鍼灸按の臨床と子育ての日々の中で思いつき、

東洋医学を子供に分かる言葉で伝える絵本を作っています。

ここでは、最古の東洋医学書、黄帝内経素問を

難しい言葉を使わないで童話にするという取り組みを続けています。

東洋医学を知っていてもいなくても、興味がなくても、どうぞどうぞ。

「東洋医学は、生き方だ。」


  • 30Mar
    • 治らない熱 8(終)

      王様は岐伯に聞きました。「目の下が腫れている時に、医者が鍼をすれば、おなかの海に入ってしまった邪気を外に出すことは、出来るか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。陽は必ず、陰が虚するところに集まります。ですから、邪気の集まる所は、必ず精気が虚です。虚であれば、鍼を刺してはいけません。もし、刺すべきではない病の人に鍼を刺せば、鍼を刺した五日後に、邪気が臓に至ってしまいます。臓に邪気が至ってしまえば、手が熱くなり、熱が胸と背から出て、頭に上がります。汗は出続けて、息が浅くなり、口がカラカラになり、のどが渇きます。」王様は、岐伯に聞いた話を、本に書き留めました。そして、熱が出ている友達が、(王様と熱の病2)病が深くならずに、早く治るといいな、と思いました。(王様と治らない熱 終)---------------------------------------------いつも読んでくださり、ありがとうございます!絵本を作り始めて、六年目になりました。おととしからアメーバブログをはじめて、いいねや、PV数や、読者登録や、コメントや、リブログや、ランキングなどで、自分の書いた物を受け取ってくれる人が、世の中にいてくださるのだと、知ることが出来ました。まだ、書くのをやめたいと思ったことはないけど、浮きも、沈みも、腐りもせず、コツコツと続けてこられたのは、創作はひとりでするものだといえども、作った物を見てくださる方がいることが、とても心の力になっていました。ずっと見守ってくださり、本当にありがとうございます!実は、うれしい報告があります!大阪森ノ宮の鍼灸学校で、五月に開催されるイベント委員の方からかみしばいを読んでみませんか?と、声をかけていただきました!!!作ったおはなしを持って、外に、行ってきます!そして、なんと、ブース枠もあって、物販も、と言ってくださっていて絵本を印刷本にして、持っていこうと思います。それで、来週からは、絵を粘土絵にしたり、いろいろの準備をしないとなので、しばらくのあいだ、王様のおはなしは、お休みさせていただきます。でも、王様のおはなしは、素問八十一篇までやりきると決めているのでまた、帰ってきますので、どうぞ、よろしくおねがいします。はじめてのイベント参加で、これから、たくさん考えないとですが声をかけてくださったチャンスを、しっかり頑張ってきます!

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  • 29Mar
    • 治らない熱 7

      王様は、がっくりと言いました。「なんとか、邪気が中に入らないようにとずっと、経脈が、頑張ってたたかっていたのに、ついに、おなかの海にまで、進まれてしまったのか…。」岐伯はうなずいて言いました。「はい、王様。たたいに負けて、精気は虚となり、邪気は勝って、進んでしまいました。邪気がおなかの中の海に入ってしまうと、大体の人は、まっすぐ寝ることが出来なくなります。寝ると体がかたくなり、咳がひどくなるからです。まっすぐ寝ると咳が出て、ひどく咳をしていると、透明な水を吐き出すようになります。」なんと、邪気がおなかの海に入ると、汗だけでなく、口からも水を吐くようになると聞いて、王様はこわくなって、言いました。「風水の病も、なんとか、熱の病のように、未病で見つけることは出来ないか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。邪気はすでに、経脈に入っているので、未病ではありません。しかし、未病のように、顔を見れば、(王様と熱の未病5)邪気が、経脈から、おなかの海に入ったことは、分かります。おなかの海に入った邪気が、どの臓に迫るかで、さまざまな症状が現れるとお話ししましたが、(王様と治らない熱6)おなかの海に邪気が入れば、まず、目の下にわずかな腫れが、必ず見られます。必ず目の下が腫れるのは、おなかの海が、川の水が、海にたどり着いて、蓄えられるように、陰がたどり着いて、蓄えられる所であり、目の下も、陰だからです。」王様は、そっと自分の顔をさわってみました。だいじょうぶ、王様の目の下は腫れていません。では、熱の病の人が、目の下が腫れていたら、どうしたらよいのでしょうか?

