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男性が積極的に関わることって、世の中的に大歓迎されているじゃないですか。

・ママの負担が減る
・ママが笑顔になれば子どもも笑顔になる
・子育て中の女性のライフスタイルに幅ができる

などのメリットが挙げられます。一見いいことづくめなんですが、そこには落とし穴もあるってこと、意外と気づいていない人、多いみたいです。想像してみてください。
 

あなたは、とある中小企業の創立経営者です。会社や社員は自分の子ども同然。これまで、大変な局面も多々ありましたが、最善と思う決断を下し、実行し、今日までなんとかやってきました。自分の判断力と行動力にはそこそこの自信もあります。これからもなんとか良い方向へ導き、成長させていきたい。そこに突然同じくらいに会社や社員を愛してくれる副社長が現れました。最初は感激しました。「これで自分の重荷が半減する」
 

しかし、そう思ったのもつかの間。次第に二人の意見が食い違うようになりました。会社をより良くする目的は一緒なのに、そのためにとる経営戦略が、まるで反対意見だったりするわけです。次第にあなたと副社長は険悪な関係になっていきます。口もききたくなくなります。。。

 

ワンマン経営者には、重責を背負うのは大変さの代わりに、好き勝手にできる自由があります。しかし、共同経営者が出現することで、好き勝手というわけにはいかなくなります。いかがでしょうか。これと同じことが家庭でも起こるのです。
 

ママがワンマン経営者状態で子育てしているときは、負担的には大変です。しかし、ママの好きなペースで好きなようにできるというメリットがあったはずです。
 

「子育てはキミに任せた」というパパのセリフ。悪く解釈すれば、無責任、放任ですが、よく解釈すれば、「キミの子育てを信頼している」ということでもありますよね。

 

しかし、ただでさえ凝り性の傾向がある男性が、ひとたび育児に目覚め、育児書を読みあさり、ネットで最新情報をチェックし始め、にわか知識で理論武装すると、やっかいです。

 

「そこは叱るところじゃないでしょ!」とか「ママが穏やかな気分じゃないと、子どもを寝かしつけることはできないよ!」とか。ママの子育てにいちいち口出ししかねません。パパの育児参加で笑顔になるはずのママの目は次第につり上がり、眉間にはしわが刻み込まれるようになります。これがイクメン夫婦の皮肉な葛藤です。

 

だから、男性が「オレも子育てするぞ!」と思うのはいいのですが、どうか、ママの聖域を侵さないように気をつけてください。ママの育児をいちいち評価したりしないようにしてください。「ママにはママのやり方がある。オレにはオレのやり方がある」それでいいのです。

 

私のサイトに寄せられるパパの悩みのTOP3のうちひとつに「子どもへの接し方について、夫婦の意見が食い違う」というものがあります。「あなたが甘すぎるのよ!」「いや、キミが厳しすぎるんだ!」とか、「なんでそんなに簡単におもちゃを買い与えるのよ!」とか、「子どもにファーストフードを食べさせないで!」などの攻防です。

 

健やかに育てたいという目的は、パパもママも一緒です。しかし、そこに至るために選択する道が違うことがあるんですね。それがイクメン夫婦の葛藤の種となります。

 

違って結構だと思います。

 

例えば目の前にたき火があります。子どもがたき火に近寄ろうとしたときに、親はどう反応するか。ある親は、子どもが火に一歩近づいた時点で手をつかんで止める。またある親は、子どもが火に触って火傷をして戻ってきたときにすぐに氷で冷やしてあげながら、「火って怖いでしょ」と教えてやる。子どもを守る目的は一緒でも、得てして、パパとママでは、タイミングや狙いが違ったりするのです。そして、夫婦の考え方が違っているほど、子どもは多くを学ぶことができます。

 

夫婦の考え方が違うことで、ときには喧嘩にもなるでしょう。でも、より良い家族を築いていきたいという目的さえ一緒なら、必ず乗り越えられます。人はそれぞれ違う考えを持ちながら、お互いに尊重し合うことができる。そんな関係性を子どもに見せてあげればいいと思います。

 

 

 

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