宮城での事、最後に優しさとは。

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そろそろこのお話も終わりにしようかなって思って居ます。


話が前後しちゃうんですが


二日目の朝


木村さんと


浜を散歩しながら色々歩いてて


こんな話も聞きました


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知らない顔の人達がやってきて


トラックに瓦礫を詰めている


『あぁ・・ボランティアの人だ・・・頼んでも居ないのに瓦礫の撤去や泥だししてくれてるんだな・・・有りがたいって思って頭を下げるんです。そうするとあちらもおはようございますってボランティアの人らしく元気に挨拶するんです。』


でも・・・それは


被災地で金目の物を物色してる物取りだと後で気づく事と成る。


そいつらが作業して居た所の家の人達が危なくて中に入れないのを余所に・・・・金目の物を物色して・・無ければ鉄屑をやプロパンまで積んで金に変えれそうな物は全てカッパラッて・・・行ったんだって。


『こんな時にそんな人が居るとは思わないもんな~・・・バカみたいにこっちは感謝なんかしちゃって・・・裏切られてね(笑)一文無しから物とって・・・・・恐ろしい人達も居るんですね。』


絶句だった。


どうしたらそういう行動が思い浮かぶのだろう。


県外のトラックだったり・・・同じ県内だったりっ・・・それからパトロールがてら朝の散歩も大事に成って来たようだ。


此処は鮎川の銀行


当時は一億円位散乱してたらしい


しかしシッカリ回収して直ぐに入口と出口がこういう風に封鎖されたらしい。


『流石は銀行だ!皆生きるか死ぬかでパニックに成ってる時に!やる事が何より早かった(笑)』木村さんは笑ってた。
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朝薪を拾いに行く人


薪を作る人、役割分担は自然と決まってくるらしい。


避難所の朝は早い


5時頃にはもう焚火に大鍋が掛けられお湯が沸いている。


そのお湯に生活用水を混ぜて皆顔を洗ったり歯を磨いたり・・髪を洗ったりね。
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震災の後直ぐに木村さんが三つのテントを作った。


その中でも凄いのが木村特製シャワー!!(笑)


このタンクに適度な温度のお湯を入れてポリ1本分で一人一回のシャワーが出来るんだってw


本当にゴリ隊長ww何者だったんだ(笑)絶対に昔しまともな暮らししてなかったんじゃね~かwwって思わずにはいられない(笑)
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これはヤスの愛犬


結構みんなコイツに癒されてる。
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コレが焼物バーの横に有る第2テント(第2テントって(笑))さっきのシャワールームは第3テントね(笑)


この第2テント凄いんだよ!


6強の余震が在って家が倒壊した所も沢山有ったのに!


ビクともせず生き残ってた耐震構造のテントww


こいうのは全部木村さんの指示のもと皆が作ったものなんだ。
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散歩から帰ってきた僕は朝食の準備を手伝おうと思って


厨房に行ったんだ


そしたら『朝食は決まってるんです。』って・・・。


食べ物もなく


瓦礫の中から!それこそ道に落ちている物まで皆で拾い集めて食べてた時も有ったらしい。


みんないつ来るか分からない救助をただ待ってるんじゃ無く、生きるために必死だった。


でも道路がつながり自衛隊が初めて此処にやって来た時は10日近く経ってたらしいんだけど・・・おにぎりと菓子パンを支給され!


『ああぁ・・・これで命の心配しなくて大丈夫だ・・。』って皆安堵したらしい。


でもね・・・それから定期的に送られてくる物資は昆布のオニギリ菓子パン!オニギリ菓子パン!その繰り返し。


贅沢って言われるかもしれないけど。


流石に皆飽きてくる


でもね・・やっぱり皆ひもじい時を知ってるから、感謝の思いが有るから!


賞味期限が過ぎててもポソポソに成っててもやっぱり捨てられないんです。


どこかのボランティアも持って来てくれるおにぎり!