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  • 28Mar
    • 治らない熱 6

      王様は、岐伯に聞きました。「では、風水というのは、どんな病だ?」岐伯はこたえて言いました。「水とは、おなかの中にある海のことです。(三陰三陽の川3)川の流れが、海にたどり着くように、経脈にあった邪気が、おなかの海まで行き着いてしまったのを、風水と言います。」たいへん、邪気がおなかの海まで来てしまいました。おなかの海には、五臓六腑の島があります。(三陰三陽の川2)岐伯は続けて言いました。「おなかの海まで邪気が入ってしまうと、おしっこが黄ばみます。熱があって、汗をかいて、熱が下がらないのが風で、おしっこが黄色くなれば、小腹の中に邪気が入って、熱を出しているということです。おなかの海に入った邪気が、胃に迫ると体が重くて歩きにくくなります。胃と、歩きにくいのが、なぜ関係あるのかというと、胃の経脈が足にあるからです。邪気が胃に及ぶと、おなかが鳴るようになります。おなかの海に入った邪気が、脾に迫るとイライラして食べられなくなります。食べた物が、しばらくしてもおなかに降りないのは、おなかに入った邪気によって、胃脘が隔絶されています。そして、胃の中に邪気が入ると、まっすぐ寝ることが出来なくなります。おなかの海に入った邪気が、肺に邪気が迫る時には、気が上がるのでまっすぐ寝ると、咳がすごく出ます。そして、女の人は、月経がなくなります。月経は、胞脈という名の、心に属していて胞中を絡する脈の流れによってあります。肺に迫り上がってくる邪気の勢いにおされて心気が下に通ることが出来なければ胞脈は、気が流れがなくなってしまい、月経が途絶えます。」

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  • 27Mar
    • 治らない熱 5 

      王様は、岐伯に聞きました。「風厥というのは、どんな病なのだ?」岐伯はこたえて言いました。「風厥とは、熱があって、汗が出て、胸がつまって苦しむ病です。太陽経は気を主りますので、はじめに邪気をうけます。(王様と熱の病3)そして、少陰経は太陽経と表裏なので、太陽経に邪気が入り、熱になれば、少陰経もこれに従うので、真気は逆に上がります。少陰経の気が逆上すると、胸がつまって苦しく、汗が出ても胸が苦しいのがましにならずに、口の中が苦くなって、舌が乾きます。これが厥です。風厥の病では、太陽経に入った邪気を追い出そうと、精気がたたかいます。精気のある人は三日目に、中年(四十〜五十歳)の人は五日目に、精気の無い人は七日目に、咳をすると、膿のような、青黄色の鼻水が出るようになります。時には、石弓の弾に使う小石ようなの大きさのかたまりが、鼻から出たり、口の中から出てきます。これを出せないと、肺が傷られます。肺が傷れると、死にます。風厥の治療は、表裏の経脈どちらもに、鍼を刺します。太陽経には、邪気を瀉す鍼をして、少陰経には、上がった真気を下ろす鍼をします。そして、病を治すのにぴったり合った、煎じた薬や、煮たスープを飲ませます。」

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  • 26Mar
    • 治らない熱 4

      王様は岐伯に聞きました。「労風というのは、どんな病なのだ?」岐伯はこたえて言いました。「労とは、疲れすぎて、気が消耗して弱っていることです。労風は、病巣が肺の下にあるので、体がこわばって、顔が上を向いたままの姿勢になります。寝かせると、自分で寝返りをうつことも、できません。ブルブル震えて寒がって、風が体に当たるのをいやがり、ぼんやりとした、虚ろな目をしていて、唾(つば)が、鼻水のように垂れます。」(王様と人の五行3)王様は、こころと体の疲れで、病になる話を思い出しました。(王様とこころと体4)自分の力で、寝返りをうつことさえも出来ないなんて、どれだけ無理をしたのだろうかと、かわいそうに思いました。王様は、また、岐伯に聞きました。「腎風というのは、どんな病なのだ?」岐伯はこたえて言いました。「腎の病で、熱が出て、汗が出る人は、ムク犬のように、顔が腫れます。腫れが口をふさぐので、言葉がはっきりできません。」王様は、動物が好きで、お城には、犬も猫も、鳥も魚も、馬もいました。王様は、ムク犬の顔を思い出して、たしかに吠えるのも吠えにくそうだな、と思いました。

