕刊
質問なるほドリ:チリの地震で日本まで津波が来るのはなぜ?=回答・河内敏康
<NEWS NAVIGATOR>
◆チリの地震で日本まで津波が来るのはなぜ?
◇長い波長、威力衰えにくく 地球の反対側、障害物なし
なるほドリ 南米のチリで大きな地震が起きたけど、どうして遠い日本まで津波がやって来るの?
記者 そもそも津波は、地震や海底火山の噴火などで海底の地形が変化した結果、海面の盛り上がりや沈み込みによって生じた波が周囲に広がっていく現象です。地震の規模が大きいと、発生する津波の波長(波の山から山、谷から谷までの長さ)は長くなります。波長が長いと途中で津波のエネルギーが減衰しにくいため、遠くまで伝わりやすくなります。
Q それだけ?
A 日本とチリの位置関係から強まることがあります。日本とチリは約1万7000キロ離れていて、日本から見ると、ほぼ地球の反対側になります。地球儀で北極から広がった経線が南極で集まるように、チリ沖で発生した津波は、伝わる途中でいったん広がっても、日本付近で再び集まります。日本とチリとの間にほとんど障害物となるものがないことも一因です。
Q 津波のスピードはどれくらいなの?
A 津波の速度は、水深が深いところほど速くなります。例えば、太平洋の外洋にあたる水深4000メートルではジェット機並みの時速720キロですが、水深80メートルでは同100キロ程度です。太平洋を渡る津波は、ジェット機並みの速さになります。
Q ところで、津波と波浪は何が違うの?
A 波浪は、台風など海域で吹く風によって生じる現象です。波長は数メートルから数百メートル程度で、一つ一つの波による力が小さく、沿岸で砕け散ってしまいます。津波は、波長が数キロから数百キロと非常に長く、巨大な水の壁となって力が加わるため、破壊力が大きくなります。
Q そうなんだ。遠くから来た津波で気を付けることは?
A 大きな揺れを感じないのに、突然大きな津波に襲われることがあります。また、第1波より、後続の波が大きくなる傾向があります。実際、1960年のチリ地震津波でも、各地の最大波は第1波ではなく、後続の波でした。第1波が小さいからといって油断せず、気象庁の津波警報・注意報などの情報に注意しながら、高台などに避難し続けることが大切です。(科学環境部)
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以上毎日新聞より引用
【津波警報】地球の裏側から日本へ そのメカニズムは
南米チリの巨大地震に伴う津波は日本列島の広い範囲に及び、東北地方などで高さ1メートルを超えた。チリから日本までは約1万8千キロも離れている。津波は遠くへ伝わるうちに、徐々に小さくなるのが普通だ。
なぜ、こんなに遠い日本まで大きな波が伝わったのか。 理由は、マグニチュード(M)8・8と非常に大きかった今回の地震の規模と、チリと日本の位置関係にある。(長内洋介)
チリ沿岸部で起きる大地震の震源断層は、プレート(岩板)境界がある海岸線に沿って、ほぼ南北に延びている。津波は断層に直交する方向に強く伝わる傾向があるため、西方向に位置する日本付近は高い波を受けやすい。 また、チリは日本からみて、地球の裏側に当たる。 陸地の影響を考えなければ、地球を半周した津波はどんな経路を通っても、ちょうど裏側に集まっていく。 今回の巨大地震では、大規模な津波が太平洋に広く波及した後、対極の位置にある日本付近に集まったとみられ、この収斂(しゅうれん)効果も波の高さを押し上げる一因だったようだ。 気象庁によると、今回の津波は第1波よりも2回目以降の「後続波」の方が大きかったことが特徴だ。第1波の到達から最大の波が押し寄せるまでに、北海道根室市花咲で約5時間もかかるなど、津波への警戒は各地で長時間に及んだ。 この現象も、震源地が遠い場所だったことに関係している。津波が広い太平洋を伝わる過程で、波の経路などが複数に分かれ、エネルギーの大きな波が遅く到達した可能性がある。 50年前のチリ地震では、観測網が不十分で予測技術も確立されておらず、結果的に大きな被害を防げなかった。この教訓から、太平洋各国で津波観測網が整備され、現在は多くの観測データと予測値を付き合わせることが可能になり、予測の精度は大きく向上した。 ただ、28日夜までの津波の高さは予想を下回る場所が目立つ。気象庁の関田康雄・地震津波監視課長は「計算には限界がある」と予測の難しさを口にした。
以上産経新聞より引用
せっかくなので津波に関してのマメ知識・・
けどよくよく考えてみると・・・・。
地球の裏側からの波・・・よく伝わったと思う・・・
そして、どれほどのエネルギーだったかというと想像を絶するものだったんだろうと・・・
600kmで7mの移動・・・・詳しくはわからないが・・横ずれ・縦ずれによって異なるが・今回津波が発生したので縦ずれでは???
600kmに渡って7mも水を押し上げる力・・・水深によって違うが・・
なんか想像を絶する力・・・・
そう考えると津波は怖い・・・・。
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