鮎川での水揚げと魚達

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すいません


二日空けてしまいました。


この前の続きです



鮎川漁港に着いた俺たちはトラックの氷を下ろし


魚入れる発泡スチロールや色々な物を下ろす


その間にも打ちつける様な激しい雨が僕等の体をビショビショにする
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既にさかなを待ってた漁師が一人
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この籠4杯分位をたった一人で釣りあげてきた
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何処かから拾ってきたり


貰って来た籠で荷捌き所を作る
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此処で漁港の人の手によって仕分けが次々に行われる
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それを又さかなやが選別し!


活魚として市場に卸せる物


目方足らずで殺した方が良い物


〆て売った方が良い物


物の2,3秒の間に目利きしながら奴が魚をふるいに掛けてゆく
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本当だったら大きな水槽が在って


魚は其処に入れられ


のんびり・・・と、言っては、語弊は有るが


選別も終わり水槽で魚が泳いでいる間に


仲買人達がその魚を入札して値段を付けて買ってから


自分の車などに魚を移していく
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しかし水槽も氷も足りない鮎川では、さかなやが箱に海水を入れ酸素のブクブクを入れ


其処に取りあえず魚を選別しながら簡易水槽を作る


たった一人の仲買人と成ってしまったさかなやが・・・誰と入札をすると言うのか・・・・。


自分の利益も度外視して河岸で叩かれるのも承知で漁師達に大体の値段を付ける。
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それでも色々言われる事も有るらしい


でもね


漁師だって少しでも自分達が釣って来た魚が高値で売れる事願ってる


それを分かってるから


漁師たちの不平不満にキチンと耳を貸そうとしている
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このトラックの後ろの小さなスペースが


鮎川の漁港と言ってって良い


この小さなスペースで魚を生かしたり〆たりしてるんだ。

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次々と魚は水揚げされ目まぐるしく人達が動き出す


寄付されたフォークリフトを運転するお兄ちゃんと荷捌きのオジサン


それとさかなやとさかなやのお父さん、俺と大地の6人だけの雨っざらしの鮎川漁港
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大地に『寒いから車の中に入ってろ!』って皆が声をかけてくれる


子供に出来る事なんて此処では無いよ


子供心にそんな事分かってるだろうけど


『大丈夫です。』って


肩をすぼめて


皆が一生懸命に働いてる姿を見て居た。
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アイナメの後に次の船が着き


平目が水揚げされる


雨続きで


魚の水揚げが減ってる中


季節外れとは言え、良い値が付く魚種だ
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この荷捌きしてる人


前回、鮎川に来た時の事を覚えてくれていて


『ああ!今顔思い出したよ!あの時の寿司握りに来てくれた!!』


『あ・・お久しぶりです。』


『あの時のお寿司・・・美味しかった。今でも覚えてるよ。』


さかなやが『とっくりさんwこの人!寿司おかずにご飯食ってた人ですよ(笑)覚えてますか?(笑)』


『何が~(笑)寿司はおかずだろ~(笑)』


魚を捌きながら照れながら話しかけてくれた漁港の人達


この人達に係れて本当に良かったって思った瞬間だった。
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大地は雨のかな


次の船が来るのをじっと待ちながら海を見てた
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海側から見る鮎川の町は廃墟の様に子供の目には映っただろうけど


これでも本当に綺麗に成ったんだ・・・・。

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続々と到着する船
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この中でさかなや達はバタバタびしょ濡れでやってんだよね


此処の直ぐ横はもう海だから此処にも津波は直撃した。


見ての通りだけどね・・・。
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さっきのさかなやのトラックの後部と


この荷捌きの場所が鮎川浜漁港の今の全てです


好意で頂いた箱や発泡スチロール、拾ってきた籠


そんな物使って工夫と努力で


たったこれだけの設備で踏ん張ってる!
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小さな浜でしょ・・・・


でも俺の目には何処よりも大きな


最高にカッコいい


漁港に思えてしょうがなかった!
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だって!