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  • 23Mar
    • 治らない熱 3

      王様は岐伯に聞きました。「岐伯は、熱の病になってから、汗をかいて、治ると言うが、病のはじめから熱があって、汗も出ている、という病は無いのか?」岐伯はこたえて言いました。「汗が出て、熱が出るのは、『風』です。『風』とは、症状です。病ではありません。労(疲れすぎて消耗している)で風になれば、労風です。腎の臓の病で、風になれば、腎風です。風であって、厥(気の逆上)になれば、風厥です。風であって、おなかの中まで邪気が入れば、風水です。」

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  • 22Mar
    • 治らない熱 2

      王様は岐伯に聞きました。「熱が出て、汗をかいたのに、また熱が出るのは、どうすれば治るのだ?」岐伯はこたえて言いました。「熱がまた上がるのは、追い出そうとした邪気が体の中にとどまってしまったので、間もなく寿命が危なくなります。」王様はおどろいて言いました。「邪気を追い出せないと、死ぬのか?」「はい、死にます。汗が出て、邪気がいなくなれば、脈は平になるはずです。(王様と健康な人3)しかし、汗が出たのに、脈が躁で盛なのは、汗と脈が合っていないので、明らかに死にます。熱の病の人が、汗が出たのに、また熱が出てでたらめにしゃべるのは志(※)が無くなっています。志が無い人は、死にます。---------------------------------------------------※志腎の蔵する志(自分で決めて進む気持ち)ではなく、(十三月の謎14)五行の五志(喜怒悲憂恐)だと思います。(王様と東西南北11)----------------------------------------------------まとめて言いますと、熱があって、汗が出たのに、また熱が上がった人が・脈が躁・食べられない・でたらめにしゃべるこの三つは、死ぬ証です。」王様は聞きました。「それは、なんという病だ?」岐伯はこたえて言いました。「王様にこたえて言います。これは、『陰陽の交』です。交は死にます。三つの死ぬ証がそろってしまっている人は、たとえ、一時的には治ったとしても、一つも生きる証がないので、死を免れることはできません。」

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  • 20Mar
    • 治らない熱 1(黄帝内経素問第三十三篇評熱論)

      このおはなしは、黄帝内経素問より、第三十三篇「評熱論」をもとにしています。おはなし31 王様と熱の病 (熱論)おはなし32 王様と熱の未病 (刺熱論)と、熱のことが続いていますが、次も、熱のおはなしです。王様は、岐伯に聞きました。「岐伯は、熱の病の者は、汗が出て、治ると言ったが、(熱の未病7)汗が出れば、必ず、みんな治るのか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、汗が出ても、治らないこともあります。汗は、精気と邪気のたたかいで、精気が、邪気を追い出す時に、流します。邪気が、骨と肉の間のような深くにあったとしても、精気と邪気がたたかって汗が出た人は、邪気が退いて、精気が勝ちます。しかし、汗が出たのに、再び熱が出るのは、邪気が勝ってしまったからです。精気とは、穀から生じ、汗とは、穀から生じた精の気です。精が勝てば、病の人は、ごはんを食べられるようになり、熱がまた出ることはありませんが、病の人が、あまり食べられなければ、精が不足します。すると、邪を汗とともに追い出す力が、足りません。ですから、汗をかいたのに、再び熱が上がるのです。」

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  • 19Mar
  • 16Mar
    • 熱の未病 9(終)

      王様は岐伯に言いました。「熱がある人を見ていると、とてもつらそうだし、死ぬこともあるし、これまでずっと、熱はこわいなあ、と思っていたのだ。しかし、今日は、早くに見つけられれば、熱が出ないで治せると聞けたし、熱の病によく効く気穴があることも分かったし、思ったより、熱の病はこわくないのだな。」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。たしかに、治療で医者が治すことはできますが、もし、正しくない治療で、間違った鍼を刺すのを三回以上すると、死んでしまいます。」なんと、これはこわい話です、間違った治療で死ぬなんて、ぜったいに嫌です。王様は、言いました。「よし、そのこと、しっかりと、本に書いておくぞ。治療を間違うのは、二回まで。でも、本当は、一回も、間違ってはいけないのだ。他には、なんと書いておこうか?」岐伯はこたえて言いました。「熱の病を治すのには、つめたい水を飲ませてから、鍼をします。かならず、薄着をさせて、寒い、もしくは、涼しい部屋にいさせて、体を冷やすようにすれば、治ります。病の人が汗をかいていれば、相剋にあたる日に、たくさん汗をかきますので、家の人に伝えてあげると、よいでしょう。」みなさんも、いつも未病の色が現れていないか、鏡で顔を見たり、家族の顔を見るようにして、熱が出る前に、未病を治せるように、気を付けてみてください。(王様と熱の未病 終)--------------------------------------------読んでくださり、ありがとうございました。

