シリヌグイ
テーマ:ひとりごと。仕事が年末進行に向けて忙しい中、違反建築の尻拭い。
東京都某区で知り合いの建設会社が住宅の屋根を改修したら建物の高さが既存建物よりも高くなって高さ制限を超えてしまい、近隣から市役所に通報されたそうだ。何とか建築基準法に適合していないかと、天空率などの緩和措置で検討してみる。ちなみに、既存建物の設計にはウチは一切関わっていない。
そもそもこの区域は第一種住居地域で、東京都都市計画による高度地区のため、道路斜線、隣地斜線、北側斜線、高度斜線が対象になる。道路斜線は天空率で緩和できたとしても、一番厳しいのは高度斜線。しかも第一種高度地区なので一番厳しい条件だった。基本的に高度地区の場合は高度斜線がクリアできていれば、北側斜線もクリアできる。でも高度地区に関しては、天空率などの緩和措置がないために建物ボリュームが斜線を超えたらアウト。今回の改修ではこの高度斜線を超えてしまっていた。区役所から建設会社へまず、斜線からはみだしている不適合部分を明確に図面化するようにとの事らしい。実際に、どれだけ不適合なのか、電卓を叩きはじめた。既存の確認申請の図面が基になるので、図面内の限られた数値からその他の数値を割り出し計算する。久々に電卓の√を押した気がする。この建物は敷地形状が複雑で建築可能範囲が変な多面体になる。なかなか、この多面体のイメージが掴めなくて苦労した。結局、高さが351mm 横に69mm のオーバー。
この結果を受けて区役所からどんな是正指示がでるのかは俺の業務範囲外。改修のやり直しになるかもしれないし、始末書だけで済むかもしれない。ただ、建設業界の不祥事が相次ぐ中、今こそ慎重に、法令遵守しなければいけない。たったコレだけの不適合でこんなに大ごとになってしまっている。やはりその場の勢いで改修を進めたらダメ。しっかり、計画して検討しないと痛い目に合うよね。建築は計画的に。






