2016-01-26 12:22:21

土肥隆一元衆議院議員逝去にあたり

テーマ:日々活動報告・雑感

衆議院議員を七期、その間に衆議院政治倫理審査会会長、民主党兵庫県連代表などを歴任された土肥隆一元衆議院議員が亡くなられたとの記事に今朝接しました。謹んでお悔やみ申し上げると共に、心よりのご冥福をお祈り申し上げます。

 

土肥先生といえば、二〇一一年に韓国へ渡られた際、竹島が韓国の領土であると主張した声明が出された際に、その場に同席されたということが日本でも報じられ、多くの批判を受けられ、民主党を離党されたことがどうしても思い起こされます。当時、同じ兵庫県出身の衆議院議員であった私は、その報道に目を疑い、頭を抱えたことを思い出します。ことの真実以前に、問題の性質や既に報道されてしまった内容等から、我々にも相当なダメージが来ることは予想でき、大変当惑したことがありました。

事実、その後は相当の期間、激怒した市民からの抗議の電話や辞職勧告の声が届けられ、土肥事務所はもとより、民主党県連は業務遂行不可能となり、一時期閉鎖を余儀なくされました。党所属であった土肥先生の地元、垂水と須磨の地方議員や、隣接する選挙区の同僚代議士らにも激しい罵声が浴びせられ、少し離れてはいるものの私のところにも、かなりの非難が寄せられました。当時の民主党は、尖閣諸島へ中国籍漁船が侵入した事案に対して船長を早々と釈放したことや、東日本大震災および東電福島原発事故への対応に対する批判もあり、それらに、まるで火に油を注ぐかのように発覚したのが、土肥先生の一件でした。

 

土肥先生の行動を今になって是非を論ずるつもりも、ここで私一人で名誉回復しようなどと言う考えは全くありません。竹島は我が国の領土であることは自明のことであり、土肥先生の当時の報道されたような行動を擁護できるものではありません。あの時、私たちは同じ県連として、なぜあのようなことに至ったのか、直接お話しいただきたいと願いまいたが、その機会を得られることはなく、ほどなく土肥先生が自ら離党され疎遠となってしまいました。

ただ、あの事案のしばし後の新聞記事によって、その一端を知ることが出来ました。その記事には、土肥先生の幼少期の原体験が書かれていました。父親が朝鮮総督府の役人として朝鮮半島に勤務していた時、隆一少年は地元の小学校に通うことになります。そこでは、日本語によって授業が行われ、朝鮮の地元出身の子どもも朝鮮語を話すことは許されません。しかし、十分に日本語が話せない子、思わず朝鮮語が出てしまう子供がいるわけですが、そうした子供に対し、容赦なく教師から半端ない暴力が振るわれる様子を、毎日のように目の当たりにしたそうです。同じ年代の子どもが、毎日のようにぶん殴られている。日本語が話せないというだけでふるわれる暴力に、隆一少年が心を痛めたであろうことは想像に難くありません。その頃の影響があってのことでしょうか、先生は牧師となられ、平和を追求する尊い道を歩まれます。議員となられた後も、平和外交を推進し、弱者に対する温かな慮りを政治の場で実現するべく、活動されました。

 

私自身、土肥先生にお世話になった一人です。土肥先生が民主党兵庫県連代表であった時に、兵庫7区の支部長および衆議院議員候補となる際の様々なハードルに対し、文字通り体を張っていただきました。当時の兵庫7区は、土井たか子元社会党委員長が健在の選挙区で、私の出馬は、一定の協力関係にあった社民党に弓をひくことを意味し、民主党内には私の活動に快く思わない方々もいらっしゃいました。しかし、土肥先生ご自身も元社会党所属でありながら、私の擁立に全力を傾けていただいたこと、私の擁立を党として決めた後にも、納得しない組織団体がいくつもある中で、自らの選挙に影響があることも承知で背中を押し続けていただいたことは、何よりも力になりました。

 

土肥先生と最後にゆっくり話したのは、2012年の夏だったでしょうか。一連の事案を受けて土肥先生は民主党を離党されていましたが、次期衆議院議員選挙への不出馬表明はまだされていらっしゃいませんでした。党として候補を擁立せねばなりませんが、前任党支部長で現職議員の土肥先生と話もできていないようでは、選挙など戦えるはずもありません。私は、党県連選対委員長という立場でしたから、土肥先生の去就を明らかにしていただかなくてはいけない、そして対応せねばいけない立場でした。もっとストレートに言えば、私と、当時の県連代表であった松本剛明代議士は、土肥先生に引導を渡さなくてはいけない職責にありました。

久々にお会いし、昼食を共にした土肥先生は、最初こそ雰囲気が打ち解けていなかったものの、松本代議士と私が雁首を揃えて恐縮した姿をみて、勇退を決断していただいたことと思います。たかだか一期も務めていない私がいるところで引導を渡されたことをどう思われたか、その気持ちがわかるほどの人生経験を未だに積めておりませんのでわかりませんが、心地よいものでないことだけは明らかであったでしょう。

 

晩年は、風の便りに、体調を崩されていることを聞いてはおりました。どこかでお会いして、選挙の話を抜きに、ご自身が歩まれた人生や、私たちへの教訓をお聞かせいただく機会があればよいと思っておりましたが、今日、悲報に接することとなりました。無念の思いであったか、それともご自分としては一連の事案を十分咀嚼されていたか、そのこともわからず仕舞いでありますが、土肥先生が歩まれた道の後ろには、私をはじめとした、真の平和を求める若者がこの国にいることは事実です。

 

天に召され、聖者となられた土肥先生。生前のご厚情に心よりの感謝を申し上げ、今はただ安らかに、ご冥福をお祈りするものです。ありがとうございました。

 

石井登志郎拝

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