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  • 15Mar
    • 熱の未病 8

      岐伯は王様に言いました。「実は、経脈の上ではありませんが、熱の病の時に使う、熱を治す気穴がありますよ。」王様は、言いました。「おお、それはどこにあるのだ、ぜひ聞きたいぞ。」岐伯はこたえて言いました。「それは、背骨と背骨の間にあります。三椎の上は、うなじの熱三椎の下は、胸の中の熱四椎の下は、横隔膜の中の熱五椎の下は、肝の熱六椎の下は、脾の熱七椎の下は、腎の熱お尻の骨は、顔が明るい色の熱を主ります。気穴は、椎と椎の隙間にあるのですが、椎の下が落ち込んでくぼんでいるなら、気穴はくぼみの中にあります。」王様は、椎と椎の間をさわってみたいけれど、自分の背中では分からないので、またまた召使いを呼んで、背中を出させました。(こころと体7)召使いは、王様と岐伯に背中を触られながらも、じっとしていてくれました。

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  • 14Mar
    • 熱の未病 7

      王様は、岐伯に聞いた話を、今日も本に書き留めて、言いました。「なるほど、熱の病は、早く見つけることができれば、ひどくならずに終われるのだな。顔の色だけが現れてる、症状はまだ無いような時に治せるのが一番良いだろうが、未病の時には見つけられず、病の始まりの小さな症状も気がつかず(熱の未病2)熱が高く出てから、医者の所に来た病の者を、医者は治せるか?」岐伯はこたえて言いました。「はい、治療をすれば治ります。熱の病の人には、はじめが、どこにどんな症状であったのかを聞きます。肘から下の腕と手の痛みから始まったならば、手の陽明大腸経と太陰肺経に鍼を刺し、汗が出れば治ります。頭と首から始まったならば、うなじの太陽経に鍼を刺し、汗が出れば治ります。膝から下の足から始まったならば、足の陽明胃経に鍼を刺し、汗が出れば治ります。はじめにめまいがして、目が見えなくなって、熱が出て、胸と脇がパンパンなのは足の少陰腎経と足の少陽胆経に鍼を刺します。はじめに体が重くて、骨が痛み、耳が聞こえなくなり、よく目をつむっている人は、足の少陰腎経に鍼を刺します。病がひどい時には、五十九刺をします。はじめに胸と脇が痛かったと言い、手足がじっとしていられない人は足の少陽胆経に鍼を刺し、足の太陰脾経を補します。病がひどい時には、五十九刺をします。」五十九刺とは、熱が逆になっているのを押さえつける治療方法で、五十九穴を使います。『五十九刺』と言うだけで、王様さえも、大がかりな治療として知っているぐらい有名だったのかもしれません。

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  • 13Mar
    • 熱の未病 6

      王様は、言いました。「顔色を見て、まだ現れていない病が分かるとは簡単ですばらしい事だな。岐伯は前からよく、脈の話をよくしていたが、脈でも未病が分かるか?」岐伯はこたえて言いました。「はい、王様。正しい医者は、はじめに顔色をみて、のちに脈を見ます。(邪のある所8)顔色に出ていないくて、脈に出ている、という時もありますので、脈で未病を見つけることもあります。太陽経の脈で、顔の頬骨が明るい色なのは、熱の病です。しかし、顔にまだ明るい色が出ていないとしても、太陽経の脈に現れていれば、しばらく汗を出すようにして、時が来れば病は治まります。少陽経の脈で、頬の前が明るい色なのは、熱の病です。しかし、顔にまだ明るい色が出ていないとしても、少陽経の脈に現れていれば、しばらく汗を出すようにして、時が来れば病は治まります。」王様は、うなずいて言いました。「なるほど、顔色に出ていなくて、脈で分かることもあるのだな。前にも言っていたが(昔の治療法8)やはり、顔色と脈、どちらも見なければいけないのだな、」岐伯はこたえて言いました。「顔色は、目で見ることが出来ます。脈というのは、見えない体の中を見ています。(王様と脈3)ですから、どちらも、必ず見るようにします。脈をみて、厥陰経の脈が、邪気が入って争っているような脈になっていれば熱の病が腎の内に入っていって、三日のうちに死にます。脈をみて少陰経の脈が、邪気が入って争っているような脈になっていればこれも三日のうちに死にます。」