働いてる浜の人の心意気!


上がってくる魚!


何処にも負けない一級品なんだ!
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何にも無くなっちゃったけど


心も一回折れたかもしんね~けど


それでも立ちあがって頑張ってる人達が此処には居るよ
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バタバタと魚を捌いて居る時


さかなやが 『あ!ズンポの親父だ!とっくりさん行きましょう!』

って言ってきた。


船着き場に行くと


あの日


津波に向かって行って


九死に一生を得た奇跡の船順宝丸が到着していた。
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あの日


避難所の天との中で焚火を皆で囲みながら


話してくれた津波と対峙した時の話し


『ビル見て~にデカイ津波が目の前に迫った時!只拝む事しかでぎながった・・・。』


そう話してくれた順宝丸の親父さん、通称ズンポのおやじさんの言葉耳に焼き付いて今でも離れない・・・・。
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約4カ月ぶりに会うズンポの親父さん


はにかみながら


『おう!』


って最高の笑顔見せてくれた

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漁の方は今一つだった見たいだったけど


大地も船に乗せて貰い


船の中の水槽を初めて見た大地は、眼をマン丸に見開き興奮して見てた(笑)
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これでも少ない方だって言うんだからね


多い時だと下が見えない位魚で埋まるんだってさ
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この日は根魚、平目、鯖、タコ、ゴマソイ、石カレイ、マトウ鯛なんかが捕れていた
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『生きてる魚って色が全然違うんだね!凄くきれい。』



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透き通ったサバやマトウ鯛を見て


目がキラキラしてた大地はカエルの子はカエルって事なんかね(笑)
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船から初めて鮎川の町を見た。


ズンポの親父さんはあの日


津波を突っ切り九死に一生を得て


次の日鮎川の漁港に帰って来た時


『生き残るんじゃ無かった・・・・』って思ったって言ってた。


『どうしてですか?』


『だって町はグチャグチャ皆死んでると思ったんだもの・・家族も死んで・・帰る所もね~んなら生きて居たってしょうがね~・・・・。』


あの日の朝


同じ様にこの船から鮎川の町を・・・・ズンポの親父さんはどれほど苦しい思いで見てたんだろう


そう考えただけで胸が詰まってくる
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親父さんの魚は扱いが良いらしく


息が良く高値で売れる物が多いとさかなやも太鼓判を押す


この日も物は勿論でけ~の釣って来たっけ(笑)


6,9キロの平目(笑)
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この口の中にコブシ入りますから(笑)
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さかなやは俺達が順宝丸でしゃべってた間も次々に魚を捌いてた
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これはズンポの親父さんが捕って来たゴマソイ!


『15年ぶりに見た!此処らのは全滅してんのかと思ってやんだっけど!どっかがらやって来たのかね~。』
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写真だと白い小さな斑点が青色に輝き


本当に綺麗な魚だった。


これは生かして活魚として仙台の河岸に卸してかなり高値が付いたようだ。
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仕事の途中ふと見ると何処からともなく


ボランティアの方々が


次の被災地に行くのか?帰るのかは分からないけど?


移動の為にバス待ちしているのか、ゾロゾロと集まって来た。


興味深く漁港の仕事を観察していた


海外からも沢山来ている様だった。


バスに乗り込む時皆が僕等に頭を下げていった。


僕等も皆で『お疲れさまでした。ありがとうございました!』って頭を下げた。


本当に素晴らしい人達だな


雨の中


一生懸命瓦礫の撤去や泥出しや色々な事の為に頑張ってたんだろうな。


僕は被災者ではないけど


さかなや達と一緒に感謝の思いで頭を下げた。
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そうこうしている内の結局5隻の船が漁に出て居て魚を下ろした漁師達


家路に付く者


又網を差しに行く者


それぞれが船に乗り海に出て行った。


僕等は取りあえず捌いた魚を今度は


簡易捌き所を作って
とっくりマスターのブログ-110822_0929~01.jpg

〆る魚、生かす魚、等をキチンと選別して


沢山の発泡スチロールに氷を引きつめ
とっくりマスターのブログ-110822_0924~01.jpg

生かす魚は種類別に籠に入れ!