皆本当に感謝してるんです。ありがたいと思ってるんです。


でもね・・・ポソポソのおにぎりがやっともう少しで無くなるって時に!又送られてくる昆布のオニギリ


毎朝朝食はおにぎりって決めてるのもそのせいなんです。

お昼は菓子パン


そんな時に菓子パンみたいなお菓子やオニギリ送って来て


動画や写真撮って


自分のブログとかに貼って喜んでる人も沢山いる。


俺から言わせたら悪趣味の極みだけどね!!



避難所の人はそれが有難迷惑と思ってるわけじゃないんです。


ただね、やっぱり色々な物資が送られてくる中にも食べたい物もやっぱり有ったりする。


でもね折角貰った物を、行為を無駄にする訳には行かないと!皆腐りそうな物から食べてるんです。


そんな事知らなかったから。


朝食の準備手伝いますなんて言っちゃって・・・おばさんたちを困らせてしまった・・・。


『吉田さんもオニギリ食べて。』って言われ


遠慮して居たら


『お願い・・・無くならないから食べて・・・。』って言われて食べました。


嘘だろ!って位ボソボソで・・・正直口から出したかったです。


でもねただで頂いて尚且つ届けて頂いてるんだからってみんな黙って食べてるんですよ。


実は僕らが言った初日、他のボランティアとバッティングしてたんです。


さかなや曰く『なんかやたら偉そうなボランティアが来てるんですけど!』って物資をトラックから降ろしてる時にさかなやが言ってきて。


どうやら彼等はシチュウを作ってきたから食べて欲しいって言ってきたらしい。


勿論その日は何日も前から寿司って決まってた訳で・・・・。


でも避難所の人達は折角作ってくれたものだし・・・・どうしようって感じだったんです。


実はそのボランティアが三日前に持ってきて居たカレーも手つかずのままだったんです。


その人達に訳を話し明日の夜ご飯に食べるので置いてって下さいと言うと。


僕は見てないんだけど・・・面白く無さそうにシチュウを置いて帰って行ったらしい。


その日の昼は菓子パンをやめてそのカレーに成った。


僕らも呼ばれて食べさせて貰ったんだが


そのカレーには肉が入って居ないんだ・・・・代わりに厚揚げが少しは入ってた。


僕も兄貴も何でカレーに豆腐が入ってるんだってキョトンとしてたら・・・。


『すいません・・・そんなのしか無くて・・・なんか肉なし厚揚げカレーらしくて・・・。でも調理師の免許持ってる人が作ってるから味は保証付きだって言ってましたんで・・・。』


なんでだろう?って僕は思ったよ。


あのボランティアの人はこ避難所の都合も考えず押しつけるように肉無の厚揚げカレーを置いていく


自分が家で作る時も自分の子供や両親に作る時も・・・肉なしのカレーを出すのだろうか?


調理師の免許持ってて料理が美味しく出来るなら俺達本物の料理人など要らないよ。


しかもね・・・後から持ってきたシチュウ・・・実は腐ってたんだ・・・。


余所で苦情が来たらしくチェックしに来て


何やら中の大根の酸味がどうのとかブツブツ言い訳してたけど


まあ・・・完膚なきまでに腐ってたね・・・。


『とっくりさん大根のの酸味で腐ったような味に成るんですか?』ってヤスに聞かれ


『大根に酸味??無いよそんなの!だいたいね、ホワイトシチュウに大根入れないだろ!厚揚げのカレー食わしたり、腐った大根入りのホワイトシチュウ持って来たり・・・。

俺は料理人としてそう言う思考回路が理解できない!』


いきり立つ僕におばさん達は


『悪気が有った訳じゃないと思うんですよね・・・タダ・・・食えれば何でも良いだろう見たいな感覚で物をくれる方は多いみたいですね・・・・。』


『多分テレビとかで大げさに言ってるんでしょう(笑)まあ・・・あの人達も善意で来て頂いてるんで、ありがたいですよ・・・。』


僕らは厨房で肉なしカレーを食べながらそんな話をしていた。


『今日の夜ご飯は決まってるんですか?』


『シチュウ当てにしてたんだけど・・腐っちゃってたからね(笑)さ・・・どうしましょう?(笑)』


『なら!ぼくが豚汁作りますw焼き肉も有るし!焼き肉と豚汁!どうですか?』


小さな歓声が上がる。


『昨日お寿司食べたのに・・今日もそんなの食べたら罰が当りそうだね(笑)』


僕はね・・・この時涙でそうだったよ


なんて謙虚な人たちなんだろうって


感謝の気持ちを忘れず、食べ物にも持ってきた人にも感謝して毎日を過ごして居る。


こんなの全然贅沢じゃ無い!