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  • 12Mar
    • 熱の未病 5

      岐伯はこたえて言いました。「それは、顔を見るのです。肝の熱の病は、まず、左の頬が赤くなります。心の熱の病は、まず、おでこが赤くなります。脾の熱の病は、まず、鼻が赤くなります。肺の熱の病は、まず、右の頬が赤くなります。腎の熱の病は、まず、あご先が赤くなります。まだ、病が始まっていなくて、本人も症状を何も感じていなくても、顔を見て、赤色が現れていれば、医者は鍼を刺します。顔のどこが赤いかによって、起こる病が分かっていますが鍼を刺してしばらくして、顔の赤いのが無くなれば、病は治り、後には何も症状は出ません。これが、病になる前に、病を治す、ということです。名づけて『未病を治す』と言います。」王様は、感心して言いました。「なるほど、顔であったか!たしか、顔は脈と同じように体の様子が現れると言っていたな。」(王様と東西南北23)みなさんは、おぼえているでしょうか?顔色と脈は、天地の道理が体に現れる所です。(昔の治療法8)岐伯はうなずいて言いました。「はい、王様。人の顔は、頬から見ていきます。頬より上は横隔膜より上なので、心と肺です。頬下から頬骨に赤みが上がるのは、お腹の中に大きなしこりができています。頬下から下顎骨に赤みが下がるのは、お腹がパンパンになります。頬骨から後ろに赤みが行くのは、脇が痛くなります。」顔を見ることは、鏡があれば、だれでもすぐに出来ます。病が未病のうちに気がつけるように、鏡を見る時には、顔に赤いところが無いか、いつも気にかけて見てみるようにしてください。

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  • 09Mar
    • 熱の未病 4

      岐伯は続けて言いました。「邪気が腎に進めば、はじめに、腰が痛くなります。足の力が抜けてだるくなり、のどが渇いたとよく飲み、熱が出ます。邪気が腎に近づき、腎の精気が入られないようにと戦っているときには、うなじが痛くてこわばります。足が冷えて冷たくなり、力が抜けてだるくなります。膝から下が熱くなってくると、しゃべりたくなくなります。病は戊己の日にひどくなり、壬癸の日には、大汗をかきます。精気が戦いに負けて、腎に邪気が入ってしまうとうなじが痛くなり、頭がグルグルして、押し付けられるように重く痛みます。そして、戊己の日に死にます。治療は、足の少陰腎経と太陽膀胱経を刺します。」王様は、感心して言いました。「医者は、病のことを本当によく知っているなあ。熱の病でも、熱が出る前に症状があって、熱が出る前から、病が始まっているのだなあ。」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。実は、はじめの症状が出るよりも前に、すでに体には変化が現れています。医者はそれを見て、まだ何も症状がない病を知ることが出来るのです。」王様は、びっくりして言いました。「それは、体のどこに現れるのだ?知りたいぞ、知りたいぞ!」

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  • 08Mar
    • 熱の未病 3

      岐伯は続けて言いました。「邪気が脾に進めば、はじめに、頭が重くなります。ほっぺたが痛くなり、気もちが不安でたまらなくなり、顔が青くなって、吐いて出したくなり、熱が出ます。邪気が脾に近づき、脾の精気が入られないようにと戦っているときには、腰が痛くて、あお向けにもうつ伏せにもなれません。おなかがパンパンで、下痢が出て、あごが痛くなります。病は甲乙の日にひどくなり、戊己の日には、大汗をかきます。精気が戦いに負けて、脾に邪気が入ってしまうと甲乙の日に死にます。治療は、足の太陰脾経と陽明胃経を刺します。」王様は、ほっぺたをさわってみました。ほっぺたは、今まで痛くなったおぼえが無いので、もし痛くなったら、すぐに医者に言おうと思いました。「邪気が肺に進めば、はじめに、身の毛がバラバラに立ち上がり、寒さや風が当たるのを嫌がります。舌の上が黄色くなって、熱が出ます。邪気が肺に近づき、肺の精気が入られないようにと戦っているときには、息が浅くて早くなり、咳をします。胸と背中に痛みが走るので、大きく息ができません。耐えられないほど頭が痛くなり、汗が出て、寒がります。病は丙丁の日にひどくなり、庚辛の日には、大汗をかきます。精気が戦いに負けて、肺に邪気が入ってしまうと丙丁の日に死にます。治療は、手の太陰肺経と陽明大腸経を刺します。大豆つぶのような血を出せば、立ちどころに治ります。」王様は、体の毛がぞわわーっとなったことがあります。でも、それはびっくりしたときだったので、もし、びっくりしていないのに、体の毛がぞわーっとなったら、病の始まりかの知れないのだなと思いました。

