2011年12月号
テーマ:小林真代木を伐りて空ひろびろとなりをりぬ月はみづからのひかりに浮かぶ 万造寺ようこ p11
犬死にと言われて犬も悔しかろ桜根方に一献ふるまう 貞包雅文 p54
功罪とまとめられつつ大半の夏は罪についてであった 相原かろ p91
とほく鳴る葉に洗はれて竹林を出づれば驚きやすき身体よ 桑原亮子 p95
松葉ずもう子に教えればその後は松葉ばかりを探して歩く 中村明美 p98
赤き布に包(くる)まれて弁当箱は僕の手のなか 揺すれば焼売(シューマイ)と焼き銀杏鳴りぬ
河村壽仁 p165
駄菓子屋で串ざし帆たら買ってみる帆たら辛くて顔がしぼんだ 吉澤和人 p175
帰省のたびに祖母にもらひゐし小遣ひを八十四の小母がくださる 竹下文子 p178
山影にマンション群と竹叢がやや離れゐてともに日暮れぬ 松原あけみ P196