活魚車積み替える
とっくりマスターのブログ-110822_0929~02.jpg

そして魚の目方を計り


箱に品目キロを明記して蓋して3箱つづこ梱包する


こうする事で市場に送る送料が安く成るからだ


今までこの梱包作業は全自動の機械でやって居た

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勿論そんな物津波が全部持ってってしまって此処には無い


今まで5秒で終わって居た仕事が


今では1分30秒以上かかる
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それでも『もっと慣れたら早く成るんでしょうけどね(笑)とっくりさん梱包の機械買って下さい(笑)』


冗談交じりに笑ってたけど


見てると本当に大変な作業だったよ

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漁師も役場の人も帰った後


残った俺たちはバタバタと魚の梱包と積み込みをする
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最後にさかなやが記録を取り


トラックに詰め込む
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その間お父さんは泥だらけと成ってしまった防具をかた付ける


役割分担がシッカリと出来てる良いチームを見ている様だったな
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雨水をかき集め血と泥で汚れた道具を洗う


此処にはまだ酢水道も無いんだ
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全ての魚をトラックに詰め込み


掃除をして


鮎川浜漁港を後にする
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途中被災者仲間の上海楼通称SHR48の店上海楼跡地に立ち寄ってみる


見事に何も無い


今は横浜中華街で頑張って居る


SHR48!


今鮎川の人は食べるお店が無くて困ってるって・・・


皆が上海楼の復活をきっと待ってますよ


俺みたいな関係無い奴が・・・言う事じゃないけど


鮎川で復活した上海楼に行ってみたです。
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その後津波に呑まれたさかなやの家に寄った


毎日あいつのお爺さんがこの家に戻りて~!って泣くらしい


さかなやは、そんな爺さんを車で1時間掛けて此処まで連れてきてあげるんだってさ・・・。


『もう良い・・ありがとう。』ってこの家見て泣きながら又石巻に帰るらしい


そのさかなやの実家がこの家です
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もうこの家は取り壊すんだけど


この家の駐車場だった所に水槽置いて此処ね↓此処を新しいダイスイの拠点とする計画なんだってさ!


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マジで頑張って欲しい!


その時は又来ないとな(笑)


その後駆け足だったけど


4カ月ぶりの鮎川の町を車で少しドライブして
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別に二人とも話す事も無いんだけど
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右上に見える大きな建物が鮎川市役所なんだけど


ここ瓦礫がぐるりと取り巻いてて祖凄かった所だったから・・・


『綺麗に成ったな・・・・。』


『今も来てくれてるボランティアの人達のお陰ですよ・・・。』
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そんな事ぽつぽつと呟きながら
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また石巻に向けて


車は走らせた
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今も避難所に残ってる人はいるらしいけど


今月に成ると非難じゃは閉鎖


皆は仮設の住宅に移るらしい
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他の人がいきなり見たら


こんな町に人住むのかよ!


って思うかも知れない


でも・・・この町の人達は本当にこの町が大好きで
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本当に少しづつだけど


綺麗に成って行ってる自分の町を愛おしく思ってる
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ヤスが言った



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『全てを奪ったのは海だけど・・・沢山の恩赦を俺達に与えてくれたのもこの海なんですよ。俺はこの海がどうしても嫌いに成れね~。ここ!鮎川の海が大好きなんですよ。』


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鮎川を後にする時


そんなヤスの言葉を思い出した


そして俺もこの海が大好きに成ってきている事に気づいたよ。


すいません長く成ったので又続きは今度


読んで頂いてありがとうございました。

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