おおたとしまさオフィシャルブログ

育児・教育ジャーナリストおおたとしまさのブログ


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新学期になったら、新しい習い事に挑戦しようかなと思っているお子さんも多いのでは?

 

習い事はたくさん経験させてあげたいと思うでしょうけれど、今は、英語、プログラミング、ストリートダンスなど、いろんな習いごとがありますからどれを選べばいいか迷ってしまいます。子供が自発的に本気でやりたいと思っているものをやらせるというのが原則ではありますが、子供がやりたいといったものを何でもやらせるわけにもいきませんよね。取捨選択が難しいところです。

 

Q 子供が「○○をやりたい」と言い出したら? 

 

子供が自発的に興味を抱き、「やってみたい」というのは習いごとを始めるうえでの絶好のチャンスではある。しかし子供は気まぐれ。たいした覚悟もなく、「やってみたい」と言っているだけのことも多い。
その状態で何でもやらせてしまうと、結局すぐに飽きてしまいどれも中途半端に終わる「中途半端グセ」がついてしまうことにもなりかねない。
「あれ、やってみたい」と言われてすぐにやらせるのではなく、しばらく我慢させ、それでさらに意欲が高まっていくのか冷めてしまうのかで、本気度を確かめるといい。


Q 並行して通う習い事はいくつくらいまでが適正か? 

 

子供にさまざまな経験をさせてあげたい。どこに子供の才能があるか、やってみなければわからない。そう考えて、1週間のスケジュールに極限まで習い事を詰め込んでいる家庭もある。それはそれで一つの考え方だとは思うが、むやみにおすすめはしない。
習い事が多すぎて、睡眠時間が削られたり、食事をゆっくりする暇もないというのなら論外だ。早寝・早起き・朝ご飯の生活習慣が守られないようなら、習い事を削ったほうがいい。習い事はあくまでもプラスαの教育。「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」である。
また、毎日、時計の示す針に合わせて、どこで何をするのかを決められてしまう生活では、受け身の姿勢が身に付いてしまう危険性がある。
「今日の放課後は誰とどこで何をして遊ぼうか」と自由に考える機会も奪われてしまう。「自分の時間」を自由にデザインする機会が奪われる。これは大げさに言えば、自分の人生を自由にデザインする練習の機会を奪うこと。英会話やプログラミングのスキルを身に付けたとしても、引き替えに失うものは甚大だ。
インプットの時間はもちろん大切だ。しかし子供にはぼーっとする時間も必要だ。その間に、子供は、自分を見つめ、成長する。家族との会話の時間も、子供の心に安定をもたらす意味で重要だ。
週に何日まで習い事を入れていいのか、目安を示すことは難しい。それこそ家庭の判断による。大事なことは、子供が「自分の時間」をデザインする機会の確保、子供がぼーっとする時間の確保、家族がいっしょに過ごす時間の確保である。ちなみに教育学の専門家にしつこく尋ねると「小学校低学年までは、3〜4が限界では?」という意見が多い。
限られた枠の中でどの習い事を選ぶのかは難しい。専門家の意見は、「小さなうちは、できることなら、運動系と文化系をバランス良く」である。団体で取り組む種目と個人で取り組む種目という観点でバランスを取ってもいい。

 


習い事にまつわるさまざまな疑問や不安について、3月10日に発売になったばかりの『習い事狂騒曲 正解のない時代の「習活」の心得』という本に詳しく書きました。ぜひお読みください。

 

※FM放送JFN「OH! HAPPY MORNING」3/16放送でお話しした内容です。

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