【高校野球】
早実・清宮、北陸の“ダル”も消えた! 名門校の予選敗退が相次ぎ、番狂わせの嵐に見舞われる「甲子園」が面白い


 全国高校野球選手権大会(8月7日開幕、甲子園)への出場権をかけた各地方大会で、注目校や強豪の早期敗退が相次いだ。甲子園で頂点に立つ1校以外は必ず敗れる球児たちの夏。スター候補や実力校を全国のひのき舞台でみられないのは残念だが、下馬評通りにいかないところがファンを魅了する要因でもある。2年生ですでに50本超の高校通算本塁打を放っている清宮幸太郎を擁する早実は、西東京大会準々決勝で八王子に敗れた。昨秋と今春の都大会でともに2回戦敗退を喫していることを考えれば健闘ではあった。ただ、昨夏の甲子園で1年生最多タイの2本塁打を放った怪物スラッガーを聖地でみられないことに、落胆したファンも少なくないだろう。期待させるだけの打棒をみせつけていた。今夏の西東京大会は計5試合で12打数7安打の打率5割8分3厘。昨年は1本も出なかった本塁打も3本放った。計9四死球と徹底的にマークされる中で残した数字であり、高校球界を代表するような好投手たちとの対戦は“甲子園の華”となるはずだった。「高校野球で最大の目標は甲子園出場」と言い切る清宮自身、無念さを隠しきれずに涙。「この負けが、いつか自分に必要な経験だったと思えるような野球人生を送りたい。この悔しさを思い返して練習に取り組み、あと2回残されている甲子園出場のチャンスをつかみたい」とリベンジを誓った。甲子園で春夏通算7度の優勝を誇るPL学園は、大阪府大会初戦の東大阪大柏原戦で敗れた。今夏限りでの休部が決まり、部員12人での挑戦が厳しいのは分かっていた。それでも桑田真澄(元巨人など)と清原和博(元西武など)の「KKコンビ」を筆頭に多くのスター選手を輩出した名門にとっては短すぎる“最後の夏”だった。スタンドには1981年春の優勝メンバーである吉村禎章氏(元巨人)や87年の春夏連覇時に在籍した宮本慎也氏(元ヤクルト)ら黄金期を支えたOBも多数集結。監督として春夏通算6度の優勝を飾った中村順司氏は「休部は残念ですが、復活に向けて私にできることがあれば協力したい」と再興を願っている。近年の高校球界を引っ張る強豪も早々に夏を終えた。2008年以降に春夏通算で甲子園を4度制し、今春の選抜にも出場した大阪桐蔭は大阪府大会2戦目で敗退。昨春の選抜優勝校で今春の選抜にも出場した敦賀気比は福井県大会初戦で涙をのんだ。大阪桐蔭は最速150キロ左腕の高山優希、敦賀気比は“北陸のダルビッシュ”の異名を取る山崎颯一郎というドラフト候補の好投手を擁していただけに予想外の早期敗退だった。また、今春の選抜4強で甲子園通算100勝まであと1勝に迫っていた龍谷大平安は京都府大会3戦目、甲子園常連の花巻東が岩手県大会初戦で、浦和学院が埼玉県大会3戦目でそれぞれ散った。何が起きてもおかしくないのが高校野球。ファンの心をつかんで離さない醍醐味を改めて見せつけたともいえる波乱の夏だった。

【MLB】
イチロー途中出場で無安打 通算3千安打まで2のまま

 カージナルス戦の6回、二ゴロに倒れるマーリンズのイチロー=マイアミ(共同)
 米大リーグは30日、各地で行われ、マーリンズのイチローはマイアミでのカージナルス戦で六回から右翼を守り、2打数無安打だった。メジャー通算3千安打まではあと2のままで、快挙達成は31日午後1時10分(日本時間8月1日午前2時10分)開始予定の同カード以降に持ち越しとなった。チームは11-0で大勝した。マリナーズの青木はカブス戦に「1番・左翼」で出場し、5打数無安打だった。チームは4-1で勝った。(共同)

ゴルフ=全米プロ第3Rは悪天候順延、池田と谷原は暫定28位

 7月30日、男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権の第3ラウンドは悪天候で翌日に順延となった。池田勇太は1番を終えて通算2アンダーの暫定28位タイ(2016年 ロイター/Brian Spurlock-USA TODAY Sports)
[スプリングフィールド(米ニュージャージー州) 30日 ロイター] - 男子ゴルフの今季メジャー最終戦、全米プロ選手権は30日、米ニュージャージー州スプリングフィールドのバルタスロールGC(パー70)で第3ラウンドを行ったが、悪天候により翌日に順延となった。谷原秀人は6番を終えて通算2アンダーの暫定28位タイ。池田勇太は1番を終えて同じく通算2アンダー。松山英樹はプレーを開始できず、通算4アンダーの暫定10位タイ。通算9アンダーで首位に並ぶジミー・ウォーカーとロバート・ストレブ(ともに米国)もプレーできなかった。

ゴルフ=野村は19位に後退、全英女子オープン

 7月30日、女子ゴルフのメジャー第4戦、全英リコー女子オープンの第3ラウンド、15位タイから出た野村敏京は72で回り、通算4アンダーの19位タイに後退(2016年 ロイター)
[ウォバーン(英国) 30日 ロイター] - 女子ゴルフのメジャー第4戦、全英リコー女子オープンは30日、英ミルトンキーンズのウォバーンGC(パー72)で第3ラウンドを行い、15位タイから出た野村敏京は72で回り、通算4アンダーの212で19位タイに後退した。同じく15位から出た宮里美香は74で回り通算2アンダーの40位タイ。西山ゆかりは通算1アンダーの46位タイ、鈴木愛は通算イーブンパーの52位タイとした。アリヤ・ジュタヌガーン(タイ)が6バーディー、ノーボギーの66をマークし、通算16アンダーの単独首位に浮上した。世界ランク1位のリディア・コ(ニュージーランド)は通算3アンダーで27位タイ。

五輪=女子ゴルフ世界1位のコ、「選手村は使用しない」

 7月30日、女子ゴルフの世界ランク1位、リディア・コは、リオデジャネイロ五輪の選手村を使用しない意向を明かした。英国ウォバーンで29日撮影(2016年 ロイター)
[ウォバーン(英国) 30日 ロイター] - 女子ゴルフの世界ランク1位、リディア・コ(19、ニュージーランド)は、リオデジャネイロ五輪の選手村を使用しない意向を明かした。コは30日、ロイターのインタビューで「オリンピック開幕間近ということで、心臓がドキドキしている」とした上で、「選手村を使用しないことは以前から決めていた。選手村に滞在して、ほかのニュージーランド代表選手と交流できたらよかったけど、通常の大会のときと同じルーティンを守ることにした」と述べた。リオでは家族やコーチらとホテルに滞在するという。コの代理人は「彼女はいつも家族と一緒に移動する。選手村に滞在すると、ひとりでいなければならなくなる」と説明した。