3月29日(日)早川、最後のブログ | Toss  Tennis  School  Yoga    トステニススクール用賀

3月29日(日)早川、最後のブログ

最初にすみません。


この記事は31日いや、今は4月1日1時過ぎ。


11時に最後の自分の中での17年間の片づけが


終わり、いま家に帰ってやっと落ち着いてこの最後の


忘れかけていた務めに向かっています。


ここのところ2時、3時に帰るのがあたりまえで


眠いけど意識はある状態で、体は動いているけど


頭はスリープ状態が昼間でも続いている感じです。


そんなことはどうでもいいことですが。


さて昔を振り返ってみると、1998年2月1日トス用賀の



オープンの日のことでした。


今の当時の社長さんに、私、山本コーチ、馬場コーチという


オープニングスタッフが呼ばれ、「今なら止められるよ」と


スクールオープン初日に呼ばれるや否や、こう問われて


「やるんだ、絶対に人を集めるんだ」と、当時、採算にまったく


届いていない状況に、「覚悟」を問われた場面が今でも


鮮明に残っています。


それから、17年が経ち、コーチが入れ替わり、立ち代り


最初から残ったの私だけ。コーチが定着せず、そのカバーを


して、自分のクラスの人を見捨てて、スクール全体が回るように


シフトを組み直すことを迫らたこともよくありました。


自分の至らなさも多々ありました。そんな中、新井コーチのもとに



ここ数年、すべてがうまく回り、一気にスクール生650名もの方たちを



集めるようになり、そして、最後まで維持し終わりを迎えられました。


そのオープン当初にこうもよく言われました。コーチ→フロント→お客様


この三角関係が大切だと。


今日、コート解放終了後、昼間の生徒さんが挨拶に来てくれて


フロントのスタッフと抱擁し合い、涙する姿を見てその言葉が


思い出されました。同じ女性同士の部分では、難しい対応を


迫られたこともあったでしょう。女性だから分かり合えたことも


あったことでしょう。個々によってニーズが違うのはわれわれ


コーチと同じで、日々、個々のニーズにこたえるよう努めていた


から、今日のような最後の光景が見ることができたのでしょう。


本当に素晴らしい光景でした。


できることなら、これから700名にのせるために、フロントの


真価が問われるところだったので、あと2,3年続けたかったのが


私の正直な気持ちです。


最近のスクールは、昔以上にレッスンもマニュアル化され


金太郎飴を切ったような、変わらないレッスンをするところが


多いようです。でも、トスはほぼコーチ任せのレッスンでした。


テニスには、いろんな考えや、いろんな形があります。それを


型にはめるのは難しいことでしょう。


またお客様にもいろんなニーズがあります。多種多様化の時代


だからこそ、飽きさせないレッスン、レンタルコート、試合という


形態をとって、周りとは差別化してきました。


そして、終わりを迎え、それが間違いではなかったという1つの


答えと、その場を与えてくれた地主の高橋さんにも感謝しなければ


なりません。当初、4面テント式の屋根をつける予定もあり


そうなっていたら、今のような形態はとれず、日々レッスンに追われ


ていたかもしれません。本当にわからないものです。


おそらく、私の身体はマニュアル化されたレッスンはできない


身体になってしまっているのでしょう。


与えられたこと忠実にこなすことも大切ですが、人それぞれが


考えることの方が、成長は大きいと思います。まだまだ、レッスン技術の


上達も、試合における技術の上達も私自身47歳ながら望んでいます。


もちろん、加齢による痛いところや、硬いところは増えてきています。


しかし、2階の用賀堂治療院の北条先生には「生涯現役」をと宣言して


います。


このトスで得たたくさんの経験をもとに、今まで、沢山のトスを愛してくれた


スクール生の皆さん、スタッフの皆さん同じテナントの皆さん、この場を


提供し、うちの会社を選んでくださった高橋さん、お世話になったすべての



方に恩返しするためにも、テニスの楽しさ、喜びと感動を一人でも多くの



ひとに伝えることが、これから、進む道においても、わたしの努めだと



覚悟しています。


なぜだか、久々の覚悟を迫られている自分に少しワクワクしています。



最後に17年間本当に、いろいろな方に支えられてきたことに感謝の意を


お伝えして、トス最後のブログとして締めさせていただきます。


J3の女の子が最後のレッスンでくれた手紙に「もっとコーチとテニスが


したかったです」と、わたしも「みなさんと、もっとここでテニスがしたかったです」


言葉で伝えきれませんが、本当にありがとうございました!!!


                                 

                                  テニスコーチ 

                                  早川 一郎