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  • 07Mar
    • 熱の未病 2

      岐伯はうなずいて言いました。「体の中に入った邪気はだんだんと深くへ進み、臓へと行きます。(王様と東西南北14)臓では、精気が、邪気に入られないように戦います。(邪のある所6)邪気が肝に進めば、はじめに、おしっこが黄色くなります。おなかが痛くなり、横になっていることが多くなって、熱が出ます。邪気が肝に近づき、肝の精気が入られないようにと戦っているときには、緊張してむやみにしゃべります。脇がパンパンで痛んで、手足が落ち着かず、ゆっくり横になっていられません。病は庚辛の日にひどくなり、甲乙の日には、大汗をかきます。精気が戦いに負けて、肝に邪気が入ってしまうと頭がグルグルして、脈が頭の中を突き抜けるように、ズキンズキンとします。そして、庚辛の日に死にます。治療は、足の厥陰肝経と少陽胆経を刺します。」王様は、おしっこの色なら目で見て分かるので、病のはじめに気がつくことが出来るなあ、と思いました。岐伯は続けて言いました。「邪気が心に進めば、はじめに、気分が楽しくなくなります。そして、数日たってから、熱が出ます。邪気が心に近づき、心の精気が入られないようにと戦っているときには、突然に心が痛くなり、もだえ苦しみます。何度も吐いて、頭が痛く、顔が赤くなりますが、汗は出ません。病は壬癸の日にひどくなり、丙丁の日には、大汗をかきます。精気が戦いに負けて、心に邪気が入ってしまうと壬癸の日に死にます。治療は、手の少陰心経と太陽小腸経を刺します。」王様は、お寺で、何も楽しくないと言っていた弟のことを思い出しました。(王様と屋根に上る病1)弟は、熱の病ではありませんでしたが、楽しくないというのも、病によるものなのだと、今では知っています。

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  • 06Mar
    • 熱の未病 1(黄帝内経素問第三十二篇刺熱論)

      このおはなしは、黄帝内経素問より第三十二篇「刺熱論」をもとにしています。前のお話は、熱の病についてでしたが、(王様と熱の病1)つぎのお話も、熱の病の話ですので、王様と岐伯はそのまま、話し続けていることにしています。王様は岐伯に聞きました。「熱の病というのは、必ず一日目は頭痛で始まるのか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様、それは、寒邪が太陽経から入った時です。寒邪がどこから入るかによって、はじめに病が現れる場所は、さまざまです。」王様は、岐伯に言いました。「やはりそうか。岐伯の話に当てはまらない、熱の病もあるのではないかと思いながら聞いていたのだ。その病の話も聞きたいぞ、話してくれ。」

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  • 05Mar
    • 王様と熱の病 7(終)

