憲法記念日はメディアでいろいろな憲法関連の特集企画が組まれたが、若い衆はこの日が何の日か聞かれても、答えに窮するという人が増えてきているというし、憲法記念日と答えられた人でも「日本国憲法の詳しい内容がわからない。できれば、わかりやすく教えてほしい」という声が目立つ。学校でも憲法をわかりやすく教えるところは増えてきているものの、浸透度はまだこれからという状況であるのが現状と言えよう。そんな中で、憲法を知る入門書として最近売れているのがここでも取り上げた「憲法主義」という本であるが、その著者である2人、九州大学教授の南野森氏とAKB48の内山奈月が憲法と縁のある場所を訪ねるラジオ番組がKBC(九州朝日放送)ラジオで憲法記念日に放送された。

 今回は南野氏となっきーに加え、KBCラジオ「PAON」のディレクターである佐藤雅明氏(彼は番組のディレクターとナビゲーターを兼ねている)も加わってお江戸と薩摩を旅したが、まず南野氏がなっきーに問い、彼女が答えた後に南野氏が解説を加え、そこに佐藤氏が別録音で自らの考えなどを語るという形で番組は進行していく。主な内容としては天皇制では英国の王室との違い、国会についてはフランスや米国との違いをそれぞれ語り、最高裁判所の役割や表現の自由についての話、さらには薩摩ではいちき串木野市の薩摩藩英国留学生記念館で大日本帝国憲法審議での長州出身の伊藤博文と薩摩出身の森有礼が「臣民の権利義務」の論争について取り上げたり、南九州市の知覧地区にある知覧特攻平和祈念館ではなっきーと同世代の若い衆が特攻で命を散らした事に涙ぐむなど「憲法主義」を読んだ方ならより深く楽しめ、また読まなかった方でも憲法を知るきっかけになったと思う。

 今回はラジオの収録ではあったものの、その際にKBCテレビでウィークデーの夕方に放送されている「ニュースピア」のクルーも同行していたので、収録の一部始終もテレビで流れた(なっきーはAKBの衣装で旅をしていた)。残念ながら放送はKBCラジオのエリア、つまりは福岡市や北九州市などの北部九州限定であったが、もしかしたら今後は他のエリアでも聞けるかも知れない(最後の奥田智子アナの協力や制作などを読み上げたナレーションを聴くと、民間放送連盟などのコンクールあたりに出す事も考えられる)

 「憲法主義」に端を発し、このようなラジオ番組が憲法記念日に流れたのは、ある意味で大きな意義を持つ。できれば、改憲論議も高まるこの時期にさらに深く憲法を掘り下げる番組をテレビでもラジオでも良いから、KBCは制作し続けてほしいと思う。

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