もうね!


最高に旨い豚汁作っちゃおう!って思ったもんね!


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昼過ぎ一人で野菜切ってたら


おばさんが無言で大根切り出したんだ


『僕がやりますからゆっくりしてて下さい。』


おばさん何にも言わず大根切り刻むの


そしたらまた一人また一人人参切ってくれて…じゃがいもの剥いてくれて・・・。


『手伝わせて』って・・・・。


優しい人達でした。

大鍋二つ作ってね!


夜ご飯まで時間が有ったから今度はさかなやとヤスと高台の方まで散歩する事に!


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そしたら凄いんだよね!


バスがもう通ってたんだ


お客さんは居なかったけど


凄いな~!て・・・無理やりにでもライフラインを復旧させる!道を繋げるって!心意気が伝わってきた。
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途中ね!昨日焼き物バーで津波の話しを聞いた漁師に会ったから!


『今日は豚汁と焼き肉ですよww』て言ったら


『今日はいがね・・・・。』って・・・。


さかなや達がどうした?なんか有ったのか?って聞いたら


今日の朝海の瓦礫を撤去するために船を出そうとしたら


遺体が船の舳先に引っかかってたんだって


『朝から仏さん見て・・・焼き肉は食えね~!!』


なぜか僕以外の三人は大笑いしてた。


珍しい事でも無いんだろうな・・・・。
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避難所の人たちはさかなややヤスに優しい


まるで彼らの母親の様だったり…父親の様でも有ったりする。


『こんな事に成って唯一良かった事は・・・沢山の親父とお袋が出来たって事ですかね・・・。』ってヤスは笑う。


今までは道で会っても挨拶するかしないかの関係だったらしい・・。


『皮肉なもんだな・・・町が有る時は人々の結びつきは無く、町が無くなったら人との絆が生まれるなんて・・・。』


僕がつぶやくと


『本当ですね・・・でも…折角皆仲良くなったのに・・・町はこんなです・・・。』

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溜息と共に僕らは避難所に戻った


避難所にはね、至る所に工夫があったよ


いざって時これが有るだけできっと助かる命が有る


そのいざって時が・・・本当にここではリアルなんだ。

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夜は焼き物バーで焼き肉豚汁!

いろんな人に豚汁の作り方教えて下さいって言われたよ(笑)


横でヤスが『俺横でずっと観察してたんですけど!出汁とみそ以外入れて無かったですよ!』ってww


まあ・・・味噌汁だからねwww


そんなもんだ(笑)


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三日目の朝

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帰ってしまう僕らのために朝食をおばさん達が作ってくれた。


おにぎりも一番新しいやつ・・・。


申し訳無かった・・・。


自分たちはボソボソのオニギリで僕らには真新しいオニギリをよこしてくれたんだ。


これこそが人をもてなすって事なんだろう。


これが優しさなんだなって思ったよ


僕は遠慮せず心して、ありがたく頂いた。

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自衛隊から被災者が支給される帽子を貰い


皆に、完全に被災所者と見分けつきませんねと言われるほどに


馴染んでしまった僕(笑)


そう言えば神戸の震災の時も被災者と間違われたな(笑)


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避難所を後にする時


ズッとズーッとだ・・・・。


木村さんが手を振り続けてくれた。
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僕らは石巻に入り


もう一人会わなければ行けない人がいた。


とっくりの人気商品にも成って居たツボ鯛の炙り焼き!


そのツボ鯛の加工卸をやって居た。さかなやの先輩でもある魚屋さんだ!


工場も会社も家も全て流されて


1億6千万以上の負債を背負ったらしい


それでも


俺はもう一回魚屋やるぞ!


