■初級 13.スクリプトの実行と「FILEDIA」 | AutoCADマクロ屋本舗
"SCRIPT"[スクリプト実行]コマンドを実行すると
ダイアログが表示されますね。

マクロを作成するには、この"ダイアログ"が表示されるのは邪魔です。

コマンドの中には、ダイアログが表示されるコマンドが有り
その内のいくつかは、"コマンドラインオプション"が有る事を
以前、話しましたが・・・

■コマンドラインオプション例
-INSERT
-LAYER
-COLOR
-STYLE



ダイアログが表示されるコマンドの中には
"コマンドラインオプション"の無い場合もあります

例えば・・・
"NEW"[新規作成]コマンド
"SAVEAS"[名前を付けて保存]コマンド
"SCRIPT"[スクリプト実行]コマンド




それらのダイアログを、"非表示"にする方法があります。

システム変数"FILEDIA"
です。

通常、"FILEDIA"の値が1で、ダイアログが表示されます。
この"FILEDIA"の値が0だと、ダイアログを使用不可とします。


▲注意
このシステム変数"FILEDIA"は、必ず覚えておいて下さい。
大変多い質問の中の1つに
"ダイアログが表示されなくなった"と聞かれるコトが多いです。

どの様な状況で、このシステム変数が変わるかは分かりませんが
何かしらの状況で、この"FILEDIA"の値が0に変わったからだと思われます。


では、ダイアログを表示させず
前回のスクリプト(rec100.scr)を実行するマクロを作成してみましょう。


1)最初に、システム変数"FILEDIA"を実行し、数値0を記入
^C^C_filedia;0;

2)次に、"SCRIPT"[スクリプト実行]コマンドを実行
^C^C_filedia;0;_script;

3)実行するスクリプトファイル名を記入(拡張子".scr"は無くてもOK)
^C^C_filedia;0;_script;rec100;
※実行するスクリプトファイルは、必ず検索パスの通ったフォルダに保存して下さい。

4)システム変数"FILEDIA"を1に戻す
^C^C_filedia;0;_script;rec100;_filedia;1;

こうすることで、ダイアログを表示させずに
スクリプトを実行するマクロが作成出来ます。


また、マクロとスクリプトを組み合わす事も可能です。

例えば・・・

挿入点を指定して、□100の四角形を作成する場合は
前回作成した「rec100.scr」スクリプトファイルの拡張子を「rec100.txt」に変更し
以下の様にメモ帳で修正します。

;□100作図
;rec100.scr
;
line
non
@
non
@100,0
non
@0,100
non
@-100,0
non
@0,-100
;
;スクリプトの終わり

※座標(0,0)を指定していた部分を"@"に置換え、拡張子「.scr」で保存


尚、先程作成したマクロに"ID"[位置表示]コマンドを使用し
^C^C_id;\_filedia;0;_script;rec100;_filedia;1;

この様にすれば、挿入位置を指定するコトが出来ます。


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