      王様は、手紙を書き終わった後、岐伯に聞き返しながら、熱の病について、本に書きまとめました。王様は、ふと気がついて言いました。「熱の病の時に、はじめから病がひどく、臓と腑の両方が寒邪に当たられて、傷つけられれば、六日たたずに、死ぬこともあるのではないか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。一日目に、太陽経と少陰経がともに傷つき、二日目に、陽明経と太陰経がともに傷つき、三日目に、少陽軽と厥陰経がともに傷つき、すべての経脈がふさがり、栄気と衛気が流れず、五臓が破られ、六腑が通れなくなった時も、死ぬのは、六日目です。」王様は岐伯に聞きました。「それはどうしてなのだ、知りたいぞ。寒邪が早く進む時の、病の様子も話してくれ。」岐伯はうなずいて言いました。「はい、お話しいたします。一日目に、太陽経と少陰経に寒邪がぶち当たれば、頭が痛く、口が乾き、体じゅうがしんどくなります。二日目に、陽明経と太陰経に寒邪がぶち当たれば、体が熱くなり、お腹がパンパンになり、食べられず、とりとめなくしゃべります。三日目に、少陽軽と厥陰経に寒邪がぶち当たれば、耳が聞こえず、いんのうが縮み、めまいがして、おもゆさえ飲めません。人を見てもだれがだれか分からないようになります。今までお話ししてきましたように、人が生きるには、胃の気が必ず無くてはならず(王様と真臓脈2)胃の気を主る陽明経が、十二経脈の長であり、陽明経は、いつも、血と気が多くあるのが正しいです。(王様とこころと体6)人の見さかいがつかないようになれば、胃の気はかなり減ってきているということであり、さらに三日経つ頃には、陽明経の気は尽きてしまいます。陽明経の気が尽きるということは、死ぬということです。ですから、六日目に死ぬのです。」王様の時代、傷寒という熱が出る病は、死ぬ人が多く、後遺症ものこりました。傷寒とは、現代でいえば何の病を指しているのか、様々な説があります。研究が進み、解明されることを願っています。(王様と熱の病 終)-----------------------------------読んでくださり、ありがとうございました。

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  • 02Mar
    • 王様と熱の病 6

      王様は岐伯に聞きました。「しかし、大臣のひとりは、前に傷寒の病になったために、今も耳が聞こえにくいままなのだそうだ。十二日が経って、病は治り、熱は下がっているのに何かの症状が治らずに残ってしまうのは、なぜだ?」岐伯はこたえて言いました。「それは、熱が高く出ている時に無理に食事をしたからです。」王様はおどろいて言いました。「しかし岐伯は、胃の気が無いと死ぬと言ったぞ。(健康な人12)病の人が、治るためには、食べて、胃の気を補ったほうがよいのではないのか?」岐伯はこたえて言いました。「傷寒の後遺症は、食べた水穀の気が、寒邪とくっついてしまい、両方の力が合わさってしまったために、おこります。もし、病がすでに治りかけていて、寒邪の勢いがないようにみえても、どこかに寒邪がこもってかくれている所があれば、後遺症が残ることになります。」王様は言いました。「そうなのか、知らなかった。すぐにそのことも、友達に手紙で伝えよう、岐伯、何と書けばよいだろうか?」岐伯はこたえて言いました。「熱が高い時に、たくさん食べると、何か後遺症が残ります。滅が少しおさまってきた時に、肉など食べたら、ぶりかえします。熱の病のときには、これをしないように、とお伝えください。」「わかった、ありがとう。」王様は、すぐに友達にもう一度手紙を書いて、すぐにもう一度届けさせました。王様は、岐伯に聞きました。「もし、十二日の間に、食べるのを間違って、後遺症が出てしまったら、もう治らないのか?」岐伯はこたえて言いました。「いいえ、王様。医者が、虚実を見て、従逆をととのえる治療をすれば、必ず治りますよ。」それを聞いた王様は、耳が聞こえにくくなったままの大臣に教えてあげようと思い、もう一通、手紙を書きました。

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王様と五行 (金匱眞言論)

王様と東西南北 (陰陽応象大論)

王様と三陰三陽の川 (陰陽離合論)

王様と脈 (陰陽別論)

王様の中の国 (霊蘭秘典論)

王様と十三月の謎 (六節臓象論)

王様と色 (五臓生成論)

王様とあやしい方士 (五臓別論)

王様と五つの治療法 (異法方宜論)

王様より昔の治療法 (移精変気論)

王様と医者 (湯液醪醴論)

王様と本作り (玉版論要)

季節と鍼治療 (診要経終論)

王様と邪のある所 (脈要精微論)

王様と健康な人 (平人気象論)

王様と真臓脈 (玉機真臓論)

王様と三部九候 (三部九候論)

王様と食べ物の行方 (経脈別論)

王様と食べる治療 (蔵期法時論)

王様と人の五行(宣明五気論)

王様とこころと体(血気形志論)

王様と人というもの(宝命全形論)

王様と丸い月(八正神明論)

王様と邪の退治(離合眞邪論)

王様と病の理由(通評虚実論)

王様と季節のない脾(太陰陽明論)

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王様と熱の病(熱論)

王様と熱の未病(刺熱論)

王様と治らない熱(評熱論)


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