必ず再建するから!その時は声掛けるから!ってさかなやは言われていたらしい。


『とっくりさんその人用にセブンスター取って置いて良いですか?先輩にあげたいんですよ・・。』


さかなやが真面目な顔で聞いてきた。


『それぐらいする権利はお前には有るよ大丈夫だ。それだけよけておけよ。』


さかなやは頭を下げた。


石巻の崩壊したセブンイレブンの駐車場でその元(今と成っては)取引業者の社長と待ち合わせした。


大型トラックに山のように瓦礫を積んで七分のドカタズボンを履きホコリまみれに成った格好でその人は来た。


『すいません・・・仕事中抜け出してきたんで・・・こんな恰好で・・・。』


さかなやがこの人がとっくりさん!と紹介する。


『ああぁ・・すいません。ご迷惑かけてます。』


『ハイ・・・これタバコ・・。』


『ああぁ・・すいません・・・。』


そう言いながらポケットからしわくちゃの5千円札を出してきた。


『要らないよ・・・そんな事より早くツボ鯛用立ててよ!ウチ人気商品無くなって困ってんだよね。』


『すいません・・今こんな仕事してますけど!必ず再建してツボ鯛お届けしますから!後1年待って下さい。』


『何年だって良いけどさ・・・なるべく早くね。待ってるから。』


『ハイ!ありがとうございます。』


五千円のやりどころに困ってさかなやの方を見る社長・・・笑顔で首を振るさかなや。


コクンと小さく頷き深々と頭を下げて


『ありがとうございました。』


『・・・じゃ俺・・・仕事中だから・・・行くね・・。』


さかなやと小さく言葉を交わしトラックに乗り込み慌ただしく出て行った。


『とっくりさん・・・ありがとうございました。』さかなやまで頭を下げやがる。


泥だらけでトラックに瓦礫をいっぱいに積んだ魚屋さん


あまりにもカッコ良すぎて涙が出そうだったよ。


頑張ってなんか言えなかった


あんな姿見て頑張れなんて言える訳がない!


1年って言ってたけど・・・そんな早くは無理だろ・・・でも彼ならやるかもしれない!


別に何年経ったって良いんだよ


あなたがもう一度立ち上がった時売る場所は前と同じく残ってますよ!って・・・伝えるのがせえ一杯だった・・・。


お陰でぶっきらぼうな物言いに成ってしまったんだけど。


涙がこぼれそうで


僕にはあれがせえ一杯だった。


僕らは今回色々な人に助けられ


色々な人に会い


多くの事を学んだと思う。


復興の道は現場を見た者の一意見としては果てしなく遠いと思う。


でも彼等は、もう既にその為の一歩は踏み出して居る。


僕は石巻の街を見た時こんなの復興なんか無理だと思った。


でも彼等は其処から一歩をもう既に踏み出して居た。


その強さに、その不屈の闘志に僕は感動しないでは居られなかった。


僕も彼らの役に立ちたい!彼等を支えたい!って強く本当に強く思った旅だった。



だから僕は又行きます


石巻に!鮎川に!


東北の人達に負けられないです!


今僕らが頑張らなくて誰が頑張るんだよ!って話!


別に僕に乗っからなくたって良い!


僕の考えが嫌ならそのあなたが先頭に立ってやればいい!


道は作りました


いつでも紹介します。


ただ一人善がりの押しつけのボランティアはやめてあげて下さい。


僕が行かなくて済むのなら僕はそれでも良いんです。


ただただこの流れを一回で終わらすならただの自己満足に終わってしまいます。


だから又御協力を募る事に成ると思います。


刻一刻と変わる現場次回はどういう形に成るかわかりません。


毎回同じ物おくってりゃ~良いなんて自己満足の形ではなく。


しっかり情報を交換しながら彼等の為に成る事を!彼らの為にして行きたいんです。


どうかこれからもご協力お願いします。


この度は沢山の方の御協力のもと宮城県に行くことが出来!お寿司を!焼肉を!豚汁を振る舞う事ができました。


すべては皆さんのお陰です。


全てのご協力して頂いた優しき支援者に感謝します。


本当にありがとうございました。

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